今回のブログ記事ではパナソニックホームズが2022年1月より発売開始した新商品「フォルティナ(FORTINA)」について、特徴・価格(坪単価)・工法など詳しく解説していくぞい!
パナソニックホームズのフォルティナについて知りたい人は、このブログ記事を読めば一発で解決じゃよ!
パナソニックホームズのフォルティナとは
さて、今回の記事ではパナソニックホームズが2022年1月より発売開始した新商品「フォルティナ」について詳しく解説していくぞい!
パナソニックホームズの新商品ですか!
フォルティナ!はどんな商品なんですか?
パナソニックホームズのフォルティナは簡単に言うと「F構法を採用しつつ、全館空調エアロハスを採用できるようになった商品」じゃな!
へ?今まではF構法だと全館空調エアロハスは採用できなかったんだっけ?
そう。パナソニックホームズのF構法はこれまで全館空調システム「エアロハス」を採用できない点が大きなデメリットだったのじゃが、今回、さまざまな改良によりF構法でもエアロハスを採用できるようになったわけじゃ。
パナソニックホームズの鉄骨1.2階建ての注文住宅は基本的にHS構法かF構法のどちらかを選ぶ感じでしたね!
そう。もともと全館空調システム「エアロハス」はHS工法か、もしくはNS工法(3階建て以上)でしか採用できなかったのじゃが、フォルティナの登場により全構法で全館空調エアロハスが採用できるようになった格好じゃな!
ちなみにパナソニックホームズのHS構法、F構法、NS構法については別記事でそれぞれ特集していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
パナソニックホームズのHS構法について解説します≫
パナソニックホームズのF構法について解説します≫
パナソニックホームズのNS構法について解説します≫
パナソニックホームズの工法ごとの詳しい違いはそれぞれの特集記事で解説するとして、ものすごくザックリいう以下の通り。
- HS構法(制震鉄骨軸組み構造)の特徴
- 地震に強い(耐震等級3)
- 設計自由度が高い構法
- 全館空調エアロハスが採用可能
- 地震あんしん保証付き
- F構法よりも価格が高い(坪単価+5万円前後)
- F構法(大型パネル構法)の特徴
- 地震に強い(耐震等級3)
- 設計自由度はHS構法よりもやや低い
- 地震あんしん保証付き
- HS構法よりも価格が安い(坪単価-5万円前後)
※NS構法は3階建て以上限定の工法なので今回は割愛
要はHS構法は設計自由度が高い代わりに価格が少し高い。
F構法は少し設計自由度が低い代わりに価格が安い、という特徴があったわけじゃ。
ふむふむ。
そして従来まではF構法には全館空調エアロハスを搭載できなかった。
それが今回フォルティナの登場により、F構法で少し価格を抑えつつ全館空調エアロハス搭載を搭載した注文住宅を建てられるようになったということじゃな!
価格を抑えつつ全館空調エアロハス付きの注文住宅を建てられるのは嬉しいですね!ちなみにパナソニックホームズのエアロハスについても当ブログでまとめていますので、チェックしてみてくださいね!
そう。で、もう一つ付け加えておくと、従来までパナソニックホームズの1.2階建て住宅は「カサート」という商品で、「HS構法かF構法」のどちらかを選ぶ格好だったのじゃが、今回フォルティナが登場したことによって「F構法=フォルティナシリーズ」「HS構法=カサートシリーズ」とわかりやすくなったぞい。
フォルティナXとフォルティナSの違い
ところで、さっきからフォルティナシリーズって言ってるけど新商品のフォルティナにも種類があるの?
うむ。「フォルティナX」と「フォルティナS」という商品があるぞい。
XとSがあるんですか。
フォルティナXとフォルティナSの違いはなんなんですか?
フィルティナXとフォルティナSの違いは簡単じゃよ!
全館空調エアロハスが標準搭載されているタイプが「フォルティナX」で、全館空調エアロハスが搭載されていないタイプが「フォルティナS」じゃ。
なるほど、わかりやすいですね!
フォルティナの工法(構造)
前述の通りフォルティナは「F構法」を採用しているぞい。
F構法は「大型パネル構造」といって、外壁や床、屋根などのパネルを一体化させたブロック帯で建物を構成するモノコック構造じゃ。
HS構法は木造でいうところの「軸組工法」に近いが、F工法は木造でいうところの「ツーバイ構法」などにパネルで建物を支える面構造に近いと言えるじゃろう。
モノコック構造の建物はすごく頑丈で地震に強いんですよね!
うむ。モノコック構造とは、もともと新幹線や飛行機など極限の強度が求められるものに使われる構造で非常に頑丈じゃよ。
F構法では鋼製フレームでできた枠材に断熱材や構造用面材を幾層にも重ねたパネルを強靱な金物で強固に接合させている。非常に頑丈なうえ、地震の揺れはパネル面を伝わり建物全体にバランスよく分散するので耐震性も高いぞい。
そもそもパナソニックホームズの家は、耐震等級3だもんね!
