今回のブログ記事ではハウスメーカーのオリジナル外壁について詳しく解説していくぞい!
前回の「注文住宅の外壁を比較してみました!」の記事では、注文住宅に採用される外壁のおおまかな種類を比較したわけじゃが、今回は「より具体的なハウスメーカーごとのオリジナル外壁」を比較していくぞい!
各ハウスメーカーがどんな外壁を採用しているのかがわかるブログ記事じゃ。注文住宅の外壁を重視している人なら必見じゃぞい!
ハウスメーカーのオリジナル外壁とは
さて今回の記事では「ハウスメーカーのオリジナル外壁」を比較していくぞい!
あれ?外壁についてなら、前に「注文住宅の外壁を比較してみました」の記事でもう特集したと思いますけど?
そうだポン!もう特集したポン!しつこいのは読者にも嫌われるポン!
もちろん前回の記事も覚えておるぞい。前回は「注文住宅で採用される外壁の種類」について比較しながら解説したが、今回は「ハウスメーカーごとのオリジナル外壁」を比較していくってわけじゃ。
つまり、前回よりもちょっと踏み込んだ内容ってワケじゃな!
ふーん!ハウスメーカーのオリジナル外壁を比較するのね。じゃあ聞くポン!
オリジナル外壁を採用しているハウスメーカーってどれくらいあるんですか?
うむ。オリジナル外壁を採用しているハウスメーカーの有名どころをまとめてみたぞい!
ハウスメーカー | オリジナル外壁 |
---|---|
積水ハウス | ダインコンクリート |
へーベルハウス | へーベル |
一条工務店 | ハイドロテクトタイル |
パナソニックホームズ | キラテックタイル |
セキスイハイム | レジデンスタイル |
クレバリーホーム | クレタイル |
住友林業 | シーサンドコート |
ダイワハウス | DXウォール |
トヨタホーム | ニューセラミックウォール |
ほえー!オリジナル外壁を使っているハウスメーカーはけっこういっぱいあるポン!
うむ。では順番に解説していこう!
積水ハウスのオリジナル外壁 ダインコンクリート
まずは積水ハウスのオリジナル外壁「ダインコンクリート」についてじゃ!
それなら知っているポン!前に「積水ハウスのダインコンクリート」って記事で解説してもらったポン!
うむ。では復習になるな!
「ダインコンクリート」といえば、積水ハウスの最高級外壁。外壁の種類としては「プレキャストコンクリート」に分類されるぞい。
プレキャストコンクリートってなんだっけ?
- プレキャストコンクリートとは
- あらかじめ工場で成型されたコンクリート外壁のこと
ダインコンクリートの最大の特徴はなんと言っても、その「重厚感」じゃな!と、いうのもダインコンクリートは「厚さ:55mm」と非常に分厚いのじゃ。外壁は分厚ければ分厚いほど、彫の深い意匠を施せる。彫りの深いデザインが施された外壁というのはカッコ良いものじゃよ。
ふーん!「厚さ:55mm」って分厚いの?
分厚いぞい!例えばサイディング外壁の場合「厚さ:18mm」でもそこそこ分厚いほうとされている。ダインコンクリートはその3倍以上の厚さなんじゃ。
コンクリートは素材の時点でサイディングよりも重厚感があるものじゃが、さらに3倍以上の厚みとなれば「高級感」は比較にならないぞい!
ダインコンクリートに惚れ込んで積水ハウスでマイホームを建てたと言う人も多いんですよね!
その通り。ダインコンクリートはかなり人気の外壁材じゃよ。
ダインコンクリートは見た目がカッコいいだけじゃなく、性能もズバ抜けておる。耐火性・耐水性・耐衝撃性が高く、おまけに断熱性を有して下りメンテナンスサイクルも非常に長い。メンテナンスフリーで30年持つぞい!
カッコいい上に性能が良いなんて!完璧超人みたいな外壁だポン!
だがダインコンクリートも弱点があるぞい。ダインコンクリートは分厚いコンクリートで出来ているため、当然「重い」のじゃ。普通のサイディング外壁とは比べ物にならない重量のため、家の構造躯体にもそれなりの強度が求められる。そのため、ダインコンクリートを採用できるのは積水ハウスの商品の中でも最高級モデルの「イズシリーズ」にしか付けられないのじゃよ。
採用できる商品が限られてしまう点はダインコンクリートのデメリットと言えるじゃろう。
なるほど。採用できる商品が高級モデルだけってことですか。ダインコンクリートはお金持ち御用達の外壁なんですね。
そういうところにはむしろ憧れるポン!
