さて、今回のブログ記事では近年で人気急上昇中のハウスメーカー「ウェルネストホーム」について特徴・メリット・デメリットを解説していくぞい!
ウェルネストホームがどんなハウスメーカーなのか?知りたい人はこのブログ記事を読めば一発で解決じゃよ!
ウェルネストホームの特徴と基本情報
- 主な特徴:国内トップクラスの住宅性能
- 構造 :木造軸組み+パネル工法
- 基礎 :べた基礎
- 断熱材 :セルロースファイバー+ロックウール
- 坪単価 :80~85万円前後
- ZEH :対応可能
- 耐震性能:★★★★☆
- 断熱性能:★★★★★
- 気密性能:★★★★★
- コスパ :★★★★☆
- 総合評価:★★★★☆
さて!今回のブログ記事では「ウェルネストホーム」について特集していくぞい!アシスタント諸君は「ウェルネストホーム」は知っているかな?
知らんポン。
有名なん?
ウェルネストホームは2012年創業のまだまだ若いハウスメーカーなので知らなくても仕方ないか。
だがウェルネストホームは近年では知名度をガンガン上げてきている人気急上昇中のハウスメーカーじゃよ!
この機会に知っておくべきじゃな!
へー、人気急上昇中のハウスメーカー!
そう聞くと、興味がでてきました。ウェルネストホームはどんな特徴があるんですか?!
フッフッフ。
なにを隠そう、ウェルネストホームはズバリ「国内最強クラスの住宅性能を誇るハウスメーカー」じゃ。
な、なんだってー!!
一気に興味がでてきました!
うむ。ウェルネストホームはさまざまな住宅性能にチカラを入れているハウスメーカーじゃ。
耐震性、耐久性、気密性、断熱性、調湿性などがとにかく優秀。特に「気密性・断熱性」に関してはズバ抜けているぞい。
へー!
でも気密性・断熱性だったら、やっぱり一条工務店の方が優秀なんじゃないの?
たしかに一条工務店も気密性・断熱性がズバ抜けているが、ウェルネストホームも一条に匹敵する、いやあるいは超えるレベルの気密性・断熱性を誇るぞい。
まじかよ!
気密性・断熱性の面で、一条工務店に匹敵ってスゴイですね!
ウェルネストホームの住宅性能に関しては、全てをイチから解説していくと物凄く長くなるので、今回の記事ではウェルネストホームの全体像が把握できるようにザックリとだけ解説していくぞい。
OK、今回の記事ではザックリとした全体像ね。
高気密・高断熱住宅を得意とするハウスメーカー
一条工務店
FPの家
フィアスホーム
アイフルホーム
三井ホーム
土屋ホーム
タマホーム(大地の家)
アエラホーム(クラージュシリーズ)
セルコホーム
スウェーデンハウス
ウェルネストホームは国内トップクラスの住宅性能を誇る家を建てる非常に優秀なビルダーです。特に気密性・断熱性は非常に優秀で、一条工務店にも匹敵、あるいは超えるレベルの性能を誇ります。ウェルネストホームを候補に検討されている方は、同じく「高気密・高断熱の住まい」を得意とするハウスメーカーと比較している方が多いです。
ただしウェルネストホームは初期費用の建築費は安くはないので、もう少し価格の安いハウスメーカーとも比較してみるといいと思います。
競合ハウスメーカーと見比べることで「今までとは別の大事なポイント」が新たにわかることもあります。ウェルネストホームを候補にしている方は、ぜひ上記のハウスメーカーと比較しておいてください。
ウェルネストホームの工法(構造)
さて、まずはウェルネストホームの工法(構造)から解説していこう。
ウェルネストホームは木造軸組み工法をベースに、柱の外側に「モイス」と呼ばれる耐力面材を施工しているぞい。いわゆる「木造軸組み+パネル工法」じゃな!
モイス?
