今回のブログ記事では「アイフルホームの気密性・断熱性」について詳しく解説していくぞい!
アイフルホームの断熱性が知りたい方はこのブログ記事を読めば一発で解決じゃよ!
アイフルホームの気密性・断熱性はかなり優秀
さて!今回のブログ記事ではローコストハウスメーカーのフランチャイズチェーン「アイフルホームの気密性・断熱性」についての特集じゃ!
アイフルホームってローコストメーカーなのに、性能もけっこう優秀なんですよね!
うむ!
アイフルホームはその他の住宅性能も頑張っているが、特に「気密性・断熱性が優秀」なのが特徴なんじゃよ!
おー!マイホームにとって気密性・断熱性は大事だから嬉しいポン。
ただし、一つだけ注意しないといけないのはアイフルホームの家なら、どのモデルでも「高気密・高断熱」というわけではない。
アイフルホームでは商品モデルによって、気密性・断熱性に大きな差があるのじゃよ。
そうなんですか。じゃあどのモデルが高気密・高断熱なんですか?
アイフルホームの主力商品といえば「セシボシリーズ」。
セシボシリーズの中でも、以下の通り「3つの断熱グレード」があるのじゃ。
アイフルホームの主力モデル | 特徴 | 気密性・断熱性 |
---|---|---|
セシボ爽 | スタンダードモデル | 低い |
セシボ零 | 高気密・高断熱モデル | ↓ |
セシボ極 | 最上位の高気密・高断熱モデル | 高い |
ふむふむ。スタンダードなのが「セシボ爽(そう)」で、高気密・高断熱グレードが「零(ゼロ)」とか「極(キワミ)」ってことね!
そういうことじゃな!
で、残念ながらスタンダードモデルの「セシボ爽」に関しては、そこまで気密性・断熱性は高くない。
アイフルホームで「高気密・高断熱」といえば「セシボ零」と「セシボ極」のことなんじゃ。
ふーん。
セシボ零とセシボ極は、スタンダードタイプの「セシボ爽」となにが違うの?
うむ。
大きな違いとしては、セシボ零はHQP(ハイクオリティパネル)というオリジナルの壁パネルと採用しており、セシボ極ではHQP-Wというダブル断熱工法を採用しているのじゃよ。
では、次に項目で順番に解説していきましょう!
セシボ零のHQP(ハイクオリティパネル)
まずはセシボ零のHQP(ハイクオリティパネル)から解説していこう。
アイフルホームのセシボ零が「高気密・高断熱の家」を実現させるために採用しているのがHQP(ハイクオリティパネル)なんじゃよ。
ハイクオリティパネル?なにそれ。
ハイクオリティパネルとは、構造用面材で断熱材を挟みこんで一体化した壁パネルのことじゃよ。
なるほど。耐力面材と断熱材と一体化した壁パネルなんですね!
その通り!アイフルホームでは、このHQPにより高い気密性・断熱性を発揮するほか、壁(面)で建物を支えることになるため地震への抵抗力も増すのじゃよ!
さらに、断熱材一体型の壁パネルは工場生産されるため、施工者の技術レベルによる品質のバラつきもない点もメリットじゃな!
良いところいっぱいだポン!
で、HQPはどんな断熱材をはさみこんでいるの?
アイフルホームのHQPは構造用面材でネオマファーム(70mm)を挟みこんでいるぞい!
ネオマファーム?
断熱材の分厚さが70mmじゃちょっと薄いんじゃないの?
フォッフォッフォ!
安心しなさい。HQPが挟んでいるネオマファームは、断熱材のなかでも特に断熱性能が優れた「フェノールフォーム系断熱材」なんじゃ。
HQPの熱伝導率はなんと「0.020W/(m・K)」。他の断熱材と比較しても圧倒的な断熱性能を誇るのじゃよ。
本当だ。一般的なグラスウールと比べるとネオマフォームの方が熱伝導率が優秀だポン。
うむ。厚さ70mmのHQPと同等の断熱性能を、一般的な「高性能グラスウール(10K)」で得るためには、151mmもの厚さが必要になるのじゃよ。
すごい!じゃあHQP一枚で、151mmの高性能グラスウールの断熱層があるのと同じってことですか!
そうじゃ。凄いじゃろう。
しかもHQPは非常に熱に強く燃えにくい。中に挟んであるネオマフォームが熱に強いからなんじゃ。フェノールフォーム系断熱材は「フェノール樹脂」からできており、この素材は炎をあてても炭化するだけで燃え上がることはない。だから、火事の時にも強さを発揮するのじゃよ。
フェノールフォーム断熱材ってすごいポン。
ちなみにフェノールフォーム断熱材については、コチラの記事で詳しく解説していますのでチェックしてみてくださいね!