うむ。価格が高いということは「ブランド力」の証明だし「むしろ高いから良い」って需要は一定数ありそうじゃな。
そういえば建物の外壁は「重い」と地震に弱くなるんじゃなかったですか?
お!よく覚えておるのう!
その通り。建物は重ければ重いほど地震の際に負荷が大きいものなので「ダインコンクリートを採用した建物は地震に弱いんじゃないか?」という疑問もあるじゃろう。
もちろん軽い外壁を採用した場合と比較すれば相対的に負荷は大きいことは事実じゃが、積水ハウスのイズシリーズはダインコンクリートを採用できるほど「強靭な構造躯体」なんじゃ。
積水ハウスは制震・免震住宅にも力を入れているし、地震に対してはかなり強いハウスメーカーじゃ。重い外壁を付けていても、地震に対しては安心して良いと思うぞい。
と、なるとダインコンクリートの明確な弱点は「価格が高い」ってことくらいですかね。
うむ。ダインコンクリートは高級外壁でコストは高いが良い外壁材じゃよ。コスト面を許容できるのなら非常にオススメじゃ。
- ダインコンクリートのメリット
- 高級感・重厚感がある
- 耐火性が高い
- 耐水性が高い
- 衝撃や傷に強い
- 断熱性をもつ
- 30年メンテナンスフリー
- ダインコンクリートのデメリット
- 重量が重い
- イズシリーズにしか採用できない
- イズシリーズは坪単価が高い(平均坪単価80~100万円前後)
- クレーンで施工するため施工費が高くなる
へーベルハウスのオリジナル外壁 へーベル
次のハウスメーカーオリジナル外壁はへーベルハウスのALC外壁「へーベル」じゃ。
それも知ってるポン!「へーベルハウスのへーベル」の記事で解説したヤツだね。へーベル版とかへーベル板とか、なんか色々な愛称がある外壁だポン。
うむ。へーベルはALCに分類される外壁じゃな。一応、正式名称は「へーベル」らしいぞい。
- ALCとは
- Autoclaved Light weight Concreteの略。日本語では「軽量気泡コンクリート」。その名の通り、内部に気泡を無数に含み普通のコンクリートと比較して非常に軽い。
へーベルはALCなので、普通のコンクリートと比較すると「およそ4分の1」くらいの軽さになる。コンクリートの圧縮強度を持ちながら、なおかつ軽量。へーベルは耐震性の観点でも優秀な外壁じゃよ。
素材がコンクリートってことは、耐火性なども高そうですね。
もちろんへーベルは耐火性も高いがそれだけではないぞい。へーベルは遮音性・調湿性・断熱性を備えており、さらに耐久性にも優れている。へーベルは定期的なメンテナンスをすれば50年以上の寿命を誇るぞい。
すごい!へーベルは長寿命な外壁だし、高機能なんですね!
へーベルは重厚感・高級感はどうなの?
へーベルはその点も強みじゃよ!
なんといってもへーベルは「厚さ:75mm」もあるのじゃ!つまりダインコンクリートよりも分厚いぞい。したがって重厚感・高級感も十分と言えるじゃろう!
死角なしだポン!
いや、へーベルと言えどもデメリットはあるぞい。へーベルの一番の弱点は防水加工が必要不可欠と言う点じゃろう。へーベルは防水加工をしない限り、水に弱いのじゃ。
外壁って雨が当たる部分だと思いますけど…大丈夫なんですか?
しっかり防水塗膜処理してあれば問題ないぞい。ただし、防水塗膜が剥がれると大変じゃ。へーベルはおよそ10~20年に一度、塗装メンテナンスが必要となる。これが大きなデメリットと言えるじゃろう。
メンテナンスが必要な点は少し面倒かもしれませんね。
メンテナンスが必要なこと以外は、そこまで大きなデメリットはないので、総合的にみればへーベルは優れた外壁材と言えると思うぞい!