モイスは、三菱商事建材が手掛けるオリジナルの耐力面材じゃな。壁倍率3.8倍なので、一般的なシングル筋交い(壁倍率1.5倍)よりも地震に強いし、さらに湿気やホルムアルデヒドなどの有害物質を吸着する性質もある優秀な外壁材じゃよ。
モイスは調湿などの機能をもった耐力パネルの一種ってことですね。
うむ。ウェルネストホームの家は、柱と梁で建物を支える木造軸組み工法に、耐力面材モイスを加えているので「面で支える構造」にもなっているわけじゃな。建物を面で支える工法は、負荷を建物全体にバランスよく分散できるから地震に強いぞい。
ウェルネストホームは地震にも強いんだね。
ウェルネストホームの坪単価
お、鋭いね。
確かにウェルネストホームの価格帯は安くはない。
ウェルネストホームの標準仕様の坪単価はだいたい以下の通りじゃな。
- ウェルネストホームの坪単価
- 標準仕様:80~85万円前後
む。けっこう高いポン。
ま、初期費用の坪単価だけをみれば「高い」と感じてしまうかもしれないが、ウェルネストホームの家はそもそもめちゃくちゃ耐久力が高くて長持ちするし、高気密・高断熱ゆえ光熱費などのランニングコストも安く抑えられる。さらにメンテナンスコストも安く抑えられるように考えられている。
この辺の詳しい話は後述するが、50年単位のトータルコストでみればウェルネストホームの家は決してコストパフォーマンスは悪くないんじゃよ。
なるほど。坪単価(初期費用)だけをみて高いか安いか判断するべきではないってことですかね。
そういうことじゃな!
ウェルネストホームは「マイホームはトータルコストでみるべき」と提唱しているハウスメーカーということじゃ。
マイホームは30年、40年、50年と長く住むのが前提。長く住めば住むだけウェルネストホームのコストパフィーマンスの良さは実感できるはずじゃよ。
注文住宅を建てるなら、まず「自分の求めるマイホームの適正相場価格を知ること」が大切です。
注文住宅は「オーダーメイド」の住まいですから「定価という概念がない」と心得てください。
例えばハウスメーカー1社だけを見学して「2500万円」の見積もりが出るとします。
でも1社の見積もりだけでは「その価格が本当に適正なのか?」わかりませんよね?もしかすると、他社では同条件の家が2000万円で建てられる可能性もあります。注文住宅は同じような見た目や性能でも施工会社が違えば300万円、400万円、500万円の価格差は当たり前、時には1000万円以上の価格差があることだってあります。
マイホームはもともとの価格帯が大きいので感覚が麻痺してしまいがちですが、100万円単位の価格差は大金です。100万円も価格が違えば「住宅ローン1年分以上に相当」することも。それが500万円も価格が違えばどうでしょうか?
マイホームの適正相場価格を把握せず営業マンに言われるがままに契約し大後悔している事例は数えきれません。マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物。失敗するリスクは最大限抑えてください。
逆に言えば、複数社で比較し自分の条件のマイホーム適正相場価格を知るだけで「価格差で泣くリスク」を大幅に減らせるのですから「比較しない理由はない」です。
マイホームの適正価格を知るためにまずやるべきは「住宅カタログの一括比較」です。マイホーム計画を検討している方は以下のリンクから「まずは複数社を比較すること」から始めてください。
もちろん無料ですし東証1部上場企業が運営するライフルホームズなら悪質な施工業者が紛れ込む心配はまずありません。
マイホームの適正価格を知るにはザックリ予算を指定して一括比較がオススメ!
ウェルネストホームの商品ラインナップ
ところでウェルネストホームはどんな商品ラインナップがあるの?
ウェルネストホームは特に商品ラインナップというものはないぞい。
あるのは「標準仕様」だけじゃな。
なんて男らしい会社だポン…。
「しょうゆらーめん」だけで勝負する頑固親父がやってるラーメン屋みたいなものだね!
こいつの「男らしい」の基準がわからんな…
例えがよくわからんけど、まぁそういうこと。
標準仕様をベースにして、施主の希望ごとにオプションを追加していくスタイルというわけじゃ。
ま、ウェルネストホームは標準仕様で性能面はほぼ国内最強レベルなので、性能面のオプションを付けくわえる人は少ないらしいけどね。
さすがウェルネストホームですね!
ウェルネストホームのメリット(長所)
さて、ウェルネストホームの工法(構造)と坪単価についてザックリ解説したところで、次は具体的なメリット(長所)とデメリット(短所)について解説していこう!
まずはウェルネストホームのメリット(長所)からじゃ。
- ウェルネストホームのメリット
- 気密性・断熱性は国内トップクラス
- 構造体に緑の柱を採用(100年の耐久性)
- 基礎の密度が高い・分厚い
- 標準仕様で耐震等級3(最高等級)
- ひび割れしにくいモルタル外壁
- メンテナンスコストを抑えられる
- 熱交換換気システム(熱交換率88%)
- 無垢材フローリング
- 初期保証も長い
はえ~。ウェルネストホームはメリットがたくさんあるんだねぇ!
