今回のブログ記事ではハウスメーカー40社の断熱性を表す「UA値」を徹底比較してランキングにまとめてみたぞい!
「どのハウスメーカーのUA値が優秀なのか?」このページを見れば一目瞭然じゃ。「C値ランキング」と併せてブックマーク必須の記事じゃよ。
気密性・断熱性を重視したハウスメーカー選びには必ず役に立つ記事じゃぞい。
- UA値とは住宅の断熱性を表す数値のこと
- UA値(断熱性)が高い住宅のメリット
- 住宅のUA値が高いことによるデメリット
- UA値は1棟1棟で数値が異なるもの
- ハウスメーカーUA値ランキング
- UA値ランキング 20位 トヨタホーム
- UA値ランキング 19位 トヨタウッドユーホーム
- UA値ランキング 18位 積水ハウス
- UA値ランキング 18位 パナソニックホームズ
- UA値ランキング 18位 セキスイハイム
- UA値ランキング 18位 へーベルハウス
- UA値ランキング 17位 秀光ビルド
- UA値ランキング 16位 ユニテハウス
- UA値ランキング 15位 GLホーム
- UA値ランキング 15位 ヤマダホームズ
- UA値ランキング 15位 泉北ホーム
- UA値ランキング 14位 アキュラホーム
- UA値ランキング 13位 アイダ設計
- UA値ランキング 12位 住友林業
- UA値ランキング 11位 FPの家
- UA値ランキング 10位 三菱地所ホーム
- UA値ランキング 10位 三井ホーム
- UA値ランキング 9位 インターデコハウス
- UA値ランキング 9位 スウェーデンハウス
- UA値ランキング 8位 アエラホーム
- UA値ランキング 7位 セルコホーム
- UA値ランキング 6位 北洲ハウジング
- UA値ランキング 5位 住友不動産
- UA値ランキング 4位 ウェルネストホーム
- UA値ランキング 3位 ヤマト住建
- UA値ランキング 3位 フィアスホーム
- UA値ランキング 2位 アイフルホーム
- UA値ランキング 2位 一条工務店
- UA値ランキング 1位 土屋ホーム
- UA値を公表していないハウスメーカー
- 注文住宅のマイホーム計画は「比較・相見積もり」が"超重要"です!
- 今回の記事をまとめると
UA値とは住宅の断熱性を表す数値のこと
さて、今回は皆さんお待ちかね「ハウスメーカーのUA値」についての特集じゃよ!
ハウスメーカー40社のUA値を徹底比較してランキングにするぞい!
お!いよいよUA値のランキングをまとめるんですね!
たしかにどこのハウスメーカーのUA値が優秀なのか?皆さん知りたいはずですもんね!
うむ!
前回、C値(気密性)ランキングをまとめたがUA値ランキングも併せてチェックしておくべきじゃろう!
ふむふむ。
ところでUA値ってなんだっけ?
たぬきくんは忘れっぽいのう!
じゃあ、UA値についてイチから解説しておくぞい。
- UA値とは
- UA値とは住宅内部から外皮(床・外壁・屋根・開口部など)を通して外部に逃げる熱損失量を外皮全体の面積で割った数値(平均した数値)のこと。つまり「住宅からどれだけ熱が逃げやすいか?」を表した断熱性をあらわす数値。値が小さいほど「熱が逃げにくい=断熱性が高い」と言える。
住宅の屋根や外壁などの外周部分のことを建築用語で「外皮(がいひ)」と言うのじゃが、この外皮を通して逃げる熱を外皮全体で平均した数値。これがUA値じゃな!
つまりUA値とは住宅の断熱性をあらわす数値のことと考えればわかりやすいぞい。
UA値は数値が小さければ小さいほど熱が逃げにくいわけだから、数値が小さいほど断熱性が優秀ってことですね!
そういうことじゃな!
せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。
マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。
UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています。
もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。
住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。
カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!
高断熱住宅といえるUA値の目安
UA値は値が小さい方が断熱性が優秀っていうけどさ。
どれくらいの数値なら高断熱住宅って言えるの?高断熱住宅といえるUA値の目安を教えてほしいポン!
うむ。良い質問じゃな!
UA値はZEH住宅の基準の一つとしても定められている。以下が、地域ごとのZEH住宅のUA値基準じゃな。
地域区分 | 1.2地域 | 3地域 | 4.5.6.7地域 |
---|---|---|---|
ZEH基準(UA値) | 0.4以下 | 0.5以下 | 0.6以下 |
寒冷地でない地域(4.5.6.7地域)のZEH基準は「UA値:0.6以下」と定められている。ワシは「UA値:0.6」が高断熱住宅の一つの目安になると考えているぞい。
なるほどね。「UA値:0.6」を下回れば、高断熱住宅と言えるのね!
高断熱住宅という言葉に明確な基準があるわけではないけどね。
ただ「ZEH住宅」を一つの基準とするならば「UA値:0.6」は一つの目安と言えるじゃろう。
UA値とQ値の違いは?
そういえば住宅の断熱性をあらわす数値はもう一つ「Q値」というのがありましたよね?
UA値とQ値ではなにが違うんですか?
良い質問じゃな。まずはQ値についてカンタンに説明しよう。
- Q値とは
- Q値とは住宅内部から逃げる熱損失量を「床面積で割った数値」のこと。UA値と同じく断熱性能を表す数値で、値が小さいほど「熱が逃げにくい=断熱性が高い」と言える。
Q値もUA値もどっちも断熱性を表す数値じゃん。
うむ。どちらも断熱性を表す数値だが、Q値の場合は「住宅から逃げる熱損失量を床面積で割る」のに対して、UA値は「住宅から逃げる熱損失量を外皮(床・屋根・外壁・開口部など)全体で割る」。
この計算式が大きな違いと言えるじゃろう。
住宅の熱損失量を「床面積で平均する=Q値」で「外皮全体の面積で平均する=UA値」ってことですね。
それって、なにがどう変わってくるんですか?
ザックリわかりやすく説明すると、外皮全体で平均するUA値の方が「より公平で正確な数値」となるわけじゃ。
Q値の場合は床面積のみで平均するため、同じ条件で建てた家でも延べ床面積が広ければ広いほど値が小さくなる。それはつまり家が広いほどQ値では断熱性が高く評価されてしまうということじゃ。
ふむふむ。
対してUA値は、床面積だけでなく屋根や外壁、開口部の面積も併せて平均するため、Q値よりも公平で正確な数値となる。
Q値とUA値では、UA値の方が正確で公平な評価ができることから、最近ではハウスメーカーもQ値ではなく「UA値」を発表するケースが増えているわけじゃな。
なるほど!
とりあえずQ値よりもUA値の方が公平で正確な数値なのね!
ちなみにQ値とUA値の場合は換気の熱損失を含めるかどうか?という違いもあるにはあるが、おおまかに住宅の気密性・断熱性を知りたいのならば「気密性ならC値」、「断熱性ならUA値」を把握しておけば問題はないじゃろう。
住宅の断熱性を知りたければ、まずは「UA値」の把握ですね!
UA値(断熱性)が高い住宅のメリット
ところで、住宅のUA値(断熱性)が高いとどんなメリットがあるの?
