今回のブログ記事では住友林業の全館空調システム「エアドリームハイブリッド」について詳しく解説していくぞい!
全館空調システム「エアドリームハイブリッド」とは
さて今回のブログ記事は住友林業の「エアドリームハイブリッド」について詳しく解説していくつもりじゃ!
エアドリームハイブリッドってカッコいい名前だけどそもそもどんなものなの?
エアドリームハイブリッドは住友林業オリジナルの全館空調システムのことじゃな!
あ!この前のブログで「一条工務店のロスガード90」を特集しましたけど、住友林業のエアドリームハイブリッドも一条工務店のロスガード90に似たようなものってことですか?
ノンノン!
一条工務店のロスガード90は熱交換換気システムで、エアドリームハイブリッドは全館空調システムじゃ!
博士、ノンノン!とかちょくちょく英語挟んでくるのキモいからやめたほうが良いポン。
シュン…
で、熱交換換気システムと全館空調システムってどう違うの?
じゃあわかりやすく比較してみよう!
- 熱交換換気システムとは
- 換気の際に「熱を回収」して室内に戻す換気システムのこと。熱損失が少ないので、室外の気温の影響を受けにくい。
- 全館空調システムとは
- 全館空調システムとは家じゅうの換気・空調ができるシステムのこと。熱交換換気システムに冷暖房機能も付いていると考えるとわかりやすい。
つまり全館空調システムは熱交換換気システムにさらに「冷暖房機能」が付いているってわけじゃな!
全館空調システムは熱交換換気システムよりも高機能なシステムなんですね!
1台で家中の換気と空調をやってしまうとはかなり優秀なヤツだポン!
うむ。だから全館空調システムが装備された住宅は個別のエアコンを室内ごとに設置する必要がないのじゃ!
室内に個別のエアコンが無いってなんか不思議な感じがするね!
ま、エアコンがある生活に馴れていると初めは違和感があるかもしれんが、全館空調は部屋の中に風の噴きだし口しかないからスッキリするし見た目がスタイリッシュになるぞい!もしかすると今後は「まだ部屋ごとにエアコンなんか付けてるの?だっさーい!」って人が増えるかもしれないぞい。
そんなこと言うヤツとは付き合わないポン!
う…。それもそうじゃな。
ま、いずれにしても全館空調システムはかなりの優れモノと評判じゃぞい。従来の個別エアコンではリビングや部屋を涼しくしたり暖かくしたりはできたが、廊下や脱衣所などはどうしても空調が難しかったわけじゃ。
だが、全館空調システムならリビングや部屋のみならず廊下や脱衣所、トイレなど家のなか全体を空調することができる。これは相当快適だと思うぞい!
家の中、全部が快適な室温に保てるってすっごく良いですよね!特に女子的には冷え症の人多いですから嬉しいです。冬場の脱衣所とか寒くてイヤですもん!
うむ。それに全館空調システムによって住宅内の室温差が極めて少なくなるためヒートショックのリスクも抑えられる。子どもやお年寄りには全館空調システムがあると安心じゃな!
それからエアドリームハイブリッドは住友林業の設計自由度も間接的にアップさせているといえるな。
そうなんですか?
うむ。個別のエアコンを前提にすると、家の中をできるだけ間仕切りして区切った空間の方が空調効率が良いのじゃ。
だが、全館空調は家のなか全体を24時間まんべんなく暖めるので、空調効率を考えて部屋を仕切る必要がない。間仕切りしなくても家じゅう全てがあったかいんだから!
あったかいんだから~!(クマムシ)
若干古いな…。
従来の部屋ごとのエアコンだと、大空間のリビングや開放感のある吹き抜けなどはエアコンの効きが悪くて夏は暑く、冬は寒く感じやすかったが、全館空調システムなら24時間快適な室温を維持してくれる。だからオープンな間取りを実現やすいのじゃ!
なるほど、全館空調っていいね!ぼくは大空間のリビングは大好きだポン!
注文住宅の間取りはハウスメーカーの設計担当者と相談しながら「理想の間取り」を実現していくもの。
でもご注意ください!ハウスメーカーごとに、その「提案力(プラン力)」には大きな差があります!どのハウスメーカーが自分にピッタリの「理想のプランニング」をしてくれるのか?実際に比較しないとわかりません。注文住宅の間取りで後悔したくないなら、必ず候補のハウスメーカーを複数社「比較」してください!
エアドリームハイブリッドの機能
住友林業のエアドリームハイブリッドって家じゅうを快適な気温に満たすって以外にも機能があるんですか?
