それでは今回のブログ記事では積水ハウスの耐震性能について分かりやすく解説していくぞい!
前回の「積水ハウスの特徴を解説した記事」でも少し触れたが、積水ハウスは鉄骨造住宅と木造住宅の両方を手掛けるハウスメーカーじゃ。鉄骨造住宅に関しては「鉄骨造(1・2階建て)」と「鉄骨造3・4階建て)」で工法が異なる。それぞれの工法ごとにザックリと説明していくことにしよう!
積水ハウスの鉄骨造1・2階建て(ダイナミックフレーム・システム)
今回のブログ記事では積水ハウスの耐震性能を解説していくが、まずは積水ハウスの主力商品である「鉄骨造1・2階建て)」の構造についてフォーカスしていこう!
積水ハウスの鉄骨造1・2階建ては正確には軽量鉄骨造でダイナミックフレームシステムという積水ハウスオリジナルの工法を採用しているぞい。
ダイナミックフレームシステムってどんな工法なんですか?
ダイナミックフレームシステムは積水ハウスオリジナルの鉄骨軸組み工法じゃ!
1・2階の外周に配置されるC形鋼をフレーム状に組んだ部材と、地震動エネルギー吸収システム「シーカス」、剛性床を構成する張り・水平ブレース、屋根架構を構成するトラスなどを建築現場でボルト接合しながら組み上げる積水ハウスのオリジナル構法のことじゃな!
む…難しいこと言われてもよくわからないポン!
ま、積水ハウスのダイナミックフレームシステムをカンタンに解説するなら「木造軸組み工法」の軽量鉄骨バージョンと考えればいい。厳密には細かいところは異なる部分もあるが、どちらも「柱や梁」などで支えている点は共通しているぞい。
ふーん、他にダイナミックフレームシステムの特徴はあるの?
ダイナミックフレームシステムの特徴は「天井高2740mm」、柱なしで最大「7mのワイドスパン」が可能ってことじゃな。ザックリ言えば「地震に強くてなおかつ設計自由度がかなり高い工法」と考えればよい!
あ!ぼくの好きな高い天井だポン!
それに柱がなくても7メートルの広々空間が確保できるって良いですね!
うむ。ダイナミックフレームシステムは開放的な大空間リビングなども自由自在にプランニングできる、非常に設計自由度の高い工法じゃ。
広々空間を確保しやすい設計自由度は建物の強度を確保しやすい「鉄骨造住宅の強み」とも言えるのう!
積水ハウスの制震システム「シーカス」
積水ハウスのダイナミックフレームシステムのもう一つの特徴は、オリジナルの制震システム「シーカス」が付いている点じゃ。
シーカスダンパーと呼ばれる部分が地震動エネルギーを熱エネルギーに変換し、内外装の被害を軽減させるものじゃ。地震時の住宅の変形量を2分の1以下に抑えて内外装の損傷を軽減してくれるぞい。
他のハウスメーカーでも制震ダンパーをオプションで付けることができるところ多いですよね!積水ハウスの制震システム「シーカス」は最初から標準仕様で付いているんですか?
いい質問じゃ。
実はこの制震シーカスは最初からプランに付いてくるんじゃが、実はオプションの位置付けになるんじゃ。
最初から付いているのにオプション?どういうこと?
ちょっと説明がややこしいのだが、つまり積水ハウスは制震システムシーカスに関しては「最初から付ける前提」のプランを提示してくるってことじゃな。
だが、これは実は施主の意向次第で取り外すことが可能なんじゃ。取り外した場合はその分、価格が安くなる。つまり「最初から付いているけど実はオプションの位置付け」ってことじゃな。
なるほど。「耐震性は重視していないからその分安くしてほしい」って人は言えば外すこともできるってことですか。
そうそう。ただ鉄骨造1.2階建てのシーカス搭載率は90%を超えている。ほとんどの人はシーカスを付けた「制震住宅」を選んでいるってことじゃ。もうほとんど標準装備みたいなものと考えてもいいかもしれんのう。
やっぱり地震への備えは大切だポンね!
さらに積水ハウスでは近年では耐震+制震の複合壁「ハイブリッドシーカスフレーム」や耐震+高強度耐力壁「高性能二重耐力壁」なども開発しており、さらに設計自由度を高めておるぞい。
- ハイブリッドシーカス
- 耐力壁とシーカスフレームを重ねて配置することで地震への強さはそのままに、建物における「窓の自由度」を向上させることができる。
- 高性能二重耐力壁
- 耐力壁と高強度耐力壁を二重に配置する技術。内部空間の設計自由度が高くなり、将来のリフォーム(プラン変更)にも対応しやすくなる。
「ハイブリッドシーカス」や「高性能二重耐力壁」をつけると、さらに大きな開口部などを設けることが可能じゃ。例えばこんな感じじゃな。
おぉ!これは開放的だポン!これ好き!