うむ。良い質問じゃ!
ハウスメーカーのUA値ランキングを発表する前に、住宅のUA値が高いことによるメリット・デメリットをチェックしておこう。
- 住宅のUA値が高いことによるメリット
- 1年中快適に過ごせる
- 健康的に過ごせる(ヒートショックのリスク軽減)
- 空調効率が良くなり光熱費を抑えられる
では順番に解説をお願いします!
1年中快適に過ごせる
はい、まずこれ。
断熱性(UA値)が優秀な住宅は、読んで字のごとく「熱を断つ性能が高い」ということ。つまり外気温に影響されにくく夏でも冬でも1年中快適に過ごせる。まずこれが最大のメリットじゃな!
夏は熱気をシャットアウトだポン!
冬は寒い外気をシャットアウトですね!
室内温度の「暑い・寒い」は実は大きなストレスの元なんじゃ。気温のストレスから解放されるというのはプライスレスなメリットと言えるじゃろう。
健康的に過ごせる(ヒートショックのリスク軽減)
断熱性(UA値)が優秀な家は、快適に過ごせるだけでなく「健康的に過ごせる」こともメリットじゃ。
人は体感温度が不安定だと体調を崩しやすいもの。「断熱性の高いマイホームに引っ越してから風邪をひきにくくなった」というケースも多いぞい。
あ、それも嬉しいメリットですね!
体調を崩しにくくなるのも嬉しいが、断熱性(UA値)が優秀な家はヒートショックのリスクを抑えられることも大きなメリットじゃ。
- ヒートショックとは
- 室内の温度差によって血圧が大きく変動して心筋梗塞や失神、脳梗塞などを引き起こすこと。特にお風呂やトイレなどで起きやすい。非常に危険。
断熱性(UA値)が高い家は、室内の温度差が小さく体感温度が一定になる。だからヒートショックのリスクが軽減されるのじゃな!
ヒートショックはお年寄りの方がリスクが高いと言われていますよね。
家族にお年寄りの方がいる場合は注意しておきたいですね。
ぼくは若いから平気だポン。
今は若くともマイホームは長く済むのが大前提じゃから、老後のことも考えておいた方がベターじゃよ。
空調効率が良くなり光熱費を抑えられる
断熱性(UA値)が優秀な家は空調効率が良くなるため、光熱費を抑えることができるぞい。
ただし、住宅にとって断熱性と気密性はセットじゃ。空調効率を良くするには、気密性も高い必要があるぞい。
気密性が低いとスキマから快適な空気が逃げちゃいますもんね。
うむ。高気密・高断熱の家なら、大きく電気代などのランニングコストを抑えられるじゃろう。
住宅のUA値が高いことによるデメリット
UA値が高いことでメリットがあることはわかったよ。
でも、デメリットもあるのかな?
うむ。次は住宅の断熱性(UA値)が高いことによるデメリットをみてみよう。
- 住宅のUA値が高いことによるデメリット
- 建築コストが上がる
- 住宅の設計自由度が低くなる
正直、住宅の断熱性(UA値)が高いことによるデメリットはほとんどないと言ってもいいくらいなんじゃが…。ま、強いてピックアップするとすればこのくらいじゃな。
建築コストが上がる
UA値の優秀な住宅は、高性能な断熱材を分厚く敷きつめているわけだから当然、建築コストはその分上がってしまう。これは一応デメリットといえるじゃろう。
確かにオプションで断熱仕様をアップグレードすれば、坪単価は上がってしまいますもんね。
ま、ワシ個人の見解を述べるとすれば、多少建築コストが上がり坪単価が高くなるとしても、UA値は優秀に越したことはないと思うけどね。断熱性は日々体感することになる住宅性能じゃ。価格以上の満足感(パフォーマンス)を得られると思うぞい。
日々、快適に過ごせるかどうかって重要ですもんね。
うむ。もちろん、最高レベルに優秀なUA値を求めるかどうかは人それぞれの判断だが、ある程度「断熱性(UA値)は重視すべき」じゃな。
住宅の設計自由度が低くなる
断熱性(UA値)が高い住宅というのは、時として「設計自由度」や「間取りの自由度」を犠牲にしないといけない場合もある。これもデメリットと言えるじゃろう。
UA値を高めるには「設計自由度が低くなる」ってこと?
例えばどんな風に?
例えばUA値の高い家は「窓が小さい造り」になっている場合なども多いぞい。
窓などの開口部は、熱損失しやすい箇所だからね。UA値の高い家は開口部の大きさなど、制限がかかることも多いのじゃ。
なるほど。
UA値(断熱性)を取るか?それとも開放的な空間を取るか?
その辺は人それぞれのバランス感覚ってことですね。
うむ。何を重視するかは人それぞれじゃが、UA値はある程度は重視しておくべきと思うぞい。それこそ前述で述べたように「UA値:0.6前後」は目指したいところじゃな!
UA値は1棟1棟で数値が異なるもの
C値ランキングのページでも同じようなことを述べた、基本的に住宅のUA値も家の仕様によって1棟1棟異なるものじゃ。
これから発表するハウスメーカーのUA値ランキングに示すUA値も、そのハウスメーカーのシミュレーション値だったり、モデルプランの実測値の平均だったりする。
なので「実際に建てる家のUA値と多少の差異が出てくる可能性がある」ことは理解しておくべきじゃな。
ふむふむ。C値と同じようなことだポン。
下記に示す各ハウスメーカーのUA値はあくまで「参考」に留めて頂いて、実際にハウスメーカーを決める前に担当者に入念なヒアリングをして、実際のプランで測定してもらうと良いじゃろう!
ハウスメーカーUA値ランキング
それでは本題のハウスメーカーUA値ランキングを発表していくぞい!
今回も大手ハウスメーカーから中堅ハウスメーカー、ローコストハウスメーカーまで幅広いジャンルの40社のハウスメーカーで断熱性を比較してランキングにまとめてみたぞい!
楽しみだポン!