うむ。エアドリームハイブリッドの代表的な機能は「熱交換換気」と「外気冷房」と「電子式エアクリーナ」があるぞい!
わかりやすく解説してほしいポン!
熱交換換気機能
まずは熱交換換気機能じゃな!これは一条工務店のロスガード90の解説ページでも説明した機能と同じじゃな!
一般的な換気システムの場合、外から自然と取り入れられた空気が室内にそのまま入ってくる。夏だと熱気が入ってくるし、冬だと冷気が入ってくる。そうなるとどうなるかな?
もしかして・・・爆発するとか・・・?
いや爆発はしないじゃろ。たぬきくんよ、家はそんなカンタンに爆発しないものなんじゃよ。
外気がそのまま入ってきたら、室内温度が外気に近付いちゃうんですよね。
その通り。だが、熱交換換気システムの場合、換気の際に取りこむ外気を室内の温度に近づけてから取り込むシステムとなっている。だから、24時間換気していても外気の影響を受けにくい。つまり省エネなんじゃ!
たしか一条工務店のロスガード90は、熱交換効率が90%でしたよね?エアドリームハイブリッドは熱交換効率はどれくらいなんですか?
うむ。エアドリームハイブリッドも熱交換効率は最大で90%じゃ!熱交換効率でいえば、一条工務店のロスガード90と同等の性能と言えるな!
例えば冬の場合だと、室内が20度、室外が0度だとすれば、外気を取り入れて18度まで暖めて取りこめるぞい。だから熱損失が少ないのじゃ!
電気代はどれくらいお得になるポン?
電気代がどれくらいお得かという質問は答えるのが難しいが、一応エアドリームハイブリッドの全館空調では冬の場合「エアコン+床暖房」とほぼ同じランニングコストで「家じゅうを快適な温度に保つ+全館空気清浄」が実現するぞい!
じゃあ、電気代はかなりコストを抑えられていますね。
外気冷房機能
そしてエアドリームハイブリッドは「外気冷房」という機能もあるぞい!
外気冷房?それはどういう機能なの?
外気冷房は賢い機能じゃぞ。
ほら、夏でも外が涼しい時ってあるじゃろ?そういう時に機械のチカラで涼しい空気を作って空調するのはちょっとムダじゃ。だから、夏でも外気温が涼しい時は涼しい外気を取り入れて冷房するのじゃ!これもかなり省エネに役立っておるよ!
えーと、外気冷房と通常冷房は自分で切り変えるんですか?だったらちょっと面倒くさいかも…。
フォッフォッフォ!
さすがに外気が涼しいかどうかを確かめて自分で切り変えるのは面倒じゃ。もちろん、外気冷房と通常冷房は、システムが自動的に判断して切り変えてくれるから安心してよいぞ!もちろん、室内が冷え過ぎるということもない。
勝手に外気温を判断して省エネしてくれるとはなかなかヤルやつだポン!
空気洗浄機能(電子式エアクリーナ)
そしてエアドリームハイブリッドのもう一つの機能が空気清浄機能じゃな!エアドリームハイブリッドは内部に「電子式エアクリーナ」が搭載されており、最大で1時間に3~5回、家全体の空気をクリーニングしてくれる。
電子式エアクリーナってことは、一般的なフィルター式の空気清浄機能ではないんですか?
うむ。電子式エアクリーナは一般的なフィルター式の空気清浄機とは異なり、静電気の力を利用してホコリを集めるものじゃ。なのでフィルターでは通り抜けてしまう細かい粉じんも除去できる。ホコリや花粉、カビの胞子、PM2.5にくわえて煙草の煙の粒子や一部のウィルスまで除去できるんじゃ!
一部のウィルスまで除去ってすごいポン!
エアドリームハイブリッドの価格(35坪で195万円程度)
あ、そういえば一条工務店のロスガード90は標準仕様で付いていたけど、住友林業のエアドリームハイブリッドは標準で付いてくるものなの?
いや、エアドリームハイブリッドは標準仕様ではないよ。オプションの位置付けじゃ。
そうなんだ…残念だポン。
まぁ全館空調システムはまだ標準仕様で付けているハウスメーカーは少ないから仕方ないのう。ちなみに標準仕様でで全館空調システムを搭載しているハウスメーカーは「三菱地所ホーム」が有名じゃな。
エアドリームハイブリッドのオプション価格はいくらくらいなんですか?
