今回のブログ記事では積水ハウスの全館空調システム「エアシーズン」について詳しく解説していくぞい!
全館空調システム「エアシーズン」とは
さて今回のブログ記事では積水ハウスの全館空調システム「エアシーズン」の特集じゃよ!
エアシーズン?エアケイみたいなものかな?
なんでいきなり錦織選手が出てくるんじゃ…。エアケイとは全然ちがうじゃろ!
マイホームの話をしてるのに!
全館空調システムといえば「住友林業のエアドリームハイブリッド」みたいなやつですかね?
うむ。エアシーズンは積水ハウスの注文住宅専用の全館空調システム。24時間365日、家の中を快適な温度に保ってくれるシステムなんじゃよ。
24時間365日、一定の温度にしてくれるのは嬉しいポン!でもどうせエアシーズンもメリットとデメリットがあるんでしょ?
うむ。その通りじゃ。エアシーズンのメリット・デメリットもこのページで解説していくぞい。
エアシーズンの機能
さて、まずは積水ハウスの全館空調システム「エアシーズン」の機能を解説していくぞい。エアシーズンの主な機能は以下の4つじゃ。
- エアシーズンの機能
- 全館冷暖房
- 全館換気
- 全館加湿
- 全館除湿
ま、エアシーズンの主な機能はこんなところじゃな。1年を通して快適な温度に調整してくれるし、外気の花粉などもフィルターでキレイにしてくれる。夏は除湿してくれるし、冬は加湿もしてくれるぞい。
あれ。エアシーズンには「熱交換換気機能」は付いていないんですか?確か、エアドリームハイブリッドには付いていましたよね?
お、良いところに気がついたのう!そうなんじゃ。エアシーズンには熱交換換気機能は付いていないのじゃ。と、いうのも積水ハウスはエアシーズンとは別に熱交換換気システム「アメニティー換気システム」というものを用意しているからじゃ。
あー、なるほど。じゃあ別で付いているってことですかね。
そうじゃな。熱交換換気システムに関しては、地域によってオプションだったり標準仕様だったりと対応がまちまちなので、予めヒアリングすることが必要じゃな。
エアシーズンのメリット
次は積水ハウスの全館空調システム「エアシーズン」の具体的なメリット・デメリットをみていくぞい!まずはメリットからじゃ。
- エアシーズンのメリット
- 家の中が24時間365日一定の温度に保たれる
- ヒートショックのリスクが軽減される
- 大空間や吹き抜けなどの開放的な間取りでも快適な室温を保てる
- 部屋の中がスッキリする
じゃあ、順番に解説をお願いします!
家の中全体が24時間365日一定の温度に保たれる
まずエアシーズンの一つめのメリットは「家の中全体が24時間365日一定の温度に保たれる」という点じゃ。
家の中全体っていうことはリビングとか居室以外も空調されるのかな?
うむ。個別エアコンのようにリビングや居室だけを空調するのではなく、廊下や階段、洗面所やお風呂など家の中いたるところまで空調できるのが全館空調システム「エアシーズン」の最大のメリットじゃな。
洗面所やお風呂も一定の温度に保たれるのって嬉しいですね!冬の洗面所とか寒くってイヤですもん!
女子は冷え症の人も多いし、洗面やお風呂が快適な温度なのは嬉しい点かもしれないのう!
そして全館空調システムの基本的な使い方は「付けっぱなし」じゃ。だから冬でも春でも夏でも秋でも、1年中ほぼ一定の温度に保たれる。これも大きなメリットじゃよ。
エアシーズンがあれば、1年中ずっと家の中全体が一定の温度に維持できるポン!
ヒートショックのリスクが軽減される
エアシーズンは一年中、家の中全体を一定の温度に保てるので、ヒートショックのリスクも軽減できるのじゃ。
ヒートショックってなんだっけ?