うむ。パナソニックホームズは構造の種類を問わず、すべて耐震等級3(最高等級)を取得している非常に災害に強い建物。安全面に関しては、全ハウスメーカーのなかでもトップクラスと言ってよいじゃろう。
フォルティナも地震や台風などの災害に対しては極めて強いと言えるぞい。
フォルティナのUA値・C値
続いてフォルティナシリーズの気密性・断熱性だが、このあたりの住宅性能については特に従来シリーズと変化なしじゃな。
たしかパナソニックホームズの注文住宅は断熱性もなかなか優秀でしたよね?!
その通り!鉄骨造の一戸建て住宅は断熱性能が弱点になりやすいのだが、パナソニックホームズは鉄骨造メインのハウスメーカーでありながら断熱性能も頑張っているぞい。
パナソニックホームズの鉄骨造住宅はすべての工法で「UA値0.6以下」をクリアしているぞい。
UA値:0.6以下なら、関東以南のZEH基準をクリアしていますね!
その通り。なのでフォルティナシリーズも従来通りの断熱性能だが「UA値0.6以下」は少なくともクリアしているはずじゃ。
じゃあフォルティナの気密性能は?
残念ながらパナソニックホームズは気密性の数値(C値)は非公表なんじゃ。
基本的に鉄骨造一戸建て住宅は気密性の面でもビハインドがあるため、そこまで高くはないと思うぞい。フォルティナの気密性については詳しくはヒアリングすべきじゃ。
ま、基本的にフォルティナの断熱性能・気密性能は従来のパナソニックホームズのF構法の建物と同等と考えておけばよいと思うぞい。
フォルティナは従来のF構法で建てるカサートと住宅性能はほとんど同等!
わかりました!
フォルティナの外観
続いてフォルティナの外観について。こんな感じじゃな。
フォルティナはキラテックタイルも採用できるし、基本的には外観も従来のF構法で建てるカサートと大きな違いはないと考えていいぞい。
フォルティナの価格・坪単価
続いてはフォルティナシリーズの価格・坪単価について。
フォルティナの価格は高いの?
フォルティナシリーズは従来のHS構法のカサートよりは少し安い価格設定じゃな。
全館空調エアロハスが標準採用されていない「フォルティナS」は従来のF構法で建てるカサートとほぼ同じくらいの価格帯で、全館空調エアロハスが標準採用されている「フォルティナX」は35坪くらいの広さでおよそ「坪単価+5万円」くらいじゃな!
商品プラン | 坪単価の目安 |
---|---|
カサート | 80~90万円前後 |
フォルティナX | 75~85万円前後 |
フォルティナS | 70~80万円前後 |
なるほど、フォルティナSはほとんどF構法のカサートと変わらない価格なんですね。
フォルティナシリーズはHS構法で建てるカサートに比べると少し安いものの、やっぱりパナソニックホームズは高級メーカーだから、他社ハウスメーカーと比べると少しお高めってことだポン。
フォルティナのメリット
それではフォルティナの具体的なメリット・デメリットについてもまとめていこう。
まずはフォルティナのメリット(長所)からじゃ。
- フォルティナのメリット
- 価格を抑えつつ全館空調エアロハスを採用できる
価格を抑えつつ全館空調エアロハスを採用できる
フォルティナは、従来までは価格が少し高めなHS構法でしか採用できなかった全館空調エアロハスをF構法でも採用できるようになった。フォルティナのメリットはもはやこれに尽きると言えるじゃろう。
HS構法はF構法よりも、坪単価で+5万円くらい高いんですよね。
となると、一般的な35坪くらいの広さだとフォルティナの方が175万円くらい安く抑えることができるんですね。
そういうことじゃな。
「パナソニックホームズは割と価格帯が高いから、少しでも安く抑えたい。けど全館空調エアロハスは付けたい!」という需要はずっとあったのじゃ。そんな需要に今回の新商品フォルティナで対応できるようになったわけじゃな。
ちなみに全館空調エアロハスはだいたい+200万円くらいなので、全館空調エアロハスなしのカサートと比べたらほとんど同じくらいの価格だけど。
逆に言えば全館空調を付けられるようになった以外は、大きな変化はないってこと?
ぶっちゃけそうだね。
従来モデルと同じく耐震性・断熱性・気密性などの住宅性能は変わっていないし、キラテックタイルも問題なく採用できるし、パナソニックホームズの売りの一つ「地震あんしん保証」も付いている。
要するに従来の「F構法で建てるカサート」に全館空調エアロハスを付けられるようになったので、せっかくだから商品名を新たに「フォルティナ」として新発売したってわけじゃな。
なるほど!
フォルティナは従来モデルとほとんど変化はないけど、F構法で少し安い価格で全館空調エアロハスを付けられるようになったのがすごく大きなポイントなんだね!
