今回のブログ記事では、2022年4月・2022年10月に新設された断熱等級5・断熱等級6・断熱等級7について詳しく解説していくぞい。
これから注文住宅を建てるなら、ぜひ断熱等級5~7を意識した家づくりをするのがオススメじゃ。一戸建てマイホームを検討している方皆さんに見ておいて頂きたいブログ記事じゃよ。
2022年に断熱等性能等級5・6・7が新設されました
アシスタント諸君よ。
2022年に住宅業界に新たな風が吹いたことをご存じかね?
住宅業界の新たな風!
知らないポン!
ふぉっふぉっふぉ。
実は2022年、新たな断熱等級として断熱等級5・断熱等級6・断熱等級7が追加されたのじゃ。正確には2022年4月に断熱等級5が、2022年10月に断熱等級6・断熱等級7が新設されたのじゃよ。
へぇ!今まで断熱等級って4が最高グレードでしたよね。
それが、さらに上のグレードが新設されたということですね。
その通り!
新たに断熱等級5・6・7が追加されたことによって、日本の一戸建て住宅の省エネ化はさらに加速する可能性がある。と、いうことでこの機会に「断熱等級とはなにか?」「新たに追加された断熱等級5・6・7のUA値・断熱仕様はどれくらいの水準なのか?」という点を中心に解説していくぞい。
住まいの断熱性ってすっごく大事だポンね!
では、わかりやすく解説をお願いします。
断熱性能等級とは
はい、じゃあまず基本中の基本である「断熱等性能等級とはなにか?」ってところから解説していくぞい。
だんねつとうせいのうとうきゅう・・・?
あぁ。一般的な名称である「断熱等級」のことを正式には「断熱等性能等級」と言うのじゃ。
まぁちょっと長ったらしい名前だし、このページでは「断熱等級」に統一していくぞい。
断熱等級の方が短くてわかりやすいですもんね!
断熱等級とは「品確法(住宅の品質確保の促進等に関する法律)」によって規定されている住まいの断熱性能(省エネ性能)をを表す等級のことを言うぞい。監督省庁は国土交通省。住まいの断熱性に関するお国のお墨付きってことじゃな。
ふむふむ。
断熱等級は家の断熱に関する国のお墨付きね!
でも、国のお墨付きにしては断熱等級ってイマイチ影が薄いというか。
ほら、耐震等級に比べると注目度が低かったような気がしますが…。
うむ。それは今までの断熱等級のレベルが低かったことが原因じゃろう。
今まで(2022年3月まで)の断熱等級は「等級4」が最高グレードだったわけじゃが、等級4でもそれほど厳しい水準ではなかった。
それこそZEH基準よりもレベルが低かったので「断熱等級4(最高等級)をクリアしています!」というのがあまり魅力的なキャッチコピーではなかったわけじゃな。
なるほど。確かに「断熱等級4!」ってキーワードはハウスメーカー各社のホームページでもそんなに大々的に書かれているのはあまり見ない気がするポン!
断熱性の基準に関して言えば「断熱等級」よりも「ZEH」とか「HEAT20 G1~G3グレード」とかの方がよく見かける気がしますね。
その通り!要は今までは「ZEH基準」とか「HEAT20基準」の方がレベルの高い断熱基準だったので「断熱等級」は若干注目度が低かったということ。
だが、2022年4月から「断熱等級5」が新設され、そして2022年10月からはさらにハイレベルな「断熱等級6」「断熱等級7」が新設されたことでやっと少しは注目されるかもしれないってわけじゃ。
なるほどポン!