- へーベルのメリット
- 重厚感・高級感がある
- 強度が高い
- 軽い
- 変形追従性がある
- 経年変化が少ない(寸法安定性)
- 断熱性がある
- 遮音性がある
- 調湿性がある
- 耐火性が高い
- メンテナンスをすれば50年以上もつ
- へーベルのデメリット
- 価格が高い(オプションではないが、へーベルハウス自体の坪単価が高い)
- 飛来物など、物理的な衝撃には弱い
- 軽量といえどコンクリートなので重い
- 10~20年で目地・塗装メンテナンスが必要
- もし浸水した場合は被害が大きい可能性がある
一条工務店のオリジナル外壁 ハイドロテクトタイル
次は一条工務店のオリジナル外壁「ハイドロテクトタイル」じゃな!
ハイドロテクトタイルは、衛生陶器メーカーの「TOTO」と共同開発した光触媒技術を使ったタイルなんですよね!「ハイドロテクトタイル」の記事で勉強しました。
その通り。良く覚えておるのう。
ハイドロテクトタイルは、TOTOの光触媒技術「ハイドロテクト」をタイルに応用した製品じゃな。光触媒技術を使ったタイルは「セルフクリーニング機能」を有するのじゃ!
セルフクリーニングってことは自動的に勝手にキレイになるのかな?
うむ。光触媒によって空気中の水分が、タイルの表面に吸着して薄い水の膜を形成する。その水膜が汚れを付きにくくする。そして、万が一汚れが付いたとしても雨が降れば自然と洗い流されるってワケじゃな!これがセルフクリーニング機能じゃ。
セルフクリーニング機能、すごく有能ですね!
しかもハイドロテクトタイルは塗装メンテナンスフリーなんじゃ!目地部分のメンテナンスは必要だが、塗装メンテナンスが必要ないだけでもランニングコストは大きく抑えられるぞい!
タイル外壁は見た目も重厚感があってカッコいいし最高だポン!
うむ。タイル外壁は光触媒うんぬんを抜きにしてもそれだけで重厚感・高級感・強度・耐火性・耐水性・耐久性と非常に高性能じゃからのう。ハイドロテクトタイルは、そもそも高性能なタイルにさらに光触媒加工で「汚れにくさ」までプラスされているのじゃ。かなり優秀な外壁材じゃよ。
でもハイドロテクトタイルにもデメリットはあるんでしょ?
うーむ。大きなデメリットとしては価格くらいじゃろうな。
ハイドロテクトタイルは一部商品モデルを除き「オプション」の位置付けなんじゃ。
オプション料金は高いの?
いや、他社のタイル外壁と比べるとかなり安いぞい。
というのもハイドロテクトタイルは一条工務店がフィリピンの自社工場で生産しているからじゃ。ザックリじゃが「坪単価+1万円」くらいのオプション料金で採用できてしまうぞい!
ハイドロテクトタイル最高やん。
それと、ハイドロテクトタイルは一条工務店の商品のなかでも新商品「グランセゾン」か「iシリーズ」にしか採用できない点に注意じゃ。採用できる商品が限られるのも欠点かもしれないのう。
- ハイドロテクトタイルのメリット
- 高級感・重厚感がある
- 耐火性が高い
- 耐水性が高い
- 衝撃や傷に強い
- 塗装メンテナンスフリー
- 光触媒加工によるセルフクリーニング機能
- ハイドロテクトタイルのデメリット
- ハイドロテクトタイルを採用できるのはi-smart・i-cube・グランセゾンのみ
- 30年に一度、目地部分のメンテナンスが必要
- 日当たりの悪い箇所はセルフクリーニング機能が十分に発揮されない
パナソニックホームズのオリジナル外壁 キラテックタイル
次はパナソニックホームズのオリジナル外壁「キラテックタイル」についてじゃ。
お、それは初耳のタイルだポン。
パナソニックホームズの解説ブログはまだ手を付けていないからのう。でもパナソニックホームズのキラテックタイルもかなり優秀なタイル外壁じゃよ。
キラテックタイルはどんな特徴があるんですか?
キラテックタイルは分類としては「磁器タイル」に分類され、こちらも光触媒技術をつかったセルフクリーニング機能をもつぞい!
じゃあ一条工務店のハイドロテクトタイルと同じような機能があるってことかな?
