今回のブログ記事では積水ハウスのオリジナル外壁「ベルバーン」について詳しく解説していくぞい!
積水ハウスのベルバーンとは
さて!今回のブログ記事では積水ハウスのオリジナル外壁「ベルバーン」についての特集じゃよ!
ベルバーン?!大魔王バーン様の新しい部下かな?
いや「ダイの大冒険」の話はしてないんじゃよ。
積水ハウスの外壁の話じゃ。
あれ?積水ハウスのオリジナル外壁といえばダインコンクリートじゃないんですか?
もちろんダインコンクリートも積水ハウスのオリジナル外壁の一つじゃが、ダインコンクリートは「イズシリーズ」にしか採用できない外壁じゃろ。積水ハウスには他にも「エコルデック」とか「セラブリッド」とか色々なオリジナル外壁があるんじゃよ。
ベルバーンも積水ハウスのオリジナル外壁の一種なんじゃ!
積水ハウスにはダインコンクリートだけじゃなくて他にもいっぱいオリジナル外壁があるんだね。さすが一流ハウスメーカーだポン!
ベルバーンはどんな外壁なんですか?
うむ。ベルバーンは陶版外壁と言って陶器のような焼き物素材でできた外壁なんじゃ。カンタンにいうと「タイル外壁」に近いと言えるじゃろう。
「タイルに近い」ってことはタイルではないんですか?
うむ。ベルバーンはタイルに近いが厳密にはタイルではない。積水ハウスのオリジナルの外壁なので他社ハウスメーカーではマネできないものじゃ。
ベルバーンとタイルはどの辺がちがうの?
原材料や焼き固める時の温度なども微妙に違うが、細かい原材料の違いなんかは別にそこまで重要ではないじゃろう。性能的にはほとんどタイルと変わらないと考えてOKじゃよ。
ベルバーンとタイルが異なるのは1枚の大きさじゃな。
タイル外壁は小さいタイル片を1枚1枚、壁面に敷きつめて施工するのが一般的じゃがベルバーンは1枚がデカイのじゃ。
デカイの!?どれくらい?
ベルバーンは1枚が1990mm×320mmもの大きさがあるのじゃ。なので、サイズ的にはサイディングに近いと言えるのう。
ベルバーンはサイズがサイディングに近くて、性能はタイルに近いってことか。タイルは外壁の中でも優秀だって教わったし、ベルバーンにも期待しちゃうポン!
うむ。ベルバーンはタイル外壁と同じく表面硬度も高いし耐火性・耐水性・耐候性も高い。それなりに重厚感もあるし、優秀な外壁じゃよ。
じゃあ、積水ハウスのベルバーンについて順番に解説をお願いします!
ベルバーンは積水ハウスの木造住宅「シャーウッド」専用の外壁材
まず先に言っておきたいのは、ベルバーンは積水ハウスの木造住宅「シャーウッド」シリーズ専用の外壁ということじゃ。
そうなんだ。積水ハウスって、主力が鉄骨造住宅じゃなかったっけ?鉄骨造のモデルにはベルバーンは採用したくてもできないの?
その通り。例えば積水ハウスの鉄骨造「イズシリーズ」とか「ビーシリーズ」にはベルバーンはつけたくても付けられないぞい。その代わり、鉄骨造住宅にはダインコンクリート・エコルデック・セラブリッドなど他の選択肢があるってワケじゃ。
積水ハウスは住宅の構造や商品モデルによって採用できるオリジナル外壁が変わってくるってことですね。
うむ。ベルバーンは積水ハウスの木造住宅「シャーウッド」シリーズの最高級外壁と考えてOKじゃよ。
じゃあ積水ハウスだと、鉄骨造ではダインコンクリートが最高級で、木造だとベルバーンが最高級なんだね。
そんな感じで考えてOKじゃな。
ベルバーンはオプションか?標準採用か?
あ!先に聞いておきたいんだけど、ベルバーンって標準採用なの?それともオプションなの?