じゃあ、順番に解説をお願いします!
気密性・断熱性は国内トップクラス
まず、ウェルネストホームの最大最強のメリットは国内トップクラスの気密性・断熱性を誇るという点じゃな!
おー!それはスゴイメリットだポン。
ウェルネストホームは、断熱材には何を使っているんですか?
ウェルネストホームの断熱材は以下の通りじゃな。
断熱箇所 | 断熱材(分厚さ) |
---|---|
外壁 | セルロースナノファイバー+ロックウール(合計185mm) |
天井 | セルロースナノファイバー(300mm) |
床下 | ネオマフォーム(100mm)+断熱材(種類は調査中25mm) |
まず外壁部分じゃが、ウェルネストホームでは「充填断熱+外張り断熱」のダブル断熱工法を採用している。壁の中にセルロースファイバーを充填、そして外張り部分にはロックウールを施工しているのじゃ。
ダブル断熱工法はすごく断熱性が優秀なんですよね!
うむ。それにセルロースファイバーとロックウールを合わせた合計の分厚さはなんと「185mm以上」。
ウェルネストホームでは、外壁の断熱材は「最低限185mm」を標準仕様としているが、地域によってはこれを分厚くすることもあるようじゃな。断熱材の地域差に関してはヒアリングが必要じゃが、いずれにしても合計185mmの断熱材はめちゃくちゃ分厚いと考えてOKじゃ。
外壁だけじゃなくて、天井も床下もかなり断熱層が分厚いですよね。
うむ。ハッキリ言ってウェルネストホームの断熱工法は最強クラス。
めちゃくちゃ贅沢に断熱材を使っているぞい。
メインの断熱材「セルロースファイバー」は、少し価格が高めなのであんまり使っているハウスメーカーは少ないが、性能面でもかなり優秀じゃ。詳しくは「セルロースファイバーの解説記事」をみてくれい。
天井の断熱材も分厚いし、床下のネオマフォームもかなり分厚いよね。
うむ。床下断熱も、正確に言えば「ネオマフォーム(100mm)+合板(24mm)+断熱材(25mmなにかは調査中)+合板(12mm)+無垢フローリング(15mm)」だからね。
断熱材と合板が積み重ねられた層になっているのじゃ。だから、めちゃくちゃ頑丈だし断熱性能も高い。
ほええ。すごい。
うむ。それに窓断熱もスゴイぞい。オール樹脂サッシにLow-Eトリプルガラスが標準仕様。しかもドイツ製でかなり性能のいいやつじゃ。
まぁ、ウェルネストホームの断熱工法や窓断熱に関しては本気で解説しようとするとかなり長くなるので、今度また別記事で解説するとしよう。
今回はザックリとした全体像なので、サクッといくよ。
ウェルネストホームの気密性・断熱性を表す数値は以下の通りじゃな。
ウェルネストホーム | C値(cm2/m2) | UA値(W/m2K) |
---|---|---|
標準仕様 | 0.2 | 0.28 |
参考までに一条工務店の最強スペック「アイスマート(i-smart)」で「C値:0.59」「UA値:0.25」なので、気密性(C値)に関してはアイスマート(i-smart)を凌駕しているのう。
それにUA値もアイスマート(i-smart)には若干及ばないものの、ほぼ同レベルと言える水準じゃな。
すごいやん。まじで最強レベルだポン。
特に気密性がズバ抜けていますね。
うむ。ウェルネストホームの家は気密性の確保には特に気を使っているようじゃな。
なにしろ外壁のジョイント部分など、スキマというスキマをブチルテープ(気密防水テープ)でビッチリと留め気密性を確保。さらに外壁の内側には気密シートを二重に施工。かなり工数をかけて丁寧に家を作っている。だから気密性が高いのじゃよ。
せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。
マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。
UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています。
もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。
住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。
カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!
構造体に緑の柱を採用
ウェルネストホームは構造躯体(土台・1階部分の柱)の木材に「緑の柱(みどりのはしら)」を標準採用している点も特徴的じゃな!