うむ。キラテックタイルもハイドロテクトタイルのように汚れが付きにくいし、汚れが付いてしまっても雨が降れば自動的に洗い流される。ただし、光触媒は太陽光が当たることによって作用するため、日当たりの悪い部分では若干、セルフクリーニングの機能が弱いがな。まぁ、その点はハイドロテクトタイルも一緒じゃ。
耐火性・耐水性・耐久性などの性能もほぼハイドロテクトタイルと同等と考えてOKじゃよ。
キラテックタイルがハイドロテクトタイルと違うところってあるんですか?
うむ。ハイドロテクトタイルは、目地部分のメンテナンスが必要だったのに対して、キラテックタイルは目地が露出しない構造になっているため目地メンテナンスすら必要ないのじゃ。これは非常に大きなメリットじゃよ。外壁メンテナンスのランニングコストがかからないのじゃからな!
おー!すごいポン!でもキラテックタイルはオプションなんでしょう?
パナソニックホームズはキラテックタイルが標準仕様じゃよ。
死角なしやん。
とはいえ、パナソニックホームズ自体の坪単価が高いから「キラテックタイルは標準だからお得!」というわけでもないがな。むしろ、トータルコストを安く抑えられるのは一条工務店のハイドロテクトタイルのほうだと思うぞい。
- キラテックのメリット
- 高級感・重厚感がある
- 耐火性が高い
- 耐水性が高い
- 衝撃や傷に強い
- 塗装メンテナンスフリー
- 目地メンテナンスフリー
- 光触媒加工によるセルフクリーニング機能
- キラテックのデメリット
- 価格が高い(標準仕様だが、パナソニックホームズ自体の坪単価が高い)
- 日当たりの悪い箇所はセルフクリーニング機能が十分に発揮されない
セキスイハイムのオリジナル外壁 磁器タイル
次はセキスイハイムのオリジナル外壁「磁器タイル」についてフォーカスするぞい。
他のハウスメーカーは外壁に独自の名前を付けているのにセキスイハイムは「磁器タイル」なんだ!飾らない実直な感じで、なんだか男らしいポン!
男らしい…のか?
いやセキスイハイムもデザインによって「レジデンスタイル」とか「ラスティックタイル」とか「スクラッチタイル」とか、そういう名前を付けているぞい。ただ、それらの総称が「磁器タイル」ってワケじゃな。
ちなみに、セキスイハイムの磁器タイルのなかで最もグレードの高いのが「レジデンスタイル」じゃな!
レジデンスタイル!名前もなかなかカッコいいポン。
セキスイハイムの磁器タイルはハイドロテクトタイルやキラテックタイルのように光触媒加工はしてあるんですか?
良い質問じゃ。セキスイハイムの磁器タイルは「光触媒技術を使っている」とは言っていない。しかし、磁器タイルはもともとセルフクリーニング機能を持っているぞい。
そうなんだ?
うむ。
磁器タイルの表面にはシリカ成分が無数に存在する。シリカ成分は水酸基と結合し、水分を吸着する。つまり、磁器タイルは常に薄い水膜を持った状態なんじゃ。
この特性により磁器タイルはもともと光触媒のセルフクリーニング機能と同じような性質を持っていると言える。
光触媒のセルフクリーニング機能とどっちが優秀なんですかね?
「光触媒のセルフクリーニング機能」と「磁器タイルそのものがもつセルフクリーニング機能」のどちらが優秀かは断定できないが、パナソニックホームズのキラテックタイルが「磁器タイル+光触媒」ということを考えると、やはり光触媒を使ったものの方がセルフクリーニング機能は上なんじゃないかのう。
でもセキスイハイムの磁器タイルも汚れにくいことは汚れにくいんだね!
磁器タイルに限らず、タイル全般が汚れにくいと言っていいぞい!
キラテックタイルは目地が露出しない造りになっているってことでしたが、セキスイハイムの磁器タイルはどうなんでしょうか?
セキスイハイムの磁器タイルは目地(シーリング)部分が存在するので、ハイドロテクトタイルと同様に「30年に一度のペースでメンテナンスが必要」じゃよ。
- 磁器タイルのメリット
- 高級感・重厚感がある
- 耐火性が高い
- 耐水性が高い
- 衝撃や傷に強い
- 塗装メンテナンスフリー
- シリカ成分によるセルフクリーニング機能
- 磁器タイルのデメリット
- 価格が高い(オプション料金:坪単価+3万円前後)
- 30年に一度、目地部分のメンテナンスが必要
クレバリーホームのオリジナル外壁 クレタイル
次はクレバリーホームのオリジナル外壁「クレタイル」じゃな。クレバリーホームはローコストながらも外壁タイルにこだわっているハウスメーカーフランチャイズ。クレバリーホームなら、タイル外壁が標準仕様となるぞい!