家の広さによって若干異なるが、一般的な35坪程度の2階建ての家で195万円(税別)じゃな。
195万円(税別)かぁ。けっこう高いポン。
まぁ、最近は個別のエアコンでもリビング20畳用のとかは1台30万円くらいするしね。
それでも家じゅうの全部屋にエアコンを付けるより初期費用は高くなりそうですね。
まぁ初期費用はちょっと高いが個別エアコンよりランニングコストは安いしなにより1年中24時間快適じゃからのう!
エアドリームハイブリッドのメンテナンス費用
ちなみにエアドリームハイブリッドは、電気代のランニングコストは安いがメンテナンス費用が別途かかってくるぞい。
そうなんですか?!メンテナンス費用はいくらくらいかかるんですか?
うむ。エアドリームハイブリッドを実際に作っている「アズビル」という会社があるんじゃが、メンテナンスはアズビルのメンテナンスプログラムに加入するかたちとなる。メンテナンス料金は、家の広さによって若干異なるが、だいたい一般的な30~40坪程度の建物で「年間:3~4万円」程度じゃな。
年間3~4万円ってことは、ひと月でだいたい2500円~3500円くらいのメンテナンス料金がかかるってことか。メンテナンス費用もばかにならないポン。
まぁとはいえ、年間3~4万円程度であれば電気料金のコストダウンでペイできそうではあるがな。それになにより1年中快適な室内温度を維持できるのはプライスレスじゃよ。
エアドリームハイブリッドに似た全館空調システムは?
ちなみに全館空調システムは別に住友林業の専売特許というわけではなく、ハウスメーカー各社がシノギを削り合っているのじゃ!
他にどんなハウスメーカーが全館空調システムを採用しているんですか?
うむ。全館空調システムが有名なハウスメーカーはこんなところがあるぞい!
全館空調を導入している代表的HM | 全館空調システム名 |
---|---|
三菱地所ホーム | エアロテック |
セキスイハイム | 快適エアリー |
三井ホーム | スマートブリーズ |
トヨタホーム | スマートエアーズ |
住友林業 | エアドリームハイブリッド |
積水ハウス | エアシーズン |
パナソニックホームズ | エアロハス |
すごい!ほとんど「エアなんちゃら」って名前だポン!
フォッフォッフォ!
空調じゃからのう。そりゃエアは名前に付けるじゃろう。
ここに挙げたハウスメーカーが全てというわけではないが、このあたりが有名どころじゃな!よく全館空調システムの良し悪しが比べられるハウスメーカーなので、今後全館空調システムの比較特集記事も用意しようかと考えておるぞい!もう少し待っておってくれ。
積水ハウス
セキスイハイム
ダイワハウス
へーベルハウス
三井ホーム
三菱地所ホーム
パナソニックホームズ
スウェーデンハウス
少し価格帯が安いメーカー
一条工務店
トヨタホーム
住友不動産
タマホーム
住友林業は自由度の高い間取り設計や高級感のある外内装などが人気の木造専門ハウスメーカーです。同じく間取り設計の自由度が高く高級感のあるデザインを得意とするハウスメーカーとよく比較されています。
また、住友林業は高級ハウスメーカーとも言われるとおり、価格帯は競合他社よりも少し高めです。「もう少し価格帯を抑えたハウスメーカーとどこがどう違うのか?」も比較しておくのがオススメです。
競合ハウスメーカーと住宅カタログを見比べることで「今までとは別の大事なポイント」が新たにわかることもよくあります。住友林業を候補にしている方は、少なくとも上記のハウスメーカーとぜひ比較しておいてください。
エアドリームハイブリッドのメリット・デメリット
- エアドリームハイブリッドのメリット
- 1年中快適な室内温度を維持できる
- 大空間や吹き抜けなど開放的な間取りでも快適な室温を維持できる
- リビングや室内だけでなく、家中どこでも快適な室温
- ヒートショックのリスクを抑えられる
- 電気代のランニングコストを抑えられる
- 外気冷房で夏も賢く省エネ
- 最大90%の熱交換換気で賢く省エネ
- 電子式エアクリーナで花粉・PM2.5も除去
- 室内には吹き出し口しかにないのでスッキリ
- エアドリームハイブリッドのデメリット
- オプションのため初期費用が必要(35坪程度で195万円程度)
- メンテナンス費用が必要(年間3~4万円程度)
- 万が一故障した場合は家じゅう全てが暑いor寒い
コメント
楽しく読ませて頂いています。
一条工務店の全館さらぽか空調も、全館空調に分類されると思うので、比較対象に有れば良いなと思いました!
コメントありがとうございます!おっしゃる通りですね!一条工務店のさらぽか空調も今後、まとめたいと思います!