セシボ極のHQP-W(ダブル断熱工法)
次は、アイフルホームのセシボシリーズの最上位グレード「セシボ極」のダブル断熱工法について解説していこう。セシボ極では、HQPをさらにパワーアップさせたダブル断熱工法を採用しているのじゃ。
ダブル断熱ってことは、HQPにさらに断熱材を追加しているってこと?
その通り。
柱と柱の間に断熱材を挟みこんだHQPに、さらに柱の外側にもネオマフォーム(45mm)を追加で施工することでダブルの断熱層を設ける。
これがアイフルホームのHQP-W(ダブル断熱)じゃな!
じゃあ、セシボ極の場合は「ネオマフォーム70mm+45mm=合計115mm」の断熱層ってことですかね?
その通り。ネオマフォームは70mmでも「高性能グラスウール151mm」と同等の断熱性能を誇るからのう。さらに45mm追加されていればかなり気密性・断熱性は高いと言えるじゃろう。
さすがアイフルホームの最上位グレードだポン!
せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。
マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。
UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています。
もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。
住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。
カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!
アイフルホームの断熱材の種類・分厚さ一覧表
えーと、アイフルホームのセシボ零は断熱層が70mmで、セシボ極が115mmだっけ?
で、セシボ爽はどんな感じだっけ?
アイフルホームのセシボシリーズに断熱層は一覧表にした方がわかりやすいじゃろう。
以下にまとめてみたぞい!
セシボシリーズの商品モデル | 外壁部分 | 天井部分 | 床下部分 |
---|---|---|---|
セシボ爽 | グラスウール10K(65mm) | グラスウール10K(90mm) | グラスウール24K(80mm) |
セシボ零 | ネオマフォーム(70mm) | ネオマフォーム(80mm) | 床グラスウール24K(107mm) |
セシボ極 | ネオマフォーム(70mm+45mm) | ネオマフォーム(80mm) | 床グラスウール24K(107mm) |
お、やっぱり一覧表になってる方がわかりやすいポン。
セシボ爽の断熱材は基本的にグラスウールなんですね。
そうじゃな。高性能グラスウールとはいえ、10Kなのでそこまでグレードの高いグラスウールでもない。分厚さも外壁部分で65mmなので、お世辞にも分厚いとは言えないレベルじゃな。
なので同じセシボシリーズでも「セシボ爽」は零・極に比べて気密性・断熱性でかなりグレードが落ちると考えておくべきじゃな。
アイフルホームの窓断熱
次はアイフルホーム「セシボシリーズの窓断熱」についてじゃ。
セシボシリーズは爽・零・極で窓断熱の装備も異なるのじゃ。窓断熱装備も一覧表にしたのでチェックしてみよう。
セシボシリーズの商品モデル | 窓ガラス | 窓サッシ |
---|---|---|
セシボ爽 | Low-Eペアガラス(乾燥空気入り) | アルミ樹脂複合サッシ |
セシボ零 | ダブルLow-Eトリプルガラス(アルゴンガス入り) | アルミ樹脂複合サッシ |
セシボ極 | ダブルLow-Eトリプルガラス(クリプトンガス入り) | 樹脂サッシ |
セシボシリーズは窓断熱もかなり違いがあるんですね。
まずセシボ爽の窓断熱装備じゃが、まぁこれは決して弱いというわけではないが近年の注文住宅でよくある装備じゃな。普通といったところじゃ。
セシボ爽は普通ね。
で、セシボ零から一気に窓ガラスがパワーアップするぞい。
セシボ零からいきなりアルゴンガス封入タイプのトリプルガラス。しかも内外2枚のガラスにLow-E金属膜を貼ってある遮熱タイプの窓ガラスじゃな。これはめちゃくちゃ断熱性能が高いタイプじゃよ。
さすが高気密・高断熱グレードの「セシボ零」ですね。
で、セシボ極になるとさらに凄い。
窓ガラスにはアルゴンガスよりもさらに熱伝導率の低い「クリプトンガス」を封入したダブルLow-Eトリプルガラスを採用。さらに窓サッシも「オール樹脂サッシ」になるぞい。
このレベルまでくると他社ハウスメーカーと比べても「ほぼ最強クラスの窓断熱装備」と言えるじゃろう。
アイフルホーム、ローコストなのにやるやん!
アイフルホームのC値 UA値
で、結局アイフルホームのセシボシリーズは気密性・断熱性の数値はどれくらいなんですか?
結局、大事なのは数値だポン!