- 緑の柱とは
- 「タカスギ株式会社」が手掛ける特殊な薬剤が加圧注入処理された100%国産材の住宅用建材。非常に高い防腐・防蟻効果を長期間にわたって持続する点が特徴。
緑の柱は非常にシロアリ・防腐に強い建材なんじゃよ。
なんと屋外で30年以上の間放置してもシロアリ・腐れなどの被害なしという実験結果も得ているすごい木材なんじゃ。理論上は100年以上の耐久性があると言われているぞい。
100年もつマイホームかぁすごいですね!
緑の柱って緑色なの?
お、そうそう。緑の柱はちょっと緑色っぽく見えるぞい。
これは特殊な薬剤が加圧注入処理されているからじゃな。
この特殊な薬剤は銅化合物などの安定した天然資源が使われており、揮発や劣化をすることがない。
一般的なシロアリ対策では、建材木材の表面に薬剤を塗布するのが一般的じゃが、この場合は揮発するためおよそ5年ごとに再塗布が必要なんじゃ。
だが、ウェルネストホームが採用している「緑の柱」は、木材の内部に薬剤を加圧注入しており、揮発・劣化しないから効果が半永久的に続く。
すごいやん!
ただし、基礎まわりに関してのシロアリ対策(チェック)は10年に一度は必要らしいけどね。とはいえ、5年ごとにするシロアリ対策よりずっと経済的じゃよ。
基礎の密度が高い・分厚い
ウェルネストホームは基本的に「べた基礎」を採用しているのだが、基礎にもめちゃくちゃチカラを入れているぞい。
ほーん。どんな風に?
ウェルネストホームの基礎は、一般的な戸建て住宅で使われる基礎コンクリートの1.66倍以上の強度となる。これは高層ビルの柱をつくるレベルのものじゃ。もちろん耐久性も高く「100年もつレベル」じゃな。
すご。基礎にもチカラを入れているんですね。
それに一般的な戸建て住宅の基礎立ち上がり幅は「120mm」くらいのものが多いが、ウェルネストホームの基礎の立ち上がり幅は「170mm」とかなり分厚い。
他にも基礎内部の空気量が少なくなるように丁寧に施工しているし、養生も時間をかけてじっくり丁寧にやっている。さらに、基礎が劣化しないようにコンクリート表面を特殊な素材でコーティングしている。
まとめるとこんな感じじゃな。
- ウェルネストホームの基礎
- コンクリートの密度が高い(強度アップ)
- コンクリ内部の空気量が少ない(強度アップ)
- コンクリートが分厚い(強度アップ)
- 湛水養生(強度アップ)
- 基礎表面をコーティング(劣化対策)
凄すぎるんやが。
ハッキリ言ってウェルネストホームの基礎は別格じゃな。
5つの特徴、それぞれが「基礎を100年もたせる技術」で、それを5つ重ね合わせているとも言える。頑丈で劣化対策も整った優秀な基礎と言えるじゃろう。
標準仕様で耐震等級3(最高等級)
そういえばウェルネストホームの耐震等級はいくつなの?
ウェルネストホームは全棟もちろん耐震等級3(最高等級)じゃよ。
お国のお墨付き!
じゃあ安心ですね!
うむ。ウェルネストホームは住宅性能に特化した家づくりをしているからね。
木造軸組み工法をベースにしているが、耐力面材モイスを併用している面構造なので、地震の負荷をバランスよく建物全体に分散させる。地震には強い構造と言えるぞい。
ひび割れしにくいモルタル外壁
ウェルネストホームは標準仕様の外壁はなにをつかっているの?
ウェルネストは「モルタル外壁」を採用しているぞい。
モルタル外壁は継ぎ目のない美しい外観が特徴的ですよね!
でも、モルタルの塗り壁ってひび割れとかが弱点じゃなかったですか?
たしかにモルタル外壁はクラック(ひび割れ)や雨だれなどが起こりやすいのが弱点だが、ウェルネストホームのモルタル外壁は表面の塗装を3重で施しているため、一般的な塗り壁に比べてクラックや雨だれにも強いつくりになっているぞい。
さすがだポン。
それにウェルネストホームのモルタル外壁は塗り替えのメンテナンスサイクルも長めになるよう施工しているようじゃ。
だいたい15~20年に一度はトップコート(表面の塗装)は塗り替えが必要じゃが、一般的な窯業系サイディングだと10年程度で塗り替えメンテナンス・コーキングメンテナンスが必要なので、それに比べるとメンテナンス頻度も少なく経済的じゃよ。
ちなみにオプションにはなるが、タイル外壁を採用することも可能じゃよ。
メンテナンスコストを抑えられる
ウェルネストホームは、超高耐久な家でありなおかつ「メンテナンスコストを抑えられる住宅」であることも大きなメリットの一つじゃな。
そうなんだ!