と、いうわけで次の項目ではまず従来の断熱等級1~4がどれくらいの水準だったのかを見ていこう。
従来の基準 断熱性能等級1~4
ではまずは従来(2022年3月まで)の断熱等級の水準についてみていこう。
断熱等級は住まいの断熱性を示す数値「UA値」によって定められているぞい。
断熱等級1~4に規定されるUA値は以下の通りじゃ。
等級 | 1地域(夕張など) | 2地域(札幌など) | 3地域(盛岡など) | 4地域(会津若松など) | 5地域(水戸など) | 6地域(東京など) | 7地域熊本など) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
断熱等級1 | 等級2~4に該当しない場合 | ||||||
断熱等級2 | 0.72 | 0.72 | 1.21 | 1.47 | 1.67 | 1.67 | 2.35 |
断熱等級3 | 0.54 | 0.54 | 1.04 | 1.25 | 1.54 | 1.54 | 1.81 |
断熱等級4 | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 |
※単位はUA値(w/m2K)
- UA値とは
- 住宅の内部から外壁・天井(屋根)・床下・窓(開口部)などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値であり、住宅の断熱性能を表す数値のこと「外皮平均熱貫流率」とも言う。値が小さいほど断熱性が高い。
断熱等級1はもはやUA値の規定がなく「等級2~4以外」という大雑把なもの。
ちなみに等級2、等級3の水準もだいぶレベルが低い水準じゃな。
確かに断熱等級2、断熱等級3もそこまで優秀なUA値には思えないですね。
うむ。と、いうのも断熱等級2は1980年(昭和55年)に制定、断熱等級3は1992年(平成4年)に制定された断熱基準なんじゃ。断熱等級2はもう40年前以上、断熱等級3も30年近く前の基準というわけじゃな。
はえ~。
断熱等級2と3ってそんなに古い基準だったんだね。
そりゃあ、あんまり厳しくないわけだポン。
うむ。だから断熱等級1はもちろん、断熱等級2とか断熱等級3とデカデカと宣伝しているハウスメーカーは皆無じゃろう?このあたりの等級は現在ではぜんぜんアピールポイントにならないのじゃよ。
なるほど。そういうことだったんですね。
そして従来までの最高グレードだった「断熱等級4」はいわゆる次世代省エネ基準(H28省エネ基準)と呼ばれるもの。平成28年省エネ基準といっても、求められるUA値は平成25年基準相当なのでH25省エネ基準とほぼ同等だけどね。
従来の最高グレードの断熱等級4でも2013年(平成25年)基準ということは、もう10年近く経つわけですか。
そう。断熱等級4は長期優良住宅の認定基準の一つということもあり一定のアピールポイントにはなっていたが、ZEH基準よりもレベルの低い断熱基準なので、やはりこれも現在ではそこまで注目されない基準と言えるね。
2022年4月に新設された断熱性能等級5
はい、それではいよいよ2022年4月から始まった「断熱等級5」についてじゃ。
断熱等級5はズバリ結論から申し上げると「ZEH基準」と全く同じと考えて良いぞい。
等級 | 1地域(夕張など) | 2地域(札幌など) | 3地域(盛岡など) | 4地域(会津若松など) | 5地域(水戸など) | 6地域(東京など) | 7地域熊本など) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
断熱等級5 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 |
※単位はUA値(w/m2K)
え、ZEH基準と同じなの…?
うん。断熱等級5はZEH基準と全く同じだね。
それ、新たに制定する意味あったんですかね…?
うーん…。一応あるのでは。断熱等級で統一してくれた方がわかりやすくもなるしね。
それもそうか。
ちなみにZEH基準の詳しい内容は以下のリンク先ページにも詳しくまとめていますのでよかったらご覧ください。
2022年10月に新設された断熱性能等級6・断熱性能等級7
はい、続いて2022年10月に新設された断熱等級6・断熱等級7について詳しいUA値の基準をみていこう。
これも実は簡単。断熱等級6が「HEAT20 G2水準」と同じで、断熱等級7が「HEAT20 G3水準」と同じじゃ。
等級 | 1地域(夕張など) | 2地域(札幌など) | 3地域(盛岡など) | 4地域(会津若松など) | 5地域(水戸など) | 6地域(東京など) | 7地域熊本など) |
---|---|---|---|---|---|---|---|
断熱等級6 | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.46 | 0.46 | 0.46 |
断熱等級7 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.23 | 0.26 | 0.26 | 0.26 |
※単位はUA値(w/m2K)
断熱等級6も断熱等級7も既存の「HEAT20 G2・G3グレード」が目安になってるんですね!
うむ。断熱等級とHEAT20で細かい違いがあるとむしろわかりにくいだろうしね。
ちなみに断熱等級6・断熱等級7の住宅と次世代省エネ基準(H28省エネ基準)の住宅で冷暖房にかかる一次エネルギー消費量を以下の通り削減できる目安に設定されているぞい。
外皮性能グレード | 1地域 | 2地域 | 3地域 | 4地域 | 5地域 | 6地域 | 7地域 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
HEAT20 G1 | 約20%削減 | 約30%削減 | |||||
HEAT20 G2 | 約30%削減 | 約40%削減 | 約50%削減 | ||||
HEAT20 G3 | 約50%削減 | 約60%削減 | 約70%削減 | 約75%削減 |
(冬季における暖房付加を比較)
平成28年省エネ基準から比べるとだいぶエネルギー消費量を削減できますね!