ちなみに、C値ランキング同様にこのページでもあくまで「ハウスメーカーの公式HP」などに記載がある「公式発表」の数値のみでランキングしているぞい。
UA値ランキング | ハウスメーカー | UA値(W/m2K) |
---|---|---|
1位 | 土屋ホーム | 0.24 |
2位 | 一条工務店 | 0.25 |
2位 | アイフルホーム | 0.25 |
3位 | フィアスホーム | 0.27 |
3位 | ヤマト住建 | 0.27 |
4位 | ウェルネストホーム | 0.28 |
5位 | 住友不動産 | 0.31 |
6位 | 北洲ハウジング | 0.32 |
7位 | セルコホーム | 0.37 |
8位 | アエラホーム | 0.39 |
9位 | スウェーデンハウス | 0.42 |
9位 | インターデコハウス | 0.42 |
10位 | 三井ホーム | 0.43 |
10位 | 三菱地所ホーム | 0.43 |
11位 | FPの家 | 0.44 |
12位 | 住友林業 | 0.46 |
13位 | アイダ設計 | 0.46 |
14位 | アキュラホーム | 0.49 |
15位 | 泉北ホーム | 0.5 |
15位 | ヤマダホームズ | 0.5 |
15位 | GLホーム | 0.5 |
16位 | ユニテハウス | 0.56 |
17位 | 秀光ビルド | 0.57 |
18位 | へーベルハウス | 0.6 |
18位 | セキスイハイム | 0.6 |
18位 | パナソニックホームズ | 0.6 |
18位 | 積水ハウス | 0.6 |
19位 | トヨタウッドユーホーム | 0.65 |
20位 | トヨタホーム | 0.7 |
希望エリアを選んで進むだけ!カンタン3分で完了。もちろん無料です。
UA値ランキング 20位 トヨタホーム
- UA値:0.7
- 主な特徴:地震に強い鉄骨工業化住宅
- 構造(工法):鉄骨ラーメン構造・鉄骨軸組み工法
- 断熱材:高性能グラスウール
- 坪単価:50~85万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング20位はトヨタホームです。トヨタホームは工期の早いユニット住宅を手掛けており、地震や台風などの「災害に強い」点や高天井や吹き抜け、大開口の窓など「開放的な空間造り」は得意としていますが、断熱性・気密性は弱点です。
トヨタホームは「シンセシリーズ」と「エスパシオシリーズ」が2本柱でそれぞれ工法や断熱仕様も異なりますが、トータル的な断熱性能には差はなくどちらも「UA値:0.7以下」となっています。
UA値ランキング 19位 トヨタウッドユーホーム
- UA値:0.65
- 主な特徴:リーズナブルな価格のツーバイ工法の家
- 構造(工法):2×4・2×6・2×8工法
- 断熱材:高性能グラスウール
- 坪単価:35~60万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング19位は、リーズナブルな価格でツーバイ工法の家を手掛けるトヨタウッドユーホームです。断熱性能は「UA値:0.65」となります。
トヨタウッドユーホームでは「2×4工法」「2×6工法」「2×8工法」の3種類を手掛けており、2×4工法で「UA値:0.65」となります。もっとも壁を分厚くできる2×8工法では「UA値:0.3前後」を実現できるようですが、コストもかなり高くなり、また敷地面積を圧迫するデメリットもあるため、2×8工法で家を建てる方はそこまで多くないようです。そのため標準仕様でのUA値でランキングしています。
またワングレードあげて2×6工法にすれば「UA値:0.4~0.5」となりますので、断熱性を重視する方は検討しても良いでしょう。
UA値ランキング 18位 積水ハウス
- UA値:0.6
- 主な特徴:一戸建て着工数首位 総合力に優れる
- 構造(工法):鉄骨造・木造シャーウッド工法
- 断熱材:高性能グラスウール
- 坪単価:80~100万円前後
積水ハウスはハウスメーカーUA値ランキング同率18位で、断熱性能は「UA値:0.6」となります。
ただし積水ハウスでは断熱グレードを「標準仕様」「ハイグレード仕様」「プレミアム仕様」と3段階にわけており、「UA値:0.6」はプレミアム仕様での数値となります。標準仕様では「UA値:0.9」程度となりますので注意しましょう。
なお、積水ハウスも気密性(C値)を公表していません。C値に関しては直接ヒアリングしましょう。
UA値ランキング 18位 パナソニックホームズ
- UA値:0.6
- 主な特徴:地震などの災害の強い鉄骨住宅
- 構造(工法):鉄骨造(首都圏限定で木造軸組構造)
- 断熱材:ロックウール
- 坪単価:70~100万円前後
パナソニックホームズもハウスメーカーUA値ランキング同率18位です。
パナソニックホームズは外壁部分にロックウール170mmとかなり分厚く断熱材を施工しているため、もう少しUA値が優秀でもおかしくないと思いますが、公式発表の断熱性は「UA値:0.6」となっています。やはり主力工法が熱を伝えやすい鉄骨造のため、断熱性能の面ではビハインドがあるのでしょうか。
なお、パナソニックホームズは気密性(C値)も非公表のハウスメーカーとなります。気密性に関しては、直接ヒアリングすべきでしょう。
UA値ランキング 18位 セキスイハイム
- UA値:0.6
- 主な特徴:精密な施工が可能なユニット住宅
- 構造(工法):鉄骨ボックスラーメン構造・木造2×6工法
- 断熱材:高性能グラスウール
- 坪単価:70~90万円前後
セキスイハイムもハウスメーカーUA値ランキング同率18位となります。
セキスイハイムも正直なところ断熱性に関してはそこまで得意としていません。セキスイハイムも主力工法は鉄骨造ですので断熱性能は弱点なのです。また、セキスイハイムは高性能グラスウールをメインの断熱材として採用しておりますが、分厚さもそこまで分厚いわけではなく窓断熱の装備も普通レベルです。
UA値ランキング 18位 へーベルハウス
- UA値:0.6
- 主な特徴:標準仕様で制震住宅の鉄骨造専門ハウスメーカー
- 構造(工法):軽量鉄骨造・重量鉄骨造
- 断熱材:ネオマファーム(フェノールフォーム)
- 坪単価:70~90万円前後
大手ハウスメーカー「へーベルハウス」もUA値ランキングは同率18位。断熱性能は「UA値:0.6」となります。
へーベルハウスは全棟で耐久型断熱「へーベルシェルタードダブル断熱構法」を採用。これは外壁と断熱材で二重の断熱層を設けているということです。また断熱材には断熱性能が非常に高いフェノールフォーム系断熱材「ネオマフォーム」を採用しています。
ただしやはり鉄骨造住宅は構造躯体が、熱を伝えやすい鉄で出来ていることもあり断熱性能は弱点です。一般地であれば「UA値:0.6」もあれば十分快適に暮らせるかと思われますが、断熱性を重視している方は断熱性能のアップグレードを検討するのもいいでしょう。
またへーベルハウスは気密性(C値)は非公表のため、その点は直接ヒアリングすべきでしょう。
UA値ランキング 17位 秀光ビルド
- UA値:0.57
- 主な特徴:明朗会計のローコスト住宅
- 構造(工法):木造軸組み工法(+制震ダンパー)
- 断熱材:吹き付けウレタンフォーム
- 坪単価:35~45万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング17位は明朗会計のローコスト住宅「秀光ビルド」がランクイン。秀光ビルドの断熱性は「UA値:0.57」です。