積水ハウスのシャーウッドではベルバーンが最初から提案されるので、標準採用と思いがちじゃが、実はもっと安くしようと思えばサイディング外壁を採用して費用を抑えることもできる。つまり厳密にはオプションの位置付けじゃな。
最初からベルバーンが提案されるけど、実はオプション価格ってことですね。ベルバーンにすると、だいたいいくらくらいのオプション料金になるんですか?
ベルバーンのオプション価格はザックリ「坪単価13000~16000円」程度と考えてOKじゃな。タイル外壁と比べると同じくらいか少し安いくらいの価格帯じゃな。
個人的には「積水ハウスにしては安い」と思っておるぞい!
ベルバーンのメリット
それでは、積水ハウスのベルバーンについて具体的な特徴を解説していくぞい!
ベルバーンにもやっぱりメリットとデメリットがあるの?
そうじゃな。何事もメリットがあればデメリットがあるもの。双方をしっかり理解しておくことが大切じゃよ。まずはベルバーンのメリットから解説していこう。
高級感がある
まずベルバーンの一つ目のメリットは「高級感・重厚感」があるってことじゃな。ベルバーンは素材的にもタイルに近い素材なので、高級感・重厚感もタイルに近しいのじゃ。
確かになんか高級そうな見た目だね!さすが「タイル」みたいな外壁だポン!
ただ、タイルは小さいパーツをたくさん敷きつめていくが、ベルバーンは「1990mm×320mm」の大きな陶版。小さいタイル片を1枚1枚ていねいに敷きつめるほうが高級感があるって意見はあるのじゃがね。
ふーん!そういう意見もあるんだね。
あ!外壁の重厚感は「厚み」も重要なんですよね?ベルバーンの厚みはどれくらいなんですか?
ベルバーンはデザインの種類によっても若干の差があるのじゃが、だいたい「20mm」程度と考えてOKじゃよ。一般的なサイディングに比べると分厚いが、ダインコンクリート(55mm)やへーベル(75mm)比べると薄いな。
じゃあ重厚感ではダインコンクリートには敵わないのかな?
一般的には分厚いほうが重厚感があると言われているが、ぶっちゃけ見た目は個人的な好みによるので何とも言えんかな!ワシはベルバーンも好きじゃよ。
家づくりの初期段階では「家ってどんなデザインがあるのかな?」とわからないことだらけのはずです。自分の好みのデザインを知るためにも「住宅カタログを比較すること」から始めましょう!
住宅カタログを比較すれば、デザインだけでなく住宅性能やメンテナンス性など、各社が「家のどの部分に力を入れているか?」もわかります。住宅カタログの比較は「家づくりの基本」!まずはここから始めましょう!
耐候性が高い(汚れにくく変色しにくい)
それからベルバーンは耐候性が高いのも大きなメリットじゃ!
耐候性?
耐候性とは雨や風、紫外線などの気候に対しての耐性が高いってことじゃな!早い話が、汚れにくいし変色しにくいってワケじゃ。
あ、確かタイル外壁も耐候性が高かったですね。
その通り。タイルも耐候性が高い。ベルバーンもタイルに似た特徴をもっているので耐候性が高いのじゃ。雨や風などの天候でも汚れにくいし、紫外線による経年変色もしにくい。だから、年月がたってもキレイ。ベルバーン外壁の家は、いつまでも新築のような美しさを保てるのじゃよ!
いつまでも新築のような外観が保てるってすごく嬉しいポイントだポン!
耐水性が高い
ベルバーンはタイルと似たような素材ゆえ耐水性も高いぞい。
外壁に適した素材ですね。
うむ。外壁が水を吸ってしまうと、冬は内部で水分が凍結し損傷してしまうこともあるのじゃ。ベルバーンはそういう心配はないぞい!
耐火性が高い(燃えにくい・こげにくい)
それからベルバーンはタイル外壁と同様、耐火性も高いぞい!燃えにくいし焦げにくいのじゃ。
たしかタイルはおよそ1200~1300℃で焼き固められているから、火に強いんですよね!