光熱費がだいぶ安くなるってことだポン!高断熱住宅は家計に優しいポン!
そうじゃな。民間団体が定めるHEAT20水準に、国の基準である「断熱等級」が後追いする格好になっているのは、ちょっと対応が遅いのではないかと思ってしまうが、やっと日本の住まいも世界水準の断熱性に近づけるよう一歩を踏み出したってところじゃろうな。
ちなみにHEAT20 G1・G2・G3については以下のリンク先ページで詳しく解説していますのでよかったらチェックしてみてくださいね。
国内最高レベルの断熱基準「HEAT20」について解説します!≫
断熱等級5.6.7をクリアするために必要な断熱仕様の具体例
断熱等級5・断熱等級6・断熱等級7ってけっこく厳しい断熱基準だよね。
断熱等級5・6・7をクリアするにはどれくらいの断熱仕様にしたらいいのかな?
うむ。それも気になるところじゃな。
では、断熱等級5・断熱等級6・断熱等級7をクリアするために必要な断熱仕様の目安をみてみよう。
外壁充填断熱 :高性能グラスウール16K(105mm)
外壁外張り断熱:-
天井 :吹き込みグラスウール18K(210mm)
床 :内側:高性能グラスウール24K(42mm)+外側:高性能グラスウール24K(80mm)
窓 :アルミ樹脂複合サッシ+Low-Eペアガラス(A10)
外壁充填断熱 :高性能グラスウール16K(105mm)
外壁外張り断熱:押出法ポリスチレンフォーム3種(25mm)
天井 :吹き込みグラスウール18K(270mm)
床 :押出法ポリスチレンフォーム3種(95mm)
窓 :樹脂サッシ+Low-Eペアガラス(G12)
外壁充填断熱 :高性能グラスウール20K(105mm)
外壁外張り断熱:フェノールフォーム(100mm)
天井 :高性能グラスウール20K(210mm)
床 :内側フェノールフォーム(100mm)+外側フェノールフォーム(100mm)
窓 :樹脂サッシ+Low-Eトリプルガラス(G9)
上記は6地域(東京など)における断熱等級5・断熱等級6・断熱等級7の断熱性能の目安じゃな。
ふむふむ。やはり断熱等級が上がるごとに断熱仕様も贅沢になっていきますね。
うむ。特に断熱等級6・断熱等級7はHEAT20G2・G3仕様なのでだいぶ贅沢じゃな。
こうやってある程度の断熱仕様がわかると候補のハウスメーカーで建てたときにどのレベルになるのか確認しやすいポン!
ただ、上記は国土交通省による目安とはいえ「あくまで目安」なので最終的には候補のハウスメーカーにしっかりUA値と希望する断熱等級を取得できるかはヒアリングすることを忘れないようにしよう。
2022年10月から長期優良住宅の認定基準が断熱等級5へ引き上げられました
それから「長期優良住宅の断熱性基準に変更があったこと」をお知らせしておくぞい。
長期優良住宅の認定基準も変わったんですか?
うむ。これまで長期有料住宅の省エネ基準は「断熱等級4(6地域:UA値0.87以下)」だったのだが、新たに断熱等級5・6・7が追加されたことで、ここの水準も引き上げられた。2022年10月から長期優良住宅の省エネ性能は「断熱等級5+一次エネルギー消費量等級6」に引き上げられたのじゃ。
長期優良住宅の認定基準も少し厳しくなったんですね。
うむ。これからの長期優良住宅にはZEH基準の断熱性能が求められる。さらに今まで一次エネルギー消費量等級の規定はなかったが、2022年10月からは「等級6」が求められるぞい。
- 一時エネルギー消費量とは
- 一次エネルギー消費量とは建物の利用に伴う直接的なエネルギー消費量(エアコンや換気、照明、給湯器など住宅設備で消費するエネルギー量)のこと。
新たな断熱等級5・6・7ができたことで起こる住宅業界の変化
断熱等級にあらたに「等級5」「等級6」「等級7」が加わったことで、今後の注文住宅業界はどう変わっていきますかね?
うむ。すでに長期優良住宅の認定基準が「断熱等級4→断熱等級5」に引き上げられたことからも、各ハウスメーカーがこれまで以上に断熱性能の向上に力を入れていくだろうと思うぞい。
日本は世界的には断熱後進国と言われていたが、今後は北欧などの世界水準に合わせていくことになるかもしれないね。
ふむふむ!日本の木造住宅の断熱性能が底上げされる可能性があるってことポン!