ローコストハウスメーカーでタイル外壁が標準仕様って良いですね!
クレバリーホームのクレタイルは光触媒加工なの?
クレバリーホームのクレタイルは、普通のタイル外壁じゃな。光触媒とかの加工はしていないようじゃ。ただ、普通のタイルでも親水機能によるセルフクリーニング機能があるのでタイル外壁というだけで、汚れは付きにくいぞい!
しかし、おそらく光触媒加工されているタイルと比べるとセルフクリーニング機能は若干弱いと思うがね。
普通のタイル外壁でも、汚れが付きにくいんですね!あ、クレバリーホームは目地はあるんですか?
うむ。目地(シーリング)部分はあるので、タイル自体の塗装メンテナンスは必要ないが目地のメンテナンスは10年に一度くらいのペースで必要になるぞい。それでも一般的なサイディング系の外壁に比べればかなりメンテナンス費用は抑えられるぞい。
- クレタイルのメリット
- 価格が安い(ローコストメーカーで標準仕様)
- 高級感・重厚感がある
- 耐火性が高い
- 耐水性が高い
- 衝撃や傷に強い
- 塗装メンテナンスフリー
- 親水機能(セルフクリーニング機能)
- クレタイルのデメリット
- 光触媒加工はしていない
- 10年に一度、目地部分のメンテナンスが必要
住友林業のオリジナル外壁 シーサンドコート
次は住友林業のオリジナル外壁「シーサンドコート」じゃ。シーサンドコートは住友林業の「三種の神器」の一角と言われる有名な外壁じゃよ。
三種の神器!超カッコいい呼び名だポン!
うむ。住友林業の三種の神器についてはまた別の記事でまとめるので楽しみにしておくのじゃ。
シーサンドコートはどんな外壁材なんですか?
シーサンドコートは、シーサンドと名前につく通り、砂に貝殻・サンゴを粉々にした粒が混ざっている吹き付け材で、モルタル下地の上に吹き付けて施工する外壁じゃ。貝殻やサンゴが混じっているので、近くでみるとキラキラと光っているような見た目でオシャレじゃよ!
へー!いいじゃん!
ただし、シーサンドコートはモルタルのように吹き付けて施工するものなのでモルタル外壁のようなデメリットがある。具体的には「ひび割れ(クラック)」や「雨だれ」が起こりやすいんじゃな。
シーサンドコートは数年で汚れが目立つようになるという評判が多い。一応、メンテナンス頻度はおよそ10年程度じゃな。
汚れが目立つのは大きなデメリットですね。
うむ。だが、汚れが付きやすいのがシーサンドコートを外壁に採用した場合じゃ。
え?シーサンドコートって外壁材じゃないの?
シーサンドコートは外壁材じゃが、じつは内装にも使えるのじゃ。普通の壁紙のほか、アクセントで内装にもシーサンドコートを採用し独特のキラキラとした風合いを楽しむユーザーも多いようじゃよ。内装に使うのなら汚れも付きにくいし雨だれもしないのでオススメじゃ。
- シーサンドコートのメリット
- キラキラとしてオシャレな風合い
- シーサンドコートのデメリット
- 汚れが付きやすい
- ひび割れ(クラック)が起こる可能性がある
- 雨だれが起こる可能性がある
- メンテナンス頻度は10年程度
ダイワハウスのオリジナル外壁 DXウォール
ダイワハウスはオリジナル外壁「DXウォール」を採用しているぞい!DXウォールは、窯業系サイディングに分類される外壁じゃな。
サイディング系外壁でもハウスメーカーオリジナルのものがあるんですね。
うむ。ダイワハウスのDXウォールは「厚さ:34mm」となる。サイディング外壁としてはなかなか分厚い部類じゃな。
ちなみにDXウォールの他にも「DSウォール(厚さ:25mm)」「DCウォール(厚さ:16mm)」もあるぞい。DXウォールがダイワハウスの最上位外壁なのじゃ。
サイディング外壁でも分厚くて重厚感のあるものなら、興味あるポン!