秀光ビルドは断熱材に現場発泡タイプの吹き付けウレタンフォーム「アクアフォーム」を採用しています。
現場発泡タイプのウレタン断熱材は断熱性能が優秀ではありますが、断熱層の分厚さは外壁部分で80mmですので、そこまで分厚くはないようです。また秀光ビルドは気密性(C値)は非公表ですので、その点はヒアリングが必要です。
UA値ランキング 16位 ユニテハウス
- UA値:0.56
- 主な特徴:箱型でシンプルデザインな半規格住宅
- 構造(工法):2×4工法・2×6工法
- 断熱材:グラスウール(orウレタンフォーム)
- 坪単価:28~35万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング16位は、スクエアデザインが目を引く「ユニテハウス」がランクイン。ユニテハウスの標準仕様の断熱性能は「UA値:0.56」です。標準仕様でも断熱性能は悪くありませんが、もしユニテハウスで家を建てるならぜひ検討してほしいオプションがあります。
それは「ZEH50仕様」というオプションです。このオプションを付けると工法自体が2×4工法から2×6工法にアップグレードされ、また付加断熱や窓断熱装備も大幅にアップします。
ZEH50仕様の断熱性は「UA値:0.28」となりハウスメーカーUA値ランキングでも上位のレベルです。坪単価28~35万円前後とかなり価格帯を安く抑えられる超ローコスト住宅ですが、ローコスト住宅でこれだけのUA値となるのはスゴイです。
ZEH50仕様のオプション料金は「+250万円」となかなかいい値段ですが、十分にその価値はあると思います。
UA値ランキング 15位 GLホーム
- UA値:0.50
- 主な特徴:LIXILグループのアメリカンな注文住宅
- 構造(工法):2×6工法
- 断熱材:ロックウール
- 坪単価:50~60万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング同率15位は「GLホーム」で断熱性は「UA値:0.50」です。
GLホームは「アイフルホーム」や「「フィアスホーム」とおなじくLIXILグループが展開するフランチャイズハウスブランドですが、アイフルホームやフィアスホームは省エネ住宅に特化したハウスブランドのため、比較すると断熱性はGLホームの方が若干低いようです。とはいえ「UA値:0.50」もあれば十分な優秀な断熱性能ですが。
GLホームは以前は2×4工法を採用していましたが、近年では2×6工法を採用したモデルが主流となり、2×6工法は壁が分厚いため、以前よりも断熱材を分厚く敷き詰められています。
断熱材はロックウールを採用。外壁部分で140mmの分厚さとなりますので分厚い方と言えるでしょう。窓断熱装備は「乾燥空気入りLow-Eペアガラス」+「アルミ樹脂複合サッシ」となります。窓断熱の仕様は普通レベルなので、この点をオプションでアップグレードすればさらに優秀なUA値となるでしょう。
UA値ランキング 15位 ヤマダホームズ
- UA値:0.50
- 主な特徴:ローコストから高級モデルまで幅広く手掛けるHM
- 構造(工法):木造軸組み工法・エスバイエル工法・2×6工法
- 断熱材:フェノールフォーム・ポリスチレンフォーム他
- 坪単価:40~80万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング同率15位はヤマダホームズで断熱性能は「UA値:0.50」となります。
ヤマダホームズはローコスト住宅から高級モデルまで幅広い商品を手掛けており「UA値0.50」となるのは、高断熱モデルの「S×L(エスバイエル)シグマ」です。
S×L(エスバイエル)シグマでは床・外壁部分に一般的なグラスウールのおよそ1.7倍の断熱性能をもつフェノールフォームや押出法ポリスチレンフォームを採用するなど特殊な断熱仕様となっています。(ヤマダホームズでは「ウェルネス断熱」と呼んでいます)
ウェルネス断熱仕様ではない商品は、標準仕様で硬質ウレタンフォームや高性能グラスウールが採用されています。ウェルネス断熱仕様でないモデルはUA値が公表されていないため、直接ヒアリングすべきでしょう。
UA値ランキング 15位 泉北ホーム
- UA値:0.50
- 主な特徴:住宅性能に優れたコミコミ価格のフル装備の家
- 構造(工法):2×4工法
- 断熱材:吹き付けウレタンフォーム
- 坪単価:45~60万円前後
関西エリアで人気の泉北ホームもハウスメーカーUA値ランキング同率15位となります。泉北ホームは関西エリアで創業40年を超える老舗のハウスメーカーで、リーズナブルな価格帯で生活に必要なさまざまな設備をパッケージングした「フル装備の家」が主力商品となります。
フル装備の家には「プレミアム」「メジャー」「スマイル」の3グレードがあり、もっともグレードの高いプレミアム仕様で「UA値:0.50」となります。
泉北ホームの「フル装備の家」は断熱材に現場発泡タイプの吹き付けウレタンフォームを採用。現場発泡タイプのウレタンフォームは一般的なグラスウールのおよそ1.3倍程度の断熱性能をもち、また自己接着性という特性をもちパネルに密着するので気密性も確保しやすい断熱材です。
プレミアム仕様では窓断熱装備にも「Low-Eトリプルガラス」+「オール樹脂サッシ」を採用するなどなかなか高性能です。ちなみに「メジャー」と「スマイル」では断熱性能が「UA値:0.58」と少し低下します。これはおそらく窓断熱の仕様がダウンするからだと思われます。
UA値ランキング 14位 アキュラホーム
- UA値:0.49
- 主な特徴:完全自由設計のローコスト住宅
- 構造(工法):木造軸組み工法
- 断熱材:高性能グラスウール
- 坪単価:40~70万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング14位は完全自由設計のローコスト住宅「アキュラホーム」がランクインです。アキュラホームの断熱性能は「UA値:0.49」とされています。
アキュラホームは外壁部分に高性能グラスウール105mmを施工しています。なお、アキュラホームはC値は非公表ですので、C値・UA値ともに直接ヒアリングすることをオススメします。
UA値ランキング 13位 アイダ設計
- UA値:0.46
- 主な特徴:明朗会計のローコスト住宅
- 構造(工法):木造軸組み
- 断熱材:高性能グラスウール(or硬質ウレタンフォーム)
- 坪単価:35~55万円
ハウスメーカーUA値ランキング同率13位にアイダ設計の高断熱モデル「ブラーボゼネクト」がランクイン。ブラーボゼネクトの断熱性能は「UA値:0.46」となります。
アイダ設計は基本的に断熱材に高性能グラスウールを採用していますが、高断熱モデルのブラーボゼネクトでは硬質ウレタンフォームを壁パネルと一体化したオリジナルパネルを採用しており断熱性能がアップしています。ただし、アイダ設計は他の商品モデルではUA値を明らかにしておらず、またブラーボゼネクトもC値は非公表となります。
アイダ設計はローコスト住宅というイメージですが、高断熱モデルの「ブラーボゼネクト」は坪単価55万円前後となりますので、価格帯もローコスト住宅よりもやや高めと考えておきましょう。
UA値ランキング 12位 住友林業
- UA値:0.46
- 主な特徴:設計自由度に優れた木造専門高級ハウスメーカー
- 構造(工法):ビッグフレーム構法・マルチバランス工法
- 断熱材:高性能グラスウール
- 坪単価:70万円~90万円
ハウスメーカーUA値ランキング12位は木造専門の高級ハウスメーカー「住友林業」がランクイン。断熱性能は「UA値:0.46」となります。