どれくらい抑えられるの?
一般的な窯業系サイディングを採用した一戸建て住宅では、外壁や屋根のメンテナンスで「およそ10年に150~200万円程度のメンテナンス費用がかかる」と言われているが、ウェルネストホームでは外壁・屋根のメンテナンスコストが「30年で60~80万円前後」と謳っているぞい。
スゴイ差ですねぇ。
それにメンテナンスコストだけでなく、ウェルネストホームは超高気密・高断熱なのでエアコン代などのランニングコストも非常に安く抑えられる。
だからウェルネストホームでは「家は初期費用だけでなく、30年、40年、50年住んだ時のトータルコストでみるべき」と提唱しているんじゃな。
熱交換換気システム(熱交換率88%)
ウェルネストホームでは熱交換換気システムを採用しており、これもなかなか優秀じゃよ。
熱交換換気システムって、一条工務店の「ロスガード90」みたいなやつのことですね!
その通り。
ウェルネストホームや一条工務店のような「高気密・高断熱の家」には熱交換換気システムが非常に相性が良いのじゃ。
と、いうかむしろ高気密・高断熱であっても熱交換換気システムがないとあんまり意味がないというか。
そっか。
熱交換換気システムがないと、外の寒い空気とか熱い空気がそのまま入ってきちゃいますもんね。
だから高気密・高断熱の家を手掛けるハウスメーカーは「熱交換換気システム」を搭載しているんですね。
うむ。
で、ウェルネストホームの熱交換換気システムは「熱交換率:最大88%」じゃな。
たしか一条工務店のロスガード90は熱交換率:最大90%だったっけ?
うむ。なので、一条工務店と比べるとやや熱交換率は弱いが、それでもかなり近しい性能は持っている。
他社の熱交換換気システムは70~80%というものも多いので、一般的にみればかなり高性能と言えるぞい。
無垢材フローリング
ウェルネストホームは床材に「無垢材フローリング」を標準採用しているぞい。これもメリットの一つと言えるじゃろう。
お、いいね!
本物志向のぼくは無垢材フローリングが好みだポン!
うむ。無垢のフローリングは本物の木だから高級感もあるし人気があるぞい。
でも、無垢材フローリングって反りとか収縮に弱いんじゃなかったでしたっけ?
うむ。確かに一般的な集成材などに比べると、無垢材は反りや収縮が弱点なのだがウェルネストホームは特殊な加工をしたヨーロピアンオーク材を採用している。これは反りや収縮にも強いらしいぞい。
でも無垢材はワックス掛けとかちょっとお手入れは面倒なんだっけ?
ま、それはそうじゃな。お手入れの面ではちょっと面倒な部分もある。
だが、無垢材はキチンと手入れをして年月を経ることで独特の経年変化も楽しめるのも魅力の一つじゃ。
なるほど。
ただ古くなるんじゃなくて、自然な経年変化を楽しめるって素敵ですよね!
初期保証も長い
ウェルネストホームは保証もそこそこ手厚い点もメリットじゃな。
一般的に新築一戸建て住宅では構造躯体・雨漏りを防止する部分に関して「10年間の瑕疵担保保証」が付いてくるもの。これはどのハウスメーカーで家を建てても最低限付いてくる保証じゃな。
うんうん。
だが、さすがウェルネストホームは「長持ちする家」を謳っているハウスメーカー。
構造躯体・外壁・屋根に関しては自社で特別に「20年~30年の初期保証」を付けているぞい。
おー、スゴイですね!
ウェルネストホームは2012年創業のまだまだ新しい会社じゃ。
歴史の浅い会社が、法律で定められている以上の初期保証を自社で独自に付けているのは流石と言える。
よっぽど、家の性能に自信があるんじゃろうな。
でもさ。
20年なの?30年なの?
20年と30年じゃかなり違いがあるとおもうけど?
う。確かに。
ま、ぶっちゃけそこは調査中じゃ。おそらく地域や家の細かい仕様などで異なるのだと思うが、気になる方はヒアリングすべきじゃな。
ウェルネストホームのデメリット(短所)
次はウェルネストホームのデメリット(短所)についてもみていこう。
えー、もう記事も第ボリュームになったしもうデメリットはよくない?
