今回のブログ記事ではハウスメーカー24社の窓断熱性能をランキングにしてまとめてみたぞい!
新築マイホームを検討するなら窓断熱は非常に重要。読者のみんなも「どのハウスメーカーが窓断熱に注力しているのか?」気になるはず。そんな方はこの記事を読めば一発で解決じゃ!
窓断熱の性能を復習しよう!
さて!今回のブログ記事ではハウスメーカー24社を徹底比較して窓断熱ランキングをまとめていくぞい!
また窓断熱のこと特集するの?こないだ「窓断熱を比較してみた」の記事で学んだポン!
やっぱり窓断熱の記事は反響が大きくてな!みんな窓断熱については詳しく知りたいようじゃ。
それに先日の記事では、ハウスメーカーごとの窓断熱装備については紹介しきれていなかったじゃろ。今回のブログ記事では、ハウスメーカー24社を調査してそれぞれのハウスメーカーがどんな窓断熱装備を標準採用しているかでランキングにまとめるって主旨じゃ!
たしかにそれは知りたいかも!窓断熱はすっごく重要ですもんね!
うむ。「住宅のなかで一番熱損失が大きい箇所は窓」じゃからな!窓断熱の重要性をもう一度復習じゃ。
- 住宅の熱損失箇所(冬の場合)
- 屋根:5%
- 換気:15%
- 外壁:19%
- 床 :9%
- 窓 :52%
- 住宅の熱損失箇所(夏の場合)
- 屋根:6%
- 換気:5%
- 外壁:12%
- 床 :3%
- 窓 :74%
夏は5割以上、冬は7割以上も窓から熱損失してしまうポン!
その通り。だから窓断熱は非常に重要なんじゃよ。で、窓はおもに「窓ガラス」と「窓サッシ」から出来ている。窓ガラスと窓サッシの種類については、前回の「窓断熱を比較してみた」記事で解説したので、詳しくはそちらの記事を見てほしいが、窓ガラス、窓サッシ、中空層の性能だけはザックリと復習しておこうか!
窓ガラスの種類 | 断熱性 |
---|---|
5枚ガラス | 高い |
トリプルガラス | ↓ |
ペアガラス | ↓ |
シングルガラス | 低い |
複層ガラスの中空層の種類 | 断熱性能 |
---|---|
真空 | 高い |
クリプトンガス | ↓ |
アルゴンガス | ↓ |
乾燥空気(ドライエアー) | 低い |
窓サッシの種類 | 断熱性 |
---|---|
木製サッシ | 高い |
樹脂サッシ | ↓ |
アルミ樹脂複合サッシ | ↓ |
アルミサッシ | 低い |
そうそう!こんな感じだったポン!
今回調査したハウスメーカー24社はコチラ
で、今回調査するハウスメーカーは24社ってことですけど、どの24社を調べたんですか?
うむ。今回、窓断熱を比較したハウスメーカー24社はコチラじゃ!
- 一条工務店
- 積水ハウス
- 住友林業
- セキスイハウス
- パナソニックホームズ
- ダイワハウス
- へーベルハウス
- 三菱地所ホーム
- トヨタホーム
- 三井ホーム
- クレバリーホーム
- 土屋ホーム
- 住友不動産
- ポラス
- セルコホーム
- ユニバーサルホーム
- アイフルホーム
- タマホーム
- 桧家住宅
- 無印良品
- アキュラホーム
- 飯田産業
- アイダ設計
- スウェーデンハウス
おぉ!けっこういっぱい比較したね!
うむ。大手ハウスメーカーから中堅ハウスメーカー、それからローコストメーカーまで幅広くエントリーさせてみたぞい。まだまだ他にもハウスメーカーはたくさんあるが、とりあえず有名どころをまとめるってことで!
楽しみだポン!
ハウスメーカー24社の窓断熱ランキング
それではいよいよ、ハウスメーカー24社の窓断熱ランキングを発表するぞい!