- ヒートショックとは
- 家の中の急激な温度差により血圧や脈拍が大きく変動すること。失神や心筋梗塞、脳梗塞を引き起こすこともあり非常に危険。
ヒートショックは住環境における急激な温度変化によってリスクが高まるものなんじゃ。全館空調システムは家の中をほぼ一定の温度に保ってくれるので、ヒートショックのリスクが軽減されるってわけじゃな。
大空間や吹き抜けなどの開放的な間取りでも快適な室温を保てる
それからエアシーズンは広々としたリビングや吹き抜けなどの開放的な空間と相性が良いぞい。
ふーん。なんで?
基本的には部屋というものは、できるだけ間仕切りをして区切ったほうがエアコンの効率が良いものなんじゃ。だが「エアシーズン」は家の中全体をまんべんなく暖めるため、間仕切りで空調効率を高める必要がないのじゃよ。
エアシーズンなら広々空間が実現できて、なおかつ快適な温度も保てるポン!
その通り。だからエアシーズンを採用すれば広々リビングや大開口の窓、吹き抜けでも快適な温度で暮らせるぞい。
エアシーズンは間接的ではあるが、積水ハウスの設計自由度をアップさせているとも言えるかもしれないのう!
部屋の見た目がスッキリする
エアシーズンは室内にエアコンのような大きな室内機がないので、お部屋のなかがスッキリして見えるぞい!これも全館空調システムのメリットと言えるのう!
別にエアコンが付いている部屋を「スッキリしてない」って思ったことないポン!
フォッフォッフォ!ま、確かにそうじゃけど比べてみると、吹き出し口しかない方がスマートに見えるもんじゃよ。
エアシーズンのデメリット
次はエアシーズンのデメリットをピックアップしていくぞい。エアシーズンのデメリットは以下の通りじゃな。
- エアシーズンのデメリット
- オプション料金が高い(30坪程度で100~150万円前後)
- 電気料金はそこまで安くない
- 半畳くらいの機械室スペースが必要
- 加湿機能が弱いらしい
- 定期的なメンテナンスが必要(年間数千円~数万円程度)
- 万が一故障した場合は家じゅう全体が暑いor寒い
- 保証期間が短い(5年保証)
!!
なんかデメリットの方が多くない?
うむ。実はエアシーズンはけっこうデメリットもあるんじゃよ。ぶっちゃけた話、積水ハウスは全館空調システムにはそれほど力を入れていないんじゃ。
だから積水ハウスでエアシーズンを採用している人は少ないみたいじゃよ。ハッキリ言って他社の全館空調システムに注力しているハウスメーカーの方が優秀と考えておいた方が良さそうじゃ。
全館空調システムでハウスメーカーを選ぼうとしているなら、積水ハウスのエアシーズンはそこまで優秀ではないと考えておくべきじゃな。
そうなんですね。確かに、他社の全館空調システムに比べて「エアシーズン」ってそこまで知名度も高くない気がします。
オプション料金がかかる(30坪程度で100~150万円前後)
まずエアシーズンの一つめのデメリットじゃが、エアシーズンは「オプション料金がかかる」という点じゃな。
え~!エアシーズンって標準装備じゃないの?
全館空調システムは他のハウスメーカーでもオプションの位置付けとなるところの方が多いので、まぁこの点は仕方ないと言えるのう。
エアシーズンのオプション料金はいくらくらいなんですか?
エアシーズンのオプション料金は家の広さや間取りプランによっても違いがあるので一概には言えないのじゃが、非常にザックリと言えばだいたい30坪くらいの一般的な広さの家で「100万円~150万円」程度のオプション料金となるケースが多いようじゃな。
けっこう高いポン!
そうじゃな。全ての部屋の個別のエアコンを付けるよりは、初期費用は高くつくかもしれないのう。
電気料金はそこまで安くない
全館空調システム「エアシーズン」は初期費用は高くつくけど、月々の電気料金は安く抑えることができるんでしょ?