よく覚えておるのう!その通りじゃ。
ベルバーンは粘土などを主材料に釉薬をかけて約1100℃で焼き固めている。タイルを焼き上げる温度より若干低いが、耐火性が高いことには変わりはない。ほとんどタイルと同じくらいの耐火性を有していると言って良いじゃろう。
外壁の耐火性が高いと、具体的にどういうメリットがあるの?
例えば、万が一隣の家が火事になった時などは火が燃え移りにくいぞい。それに、住宅火災が起きた時も逃げる時間を稼いでくれる。
なるほど!じゃあ重要だポン!
強度が高い(衝撃に強い)
それからベルバーンは強度も高いぞい。なので飛来物の衝突などでも傷が付きにくいのじゃ。
たしかタイルも堅くて衝撃に強いんですよね。ベルバーンは強度もタイル並なんですね。
うむ。ベルバーンの表面硬度は「鉄の釘」よりも堅いらしいぞ。ちょっとした衝撃じゃびくともしないってわけじゃ。これも大きなメリットじゃな。
じゃあベルバーン外壁の家ならロケットランチャーをぶっ放しても大丈夫ってこと?
大丈夫なわけないけど、普通の人はマイホームにロケットランチャーぶっ放されることはないから大丈夫じゃ!
じゃあ安心だポン!
このくだり、必要なのか…?
30年間メンテナンスフリー
そしてベルバーンの最大のメリットは「メンテナンス頻度が少なく済む」という点じゃな!
あ、これもタイル外壁と共通したメリットですね!タイルも確か塗り替えメンテナンスは不要なんですよね。
その通り。ベルバーンもタイルと同じで、そもそも塗装をしていないので塗り替えメンテナンスは必要ない。ただし、目地部分のメンテナンスは30年に一回ペースで必要じゃ。
どうせなら目地部分のメンテナンスも不要ならいいのに!
とはいえ、ベルバーンの目地メンテナンスはタイルよりも頻度が少ないぞい。一般的なタイル外壁はおよそ10年に一度のペースで目地メンテナンスが必要じゃが、ベルバーンは30年に一度じゃ。しかもメンテナンス費用もおよそ50~70万円程度で済む。これは一般的に考えてもけっこう安い方じゃよ。
メンテナンス料金が安いのは嬉しいメリットですね!
ロッキング構法のため地震にも強い
それからベルバーンはロッキング構法といって、高い変形追従性をもつ取り付け方をしているので、地震の時に崩落したり割れたりしにくいぞい。震度7相当の地震にも耐えられる性能を持っているのじゃ。
へーベルハウスのへーベル板も同じような取り付け方でしたね。
うむ。へーベルハウスのへーベル板もそうだし、積水ハウスのダインコンクリートもロッキング構法で取り付けているぞい。どれも地震によって崩落したり割れたりするリスクが抑えられている優秀な外壁材じゃ。
ベルバーンのデメリット
次はベルバーンのデメリットをピックアップしていくぞい!
何事もメリットだけではないポン!
オプションのため初期費用がかかる
ベルバーンは厳密にはオプションの位置付けと言えるので、初期費用がかかってしまうのがデメリットと言えばデメリットじゃな。
でもタイル外壁に比べると、ちょっと安いくらいの価格なんでしょ?
うむ。ベルバーンはだいたい「坪単価+13000~16000円」くらいじゃ。
初期費用もそこまで大きくかかるわけではないし、メンテナンス費用も安く抑えることができるので、ロングスパンでみればかなりお得だとは思うぞい。
ただ、サイディング外壁に比べると初期費用が大きくなるのは事実。一応デメリットとして挙げておくべきじゃろう。
タイルと比べるとやや重厚感に劣る
これは上でも少し述べたが、ベルバーンはタイルに比べると重厚感に乏しいという意見もあるのじゃ。
さっきベルバーンは高級感があるって言ってたポン!博士は二枚舌だポン!
