今回のブログ記事では、注文住宅の断熱工法「基礎断熱」と「床下断熱」についてそれぞれの特徴・メリット・デメリットを解説していくぞい。
基礎断熱と床下断熱の違い
さて、今回のブログ記事では断熱工法のなかでも「基礎断熱」と「床下断熱」について詳しく解説していくぞい。
へ。基礎断熱と床下断熱?
なんか両方とも聞いたことあるポン。
基礎断熱も床下断熱も、どちらも住宅の地面側からの熱を断熱する工法のことじゃな。
基本的には、一戸建て住宅は「床下断熱」か「基礎断熱」のどちらかを採用しているぞい。
そうなんだ、基礎断熱と床下断熱ってどっちがオススメなの?
それを説明したいところじゃが、一応これまた基礎断熱にも床下断熱にもそれぞれメリット・デメリットがあって「誰にでもこっちの方がオススメ!」とは言えないのが実情じゃな。
なんだ、ハッキリしないポン!
なので、基礎断熱と床下断熱、それぞれの特徴・メリット・デメリットをピックアップするので自分の条件に合う断熱工法はどちらか考えてみるのが良いじゃろう。
わかりました!
それではまず「基礎断熱」と「床下断熱」がそれぞれどんな工法なのか?という点について解説していこう。
床下断熱とは、住宅の1階部分の床下に断熱材を施工する断熱工法のことです。
床下断熱の方が基礎断熱よりも歴史が古く、日本国内の多くの一戸建て住宅は床下断熱を採用しています。一戸建ての主流の断熱工法と言えるでしょう。
床下断熱は、床下空間が家の外とほぼ変わらない温度となるため、冬は床が冷たくなりやすいなどの室内の温熱環境的にはビハインドがあると言えます。
また床下断熱は床下に断熱材を敷き詰めますが、断熱材が自重で部分的に下がってしまうリスクもあり、その場合は床と断熱層の間にスキマができてしまい断熱性能が劣化する恐れがあるほか、結露やカビの原因にもなります。
床下断熱の大きなメリットは、基礎断熱に比べてシロアリ被害に遭いにくい点が挙げられます。床下断熱では床下空間を基礎パッキンで通気させており、シロアリの好む湿気が少ないため基礎断熱に比べてシロアリに強い工法と言えます。
基礎断熱とは、床下空間も室内の一部と捉え、基礎部分から断熱材で覆う断熱工法のことです。
主に寒冷地で採用されることの多い断熱工法で、床下断熱と比べて気密性を確保しやすく優れた温熱環境を実現しやすいメリットがあります。
基礎断熱には、基礎の内側に断熱材を施工する「基礎内断熱」と、基礎の外側に断熱材を施工する「基礎外断熱」の2種類に分かれます。
温熱環境だけを考えると、基礎の外側を断熱材で覆う基礎外断熱にメリットがありますが、基礎外断熱は断熱材が直接地面に触れることから、シロアリに弱いという特性があり、比較的シロアリ対策がしやすい基礎内断熱の方が主流となっています。
ふむふむ。床下断熱の方が昔からある断熱工法なんですね。
うむ。基本的には一戸建て住宅は床下断熱を採用している家が多いぞい。日本の住宅の9割は床下断熱で施工されている。床下断熱の方が昔からある技術で安定した施工が可能じゃ。
じゃあ、基礎断熱の方が新しい技術なんだ?
うむ。基礎断熱は寒冷地(北海道)で昭和50年代に確立されたので比較的新しい断熱工法と言える。
基礎断熱は文字通り、基礎部分で断熱する工法のことじゃな。
床下断熱と比べて採用される数こそ少ないが、床下断熱よりも気密性・断熱性を確保しやすいことから、寒冷地を中心に人気がある断熱工法なんじゃ。
基礎断熱の方が気密性・断熱性を確保しやすいんですね。
もちろん断熱性の数値(UA値)は断熱材の厚みや窓断熱の仕様にもよるが、基本的には床下断熱と基礎断熱を比べた場合は床下空間まで室内に近い温度にコントロールできる基礎断熱の方が、冬の床の冷たさなども軽減できるし断熱性を確保しやすい。
それに床下断熱だとどうしても配管などの関係から断熱層が途切れる部分もあるが、基礎断熱は基礎のコンクリート面にそって断熱材を敷き詰めるので気密性も確保しやすいと言えるじゃろう。
へー、気密性も断熱性も基礎断熱の方が確保しやすいならじゃあ基礎断熱の方が良いじゃん!
まぁ床下断熱にも基礎断熱にもそれぞれメリット・デメリットがあるので、「絶対にこちらの方がいい!」とは言えないのが難しいところじゃな。
と、いうことで床下断熱・基礎断熱のメリット・デメリットをチェックしていこう。
床下断熱のメリット
それではまずは床下断熱のメリットからチェックしていこう。
床下断熱のメリットは以下の通りじゃな。
- 床下断熱のメリット
- 初期費用が安め
- 床下が常に換気できている
- 基礎断熱よりもシロアリ被害に遭いにくい
では順番に解説をお願いします。
初期費用が安め
まず床下断熱のメリット一つめは初期費用を抑えられることじゃ。
床下断熱の方がコストが安いんだ!
