今回のブログ記事では、ローコスト住宅を手掛ける「アイ工務店の耐震性」について詳しく解説していくぞい!
ローコスト住宅と聞くと「安いのはいいけど耐震性は大丈夫なの?」と不安になる方もいるかもしれない。アイ工務店の耐震性について知りたければ、このブログ記事を読めば一発で解決じゃよ!
アイ工務店は木造軸組み工法とツーバイフォーのハイブリッド工法
さて!今回のブログ記事では、近年凄い勢いで着工数を伸ばしてきているローコストメーカー「アイ工務店の耐震性」について詳しく特集していくぞい!
前回の「アイ工務店の特徴」では耐震性についてザックリとしか触れていなかったですからね!
うむ。耐震性に深く関わるのは「工法(構造)」じゃな!アイ工務店がどんな工法を採用しているか覚えているかな?
ハイ!アイ工務店は木造軸組み工法を採用しているポン!
うむ。その通りじゃが、ただの木造軸組み工法ではないぞい!アイ工務店では木造軸組み工法をベースにツーバイフォーのような「構造用面材」をプラスしているハイブリッド工法を採用しているぞい!
あー、他のハウスメーカーでもよくあるヤツね!
ま、確かによくあるやつじゃが、それは「優秀な工法だから」とも言い換えられる。木造軸組み工法+ツーバイフォーのハイブリッド工法は、木造軸組み工法の設計自由度と、ツーバイフォーの強靭さを兼ね備えているのじゃ。
面構造をプラスすることで、地震や台風などの外力を建物全体にバランスよく分散できるようになっているんじゃな。
ふーん。他社では、木造軸組み工法+面構造の工法を「オリジナルの○○工法」とか独自の名前を付けているけど、アイ工務店の工法はオリジナルの工法名はないの?
ない。
ないんかい!
うむ。ホームページでも、あくまで「木造軸組み工法」として紹介しているぞい。
そうなんだ、でもまぁわかりやすくて良いかもポン。
アイ工務店の工法(構造)は、他に特徴はあるんですか?
うむ。他にもアイ工務店の木造軸組み工法にはこんな特徴があるぞい。
- アイ工務店の木造軸組み工法の特徴
- 金物併用工法
- 壁倍率5倍の耐力壁
- 剛床構造
- 耐震設計診断システム
ほうほう。けっこう色々あるポン。
では順番に解説をお願いします!
当ブログでは家づくりにおいて「安全に関わる性能」は特に重視すべき点だと考えています。特に「耐震性」には気を使ってほしいです。
現在建てられる一戸建て住宅はすべて建築基準法を満たしているため、少なくとも「耐震等級1相当」の耐震強度は確保されていますが、できれば「耐震等級3」のハウスメーカーとも比較してください。
「耐震等級1」の建物は「震度6強~7程度の地震に対して倒壊・崩壊しない」強度とされています。「なら安心だね!」と思うかもしれませんが、これはあくまで「倒壊・崩壊しない」のであって「ダメージ(損傷)がない」わけではありません。
つまり震度7クラスの巨大地震がもし一度でもきた場合、その建物の耐震性は著しく損なわれる可能性があるということです。もちろん補修するにもお金がかかります。
そして震度6強~7の大地震は大きな揺れが複数回にわたって起こるケースが多いです。
実際、2016年に起きた「熊本地震」では最大震度7の大きな揺れが二度発生しました。一度目の前震には耐えられた住宅も、二度目の大きな揺れによって多くの建物が倒壊しました。倒壊した中には現在の建築基準法に沿って建てられた「耐震等級1」と「耐震等級2」の住宅も含まれます。
ただし耐震等級3の建物の倒壊数は0でした。
せっかく建てるマイホーム。大地震に一度だけ耐えられる住まいで満足でしょうか?
大地震がきても、その後もマイホームに住み続けますよね?
マイホームはこの先何十年も住む拠点であり家族の命を守るシェルターです。大きな地震にも倒壊・崩壊しないことはもちろんのこと、半壊・一部破損もできればしたくないのは当然です。地震がくるたびに「どこか補修が必要な箇所はないか?」と思いを巡らせることもできればしたくないはずです。
できれば耐震性についてもじっくりと比較検討しておいてください。
金物併用工法
アイ工務店の木造軸組み工法では「金物併用工法」となっているぞい。
あ、これは「前回のアイ工務店の記事」でも少しだけ触れましたね。柱や梁の接合部分に金属を使っているんですよね!
その通り。従来の木造軸組み工法では「柱や梁の接合部分が弱い」という弱点があったのじゃ。現に、木造軸組み工法では地震で接合部分に力が集中してしまい、欠損や離脱などの損壊が多くみられる。
アイ工務店では柱や梁の接合部分に「金物接合」と「プレカット仕口加工による接合」を施しているぞい。
金物接合は金属の部品で強固に接合するってことだよね。プレカット仕口加工による接合ってなに?