うむ。DXウォールなら分厚いのでそれなりに重厚感・高級感もあるぞい。さすがはダイワハウス。高級ハウスメーカーだけある。
他にDXウォールの特徴ってあるんですか?
DXウォールは「きらりプラス」という特殊な塗装が施されており、一般的なサイディングよりも劣化しにくい特徴がある。紫外線に強く色あせしにくいのじゃ。
お!劣化しにくいのは良いポイントだポン!
ただし、やはり塗装している以上は年月がた経てば塗装メンテナンスが必要になる。それに目地部分もメンテナンスが必要じゃ。DXウォールはだいたい10年~15年に一度のペースでメンテナンスが必要と考えておこう。
- DXウォールのメリット
- 重厚感・高級感がある
- 普通のサイディングより劣化しにくい
- 普通のサイディングより汚れが付きにくい
- 耐水性が高い
- DXウォールのデメリット
- メンテナンスが10年~15年に一度必要
トヨタホームのオリジナル外壁 ニューセラミックウォール
トヨタホームもオリジナル外壁を採用しているぞい。その名も「ニューセラミックウォール」じゃ。
もう疲れたポン。長いポン。
もう少しじゃから頑張ってくれ!
トヨタホームのニューセラミックウォールも窯業系サイディング系外壁に分類されるものじゃ。トヨタホームはさすが日本を代表する自動車メーカーの枝。外壁に自動車技術を応用した塗装が施されているぞい。
へー!外壁に自動車の塗装技術が使われているんですか!
うむ。ニューセラミックウォールは表面は「HDセラコート」といういう塗装が施され劣化耐性が強化。紫外線や熱・雨などによる色あせに強くなるのじゃ。
サイディング外壁はだいたい10~15年で塗装メンテナンスが必要なのじゃが、ニューセラミックウォールは「HDセラコート」により30年塗装メンテナンスフリーなんじゃ。ま、目地部分のメンテナンスは必要だがね。
でも、塗装メンテナンスの頻度が少なくすむのは嬉しいメリットですね!
さらにニューセラミックウォールは「ジオデュアルトップ」という塗装技術で、塗装の厚みに差を付けることで敢えてデコボコさせている。すると自然な風合いになるって寸法じゃ。
ほう。では重厚感や高級感もあるの?
いや、残念ながらニューセラミックウォールは「厚さ:20mm」とそこまで分厚くないので、あんまり高級感はないかもしれないのう。
- ニューセラミックウォールのメリット
- 耐水性が高い
- 普通のサイディングより劣化しにくい
- 普通のサイディングより汚れが付きにくい
- 30年間メンテナンスフリー
- ニューセラミックウォールのデメリット
- 重厚感・高級感は乏しい
- 目地のメンテナンスは必要(10年~15年)
ハウスメーカーのオリジナル外壁 比較一覧表
それではハウスメーカーのオリジナル外壁を比較しやすいように一覧表にしてみたぞい!
一覧表があるとわかりやすいポン!
外壁種類 | 強度 | 耐火性 | 耐水性 | 重厚感 | メンテ性 |
---|---|---|---|---|---|
ダインコンクリート | ★ | ◎ | ◎ | ★ | ◎ |
へーベル | ◎ | ◎ | △ | ◎ | ○ |
ハイドロテクトタイル | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ |
キラテックタイル | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ★ |
レジデンスタイル | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
クレタイル | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | ○ |
シーサンドコート | △ | ○ | △ | ○ | △ |
DXウォール | △ | ○ | ○ | ○ | △ |
ニューセラミックウォール | △ | ○ | ○ | △ | △ |
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
今回の記事をまとめると
- ハウスメーカーのオリジナル外壁もそれぞれメリット・デメリットがある
- 外壁それぞれの特徴を把握して自分に合うものを選ぼう!
注文住宅のマイホーム計画は「比較・相見積もり」が"超重要"です!
さて、アシスタント諸君よ!
注文住宅でマイホームを建てたいと思った時「まず何をすべきか?」知っているかね?
たしかにマイホームって購入経験ないですし。
まずなにからすればいいのかわからないですね…。
チッチッチ!
