それでは今回のブログ記事では一条工務店の「耐震性能」について詳しくわかりやすく解説していくぞい!
ちなみに一条工務店では複数の住宅商品を展開しており、商品ごとに構造などが異なるためこのページで全商品の解説は難しい。なので、この記事では一条工務店の主力商品である「アイスマート(i-smart)」に焦点を当てて解説していくぞい。
一条工務店の構造は木造2×6(ツーバイシックス)工法
マイホームの耐震性能を語るうえで欠かせないのが「構造」じゃな!まずは一条工務店の構造から説明していこう。アイスマート(i-smart)は木造2×6(ツーバイシックス)工法で建てられているぞい。
ツーバイシックス?
木造2×4(ツーバイフォー)工法なら聞いたことありますが、似たような工法なんですかね?
うむ。2×4(ツーバイフォー)も2×6(ツーバイシックス)も基本的に建て方は同じと考えて良いぞ。
2×4工法とも2×6工法で異なるのは「壁の分厚さ」じゃ。一応、ザックリとした説明を置いておくぞい。
- 木造2×4工法とは…
- 2×4は「2インチ×4インチ」という意味で、2インチ×4インチ規格の木材と合板で壁パネルを作り、それでハコ型の住宅を建てる工法。在来工法のように柱や梁などの「点」で支えるのではなく「壁(面)で支える」タイプの工法のため地震や台風などの外力に強い。耐震性・気密性・断熱性に優れた工法。
- 木造2×6工法とは…
- 基本的な構造はツーバイフォーと同じで、木材の規格サイズが異なる。2インチ×6インチ規格の木材と合板で壁パネルを作りハコ型の住宅を建てる工法。
つまり「2×6工法」は「2×4工法」よりも2インチ分、壁が分厚いのじゃ!壁が分厚いということはどういうことかわかるかな?
ハイ!壁が分厚いと頑丈になるポン!
頑丈になるのもそうですけど、断熱性や気密性も向上するんじゃないですか?!
その通り!
家を支える壁が分厚くなれば耐震性・耐久性が向上するのはもちろんじゃが、壁が部厚いと内部にさらにたくさんの断熱材を分厚く敷きつめることができる!したがって気密性や断熱性もアップするぞい!一条工務店のアイスマートが耐震・気密・断熱性能で優れているのは「2×6工法」のおかげとも言えるわけじゃよ。
ツーバイフォー工法みたいな「面で支える」タイプの工法は、そもそもが地震に強いけどツーバイシックス工法はさらに頑丈になっているってことですね。
うむ。建物の構造躯体を支える壁のことを「耐力壁」と呼び、その強度を「壁倍率」という単位で数値化するわけじゃが、一条工務店の耐力壁は「壁倍率5倍」じゃ。これは建築基準法の認定上の上限値なんじゃ。
ちなみに一条工務店ではこのような木造2×6工法で建てた建物を「ツインモノコック構造」と呼んでおる。
壁倍率の強度はMAXってことポン!
うむ。他にも耐震性を高めるために耐力壁の配置の仕方も工夫しているぞし、床材にも「剛床(ごうしょう)」という水平方向の剛性の高い床を使用することでさらに建物の強度を増しておるぞ。
一条工務店の注文住宅の構造はかなり耐震性には期待できそうですね。
一条工務店の高耐久・高耐震基礎
マイホームの耐震性には、建物の土台になる「基礎」も非常に重要。一条工務店の基礎は建築基準法を大きく上回る自社基準を用いている。かなり頑丈な基礎を採用しているのじゃ。
具体的には以下の通りじゃな。
一条工務店と建築基準法の基礎 比較表
建築基準法 | 一条工務店 | |
基礎の土台幅 | 89mm | 140mm |
基礎の立上り幅 | 120mm | 160mm |
配筋ピッチ | 300mm | 200mm |
主筋異形鉄筋 | 13mm | 16mm |
防湿処理 | 防湿フィルム | 防湿コンクリ+防湿フィルム |
一条工務店は5項目で建築基準法を大きく上回る頑丈な基礎を使っているんですね。
そうじゃな。
ま、大手ハウスメーカーの注文住宅ならほとんどが建築基準法を上回る頑丈な基礎を採用しているんじゃが、一条工務店の基礎はその中でも頑丈な方と言えるかな。
ちなみに一条工務店は基本的には布基礎を採用しているが、一棟ごとに地盤調査を行い最適な基礎を選んでくれるからその点も安心じゃ。
一条工務店の注文住宅はすべて標準仕様で耐震等級3
前回の「一条工務店の特徴」のブログ記事でも触れたが、一条工務店の注文住宅は全商品が標準仕様で「耐震等級3」を取得しておるぞい!