「プレカット」というのは、工場などで予め加工しておくこと。
「仕口(しぐち)」というのは、在来工法で古くから使われる木と木をかみ合わせるための合わせ目のことじゃよ。他にも「継手(つぎて)」というかみ合わせ方もあるぞい。
へー、在来工法の接合箇所ってこうなってるんだ。
うむ。だが「仕口」は木と木を組み合わせる部分を大きく削る必要がある。これを「断面欠損」と言う。断面欠損があることで、木造軸組み工法は接合部が弱いのじゃ。
この「断面欠損」を改善するために金物を併用しているってワケじゃな。昔は、この仕口を彫るのに大工さんの熟練の技術が必要だったわけじゃが、今では工場でプレカットするのが主流となっているぞい。
なるほど、木を削ってハメるのではなく金属の部品を使うんですね!確かに接合部の木が細くならない方が強度は高そうです。
壁倍率5倍の耐力壁
それからアイ工務店の木造軸組み工法では「壁倍率5倍の耐力壁」を採用することで、さらに耐震性を高めているぞい。
ほうほう。この「耐力壁」ってやつで壁面全体を囲っているってこと?
いや、壁全体を囲っているのは「構造用面材(パネル)」で、耐力壁は壁面の一部にバランスよく配置しているって感じじゃな。構造用パネルを壁面を囲うことでツーバイフォーのような外力が建物全体に分散しやすくなり、「壁倍率5倍耐力壁」によってさらに耐震性を高め、また設計自由度を高めているって感じじゃな。
設計自由度がアップするって良いですね!
うむ。この耐力壁をバランスよく配置することで建物の強度を損なわずに柱を減らすことができる。将来的な間取りの変更などの自由度もアップするのじゃ。
剛床構造
それからアイ工務店では、床に28mm厚の構造用パネルと梁を接合して一体化させた「剛床構造」を採用しているぞい。
建物の耐震性には「床の強さ」も重要なんじゃ。床が弱いと地震や台風などの時に床が歪んで建物全体がねじれてしまう可能性があるからのう。
床が強いってどれくらい強いの?
はかせアイ工務店の剛床構造は、床の強さを表す指標「床倍率」で最高ランク3を取得している。従来工法の床と比較すれば約3倍の強度になっているぞい。
3倍!それなら安心だポン!
耐震設計診断システム
アイ工務店は1棟1棟「耐震設計診断システム」によって診断しなから設計・施行しているぞい。前述の「耐力壁」などもこの耐震設計診断によってもっともバランスの良い位置に配置しているのじゃ。
そうなんだ!ただテキトーに配置しているんじゃないんだね!
そりゃそうじゃろう!ちゃんと構造計算を行ったうえでしっかりバランスの良い位置に配置しているぞい。
耐震強度のバランスを示す指標を「偏心率」と言って、建物は偏心率が小さいほどバランスが良いものなんじゃ。アイ工務店ではしっかり1棟ごとに偏心率をチェックしながら耐震性を高めているってことじゃな。
全棟で耐震等級3を取得
このようにアイ工務店では木造軸組み工法をベースにさまざまな耐震性を高める施策を施しているわけじゃな。もちろん、標準仕様で耐震等級は最高等級3(倒壊防止・損壊防止)を取得しているぞい!
耐震等級3なら安心ですね!
うむ。なので、アイ工務店の注文住宅は耐震性に関しては安心して良いレベルじゃろう。
オプションで制震システムを付けることも可能
そういえばアイ工務店って制震システムとか免震システムは取り扱っていないんですか?
お、良い質問じゃな!アイ工務店では免震システムは取り扱っていないが、制震システムは「住友ゴム」製の制震ダンパー「ミライエ」をオプション採用することが可能じゃよ。
自社製品の制震ダンパーではないんだね。
アイ工務店は2010年設立のハウスメーカーじゃからのう。まだ自社製品の制震システムを開発するノウハウはないじゃろう。むしろ住友ゴム製の制震ダンパーを採用できる方が安心だと思うがね。
ミライエってのはどんな制震ダンパーなの?
ミライエは住友ゴム独自の制震技術の結晶「高減衰ゴム」を使った制震ダンパーじゃな。「高減衰ゴム」は高層ビルや橋梁などの制震装置としても採用されるもので、運動エネルギーを瞬時に熱エネルギーに変えて吸収・発散させる性質をもつ。
高減衰ゴムを使った「ミライエ」は最大で95%の揺れを吸収することのできる優秀な制震ダンパーじゃ。
95%の揺れを吸収って、もうそれ揺れないじゃん!凄いポン。
アイ工務店で住友ゴム製の制震ダンパーを付けるとしたら、いくらくらいのオプションなんですか?
うむ。一般的な30~40坪程度の家であれば、制震ダンパーを2つセットで採用することが多い。その場合は「+20万円」前後で付けられるぞい。
そこまで高くないポン!+20万円で地震の揺れを最大95%吸収してくれるなら検討する価値あるポン!
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
今回の記事をまとめると
- アイ工務店は標準仕様で耐震等級3
- 木造軸組み工法+面構造のハイブリッド工法を採用
- 金物併用工法を採用
- 壁倍率5倍の耐力壁をバランスよく配置
- 剛床構造を採用
- 1棟1棟「耐震設計診断システム」で偏心率を計算
- 住友ゴム製の制震ダンパー「ミライエ」を採用可能(OP+20万円前後)
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