窓が大きくなると、それだけで印象がかなり大きく変わりますね!外の景色がいいとさらに開放感のある空間になりそうです!
ちなみに、制震システム「シーカス」は積水ハウスの鉄骨造1・2階建てダイナミックフレームシステムにしか付けられないぞい。
積水ハウスの鉄骨造1・2階建ての商品モデル一覧
- イズシリーズ
- ビーシリーズ
- 平屋の季(とき)
積水ハウスの鉄骨造3・4階建て(フレキシブルβ・システム)
次は積水ハウスの鉄骨造3・4階建ての構造についてじゃ。積水ハウスの鉄骨造1・2階建は軽量鉄骨造のダイナミックフレームシステムで建てられているんじゃが、鉄骨造3・4階建ては「重量鉄骨造:フレキシブルβシステム」で建てられておるのじゃ。
軽量鉄骨造と重量鉄骨造って具体的どう違うの?
超カンタンにいえば、鉄骨の厚みが違うんじゃ。軽量鉄骨造よりも、鉄骨が分厚く造られているのが重量鉄骨造じゃ。鉄骨部分が分厚いのでより建物の頑丈さは増す、と考えてよい。だから建物の強度が求められる3・4階建てに採用されているのじゃ。
ふむふむ。じゃあ、フレキシブルβシステムってのはどういう構造なんですか?
フレキシブルβシステムは「重量鉄骨ラーメン構造」を積水ハウスが独自に進化させた構造じゃ。
前に「住友林業の解説ページ」でラーメン構造について教えたけど、覚えているかな?
はい、ラーメン構造の説明置いておきますね。
- ラーメン構造とは
- 柱と梁を剛接合して造ったフレームを構造躯体にした構造のこと。ラーメン構造は高層ビルにも用いられるほど強度が高い。公園の遊具である「ジャングルジム」のような立体的なフレームに壁を取り付けたようなイメージ。
そうそう。積水ハウスのフレキシブルβシステムはこれをさらに進化させており、従来のラーメン構造のように「1階~3階までの通し柱」を必要とせず各階で柱の位置を自由に配置できる。
まさにフレキシブル(=柔軟)な構造となっているのじゃ。
確かにフロアごとに柱の位置を自由に変えられるのなら、設計自由度は高そうだポン!
うむ、設計自由度が高いから都市部に多い狭小地などでも敷地を有効活用できるぞい。
鉄骨造3・4階建ては制震システム「βシーカス」を搭載
ダイナミックフレームシステムは、制震システム「シーカス」を搭載していると解説したが、鉄骨造3・4階建ての「フレキシブルβシステム」には制震システム「βシーカス」を搭載しているぞい。
これもダイナミックフレームの「シーカス」と同じで、最初から標準搭載されているが施主の意向次第では外すことも可能。つまりは標準搭載だが実は「有料オプション」という位置付けじゃな。
βシーカスも搭載率高そうだポン。
積水ハウスの鉄骨造3・4階建ての商品モデル一覧
- ビエナ
- べレオプラス
積水ハウスの木造(シャーウッド構法)
次に積水ハウスの木造住宅についてじゃ。積水ハウスの木造住宅は「木造シャーウッド工法」という、これまた積水ハウスオリジナルの工法を採用しているんじゃ。
木造シャーウッド工法はどんな工法なんですか?
木造シャーウッド工法は木造軸組み工法(在来工法)をさらに進化させた工法じゃな。
在来工法では木材の接合部分「仕口」「継ぎ手」で木材が大きく削られるため、接合部の強度もその分弱くなってしまうのだが、積水ハウスのシャーウッド工法はできる限り木材の断面欠損を減らし木の強度を確保。
さらにこれまでの木造住宅とは違って木材同士がMJ(メタルジョイント)を使って接合されているため、強度が高いのじゃ。
なるほど。確かにできるだけ接合部分の木材を削らないほうが強度は高そうだポン!
木造シャーウッドの基礎には土台がない
それからシャーウッド工法は、基礎にも特徴があるぞい。シャーウッド工法の基礎には土台がない「基礎ダイレクトジョイント」という技術が使われているのじゃ!
基礎に土台がない?う~ん、よくわからないポン!どういうこと?
普通、木造住宅というのは基礎と構造躯体の間に「土台」を置くことが常識なのじゃ。ただ、本来は基礎と構造暗いは直接繋がっているほうが地震のエネルギーをスムーズに地中に逃がせる。
積水ハウスの基礎は施工精度が高いため、土台を無くして基礎と柱を直接つなぐダイレクトジョイントを可能にしているってわけじゃ。
よくわからないけど、普通の木造在来工法よりも地震に対して強いってことでOK?