他のハウスメーカーだと、耐震性能には気を使っているけど「実は耐震等級は取得していない」ってところもありますよね。しっかり国のお墨付きが付いているのは安心できる点だと思います。
確かに有名なハウスメーカーでも「実は耐震等級は取得していない」ってところあるからのう!ま、ワシ個人としては耐震等級を取得していなくても、耐震実験をしっかりやっているなら問題ないと思っているけども。
とはいえ、耐震等級3を取得しているならその方が「住む人」からすれば安心じゃからな!
というか、あくまで、現在の国の最高等級は「耐震等級3」なので、それを取得しているというだけで一条工務店は国の定める耐震等級3以上の自社基準を設定して研究開発を行っておる。なので、実際には「耐震等級3以上」と考えても良いかもしれん。
一条工務店ってなんか色々スゴイポン。
一条工務店の注文住宅は実大耐震実験を採用
一条工務店は実大耐震実験をいち早く取り入れたハウスメーカーとしても知られておるぞ。
地震に対する抵抗力は理論上の数値で計算するのも大切じゃが、それ以上に「実物を揺らして実験する」のが一番わかりやすいデータが出るもの。
一条工務店はハウスメーカーのなかでもいち早く実大耐震実験を取り入れ「建物を倒壊させやすい周期(=キラーパルス)」を含むさまざまな地震波で加震実験をして建物の強度を確認しているんじゃ。
キラーパルス!!なんか技みたいで格好いいポン!
というかキラーパルスはガチで危ない周期じゃし。
でも、本当に危険な地震波を実物の建物に与えて実験しているならやっぱり安心ですね。
うむ。一条工務店は南海トラフ地震などの巨大地震が警戒されている「静岡」発祥のハウスメーカーということもあり、耐震性能にはかなり力を入れているな。耐震性能に力を入れているからこそ、東日本大震災のあとに着工数を伸ばしているのじゃ。
どうせ注文住宅を建てるなら「自分の家が一番安全な場所」であってほしいものじゃろ?一条工務店もそういうコンセプトでやっておる。
一条工務店カッコいいポン。惚れそう!
あ!たぬきちゃん、一つのハウスメーカーに惚れ込むのはリスキーだって博士が言ってましたよ!
素敵なハウスメーカーだとしても必ずカタログで比較すべきです!
わかったポン!
一条工務店の免震住宅
一条工務店では免震住宅も手掛けているぞい。最近よく聞く免震住宅ってなにか知ってるかのう?
地震を免れるって書いて免震ですよね?具体的にはどんなものか分からないですけど…
住宅の地震対策には「耐震」「制震」「免震」の3つがあるぞい。いい機会だから、ちょっとそれぞれの特徴を書いておこうか。
- 耐震とは
- 文字通り、地震に耐えること。構造躯体の強度を上げることで倒壊しない建物にする対策。
- 制震とは
- 地震を制御すること。構造躯体に「制震ダンパー」を設置し地震の増幅を制御する対策。
- 免震とは
- 地震を免れること。免震住宅は「積層ゴム」の上に家が乗っかっている。地震エネルギーをゴムが吸収するため、建物があまり揺れないという対策。
なんかわかったようなわからないような…。
まぁ、そんなに難しく考える必要はない。ザックリいえば「制震・免震」は「耐震」よりも一歩先の技術じゃ。
つまり、地震に耐えるだけじゃなく地震エネルギーを「制御」したり「吸収」して無効化していく時代になりつつあるってことじゃ。
ちなみに地震対策は「免震>制震>耐震」の順と考えるといいぞい。
なるほど、耐震よりも制震や免震の方が凄いってことポン!
うむ。じゃが、制震ダンパーや免震ゴムなどはまだまだ標準仕様にはなっておらず「有償オプション」の位置付けとなるケースが多いのじゃ。一条工務店の免震住宅もオプションとなっておる。しかもけっこう高いぞい。だいたい30坪くらいの住宅で「300万円以上」の金額は覚悟しておきたいところ。
住宅の地震対策は家族の命に関係してくるところじゃから、制震や免震も「標準仕様」にしてほしいのが本音じゃが。まぁ仕方ないじゃろう。一条工務店は標準仕様で耐震にかなり注力してくれているだけでも評価すべき点じゃな!
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
今回の記事をまとめると
- 一条工務店のアイスマートは木造2×6工法を採用(ツインモノコック構造)
- 一条工務店は高耐久・高耐震基礎を採用
- 一条工務店は実大耐震実験を取り入れている
- 一条工務店の注文住宅は全モデル標準仕様で耐震等級3
- 一条工務店は免震住宅も手掛けている
- ただしアイスマート・アイキューブは免新オプション対象外
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