ランキング | ハウスメーカー | 窓断熱装備 |
---|---|---|
1位 | 一条工務店(i-smart) | ツインLow-Eトリプルガラス(クリプトンガス) 樹脂サッシ |
2位 | スウェーデンハウス | Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス) 木製サッシ |
3位 | 住友不動産(ウッドパネルセンチュリー) | Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス) 樹脂サッシ |
4位 | アイフルホーム(セシボ零) | ツインLow-Eトリプルガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
5位 | 無印良品 | Low-Eトリプルガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
6位 | セルコホーム | ツインLow-Eペアガラス(アルゴンガス) 樹脂サッシ |
7位(タイ) | 三菱地所ホーム | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) 樹脂サッシ |
7位(タイ) | 土屋ホーム | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) 樹脂サッシ |
9位(タイ) | 積水ハウス | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
9位(タイ) | 住友林業 | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
9位(タイ) | セキスイハウス | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
9位(タイ) | パナソニックホームズ | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
9位(タイ) | ダイワハウス | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
9位(タイ) | へーベルハウス | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
9位(タイ) | トヨタホーム | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
9位(タイ) | 三井ホーム | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
9位(タイ) | クレバリーホーム | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
9位(タイ) | アキュラホーム | Low-Eペアガラス(アルゴンガス) アルミ樹脂複合サッシ |
20位 | ユニバーサルホーム | Low-Eペアガラス(乾燥空気) 樹脂サッシ |
21位(タイ) | ポラス | Low-Eペアガラス(乾燥空気) アルミ樹脂複合サッシ |
21位(タイ) | 桧家住宅 | Low-Eペアガラス(乾燥空気) アルミ樹脂複合サッシ |
21位(タイ) | アイダ設計 | Low-Eペアガラス(乾燥空気) アルミ樹脂複合サッシ |
21位(タイ) | タマホーム | Low-Eペアガラス(乾燥空気) アルミ樹脂複合サッシ |
24位 | 飯田産業 | Low-Eペアガラス(乾燥空気) アルミサッシ |
窓断熱ランキングはこんなところじゃな!ただし商品ごとに窓断熱性能に違いがあるハウスメーカーもあって、そういうところはカッコで「商品名」を付けてあるぞい。だいたいそういうハウスメーカーは上位モデルがランクインしているな!
上位モデルだけをランキングに入れるのは不公平じゃない?なんだかズルイ気がするポン!
いや、まぁそうじゃけど…。ま、カッコで商品名が書いてあるハウスメーカーに関しては「その他にもっと窓断熱の低い商品もあるんだな」くらいに思ってくれればいいじゃろう。
それはともかく、やっぱり一条工務店は窓断熱性能でも上位なんだね!スゴイポン!
うむ。一条の主力商品「アイスマート(i-smart)」はやっぱり気密・断熱性ではかなり優秀じゃからな!
あとスウェーデンハウスとかセルコホームなど輸入住宅を手掛けるハウスメーカーも窓断熱には気合いを入れてるんですね!やっぱり北米とか北欧の寒い地方の家は断熱性が優秀なんですね。
うむ。輸入住宅は基本的にツーバイ工法で建てているし、窓断熱だけでなく住宅のトータル的な断熱性能も優秀じゃよ。
あと、無印良品の家にも驚いたポン!っていうか無印って家も造ってたんだね。
実はあんまり知らない人が多いが、無印良品はわりとオシャレな家も造っているんじゃよ。窓断熱もなかなか力を入れているようじゃ。
あと意外なところではアイフルホームも窓断熱が優秀じゃな!アイフルホームはどちらかというとローコストメーカーじゃが、上位商品の「セシボ零」などは窓断熱の性能で大手ハウスメーカーに引けを取っていないぞい。
価格帯が安いのに窓断熱が優秀なのは評価できるポイントだポン!
まぁこの窓断熱ランキングはあくまで「窓断熱」の装備に限ったことで、住宅のトータル的な断熱性能はまた違った結果になるとは思うけどな。とはいえ、いずれにしても窓断熱は非常に重要。
「一戸建て住宅の断熱性能の5~6割は窓で決まる」とも言われているからのう!窓断熱に力を入れているハウスメーカーは候補として検討するのも良いじゃろう!
ちなみに上の窓断熱ランキングの何位くらいまでが「窓断熱の性能が優秀」といえるラインなんですかね?
うむ。良い質問じゃ。窓断熱が優秀と言えるのは7位くらいまでじゃろうな。
ただ、ワシ個人としては一応9位までの窓断熱装備、具体的には「窓ガラス=Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り)」「窓サッシ(アルミ樹脂複合サッシ)」なら問題なく快適に暮らせるレベルだと考えておるよ。
ただしマイホームの建設予定地が寒冷地の人は、できれば窓断熱ランキング4位くらいまでの装備はあっても良いかもしれんな!
せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。
マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。
UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています。
もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。
住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。
カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!
窓断熱の性能を高めるメリット・デメリット
では、最後に窓断熱を上げることによるメリット・デメリットを解説しよう。まずメリットからじゃ。
- 窓断熱の性能を高めるメリット
- 夏も冬も一年を通して熱損失が少ない
- 家の中が一年中過ごしやすくなる
- ヒートショックのリスクを抑制
- 省エネなので電気代が節約できる
- 遮音性能も高まる
- 結露しにくい(カビやダニを抑制)
- 腐食に強くなるため家が長持ちする
- 断熱性の高い家は税金面でも優遇される
すごい!窓断熱の性能をあげるだけでたくさんのメリットがありますね!