うむ。セシボシリーズの気密性・断熱性を表す数値は以下の通りじゃよ。
セシボシリーズの商品モデル | C値(cm2/m2) | UA値(W/m2K) |
---|---|---|
セシボ爽 | 非公表 | 非公表 |
セシボ零 | 0.61 | 0.44 |
セシボ極 | 0.61 | 0.25 |
残念ながら、「セシボ爽」に関しては、気密性を表すC値、断熱性を表すUA値は非公表なんじゃよ。
そうなんだ。ちょっと残念だポン。
うむ。セシボ爽は窓断熱装備こそ普通レベルじゃが、やはり断熱材が少し頼りないからね。
でも、セシボ零・セシボ極はしっかり数値を公表しているんですね!これ、かなり高い水準じゃないですか?
うむ。零と極で気密性(C値)は変わらないが、UA値はセシボ極が抜きんでている。さすが最上位グレードじゃな。
ま、いずれにしてもセシボ零・セシボ極のC値、UA値ならば文句なしの高気密・高断熱の家と言えるじゃろう。
確かに。
あの一条工務店のアイスマート(i-smart)が「C値:0.59」「UA値:0.25」ですもんね。ほぼ同じくらいの数値ですね。
アイフルホーム、凄いポン。
アイフルホームの高気密・高断熱モデルは少し価格が高い
それにしてもアイフルホームってローコストなのに気密性・断熱性が優秀でいいね。
たぬきくんよ。
さっきからアイフルホームのことを「ローコストなのに凄い!気密性・断熱性が良い!」と言っているが、その言い方は少しだけ語弊があるぞい。
なんでや!
アイフルホームはローコストハウスメーカーだし、気密性・断熱性も高いじゃん!
確かにアイフルホームはローコストで注文住宅を建てることも可能なハウスメーカーじゃが、上記で解説した高気密・高断熱モデルの「セシボ零」「セシボ極」は、少し価格が高いのじゃよ。
セシボシリーズの商品モデル | 坪単価 |
---|---|
セシボ爽 | 40~50万円 |
セシボ零 | 45~55万円 |
セシボ極 | 55~65万円 |
なるほど。
「セシボ爽」なら坪単価50万円以内だけど、セシボ零・セシボ極だと坪単価50万円を超えてしまう可能性が高いんですね。
うむ。だいたいローコスト住宅といえば坪単価50万円以内というイメージじゃろうからな。
坪単価50万円以内だと、セシボ零・セシボ極は若干きびしいかもしれないのう。
そういうことね。
でもそりゃそうだよね。セシボ零・セシボ極はかなりハイクオリティな商品だと思うポン。
もちろんじゃ!
セシボ零・セシボ極は、ローコスト住宅の枠からはちょっと予算的にはみ出るかもしれないが、住宅性能を考えれば十分にコスパは高いと言えると思うぞい!
気密性・断熱性を重視したい人は是非ともチェックしておきたい優秀な注文住宅モデルじゃよ!
桧家住宅
タマホーム
アキュラホーム
アイダ設計
富士住建
泉北ホーム
秀光ビルド
ユニバーサルホーム
クレバリーホーム
トヨタホーム
高気密・高断熱を得意とするハウスメーカー
一条工務店
フィアスホーム
GLホーム
アエラホーム
アイフルホームはLIXIL住宅研究所が運営するフランチャイズハウスブランドです。
アイフルホームの強みは「高気密・高断熱住宅」を得意としている点でしょう。同社は優れた断熱性をもつ住宅を表彰する「ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エナジー」でも、複数回の受賞実績をもちます。
また、ローコスト住宅とミドルコスト住宅の中間くらいのお求めやすい価格帯で住まいを提供している点も魅力。住宅性能と価格のバランスが取れているハウスブランドと言えるでしょう。
アイフルホームを候補にしている方は、同価格帯のハウスメーカーと比較している方が多いほか、同じく「高気密・高断熱住宅」を得意とするハウスメーカーと比較されている方が多いです。また、同じLIXIL住宅研究所が運営するハウスブランド「フィアスホーム」「GLホーム」と比較されるのもいいでしょう。こちらも気密性・断熱性は優秀です。
競合ハウスメーカーと見比べることで「今までとは別の大事なポイント」が新たにわかることもあります。アイフルホームを候補にしている方は、ぜひ上記のハウスメーカーと比較しておいてください。
今回の記事をまとめると
- アイフルホームは気密性・断熱性が優秀
- ただし高気密・高断熱なのはセシボ零とセシボ極のみ
- セシボ零・セシボ極は断熱材にネオマフォームを採用
- セシボ零・セシボ極は窓断熱も優秀
- セシボ零・セシボ極は坪単価が少し高い
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
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