いや、あくまでそういう評判もあるよってことじゃよ。ワシはベルバーンもそこそこ高級感があると思っておるよ。
でも、なんでタイルと比べると重厚感で劣るって意見があるんですかね?
おそらく1枚の大きさが決め手じゃないかのう。ベルバーンは大きな陶板をバーンとくっつけるので、1枚1枚丁寧に施工するタイルと比べると、少し重厚感に劣るのかもしれん。
またベルバーンはサイズ的にはサイディングに近いので「遠目でみるとサイディングっぽい」という意見もちらほらあるようじゃ。
ふーん。でも、近くでみると焼き物だからタイルっぽいんでしょ?
うむ。もちろん近くでみれば高級感はあるが「遠目の見た目も大事!」って人は前もってこういう意見があることは理解しておくべきじゃな!
ベルバーンはオススメか?
で、結局ベルバーンはオススメなの?
うむ。積水ハウスのシャーウッドで注文住宅を建てるなら、ハッキリ言ってベルバーンはオススメじゃよ!
ベルバーンはなんと言っても性能が優秀じゃ。耐火性・耐候性・強度が高くて、高級感もそれなりにある。そして一番のメリットは30年間メンテナンスフリーという点じゃな。初期費用は若干かかるが、30年以上のロングスパンでみればサイディング外壁よりもお得と言えるじゃろう。
積水ハウスのシャーウッドでマイホームを建てる人は、やっぱりベルバーン採用率が高いんですか?
うむ。シャーウッドではベルバーン採用率が「8割」を超えているそうじゃ。やはり性能が優秀なのが決め手じゃろう。
やっぱりベルバーンは優秀な外壁だポン!
ただし見た目を重視する人は、ちゃんとベルバーンの外観とタイルの外観を比較しておくことが重要じゃよ。ベルバーンはタイルと比較するとちょっとシンプルに見えるという意見もあるからのう。
またベルバーンは積水ハウスのオリジナル外壁じゃが、タイル外壁なら他のハウスメーカーでも実現可能。コストだってもっと抑えられる可能性が十分ある。まだハウスメーカーを決めかねているなら、外壁だけでなく他の色々な要素で比較検討することが大切じゃよ。
住友林業
セキスイハイム
ダイワハウス
へーベルハウス
三井ホーム
三菱地所ホーム
パナソニックホームズ
スウェーデンハウス
積水ハウスより少し価格帯が安いハウスメーカー
一条工務店
トヨタホーム
住友不動産
タマホーム
積水ハウスは鉄骨造ならではの自由度の高い間取り設計や高級感のある内外装が人気のハウスメーカーです。もちろん耐震性をはじめ住宅性能も平均以上で、業界最高レベルの長期保証も魅力。非常に総合力の高いハウスメーカーと言えます。
積水ハウスを候補をにしている方は、同じく鉄骨造の競合メーカー「へーベルハウス」「ダイワハウス」「セキスイハイム」や、価格帯や高級感のある見た目など共通点の多い「住友林業」などをよく比較しています。
また、積水ハウスよりも若干安い価格帯のハウスメーカーとも比較すると良いと思います。競合ハウスメーカーと見比べることで「今までとは別の大事なポイント」が新たにわかることもあります。積水ハウスを候補にしている方は、少なくとも上記のハウスメーカーと比較しておいてください。
今回の記事をまとめると
- ベルバーンは積水ハウスのシャーウッド専用の外壁材
- ベルバーンは最初から提案されるが厳密にはオプション扱い
- ベルバーンのメリット
- それなりに高級感がある
- 耐火性が高い
- 耐水性が高い
- 強度が高い(衝撃に強い)
- ベルバーン自体はメンテナンスフリー
- 目地メンテナンスも30年に一度でOK
- ベルバーンのデメリット
- オプションのため初期費用がかかる(坪単価+1.3~1.6万)
- タイル外壁に比べるとやや重厚感に乏しいという評判がある
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
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