やっぱり夏も冬も過ごしやすい家が良いポン!
では次に窓断熱の性能を高めることによるデメリットを解説していこう。
窓断熱を上げるとメリットがいっぱいあることはわかるけど、デメリットもあるの?
基本的にはメリットの方が大多数じゃ。だが、一応デメリットもあることにはあるよ。
- 窓断熱の性能を高めるデメリット
- ニオイがこもる
- 空気が乾燥しやすい
- 息苦しさや閉塞感を感じる人もいる
メリットだけかと思ってましたが、一応こういうデメリットもあるんですね。
まぁあるにはあるが、ほとんどそこまで問題はないぞい。まず「ニオイがこもる」という点じゃが、「窓断熱が優秀=窓の気密性が高い」ということなので、当然料理をした時などはニオイがなかなか逃げてくれないという側面もある。
じゃが、基本的には最近の家にはすべて「24時間換気システム」が完備されているもの。さらに高気密・高断熱の家なら多くの場合は「第1種換気」といって給気・排気ともに機械(ファン)で行う、優秀な換気システムが採用されておる。第1種換気が採用されている家はほとんど問題ないじゃろうな。
もう一つ住宅に採用される換気方式は、排気だけを機械(ファン)で行う「第3種換気」があり、こちらは第1種換気に比べると若干性能が落ちるため、ニオイがこもりやすいかもしれないのう。
とはいえ第3種換気でもしばらくすればニオイはなくなるはずじゃし、気になる時は一時的に窓を開ければいいだけじゃからな。そこまで問題視するデメリットではない。
めっちゃ早口で言ってそうw
ウゼエ(イライラ)
なんか第1種換気とか第3種換気とか難しい言葉がでてきたけど、要はそんなに気にしなくて大丈夫ってことね!
まぁそれでいいわい。今後、換気システムについても機会があればまとめるぞい。
じゃあ「空気が乾燥しやすい」という点はどうでしょうか?
高気密・高断熱の家はたしかに空気が乾燥しやすいとは言われることが多いが、実際にはそれほど高気密・高断熱だからといって変わらないと思うが…。まぁ日本の冬場は空気が乾燥するものだし、乾燥が気になるなら加湿器を用意すれば問題ないじゃろう。
女子的には加湿器は必須アイテムですからね!お肌は可能な限り潤わせないと
それから「息苦しいとか閉塞感を感じる人がいる」という点じゃが、これはハッキリ言って「気のせい」だと思うぞい。高気密・高断熱と言っても24時間換気システムが働いているわけで室内の空気は強制的に入れ替えられるのじゃ。
人間が実感できるほど息苦しいなんてことはまずないと思うぞい!
でもそういう口コミや評判はあるんでしょ?なんでなの?
プラシーボ効果といってな、「高気密住宅」と聞くとそれだけで息苦しく感じてしまうだけだと思うぞい。息苦しいとか閉塞感があるってのは、あくまで「よく言われている」だけであって実際はそんなことはまずないから安心してよいぞ。
つまり、窓断熱の性能を上げることによるデメリットは「ニオイがこもりやすい」と「空気が乾燥しやすい」ってことぐらいですかね?
そうじゃな。ぶっちゃけ大したことないデメリットじゃ。なので、窓断熱の性能を上げすぎて後悔したって話はほとんど聞かないよ。
とはいえ、寒冷地でもない限りは平均以上の窓断熱性能があれば十分だと思うけどな。窓断熱の性能も上げればやはりコスト的には高くなってしまう。寒冷地でない限りは、すべて最上位の装備を選ばなくても大丈夫だと思うぞい!
価格と性能のバランスをみて、予算と建設予定地に合うハウスメーカーを選ぶことが大切ということですね!
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
今回の記事をまとめると
- 一戸建て住宅にとって窓断熱は大切
- 寒冷地でない限り窓断熱ランキング9位までは快適に過ごせる(個人差アリ)
- 窓断熱を高めるメリットはたくさんある
- 窓断熱を高めるデメリットはほとんどない
- 窓断熱は予算と性能のバランスが大切
コメント
いつも拝見しております。今後はローコスト住宅のことも書いてほしいです。是非よろしくお願いします。
コメントありがとうございます!ローコスト住宅についても今後まとめていきたいとおもいます。
手っとり早く断熱性のグレードを上げたいならトリプルガラスにするのが一番。壁部分より一番熱損失しやすいのが窓です。トリプルガラス・樹脂サッシ・アルゴンガスが一番コスパがいいらしいですよ。