まぁとりあえずそれだけ覚えておけば十分じゃろう!
シャーウッドプレミアム構造材
それからシャーウッド工法では使用する木材にもこだわりがあるぞい。シャーウッドの構造材は厳選した木を使用したシャーウッドプレミアム構造材を使用しているんじゃ。
プレミアムって名前が付くと良さそうな木材に感じるポン!
その通り。シャーウッドプレミアム構造材は木のいいところを集めているぞ。
具体的にシャーウッドプレミアム構造材はラミナと呼ばれる薄い挽き板を何層も接着してつくる「集成材」のことじゃな。ラミナは薄いので品質の悪い部分があれば発見しやすい。つまり、良い状態の木材部分だけを使っているのがシャーウッドプレミアム構造材ってことなんじゃ。
いいところだけを集めているなんてさすがプレミアムです!
それに積水ハウスでは、住宅に使う木材を自社生産している点も特徴じゃ。
通常、ハウスメーカーは住宅に使用する木材は、他社から供給してもらっているのが大多数なのじゃが、積水ハウスでは住宅に使用する木材・集成材を自社向上で生産しているんじゃ。自社生産ならば品質も安定するし、さすが日本一住宅を供給しているハウスメーカーだけあるのう!
木造シャーウッド全商品にハイブリッドS-MJを採用
さらに積水ハウスは2014年に「ハイブリッドS-MJ」という新たな構造を全ての木造シャーウッド商品に導入している。
「ハイブリッドS-MJ」は在来工法の4倍となる業界最高強度を持つ耐力壁や、モノコック構造の堅さとラーメン構造の高い自由度を併せ持つ構造、集成材と鋼材を一体化した構造材などをひっくるめて導入した構法のこと。
簡単にいえば木造住宅の耐震性能を維持しつつ、さらに設計自由度を高める新構法ってことじゃ。
積水ハウスは鉄骨造住宅でも、木造住宅でも設計自由度が高いってことですね!
うむ。耐震性能を確保しつつ設計自由度を高めているのは技術力の表れじゃな。
積水ハウスの木造シャーウッド構法の商品モデル一覧
- グラヴィスシリーズ
- 里楽(りらく)
- マキシオ
積水ハウスは全棟標準仕様で耐震等級3を取得
ふむふむ。これで積水ハウスの3種類の構造についてはザックリとわかったけど、肝心の耐震性能に関してはどうなんですか?
うむ、積水ハウスの手掛ける注文住宅はすべての構造・工法において「標準仕様で耐震等級3を取得している」ぞい。さすがは、日本一売れている住宅メーカーじゃな。基本はしっかりと抑えておるってわけじゃ。
やっぱり国の定める耐震等級で「最高等級3」を標準仕様で取得しているって点は安心感がありますね!
そうじゃな。それに加えて積水ハウスでも全ての構造において、実大振動実験を行っておる。どれも高い水準の結果が出ているから、積水ハウスの耐震性は十分高いと考えて良いと思うぞい!
積水ハウスの制震住宅・免震住宅
積水ハウスの注文住宅は「鉄骨造1・2階建て」「鉄骨造3・4階建て」「木造シャーウッド工法」の全ての構法で耐震等級3を取得するなど、「耐震性能」の面では文句なしの性能を誇っておる。
だが、さらに積水ハウスでは耐震住宅だけでなく「制震住宅」「免震住宅」も手掛けておるのじゃ。
耐震?制震?免震?
どれも違いがよくわからないポン。
それぞれの違いをカンタンに説明するとこんな感じです。
- 耐震住宅とは
- 耐震とは文字通り「地震に耐える」という意味。耐震性能を備えた住宅のこと。
- 制震住宅とは
- 制震とは「地震を制御する」という意味。建物に制震ダンパーなどを設置した住宅を制震住宅と呼ぶ。地震エネルギーを熱エネルギーなどに変換するため建物の揺れを軽減できる。
- 免震住宅とは
- 免震とは「地震を免れる」という意味。地盤と建物の間に免震装置を設置した住宅を免震住宅と呼ぶ。地盤と建物を切り離した構造で地震が起きても建物に揺れが直接伝わらない。
つまり、制震住宅・免震住宅は耐震よりも一歩進んだ技術なんじゃ。積水ハウスは、耐震に加えてオプションにはなるが、制震技術・免震技術を住宅に取り入れておる。
制震技術ってのは、ダイナミックフレームシステムに付いている「制震システム:シーカス」のこと?
その通り。ダイナミックフレームシステムなら「制震システム:シーカス」が付いている家が制震住宅、フレキシブルβシステムなら「制震システム:βシーカス」が付いている家が制震住宅じゃな。
免震住宅は?これもオプション?