ダメじゃろ。むしろデメリットを解説する方が重要なんだから。ウェルネストホームのデメリット(短所)は以下の通りじゃな。
- ウェルネストホームのデメリット
- 坪単価が高い(初期費用が高い)
- 開口部が小さい作り
- 施工可能エリアが限られる
- 予約待ちの状況が続いている
- 歴史が浅い
じゃあ、順番に解説をお願いします!
坪単価が高い(初期費用が高い)
ウェルネストホームの最大のデメリット(短所)はやはり「初期費用が安くない」という点じゃろうな。
- ウェルネストホームの坪単価
- 標準仕様:80~85万円前後
標準仕様で坪単価80~85万円だと、確かに安いとは言えない価格帯ですよね。
うむ。価格帯だけでいえば、大手ハウスメーカーと同レベルくらいと言えるじゃろうな。
でもウェルネストホームは最強クラスの住宅性能を誇っているポン!
その通りじゃよ。
この記事では何度も繰り返しているがマイホームは初期費用よりも「トータルコスト」が大切じゃ。ウェルネストホームは100年もつ家で、なおかつメンテナンスコストも抑えられるよう工夫されている。さらに超高気密・高断熱の家なので光熱費などランニングコストも抑えられる。
30年、40年、50年、それ以上と長く住んだ時のトータルコストで考えればウェルネストホームはコストパフォーマンスに優れているハウスメーカーと言えるじゃろうな。
じゃあデメリットじゃないじゃん。
いや、でも単純に「初期費用が高いと手が出せない」という人もいるわけだし一応、初期費用が高い点はデメリットとして挙げるべきじゃろ。
開口部が小さい作り
ウェルネストホームは「超高気密・高断熱の家」であることが最大のウリ。
高気密・高断熱の家は、窓などの開口部が小さい造りになりがちなのじゃ。これもデメリットと言えるかもしれないのう。
なるほど。一条工務店とかもたしか、開口部は小さめなんだよね。
家のなかでももっとも熱損失が大きな箇所は窓だからね。
やはり気密性・断熱性を重視すると、やはり窓はできるだけ小さくするのが基本だからね。
大きな窓など開放的なデザインが好みの人は、しっかりヒアリングが必要ですね!
うむ。
ただ、その代わりといっちゃあなんだが、ウェルネストホームは「吹き抜け」は得意じゃよ!
超高気密・高断熱の家だから、吹き抜けでも夏涼しくて冬暖かい快適な生活ができるぞい。
吹き抜きも開放感があっていいポン!
高級感・重厚感は薄い
ウェルネストホームは性能の特化したハウスメーカーじゃ。性能は文句なしに優秀だが、外観やデザインなどに関しては高級ハウスメーカーと比べるとやや重厚感・高級感には乏しいかもしれないのう。
なるほど。デザインよりも性能に特化しているってことですね。
内装は床も無垢材フローリングだし、キッチンや洗面台、お風呂など水まわりの住宅設備は平均よりワンランク上のものを選べるようになっているらしいのでそこそこ高級感はあるだろうけどね。
大手ハウスメーカーのオプション盛り盛りのモデルハウスなどと比較すると、見た目の部分ではやや重厚感には欠けるかもしれない。ま、見た目に関しては好みがかなりわかれる部分なので、なんともいえないけどね。
施工可能エリアが限られる
ウェルネストホームは今人気急上昇中のハウスメーカーだが、まだまだ新しい会社で事業規模はそれほど大きくはない。つまり、施工可能エリアが限られてしまうのじゃ。
この点は明確なデメリットと言えるじゃろう。
なるほど。
ウェルネストホームで家を建てたくても建てられないエリアだったらどうしようもないってことですね。
ウェルネストホームの施工可能エリアはどこなの?
ウェルネストホームは直営の拠点が「宮城県・秋田県・東京都・愛知県・大阪府・香川県・福岡県」にある。この拠点周辺であれば施工は可能じゃな。
けっこう限られてしまうんですね。
うむ。ウェルネストホームの直営だと施工エリアは限られる。
だが、ウェルネストホームは「低燃費住宅普及の会」というのを主宰しており、この会にはウェルネストホームと同じ志をもった仲間の工務店が「全国33社」集まっているようじゃ。
仲間の工務店がある場所ならば、ウェルネストホームが設計した家を各工務店が施工してくれるぞい。
おー!ウェルネストホームには仲間がいるんだね!