ただし住友林業は断熱仕様を地域によって分けており、「UA値0.46」は寒冷地(1.2地域)における仕様です。一般地(5.6.7地域)では「UA値:0.56」となりますので注意しましょう。住友林業はC値も非公表ですので、高気密・高断熱のマイホームを建てたい場合は、しっかりと事前にヒアリングすべきでしょう。
UA値ランキング 11位 FPの家
- UA値:0.44
- 主な特徴:高気密・高断熱・高耐久な自由設計注文住宅
- 構造(工法):FP工法(木造軸組み+FPウレタンパネル)
- 断熱材:FPウレタン断熱パネル
- 坪単価:65万~85万円
ハウスメーカーUA値ランキング11位は「UA値:0.44」でFPの家がランクインです。
FPの家は住宅外装大手ニチハグループの「FPコーポレーション」が全国展開するフランチャイズハウスブランドです。
FPの家は木造軸組み工法をベースに建物外周部にパネルを施工したFP工法で家を建てています。FP工法は設計自由度の高い木造軸組み工法をベースに、高強度のパネルを外周部に施工することで頑丈なハコ型構造にしているため非常に地震などの外力に強い頑丈な家です。
FPの家は断熱材が一体化された壁パネル同士を強固に接合させるFPウレタン断熱パネルを採用しています。FPウレタン断熱パネルは工場で木枠(フレーム)にウレタン断熱材を注入発砲し30トンもの強い圧力でプレスした堅牢な断熱材パネルでで、強い圧力をかけることで密度がアップし、パネル自体が建物を支える耐力壁の役割も担います。
FPの家の断熱性は全国平均値で「UA値:0.44」となります。FPの家は断熱性もかなり優秀と言って良いでしょう。
UA値ランキング 10位 三菱地所ホーム
- UA値:0.43
- 主な特徴:標準仕様で全館空調エアロテックを搭載
- 構造(工法):木造ツーバイネクスト工法
- 断熱材:ロックウール
- 坪単価:70~90万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング同率10位は三菱地所ホームで断熱性能は「UA値0.43」となります。
三菱地所ホームも2×4工法を独自に進化させた「ツーバイネクスト工法」を採用した注文住宅を主力にしています。
断熱材は三井ホームと同様にロックウールを採用しておりますが、外壁部分の断熱材の厚みは90mmとやや薄め。ただし、三菱地所ホームのツーバイネクスト構法は断熱層と外壁の間に通気層を設けた「ダブルガード構造」になっており、断熱層と通気層(空気の層)でダブルで断熱する構造となるためUA値は優秀です。
窓断熱装備は「アルゴンガス入りのLow-Eペアガラス」+「樹脂サッシ」となります。窓断熱仕様はこれでも十分優秀ですが、トリプルガラスを採用するハウスメーカーと比べると若干性能は落ちます。住宅のトータル的な断熱性能をアップさせたいなら窓断熱の仕様をオプションでアップグレードすればさらにUA値を高めることができるでしょう。
↓ランキングの途中ですが、大事なことをお伝えします↓
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
UA値ランキング 10位 三井ホーム
- UA値:0.43
- 主な特徴:プレミアムモノコック構造の高級ハウスメーカー
- 構造(工法):木造2×6工法
- 断熱材:ロックウール
- 坪単価:80~100万円前後
日本における木造ツーバイ工法のリーディングカンパニー「三井ホーム」もハウスメーカーUA値ランキング同率10位にランクイン。三井ホームの断熱性は「UA値:0.43」となります。
三井ホームは木造2×6工法の注文住宅を専門に手掛ける高級ハウスメーカー。可愛らしい輸入住宅風の外観を得意としています。2×6工法は2×4工法よりも壁が分厚いため断熱材を「140mm」と分厚く施工できるので断熱性にも優れています。三井ホームでは外壁部分に「ロックウール140mm」を施工。ロックウールは断熱性も優秀ですし、耐火性・耐水性・対シロアリ耐性などにも優れた安全な素材です。
また三井ホームは天井断熱ではなく屋根断熱を採用しているため、小屋裏にも熱がこもりにくいのが特徴ですね。夏の小屋裏は熱がこもるため、これは嬉しいポイントです。
ただし、三井ホームは気密性(C値)に関しては公表していません。2×6工法は壁同士を強固に接合する工法で気密性は確保しやすいため、そこまで悪い数値ではないと思われますが、C値が気になる方は必ず前もってヒアリングするようにしましょう。
UA値ランキング 9位 インターデコハウス
- UA値:0.42
- 主な特徴:セミオーダースタイルのオシャレな輸入住宅
- 構造(工法):2×4工法
- 断熱材:エコ断熱材(加盟店・地域により異なる可能性アリ)
- 坪単価:45~65万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング同率9位は、セミオーダースタイルでオシャレな輸入住宅を手掛けるインターデコハウスです。
インターデコハウスの公表している断熱性能は「UA値:0.42」です。ただし、インターデコハウスは地域によって気密性・断熱性の仕様に差を付けています。「UA値:0.42」は寒冷地における標準仕様の数値で、一般地では「UA値0.55」となります。
インターデコハウスはフランチャイズハウスブランドとなり、地域やFC加盟店によって断熱材の仕様が異なりますので、詳しい断熱仕様は直接ヒアリングするべきでしょう。
UA値ランキング 9位 スウェーデンハウス
- UA値:0.42
- 主な特徴:高気密・高断熱の北欧風住宅
- 構造(工法):木造モノボックス構造
- 断熱材:高性能グラスウール
- 坪単価:80~100万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング9位は北欧風の輸入住宅を手掛ける高級ハウスメーカー「スウェーデンハウス」です。スウェーデンハウスの断熱性は「UA値:0.42」です。
C値ランキングページでも述べましたが、スウェーデンハウスは「家の安全性と快適性には差を付けない」というコンセプトを掲げており、商品ラインナップは複数あるものの「耐震性・気密性・断熱性」などの性能面はワングレード。つまり、断熱性能も標準仕様で「UA値:0.42」となっています。
スウェーデンハウスは2×6工法に良く似た木質パネル同士を強固に接合する「木造モノボックス構造」で家を建てており断熱材には密度の高い高性能グラスウールを24Kを採用し、外壁部分には120mmとしっかり分厚く敷きつめています。密度の低いグラスウールは経年劣化や湿気を吸うことでずり落ちてしまうケースもありますが、スウェーデンハウスの使っているグラスウール24Kは高密度で自立するほどしっかりしたものなので、経年劣化で壁内でずり落ちてしまうこともほぼありません。
またスウェーデンハウスでは、壁パネルの接合部分にも継ぎ目断熱材を敷き詰めているため断熱ラインが途切れないのもポイント。スウェーデンハウスは断熱性にも注力しているハウスメーカーと言えるでしょう。
UA値ランキング 8位 アエラホーム
- UA値:0.39
- 主な特徴:高気密高断熱のローコスト住宅
- 構造(工法):木造軸組み+パネル工法
- 断熱材:キューワンボード+フォームライトSL
- 坪単価:45~65万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング8位は、ローコストハウスメーカーのアエラホームです。アエラホームでは高気密・高断熱モデルの「クラージュ」で「UA値:0.39」となります。