いや、エアシーズンは実は電気料金もそこまで圧倒的に安いわけではないのじゃ。
え!そうなの?じゃあエアシーズンではどれくらいの電気料金なの?
これも家の広さや間取りプランにもよるんじゃが、だいたい30坪くらいの一般的な広さ・間取りの家で「夏・冬:2万円~3万円」「春・秋:6000円~8000円」くらいらしいぞい。
一応、個別エアコンで全室フル稼働させた時に比べればエアシーズンの方が電気料金を抑えられるのじゃが、個別エアコンの場合は24時間稼働させないし、そもそも居ない部屋は稼働させないじゃろ。そういうことを考えると、個別エアコンと同じくらいか、あるいはエアシーズンのほうが少しだけ電気料金は高くつく可能性が高いようじゃ。
他社の全館空調システムは熱交換換気システムが付いていましたよね。積水ハウスでも、熱交換換気システムを同時に稼働させればもう少し電気代は安くなるんですかね?
うむ!積水ハウスでも熱交換換気システムを採用すれば、もう少し電気代は安くなると思うぞい。
定期的なメンテナンスが必要(年間数千円~数万円程度)
エアシーズンは「定期的なメンテナンスが必要」な点もデメリットの一つと言えるじゃろう。
やっぱりメンテナンスは必要なんだね。
ま、全館空調システムはだいたいメンテナンスが必要なものじゃから仕方ないのう。
エアシーズンのメンテナンスはお金もかかるんですか?
うむ。機械室の掃除をするのと、あとはフィルター交換費用などがかかってくるぞい。料金としては「数千円~数万円」くらいと考えておこう。
メンテナンス費用もけっこう掛かるポン。
半畳くらいの機械室スペースが必要
エアシーズンは個別の室内機を付ける必要はないが、家の中に「およそ半畳ほどの機械室」を設ける必要がある。半畳程度のスペースといえど、家の中のスペースを圧迫するのじゃから一応デメリットと言えるじゃろう。
確かにエアコンなら壁に取り付けるから床面積は圧迫しないですよね。
うむ。ただ「半畳のスペースだけで家の中全体を空調コントロールできるならむしろ嬉しい」という見方もあるけどな。
もともとマイホームの広さにゆとりがあるなら半畳くらいのスペースなら全然OKだポン!
うむ。この点は建てる家の条件によってデメリットと思うか、そうでないか意見が分かれるじゃろう。
加湿機能が弱いらしい
それから積水ハウスのエアシーズンは加湿機能も付いているのじゃが、実はこの加湿機能が割と頼りないみたいじゃな。
そうなの?
実はここだけの話、積水ハウスの営業担当にエアシーズンの性能についてヒアリングしたのじゃが、担当いわく「エアシーズンの加湿機能はおまけ程度のものだと考えておいたほうがいいです」と言っておった。
ぶっちゃけ最近の個別エアコンはめちゃくちゃ高性能な加湿機能付きエアコンを出しているらしくて、そういう最新型のエアコンに比べると加湿機能は敵わないらしいぞい。
そうだったんですか…。女子的には加湿機能は重要なので残念です。
加湿機能を重視するなら、専用の加湿器を使えばいいんじゃないのかのう(すっとぼけ)
万が一故障した場合は家じゅう全体が暑いor寒い
それからエアシーズンのデメリットは万が一「故障」した時、家の中すべてが暑いor寒いという状況になる。これもデメリットの一つと言えるじゃろう。
そうか、故障した時が夏や冬の真っ最中だったら修理するまでずっと家の中が暑かったり、寒かったりするわけですね。
部屋ごとのエアコンなら、全部一気に壊れることは少ないからどこかの部屋に避難できるポン。
まぁ滅多に故障しないものだし、そこまで気にする必要もないかもしれないけどな。
保証期間が短い(5年保証)
そういえば積水ハウスのエアシーズンは保証期間はどれくらいなんですか?
エアシーズンの保証期間は「5年間」らしいぞい。
5年間?短くない?だってマイホームって最低10年間は保証する義務があるんじゃなかったっけ?