少なくとも、長期優良住宅の認定基準が「ZEH水準」に引き上げられたので、今後の注文住宅のスタンダードは「ZEH基準以上の断熱性」になっていくことは間違いないと思っているぞい。
これから注文住宅を新築する人はできるだけ断熱等級の高い仕様で建てるべき
じゃあ、今後注文住宅を新築する人はできるだけ新しい断熱等級5.6.7に対応した家を建てた方がいいの?
うむ。もちろん予算と相談しながら決めるべきだが今後は高断熱住宅がスタンダードになっていくのは間違いないはず。だから、できるだけ高い断熱等級に対応した家を建てるべきだとわしは思っているぞい。
断熱等級4では今後は長期優良住宅認定も取れないわけですしね。
うむ。それに住まいの断熱性は単純にマイホームの満足度にもかなり大きく影響する重要な指標じゃ。断熱性が高い住まいは光熱費のランニングコストを軽減できるし、そもそも「夏は涼しく冬は暖かい1年中快適な温熱環境を実現できる」というメリットは非常に大きい。
博士は以前から「断熱性は大切だから重視すべき!」って提唱してますもんね。
うむ。
逆に言うと断熱性が低い家を建ててしまうと「家づくりに失敗した…」と後悔してしまう可能性が高い。気温によるストレスは意外なほど大きいものじゃ。せっかく注文住宅を建てるなら夏は涼しく冬暖かい快適な温熱環境が実現できていた方が間違いなく満足度は高まる。
夏も冬も毎年必ずくるもんね。
断熱性を高めるために少し初期費用がアップしても、光熱費のランニングコストを考えると10年、20年、30年のロングスパンでみればむしろお得になるはず。
それに断熱等級5・6・7ができた以上、今後断熱性の低い家はリセールバリューも低くなるかもしれませんよね。
それは考えられるね。
もちろん初めから売ることを考えて注文住宅を建てる人は少ないと思うが、家は大きい買い物だからね。万が一売却することになる可能性も考えるならば断熱性は重視すべきじゃ。
断熱性を重視しておけばZEH住宅でなくても、太陽光パネルを追加すればZEH仕様と同じような性能は得られるので中古住宅市場でもアドバンテージがあるじゃろう。
じゃあ少なくともZEH基準はクリアしたいところだポン!
そうじゃな。
ま、いずれにしても「断熱性を高めて後悔する」ということはまず考えにくいので、断熱性は重視して家づくりをするのはオススメじゃよ!
せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。
マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。
UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています。
もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。
住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。
カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!
断熱性能等級はあるのに、気密性能等級はないの?
ところでさ、断熱性能のレベルを表す「断熱等級」はあるのに気密性を表す「気密等級」ってのはないの?
うむ。気密等級は住宅部材ごとのJIS等級ってのはあるが、家全体の気密性を評価する等級はない。
気密等級はないんですね。気密性も大事な性能じゃないんですか?
もちろん住宅にとって気密性はすごく大事な性能じゃよ。
なぜ気密性を評価する等級がないのかは割と意見が分かれるところじゃが、等級がないからといって気密性を軽視すべきではないぞい。
断熱性と気密性はどっちも重要でセットで高めるべきじゃなかったっけ?
その通り!
分厚い断熱材を敷き詰めていても、家のそこかしこにスキマが開いていれば熱損失は大きくなるしエアコン効率も悪くなる。それにスキマから熱損失すれば家の中に局所的な温度差ができることになる。温度差は結露の原因にもなるし、結露はカビを発生させたり構造躯体の腐食を招く大敵じゃ。
つまり気密性は室温だけじゃなくて、光熱費コストや家の耐久性、メンテナンスコストを考えるうえでも非常に重要な指標というわけじゃな。
気密性は家の快適性だけじゃなく、住み始めてからのランニングコストにも影響するんですね。
うむ。断熱性だけではなく「断熱性と気密性はセットで重視すべき」と覚えておくといいぞい。
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
今回の記事をまとめると
- 断熱等級5はZEH基準と同じ
- 断熱等級6はHEAT20 G2基準と同じ
- 断熱等級7はHEAT20 G3基準と同じ
- 長期優良住宅の基準が断熱等級4→断熱等級5に引き上げられた
- 今後は断熱性に力を入れるHMがますます増える
- 断熱性だけでなく気密性にも注目すべし
注文住宅のマイホーム計画は「比較・相見積もり」が"超重要"です!