「いきなり住宅展示場へ行く」のはハッキリ言ってオススメしないぞい。
長くなるのでオススメしない理由は以下のリンクで読むのじゃ。
なんで「いきなり住宅展示場へ行っちゃダメなの?」理由はコチラ!≫
これはなにも住宅に限った話ではない。
例えば最新型テレビを買う場合を考えてみよう。テレビも同じような見た目でも画質や機能はもちろん価格だってピンキリじゃ。だからテレビを買う前にスペックを比較するもんじゃろ?
そりゃあ比較するよね。
だって知らないで画質が悪いテレビとか価格が高いテレビ買っちゃったら損しちゃうじゃん。
そう!その通りなんじゃ。
家よりもはるかに安い買い物の家電でもじっくり比較してから買い物するのだから注文住宅だって比較して当然。
なるほど。
それは確かにその通りですよね。
それにね。注文住宅はハウスメーカーが違えば「住宅性能の差」「デザイン性の差」「メンテナンス性の差」が非常に大きいもの。
そしてなによりテレビとは比較にならないくらいに「価格の差」が大きいのじゃ!
そうなんですか…
いったいどれくらいの価格差があるものなんですか?
1000万円も価格差があることもあるの?!
同じような住宅性能スペックなのに?!
余裕であり得るし、別に珍しい例じゃないぞい。
と、いうかそもそもオーダーメイドの注文住宅の場合「複数のハウスメーカーで比較しない限り、自分の希望条件のマイホームの適正価格がつかめない」と言った方が正確じゃろうな。
1社を見学しただけで気に入ってしまって営業マンに言われるがままに家を建ててしまうということは自分の希望条件の家の適正価格がわからないまま「人生最大の買い物」をするということじゃ。
どうじゃ?
もし自分がウン百万円単位の金額を損していたことが後からわかったら後悔するじゃろ?
うむ。
だからこそ注文住宅のマイホーム計画はまずは住宅カタログを比較するべきなんじゃよ!
正確には、複数社のカタログを比較して候補のハウスメーカーを見つけたら次に「相見積もり」をすることが絶対条件にはなるけどね。
ただ、ハッキリ言って「複数社のカタログ比較」と「相見積もり」という手順を踏むだけでウン百万円単位の金額を損してしまう可能性は格段に減ると言ってよい。
チッチッチ!
住宅カタログの取り寄せは完全無料だし、候補のハウスメーカーのHPで一つ一つ取り寄せるような面倒な作業も必要ない。
いまどき住宅カタログはライフルホームズで無料一括取り寄せがスタンダードじゃ!
建てたいエリアやおおまかな予算を入れるだけで、施工可能なハウスメーカー・工務店がバシッと出てくるので手続きもそれこそ3分ほどでできちゃうぞい。超簡単じゃよ。
無料で簡単、すぐ届く。
住宅カタログの比較はメリットこそたくさんあるが、デメリットになるようなことは一つもないので間違いなくやっておくべき「家づくりの必須項目」と心得るのじゃ。
そういうこと!
なにより家族でカタログを見ながら「これもいいな!それもいいな!」と話す時間は最高に楽しいものじゃよ!
家づくり失敗の確率も減るし、すでに気になるハウスメーカーがあったとしても「少なくとも5社くらいの住宅カタログは比較しておくこと」をオススメするぞい!
ライフルホームズは住宅情報サイトの最大手!安心安全に優秀なHMから比較できますよ!
まずは抽出するハウスメーカーの検索条件を選びます。
「建物価格」「建築予定地」「人気テーマ」で検索できますが、エリアが決まっているなら「建築予定地」で検索するのがオススメ。希望の市区町村まで選べば施工エリア対応しているハウスメーカーがズラリ出てきます。それぞれザックリとした価格帯・坪単価も掲載されていますので条件に合いそうなハウスメーカーを選ぶだけ。この段階ではいろいろなハウスメーカーのカタログを取り寄せちゃってOKです!
次にお名前や住所・ご連絡先など必要事項を入力する項目になります。必須事項は入力しますが、任意の項目は書いても書かなくても大丈夫です。
必要事項を入力したら案内に従ってページを進めるだけです。所要時間は約3分程度。とっても簡単です。
コメント
クレタイルが10年毎に目地メンテナンスが必要となっていますが、乾式工法の目地なしです。
https://clover-awaji.co.jp/blog/archives/296
ホームページでは50年間メンテナンス不要となっています。
https://www.cleverlyhome.com/technology/gaiheki-tile/#gaiheki03
キラテックの光触媒なしに相当するのでは無いでしょうか。