アエラホームのクラージュは内断熱に吹き付けタイプのウレタン断熱材「フォームライトSL」を75mmの暑さで施工し、さらに外断熱に「キューワンボード」というアルミ拍面材を表面に貼っている高性能硬質ウレタンフォーム断熱材ですっぽり覆っています。
アルミで包んだ断熱材は「輻射(ふくしゃ)」による熱の移動も防ぐ効果もありますので、非常に断熱性能は高いと言えるでしょう。
ただしアエラホームは上位モデルの「クラージュ」と「プレスト」以外の商品はダブル断熱工法ではなく、断熱性能もかなり低下します。
アエラホームはローコストハウスメーカーというイメージをお持ちの方も多いと思いますが、高気密・高断熱モデルの「クラージュ」「プレスト」は坪単価45~65万円前後の価格帯となりますので価格帯はローコスト住宅よりも価格帯は高いので注意しておきましょう。
UA値ランキング 7位 セルコホーム
- UA値:0.37
- 主な特徴:リーズナブルな輸入住宅(カナダ風)
- 構造(工法):カナディアンツーバイ工法
- 断熱材:高性能グラスウール
- 坪単価:40~65万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング7位には、リーズナブルな価格帯でカナダ風輸入住宅を手掛けるセルコホームがランクインです。セルコホームの公表されている断熱性能は「UA値:0.37」。セルコホームは厳寒地カナダの住宅をお手本にしているハウスメーカーだけあって気密性・断熱性は優秀です。
特に注目したいのはグラスウールの中でも特に密度の高い「グラスウール32K」を分厚く敷き詰めている点ですね。注文住宅の断熱材として使われるグラスウールは「10K~18K」ぐらいの密度が一般的ですので、セルコホームのグラスウールは倍以上の密度を誇るということです。
ただし、セルコホームの公表されている「UA値:0.37」は2×6工法にオプションのトリプルガラスを採用した場合の数値となります。セルコホームでは「2×4工法」「2×6工法」のどちらも取り扱っておりますが、標準仕様の2×4工法だと敷き詰める断熱材が薄くなるため「UA値:0.37」よりも断熱性能は弱まるでしょう。
UA値ランキング 6位 北洲ハウジング
- UA値:0.32
- 主な特徴:アルセコW断熱システムの北欧風住宅
- 構造(工法):2×6工法
- 断熱材:高性能グラスウール+ロックウールラメラ
- 坪単価:60~100万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング6位は宮城県に本社を置き東北地方を中心に人気を誇る北洲ハウジングです。
北洲ハウジングといえば、ヨーロッパの街並みにありそうな特徴的な大屋根の邸宅が人気のハウスメーカーですね。
北洲ハウジングは外観だけでなく性能も非常に優秀で、アルセコWダブル断熱システムを採用したCRTハウジング宇都宮モデルでは「UA値:0.32」と高い断熱性を実現しています。
また北洲ハウジングでは、新たにさらに高い断熱性能を誇る「プレミアムパッシブハウス(PREMIUM PASSIVE HOUSE)」仕様の住宅を実証実験として宮城県仙台市に建設しており、こちらでは「UA値:0.23」を実現しているようです。
プレミアムパッシブハウス仕様は実証実験中のためUA値ランキングには含めていませんが「UA値:0.23」のまま商品化すれば、北洲ハウジングがハウスメーカーUA値ランキング1位に躍り出るでしょう。プレミアムパッシブハウスの今後に期待ですね!
UA値ランキング 5位 住友不動産
- UA値:0.31
- 主な特徴:高気密・高断熱の制震住宅
- 構造(工法):木造(2×4・2×6)・木造軸組み工法(ウッドパネル)
- 断熱材:高性能グラスウール
- 坪単価:60~70万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング5位は住友不動産がランクインです。住友不動産は高級マンションやオフィスビルを手掛ける大手デベロッパーというイメージが強いですが、個人向けの注文住宅も手掛けています。
住友不動産は複数の商品ラインナップを複数展開しており「ツーバイ工法」と「木造軸組み工法」のどちらも取り扱っていますが、特に断熱性能が優秀なのは木造軸組み工法を独自に進化させた上位工法「ウッドパネルセンチュリー(工法)」を採用したモデルです。
ウッドパネルセンチュリー工法は断熱材に高性能グラスウール105mmを敷き詰め、さらに断熱性能の極めて高いフェノールフォーム45mmを施工しています。合計150mmと断熱層自体も非常に分厚いです。
窓断熱装備には「アルゴンガス入りのトリプルガラス+オール樹脂サッシ」を採用しています。アルゴンガスはクリプトンガスと比べると若干断熱性能は弱いものの、十分高気密・高断熱なモデルと言えるでしょう。
住友不動産の他の工法は「2×6工法:UA値0.42」「2×4工法:UA値:0.50」とウッドパネルセンチュリー工法と比べると少し断熱性能が弱いですが、それでも十分に快適に暮らせるレベルと言えると思います。
UA値ランキング 4位 ウェルネストホーム
- UA値:0.28
- 主な特徴:国内トップクラスの住宅性能
- 構造(工法):木造軸組み+パネル工法
- 断熱材:セルロースファイバー(+ロックウール)
- 坪単価:80~85万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング4位はウェルネストホームです。
ウェルネストホームのスゴイところは、標準仕様で「UA値:0.28」を誇る点。他社ハウスメーカーでは一部の上位モデルのUA値がランクインしている場合が多いですが、ウェルネストホームは標準仕様で「UA値:0.28」を実現。これはスゴイです。
ウェルネストホームは外壁部の断熱材に「セルロースファイバー+ロックウール(合計185mm)」の分厚い断熱層を施工し、窓断熱にも「ドイツ製のLow-Eトリプルガラス+オール樹脂サッシ」を採用。天井部分や床部分の断熱層も非常に分厚く気密処理にも非常にチカラを入れているため、気密性(C値)ランキングでは堂々の1位です。ウェルネストホームは気密性・断熱性のトータル性能では国内トップクラスと言えるでしょう。
なお、ウェルネストホームが採用する断熱材「セルロースファイバー」は調湿性能も優秀で、湿気(内部結露)のリスクも軽減しています。ウェルネストホームは坪単価がやや高いものの、光熱費やメンテナンス費用などのランニングコストは大きく節約できるでしょう。
施工エリアは限定されますが、性能面では非常に優秀なハウスメーカーですので、ぜひチェックしてみましょう。
UA値ランキング 3位 ヤマト住建
- UA値:0.27
- 主な特徴:ローコストから高気密・高断熱モデルまで幅広く展開
- 構造(工法):木造軸組み+パネル工法
- 断熱材:硬質ウレタンフォーム
- 坪単価:40~70万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング同率3位にヤマト住建がランクイン。ヤマト住建はローコストモデルから高気密・高断熱モデルまで幅広く展開しているハウスメーカーです。
ヤマト住建の高断熱モデル「エネ―ジュUW」の断熱性能は「UA値:0.27」となり、非常に優秀ですね。
エネ―ジュUWは断熱性能の高い「硬質ウレタンフォーム断熱材」を内断熱+外断熱のダブルで施工しており、窓断熱の仕様も「トリプルガラス+オール樹脂サッシ」を採用。業界でもトップクラスの断熱性能と言えるでしょう。