フォルティナのデメリット
次はフォルティナのデメリットについてじゃ。
- フォルティナのデメリット
- F構法なので設計自由度がやや低い
F構法なので設計自由度がやや低い
フォルティナは従来モデルと比べてほとんど変化がないが、HS構法のカサートと比較するとやはりF構法なので少し設計自由度が低い。この点がデメリットと言えるじゃろう。
設計自由度ってどれくらい変わるの?
HS構法はマルチモジュールシステムを採用しているほか、15cmのサブモジュールを併用しているので、間取りを15cm刻みで細かく設計できるのに対して、F構法の場合は45cm刻みでしか設計できないのじゃ。
なるほど。15cm刻みと45cm刻みでは少し差があるように感じますね。
とはいえ、鉄骨造のパナソニックホームズはもともと設計自由度が高いハウスメーカーじゃ。
木造のツーバイ工法の家と比べればF構法でもむしろ設計自由度が高い方と言えるじゃろう。
なので「間取りに対してはそこまでのこだわりはない。その代わりもっと安い方が嬉しい」という方にはF構法を採用しているフォルティナは嬉しい商品と言えるじゃろうな!
パナソニックホームズのフォルティナはどういう人にオススメか?
それでは最後にパナソニックホームズのフォルティナはどういう人にオススメなのか?という点を教えてください!
うむ。ま、フォルティナはズバリ「F構法で価格を抑えつつ全館空調エアロハスを採用できる」というのが最大というか唯一と言っても良いくらいの特徴じゃ。
つまり「全館空調エアロハスを採用したいけどHS構法よりも価格を抑えたい」という需要にはズバリマッチしていると言えるじゃろう。
ふむふむ。全館空調エアロハスは快適そうだポンね!
ただし、少し価格を抑えられるとはいえパナソニックホームズはもともと価格高めの高級ハウスメーカーじゃ。他社ハウスメーカーと比較すればフォルティナの価格もまぁそれなりに高めであることは理解しておくべきじゃな。
たしかにどうしても全館空調システムを採用したいなら、別に選択肢はフォルティナだけではないですもんね。
うむ。木造住宅メーカーなら全館空調システム付きの注文住宅をパナソニックホームズよりも価格を抑えて建てられるところもある。パナソニックホームズでエアロハス付きの家を検討している場合は、他の全館空調システム付きの家とよく比較してみるべきじゃろうな!
パナソニックホームズと同価格帯のハウスメーカー
積水ハウス
セキスイハイム
ダイワハウス
へーベルハウス
住友林業
大成建設ハウジング
三井ホーム
三菱地所ホーム
パナソニックホームズより少し価格帯が安いハウスメーカー
一条工務店
住友不動産
タマホーム
アエラホーム
桧家住宅
トヨタホーム
パナソニックホームズは頑丈な鉄骨構造で災害に強い家を手掛けるハウスメーカーです。地震に強いだけでなく断熱性も鉄骨造住宅としては優秀で、キラテックタイルを採用した重厚な外観は高級感も◎。全館空調システムやホームエレベーターなどにも強みをもつ非常に総合力の高いビルダーと言えるでしょう。
パナソニックホームズを候補にしている方は「積水ハウス」「セキスイハイム」「へーベルハウス」「ダイワハウス」など同じく地震に強くハイグレードな住宅を手掛けるハウスメーカーと比較している方が多いです。
またパナソニックホームズは、価格帯としてはやや高めの水準ですので「もう少し価格の安いハウスメーカー」とも比較してみることをオススメします。
競合ハウスメーカーと見比べることで「今までとは別の大事なポイント」が新たにわかることもあります。パナソニックホームズを候補にしている方は、ぜひ上記のハウスメーカーと比較しておいてください。
今回の記事をまとめると
- フォルティナのメリット
- 価格を抑えつつ全館空調エアロハスを採用できる
- フォルティナのデメリット
- F構法なので設計自由度がやや低い
↓パナソニックホームズを真剣に比較するならコチラ↓
パナソニックホームズは非常に総合力の高いハウスメーカーですので、本命候補として検討するのもオススメです。パナソニックホームズの住宅展示場予約はコチラから!下記よりWEB来場予約した方は、各種カタログのほかに素敵なプレゼントがもらえちゃいます!
\ 簡単1分で予約できます /
パナソニックホームズのフォルティナの口コミを募集!
パナソニックホームズのフォルティナの口コミを大募集しています!
フォルティナの口コミはこのページの最下部のコメント欄からバンバン寄せてほしいポン!
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
コメント
フォルティナってのは要は従来のF工法のことですね。それにエアロハスが付けられるようになったと。エアロハス付けたいけど値段少しでも抑えたいって人には良さそう。
設計が自由かどうかというのはあまり気にしない人が多いと思う。少しでも価格を安く抑えられる選択肢ができたのはいい変化