いや新築マイホームで10年間保証が義務付けられているのはあくまで「構造上主要な部分」や「雨漏りを防ぐ部分」なのじゃ。基本的に内装や設備に関しては5年以下の保証が一般的じゃよ。
そうなんだ!じゃあ仕方ないポン。
ま、保証は長ければ長いほどいいものだし、天下の積水ハウスさんということで本音を言えばもう少し長い保証を付けてほしいという見方はあるがの。保証期間が短いと思う方も多いかもしれんのう。
エアシーズンはオススメか?
エアシーズンのメリット・デメリットはだいたいこんなところじゃ。
で?結局積水ハウスの全館空調システム「エアシーズン」はオススメなの?
そこが知りたいんですわ!
正直、積水ハウスのエアシーズンは全館空調システムの中では微妙な性能と言わざるを得ないのう。ワシ個人としてはそこまでオススメではないな。
ハッキリ言ったポン!
そもそも積水ハウスとしてもあまり全館空調システム「エアシーズン」を全力でオススメする営業はしていないようじゃ。
理由はいろいろあるが、やはりコストと比較してパフォーマンスがそこまで良くないのが大きいのじゃろう。
エアシーズンはオプション価格も30坪程度でおよそ「100万~150万円」と決して安くないわけだし電気料金も個別エアコンと比べてそこまで安いわけではない。熱交換換気システムが付いているわけでもなく、また冬に重宝する加湿機能も弱いとの話じゃ。
実際、積水ハウスでマイホームを建てた人も全館空調システム「エアシーズン」を採用した人はかなり少ないようじゃよ。
やっぱりそうなんだ。エアシーズンはデメリットが多いからそんな気がしていたポン。
全館空調システムでハウスメーカーを選ぼうとしている人は、積水ハウスのエアシーズンだけでなく他のハウスメーカーの全館空調システムもチェックしてみるべきだと思うぞい。
住友林業
セキスイハイム
ダイワハウス
へーベルハウス
三井ホーム
三菱地所ホーム
パナソニックホームズ
スウェーデンハウス
積水ハウスより少し価格帯が安いハウスメーカー
一条工務店
トヨタホーム
住友不動産
タマホーム
積水ハウスは鉄骨造ならではの自由度の高い間取り設計や高級感のある内外装が人気のハウスメーカーです。もちろん耐震性をはじめ住宅性能も平均以上で、業界最高レベルの長期保証も魅力。非常に総合力の高いハウスメーカーと言えます。
積水ハウスを候補をにしている方は、同じく鉄骨造の競合メーカー「へーベルハウス」「ダイワハウス」「セキスイハイム」や、価格帯や高級感のある見た目など共通点の多い「住友林業」などをよく比較しています。
また、積水ハウスよりも若干安い価格帯のハウスメーカーとも比較すると良いと思います。競合ハウスメーカーと見比べることで「今までとは別の大事なポイント」が新たにわかることもあります。積水ハウスを候補にしている方は、少なくとも上記のハウスメーカーと比較しておいてください。
今回の記事をまとめると
- エアシーズンのメリット
- 家の中が24時間365日一定の温度に保たれる
- ヒートショックのリスクが軽減される
- 大空間や吹き抜けなどの開放的な間取りでも快適な室温を保てる
- 部屋の中がスッキリする
- エアシーズンのデメリット
- オプション料金が高い(30坪程度で100~150万円前後)
- 電気料金はそこまで安くない
- 半畳くらいの機械室スペースが必要
- 加湿機能が弱いらしい
- 定期的なメンテナンスが必要(年間数千円~数万円程度)
- 万が一故障した場合は家じゅう全体が暑いor寒い
- 保証期間が短い(5年保証)
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
コメント
全館空調に魅力を感じているならたしかに別に積水ハウスのエアシーズンじゃなくてもいいですね。他に全館空調を推してるハウスメーカーはいくらでもありますし。