ただしヤマト住建は高断熱モデルの「エネ―ジュUW」は非常に断熱性能が高いですが、ローコストモデルは外壁部分の断熱材が「硬質ウレタンフォーム(25mm)」とかなり薄く、UA値も非公表となります。ヤマト住建はモデルによって、断熱性能に大きな差がありますので、その点は注意しておきましょう。
UA値ランキング 3位 フィアスホーム
- UA値:0.27
- 主な特徴:LIXILグループの省エネ住宅ハウスブランド
- 構造(工法):木造軸組み+パネル工法
- 断熱材:ネオマフォーム
- 坪単価:45~65万円前後
LIXILグループのフランチャイズハウスブランド「フィアスホーム」がハウスメーカーUA値ランキング同率3位にランクインです。LIXILグループのハウスブランドは「アイフルホーム」や「GLホーム」がありますがフィアスホームは「省エネ住宅に特化したハウスブランド」です。
フィアスホームの高気密・高断熱モデル「アリエッタDS」は「UA値:0.27」でアイフルホームの最上位モデル「セシボ極」より、ややUA値が劣っているもののアリエッタDSはC値(0.43)と上回っています。
フィアスホームのアリエッタDSは、外壁にあらかじめ断熱材と一体化した独自の壁パネル「eパネル」を採用し、さらに外断熱としてフェノールフォーム系断熱材の「ネオマフォーム(119mm)」を施工しています。外壁部分の断熱層はかなり分厚いですね。
フィアスホームのアリエッタDSは窓断熱も優秀で、LIXIL製のクリプトンガス入りのトリプルガラス+樹脂サッシ「エルスターX」を採用。これもかなり断熱性能の高い窓断熱仕様と言えるでしょう。
UA値ランキング 2位 アイフルホーム
- UA値:0.25
- 主な特徴:高気密・高断熱のローコストフランチャイズ
- 構造(工法):木造軸組み+パネル工法
- 断熱材:フェノールフォーム・グラスウール
- 坪単価:45~65万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング同率2位はローコストフランチャイズハウスメーカーのアイフルホームがランクイン。アイフルホームでは、最上位モデルの「セシボ極」がUA値0.25を叩き出しています。
アイフルホームは住宅設備大手のLIXILグループが展開するフランチャイズハウスブランドで、比較的リーズナブルな価格帯で注文住宅を建てられるハウスメーカーとして人気ですが性能面も優秀です。最上位モデルの「セシボ極」は高気密・高断熱が売りで、外壁部分は構造用面材で断熱材を挟みこみ一体化した壁パネル「HQP(ハイクオリティパネル)」を採用し、さらに柱の外側に、非常に断熱性能の高いフェノールフォーム系断熱材「ネオマフォーム(45mm)」を施工。ダブル断熱構法となっています。窓断熱にも「クリプトンガス入りのLow-Eトリプルガラス」と「オール樹脂サッシ」と一条工務店と並ぶ最強クラスの窓断熱仕様となります。
ただし、アイフルホームの中でも高気密・高断熱モデルの「セシボ極」は価格帯は高めです。一般的に坪単価50万円以内のハウスメーカーをローコストハウスメーカーと呼びますが、セシボ極は坪単価65万円前後となる場合も多いです。
ちなみにアイフルホームのスタンダードモデル「セシボ爽」はUA値・C値ともに非公表となり、かなり性能は低下すると思われるため注意しましょう。
UA値ランキング 2位 一条工務店
- UA値:0.25
- 主な特徴:耐震性・気密性・断熱性に特化したハウスメーカー
- 構造(工法):2×6工法・木造軸組み+パネル工法
- 断熱材:硬質ウレタンフォーム
- 坪単価:60~85万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング2位には一条工務店のアイスマート(i-smart)がランクイン!
一条工務店は「家は、性能。」を標榜するハウスメーカーで、耐震性・気密性・断熱性など性能面はどれも非常に優秀ですが、特に気密性・断熱性の面ではズバ抜けているハウスメーカーです。
一条工務店のアイスマート(i-smart)は内外ダブル断熱構法を採用し、外断熱に「硬質ウレタンフォーム140mm」、内断熱に「硬質ウレタンフォーム50mm」と合計190mmの分厚い断熱層を設けています。硬質ウレタンフォームは断熱材としての熱伝導率が一般的なグラスウールに比べて優秀ですし、非常に分厚く敷きつめられているので極めて高い断熱性能を実現。
また窓断熱の仕様にもこだわっています。標準仕様で「クリプトンガス入りのLow-Eトリプルガラス」と「オール樹脂サッシ」を採用。この窓装備は日本国内でも最強クラスと言えるでしょう。
一条工務店の人気モデル「アイスマート(i-smart)」は、性能を確保するためにやや「一条ルールが厳しめ」というデメリットはありますが、気密性・断熱性・耐震性などのトータル性能では国内でもトップクラスです。
なお一条工務店はiシリーズの他にグランセゾン、セゾン、ブリアールなど「夢の家 I-HEAD構法」を採用した商品モデルもありますが、こちらは標準仕様で「UA値:0.38」と若干、性能は低くなります。とはいえ、それでも十分優秀な断熱性能ですけどね。
UA値ランキング 1位 土屋ホーム
- UA値:0.24
- 主な特徴:北海道地盤の高気密・高断熱住宅
- 構造(工法):木造軸組み+パネル工法
- 断熱材:押出法ポリスチレンフォーム「SEベストボード」
- 坪単価:50~75万円前後
ハウスメーカーUA値ランキング1位は、北海道を地盤に高気密・高断熱住宅を手掛けている土屋ホームです。さすが日本一の寒冷地である北海道を地盤にするハウスメーカーだけあって、断熱性もピカイチです。
土屋ホームではフラッグシップモデルの「カーディナルハウス:帯広モデル(ダブル断熱・トリプルサッシ・天井ブローイング仕様)」の2019年04月におけるシミュレーション数値で「UA値:0.24」という脅威の数値を叩き出しています。
カーディナルハウス帯広モデルでは、内断熱に高性能グラスウール、外断熱に押出法ポリスチレンフォーム断熱材の「SEベストボード」を分厚く敷きつめたダブル断熱仕様となっており、窓断熱にもトリプルガラス+オール樹脂サッシを採用。これでもかというほどの断熱仕様ですね。さすが寒冷地で人気を誇るハウスメーカーです。
なお、土屋ホームではカーディナルハウス以外の商品ラインナップも用意されており、他の商品モデルではここまでのUA値とならない可能性がありますので、あらかじめ留意しておきましょう。
UA値を公表していないハウスメーカー
40社比較した割にはランクインしているハウスメーカーが少ないポン!
うむ。上記にランキングに含まれないハウスメーカーは「UA値」を公式に発表していないということじゃな。
と、いうことでUA値非公表のハウスメーカーも以下にまとめておくぞい。
- UA値非公表のハウスメーカー
- タマホーム(推測値0.52~0.87)
- クレバリーホーム(推測値0.6以下)
- ネクストハウス(推測値0.87)
- ユニバーサルホーム
- 桧家住宅
- アイ工務店
- ポラス
- ダイワハウス
- ゼロキューブ
- 飯田産業
- 富士住建
だいたいのUA値が推測できるハウスメーカーは「推測値」を一応書いておいたが、あくまで推測値で公式発表ではないので、参考程度にね。
UA値もけっこう公開していないところが多いんですね。
そうじゃな。まぁ当ブログでは口酸っぱく言っていることじゃが、基本的に「数値を公開していない=自信がない」と判断すべきじゃな。
断熱性(UA値)は家にとって重要な指標じゃ。もしUA値を公開していないハウスメーカーを候補にする場合は、より入念なヒアリングが必要と考えておくべきじゃろう!