どこにあるの?
低燃費住宅普及の会に所属する工務店は「函館・青森(弘前)・茨城・千葉・埼玉・神奈川・静岡・長野・滋賀・奈良・愛媛・鳥取・島根・長崎・沖縄」にあるようじゃな!
ま、工務店ごとに施工可能エリアの範囲は異なるだろうし、厳密に建てられるエリアかどうかはヒアリングが必要じゃな。
予約待ちの状況が続いている
あと、ウェルネストホームは今、かなり人気急上昇中でなおかつまだまだ新しい会社で事業規模が小さいので「予約待ち」の状況が続いているらしい。これもデメリットと言えるかな。
すぐに建てたくても予約待ちだから建てられないかも…ってことですかね。
マジで人気なんだね。
うむ。予約状況などは、直接ヒアリングすべきじゃな。
エリアによってはもしかするとすぐに対応できる可能性もあるかもしれないぞい。
歴史が浅い
そしてウェルネストホームの最後のデメリット。
ウェルネストホームは2012年に創業したばかりの新しい会社ゆえ「歴史が浅い」という点じゃな。
なるほど。ウェルネストホームで家を建てた人でも、まだ30年、40年経過した人はいないってことか。
ま、家の耐久性や耐震性、性能面に関してはほぼ心配ないとおもうけどね。
ただ、独自で付けている保証などは会社がもし万が一なくなってしまったらなにも意味が無くなるわけでその点は不安要素といえば不安要素と言えるじゃろう。
ウェルネストホームが向いている人・向いていない人
じゃあ最後にウェルネストホームで注文住宅を建てるのが「向いている人・向いていない人」を教えてください!
うむ。
ウェルネストホームは国内最高峰の住宅性能を誇る家を建てるハウスメーカーじゃ。
2012年創業とまだ歴史は浅いものの、耐震性・耐久性・気密性・断熱性・メンテナンス性などかなり優秀。高い住宅性能は業界内でも話題だし、人気も赤丸急上昇中。
とくに「気密性・断熱性」の面では、一条工務店にも匹敵、あるいは凌駕するレベルの家を造っている。
住宅性能を重視したマイホームを求めているや寒冷地にお住まいの方には特にオススメできるハウスメーカーと言えるじゃろう!
ただ、やはり気密性・断熱性を重視するあまり、窓などの開口部はやや小さい造りになってしまう可能性もある。比較的暖かい地方にお住まいで「気密性・断熱性はそこそこでいいからドーンと大きな窓がほしい」という人にはあまり向いていないかな。
それからウェルネストホームは長持ちする優秀な家を建てるが、やはり「初期費用がやや高め」な点はネックじゃ。ローコスト住宅を求める人にも余り向いていないかもしれないのう。
ウェルネストホームは初期費用は高めだけど、長く住む場合のトータルコストは安く抑えられるポン!
とにかく住宅性能を求める人なら、チェック必須のハウスメーカーですね!
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
今回の記事をまとめると
- ウェルネストホームのメリット
- 気密性・断熱性は国内トップクラス
- 構造体に緑の柱を採用(100年の耐久性)
- 基礎の密度が高い・分厚い
- 標準仕様で耐震等級3(最高等級)
- ひび割れしにくいモルタル外壁
- メンテナンスコストを抑えられる
- 熱交換換気システム(熱交換率88%)
- 無垢材フローリング
- 初期保証も長い
- ウェルネストホームのデメリット
- 坪単価が高い(初期費用が高い)
- 開口部が小さい作り
- 施工可能エリアが限られる
- 予約待ちの状況が続いている
- 歴史が浅い
コメント
このくらいの規模のハウスメーカーならわざわざウェルネスト選ばなくても地元の高気密高断熱工務店で良くないかな?
ウェルネストホームのHP見せてこれと同じ仕様で作ってほしいって地元の工務店に見せるのってモラル的にありですかね。近所にウェルネスト並みに気密断熱に力を入れている会社がなさそうなので。あまりに高いようであれば諦めますが。
マイホームは一生住むんだから初期費用だけじゃなく、一生分のコストをシミュレーションして買うべきです。ウェルネストは初期費用は高いけど生涯コストを考えれば一番ローコストです。巷で言われているローコスト住宅は実はハイコストですよ。30年で建て替えることになるんですから
ウェルネストホームと、ウェルネストエンジニアリングで出来上がるものは同じなのだろうか