免震住宅はオプションじゃ。
さすがに免震住宅を標準仕様としているハウスメーカはまだ聞いたことがないな。さすがの積水ハウスでも免震住宅はオプションの位置付けじゃ。
ちなみに積水ハウスの免震システムは「鉄骨造1・2階建て(ダイナミックフレームシステム)」か「木造シャーウッド」に採用することができるぞ。
鉄骨造3・4階建てには免震システムは採用できないんですね。
うむ、鉄骨造3・4階建てはそもそも重量鉄骨造でかなり耐震性能が高いからかのう。それでも実大耐震実験などはしっかりと行っておるし、制震システム「βシーカス」を採用した制震住宅にはできるから決して地震に対して脆弱というわけではない。むしろ地震に強い方だと思うぞい。
免震住宅の仕組み
ところで免震住宅というのはどういう仕組みなんですか?
免震住宅とは基礎の上に「免震層」という地震の揺れを吸収する層を設けており、その免震層の上に建物が乗っかっているという仕組みなんじゃ。
免震層には「免震支承」「免震オイルダンパー」が備わっておる。それぞれの役割は以下のとおりじゃ。
- 免震支承
- すり鉢状の受け皿とボールベアリングの組み合わせで建物に一定以上の揺れを伝えない働きをするもの
- 免震オイルダンパー
- 建物に伝わった地震の揺れを減衰させる働きをするもの
つまり「免震支承」によって地震の揺れと建物を切り離し、さらに「免震オイルダンパー」で地震のエネルギーを熱エネルギーに変換して揺れ自体も抑える。
この免震システムによって中~大地震の揺れを5分の1~15分の1にまで低減させることができるのじゃ。まさに画期的な仕組みじゃな。
す、すごいポン!日本の全部の建物がこういう仕組みにすればいいのに!
確かにその通りじゃが、コスト面の問題もある。免震住宅は確かに、地震には圧倒的な強さといえるが、はたしてここまでの備えが必要か?という見方もあるしな。
個人的には安全性にかかわる部分に関して「備え過ぎ」ということはないと思うが。ま、早いところ免震住宅の技術が普及して導入コストが安くなってくれれば一番良いってことじゃな!
つまり、まとめるとこんな感じですかね。
- 軽量鉄骨造1・2階建て(ダイナミックフレームシステム)
- 耐震住宅・制震住宅・免震住宅から選べる(制震住宅・免震住宅はオプション)
- 重量鉄骨造1・2階建て(フレキシブルβシステム
- 耐震住宅・制震住宅(制震住宅はオプション)
- 木造1・2階建て(木造シャーウッド工法)
- 耐震住宅・免震住宅から選べる(免震住宅はオプション)
うむ、その通りじゃ!積水ハウスは耐震・制震・免震を選べるのは大きなメリットと言えるじゃろう。
もちろん制震や免震を選べば、それだけ価格は高くはなるが、安全性への備えはお金をかけるべきところじゃろう。
前回の積水ハウスの特徴解説記事で「耐震性能を★5評価」としたのは、積水ハウスが「耐震・制震・免震」のいずれも手掛けるハウスメーカーだからというワケじゃな。
住友林業
セキスイハイム
ダイワハウス
へーベルハウス
三井ホーム
三菱地所ホーム
パナソニックホームズ
スウェーデンハウス
積水ハウスより少し価格帯が安いハウスメーカー
一条工務店
トヨタホーム
住友不動産
タマホーム
積水ハウスは鉄骨造ならではの自由度の高い間取り設計や高級感のある内外装が人気のハウスメーカーです。もちろん耐震性をはじめ住宅性能も平均以上で、業界最高レベルの長期保証も魅力。非常に総合力の高いハウスメーカーと言えます。
積水ハウスを候補をにしている方は、同じく鉄骨造の競合メーカー「へーベルハウス」「ダイワハウス」「セキスイハイム」や、価格帯や高級感のある見た目など共通点の多い「住友林業」などをよく比較しています。
また、積水ハウスよりも若干安い価格帯のハウスメーカーとも比較すると良いと思います。競合ハウスメーカーと見比べることで「今までとは別の大事なポイント」が新たにわかることもあります。積水ハウスを候補にしている方は、少なくとも上記のハウスメーカーと比較しておいてください。
今回の記事をまとめると
- 積水ハウスは全ての構法で標準仕様で耐震等級3を取得
- 鉄骨造1・2階建ては軽量鉄骨造
- 鉄骨造1・2階建てはダイナミックフレームシステム
- 鉄骨造1・2階建ては制震・免震対応
- 鉄骨造3・4階建ては重量鉄骨造
- 鉄骨造3・4階建てはフレキシブルβシステム
- 鉄骨造1・2階建ては制震対応
- 木造1・2階建ては木造シャーウッド工法
- 木造1・2階建ては耐震・免震対応
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
コメント