さて、アシスタント諸君よ!
注文住宅でマイホームを建てたいと思った時「まず何をすべきか?」知っているかね?
たしかにマイホームって購入経験ないですし。
まずなにからすればいいのかわからないですね…。
チッチッチ!
「いきなり住宅展示場へ行く」のはハッキリ言ってオススメしないぞい。
長くなるのでオススメしない理由は以下のリンクで読むのじゃ。
なんで「いきなり住宅展示場へ行っちゃダメなの?」理由はコチラ!≫
これはなにも住宅に限った話ではない。
例えば最新型テレビを買う場合を考えてみよう。テレビも同じような見た目でも画質や機能はもちろん価格だってピンキリじゃ。だからテレビを買う前にスペックを比較するもんじゃろ?
そりゃあ比較するよね。
だって知らないで画質が悪いテレビとか価格が高いテレビ買っちゃったら損しちゃうじゃん。
そう!その通りなんじゃ。
家よりもはるかに安い買い物の家電でもじっくり比較してから買い物するのだから注文住宅だって比較して当然。
なるほど。
それは確かにその通りですよね。
それにね。注文住宅はハウスメーカーが違えば「住宅性能の差」「デザイン性の差」「メンテナンス性の差」が非常に大きいもの。
そしてなによりテレビとは比較にならないくらいに「価格の差」が大きいのじゃ!
そうなんですか…
いったいどれくらいの価格差があるものなんですか?
1000万円も価格差があることもあるの?!
同じような住宅性能スペックなのに?!
余裕であり得るし、別に珍しい例じゃないぞい。
と、いうかそもそもオーダーメイドの注文住宅の場合「複数のハウスメーカーで比較しない限り、自分の希望条件のマイホームの適正価格がつかめない」と言った方が正確じゃろうな。
1社を見学しただけで気に入ってしまって営業マンに言われるがままに家を建ててしまうということは自分の希望条件の家の適正価格がわからないまま「人生最大の買い物」をするということじゃ。
どうじゃ?
もし自分がウン百万円単位の金額を損していたことが後からわかったら後悔するじゃろ?
うむ。
だからこそ注文住宅のマイホーム計画はまずは住宅カタログを比較するべきなんじゃよ!
正確には、複数社のカタログを比較して候補のハウスメーカーを見つけたら次に「相見積もり」をすることが絶対条件にはなるけどね。
ただ、ハッキリ言って「複数社のカタログ比較」と「相見積もり」という手順を踏むだけでウン百万円単位の金額を損してしまう可能性は格段に減ると言ってよい。
チッチッチ!
住宅カタログの取り寄せは完全無料だし、候補のハウスメーカーのHPで一つ一つ取り寄せるような面倒な作業も必要ない。
いまどき住宅カタログはライフルホームズで無料一括取り寄せがスタンダードじゃ!
建てたいエリアやおおまかな予算を入れるだけで、施工可能なハウスメーカー・工務店がバシッと出てくるので手続きもそれこそ3分ほどでできちゃうぞい。超簡単じゃよ。
無料で簡単、すぐ届く。
住宅カタログの比較はメリットこそたくさんあるが、デメリットになるようなことは一つもないので間違いなくやっておくべき「家づくりの必須項目」と心得るのじゃ。
そういうこと!
なにより家族でカタログを見ながら「これもいいな!それもいいな!」と話す時間は最高に楽しいものじゃよ!
家づくり失敗の確率も減るし、すでに気になるハウスメーカーがあったとしても「少なくとも5社くらいの住宅カタログは比較しておくこと」をオススメするぞい!
ライフルホームズは住宅情報サイトの最大手!安心安全に優秀なHMから比較できますよ!
まずは抽出するハウスメーカーの検索条件を選びます。
「建物価格」「建築予定地」「人気テーマ」で検索できますが、エリアが決まっているなら「建築予定地」で検索するのがオススメ。希望の市区町村まで選べば施工エリア対応しているハウスメーカーがズラリ出てきます。それぞれザックリとした価格帯・坪単価も掲載されていますので条件に合いそうなハウスメーカーを選ぶだけ。この段階ではいろいろなハウスメーカーのカタログを取り寄せちゃってOKです!
次にお名前や住所・ご連絡先など必要事項を入力する項目になります。必須事項は入力しますが、任意の項目は書いても書かなくても大丈夫です。
必要事項を入力したら案内に従ってページを進めるだけです。所要時間は約3分程度。とっても簡単です。
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