注文住宅のマイホーム計画は「比較・相見積もり」が"超重要"です!
さて、アシスタント諸君よ!
注文住宅でマイホームを建てたいと思った時「まず何をすべきか?」知っているかね?
たしかにマイホームって購入経験ないですし。
まずなにからすればいいのかわからないですね…。
チッチッチ!
「いきなり住宅展示場へ行く」のはハッキリ言ってオススメしないぞい。
長くなるのでオススメしない理由は以下のリンクで読むのじゃ。
なんで「いきなり住宅展示場へ行っちゃダメなの?」理由はコチラ!≫
これはなにも住宅に限った話ではない。
例えば最新型テレビを買う場合を考えてみよう。テレビも同じような見た目でも画質や機能はもちろん価格だってピンキリじゃ。だからテレビを買う前にスペックを比較するもんじゃろ?
そりゃあ比較するよね。
だって知らないで画質が悪いテレビとか価格が高いテレビ買っちゃったら損しちゃうじゃん。
そう!その通りなんじゃ。
家よりもはるかに安い買い物の家電でもじっくり比較してから買い物するのだから注文住宅だって比較して当然。
なるほど。
それは確かにその通りですよね。
それにね。注文住宅はハウスメーカーが違えば「住宅性能の差」「デザイン性の差」「メンテナンス性の差」が非常に大きいもの。
そしてなによりテレビとは比較にならないくらいに「価格の差」が大きいのじゃ!
そうなんですか…
いったいどれくらいの価格差があるものなんですか?
1000万円も価格差があることもあるの?!
同じような住宅性能スペックなのに?!
余裕であり得るし、別に珍しい例じゃないぞい。
と、いうかそもそもオーダーメイドの注文住宅の場合「複数のハウスメーカーで比較しない限り、自分の希望条件のマイホームの適正価格がつかめない」と言った方が正確じゃろうな。
1社を見学しただけで気に入ってしまって営業マンに言われるがままに家を建ててしまうということは自分の希望条件の家の適正価格がわからないまま「人生最大の買い物」をするということじゃ。
どうじゃ?
もし自分がウン百万円単位の金額を損していたことが後からわかったら後悔するじゃろ?
うむ。
だからこそ注文住宅のマイホーム計画はまずは住宅カタログを比較するべきなんじゃよ!
正確には、複数社のカタログを比較して候補のハウスメーカーを見つけたら次に「相見積もり」をすることが絶対条件にはなるけどね。
ただ、ハッキリ言って「複数社のカタログ比較」と「相見積もり」という手順を踏むだけでウン百万円単位の金額を損してしまう可能性は格段に減ると言ってよい。
チッチッチ!
住宅カタログの取り寄せは完全無料だし、候補のハウスメーカーのHPで一つ一つ取り寄せるような面倒な作業も必要ない。
いまどき住宅カタログはライフルホームズで無料一括取り寄せがスタンダードじゃ!
建てたいエリアやおおまかな予算を入れるだけで、施工可能なハウスメーカー・工務店がバシッと出てくるので手続きもそれこそ3分ほどでできちゃうぞい。超簡単じゃよ。
無料で簡単、すぐ届く。
住宅カタログの比較はメリットこそたくさんあるが、デメリットになるようなことは一つもないので間違いなくやっておくべき「家づくりの必須項目」と心得るのじゃ。
そういうこと!
なにより家族でカタログを見ながら「これもいいな!それもいいな!」と話す時間は最高に楽しいものじゃよ!
家づくり失敗の確率も減るし、すでに気になるハウスメーカーがあったとしても「少なくとも5社くらいの住宅カタログは比較しておくこと」をオススメするぞい!
ライフルホームズは住宅情報サイトの最大手!安心安全に優秀なHMから比較できますよ!
まずは抽出するハウスメーカーの検索条件を選びます。
「建物価格」「建築予定地」「人気テーマ」で検索できますが、エリアが決まっているなら「建築予定地」で検索するのがオススメ。希望の市区町村まで選べば施工エリア対応しているハウスメーカーがズラリ出てきます。それぞれザックリとした価格帯・坪単価も掲載されていますので条件に合いそうなハウスメーカーを選ぶだけ。この段階ではいろいろなハウスメーカーのカタログを取り寄せちゃってOKです!
次にお名前や住所・ご連絡先など必要事項を入力する項目になります。必須事項は入力しますが、任意の項目は書いても書かなくても大丈夫です。
必要事項を入力したら案内に従ってページを進めるだけです。所要時間は約3分程度。とっても簡単です。
今回の記事をまとめると
- UA値=住宅の断熱性を表す数値
- UA値は値が小さいほど断熱性が優秀
- UA値は1棟1棟ことなるので公開数値も参考程度に
- 住宅のUA値が高いことによるメリット
- 1年中快適に過ごせる
- 健康的に過ごせる(ヒートショックのリスク軽減)
- 空調効率が良くなり光熱費を抑えられる
- 住宅のUA値が高いことによるデメリット
- 建築コストが上がる
- 住宅の設計自由度が低くなる
コメント
UA値は割と中堅どころのハウスメーカーが頑張ってるんですね。積水ハウスとかダイワハウスとか高級どころのハウスメーカーのUA値が高くないのが意外でした。
ZEH基準のUA値は0.6以下。寒冷地はもう少し厳しいけど、関東以南であればだいたいUA値0.6もあれば問題なく快適に暮らせると思います。あとは自己満足の世界。
寒い地域なら断熱は高いに越したことはないですね。断熱材どうこうよりも窓の性能をあげるのがお手軽です。トリプルサッシにするだけでかなり変わりますよ。住み始めてから二重窓にするのもアリです。遮音性も上がりますし。
断熱材の素材も大事ですが、空気層が設けられていて空気が壁内に流れるようになっているかも大事。壁内結露で断熱材がぜんぶだめになるのが一番怖いです。
断熱材の種類よりも分厚さが大事。あとは窓が大事ですね。
断熱性はなによりも重視すべき指標だと思います。UA値が高い家は快適なだけでなくエアコン代が浮くので長い目でみればランニングコストの面でもお得。快適でお得になるのであればイニシャルコストかけてでもグレード上げるべき。
断熱材の燃えやすさも気になります。
正直寒冷地じゃなければ断熱性はZEHレベルで十分だと思いますが、寒冷地なら断熱性は一番気にかけたほうがいいです。できればHEAT20 G2レベルはクリアするべきだと思います。
断熱性にお金をかけるのが一番、性能を実感できます。耐震性なんか大地震が来ないと性能の良し悪しはわからないですが、断熱性は毎日の気温で実感します。だから断熱にはお金をかけるべき。満足度が違いますよ。3年前に家を買いましたが断熱性は一番気にしました。
断熱を気にするならC値も併せて高めないとあまり意味がないと聞きました。隙間風が入ってくると温度差ができて結露の原因になるとか。結露は構造躯体を劣化させるので、気密性と断熱性はセットで高めるべきみたいです。
鉄骨系メーカーはそれなりに高級メーカーばかりですが、UA値に関しては木造メーカーのハイエンドモデルには及ばないんですね。鉄骨の素材が足かせになってしまうから。断熱を一番意識するなら木造メーカーですね。