うむ。床下断熱は昔からある断熱工法なので、業者さん・職人さんサイドも施工に慣れていることが多い。なので、どちらかというと基礎断熱に比べ床下断熱の方が少しコストを安めに抑えることができるのじゃ。
初期費用を抑えられるのは嬉しいですね。
ただ、床下断熱の方が業者さんは慣れているとはいえ、床下断熱の方がしっかり施工しないと気密性が悪くなるので技術が求められるんだけどね。
床下が常に換気できている
床下断熱のメリットは、床下空間の通気性がよい点じゃな。
床下断熱の場合は、基礎と土台の間に「基礎パッキン」という部材をかませるのが一般的じゃが、この基礎パッキンが通気口の役割を果たす。基礎と土台の周囲全体で通気するので、床下空間が常に換気されている状態なのじゃ。
それは通気性が良さそうですね!
床下空間の通気性が良いということは、常に床下空間の乾燥状態を保てる。したがって、床下空間の結露やカビなどが発生しにくいということじゃな。
結露やカビは家の劣化原因にもなりますから、そういうものを防げるのは嬉しいメリットですね。
基礎断熱よりもシロアリ被害に遭いにくい
そして床下断熱の最大のメリットは、基礎断熱に比べてシロアリ被害に遭いにくいという点じゃろう。
そうなんだ!?なんで床下断熱の方がシロアリ被害に遭いにくいの?
前項の通り、床下断熱の場合は床下空間が常に通気されていて乾燥状態が保てる。
シロアリはジメジメとした湿気を好む性質があるので、床下空間の風通しがよく乾燥しているとあまり寄り付いてこないということじゃな。
湿気が少なく乾燥している方がシロアリ被害には遭いにくいんですね。
床下断熱では、多くの場合JOTO社の「基礎パッキン」を用い床下空間の通気を確保しているが、基礎パッキンには竣工後10年以内のシロアリ被害発生に対して「しろあり保証1000」という保証も付けているのじゃ。この点だけでも基礎パッキンを使用した床下断熱はシロアリ被害に遭いにくいということがわかる。
シロアリは怖いもんね。被害に遭いにくいのは嬉しいポイントだポン。
床下断熱のデメリット
それでは床下断熱のデメリットもみていこう。
- 床下断熱のデメリット
- 冬は床が冷たくなりやすい
- 気密性・断熱性は基礎断熱に劣る
- 断熱材が自重で下がり性能低下のリスクあり
冬は床が冷たくなりやすい
床下断熱のデメリット一つめは、冬に床が冷たくなりやすい点じゃな。
床下断熱は、床の下に断熱層を設けているので床下空間はほとんど外と同じような温度となる。冬は床下空間が冷たいので、いくら断熱材が床の下にあるとはいえ、冷たくなりやすい。
冬は床が冷たくなりやすいんだね。
まぁ床暖房とか付けていれば暖かいけどね。
気密性・断熱性は基礎断熱に劣る
床下断熱は基礎断熱に比べて気密性・断熱性を確保しにくい断熱工法と言える。これもデメリットと言えるじゃろう。
なんで床下断熱は気密性・断熱性を確保しにくいんだっけ?
床下断熱は文字通り床下部分で断熱する工法。つまり床下の配管部分など断熱する箇所が複雑な形状となるので、それらも丁寧に気密施工をしないと高い気密性を確保しにくいのじゃ。
基礎断熱は基礎コンクリートの部分に断熱材を施工するので、複雑な形状となることがほぼないうえ、床下断熱と違って床下空間を室内と同一と捉えていて、通気させていない。密閉状態となっているのじゃ。だから気密性・断熱性の面では基礎断熱の方がアドバンテージがあるわけじゃな。
なるほど。床下断熱は気密性・断熱性の面では劣るけど、その代わり通気性がよくてカビや結露には強いってことですね。
その通り。一長一短があるわけじゃ。
断熱材が自重で下がり性能低下のリスクあり
床下断熱は丁寧に施工しないと、断熱材が自重でずり落ちてしまうリスクもある。これもデメリットと言えるじゃろう。
断熱材がずり落ちるってこと?落ちるとどうなるの?
当然、床下部分と断熱層の間に部分的にスキマができることになるので断熱性能が低下するリスクがある。また結露やカビの発生原因にもなる可能性があるじゃろう。
それは怖いですね。
しっかり施工されていればほとんど問題ないとは思うけどね。
それに定期点検の際にちゃんと床下に入り込んでチェックする項目がある場合がほとんど。しっかり定期点検とメンテナンスを行っていればそこまで心配しなくても良いと思うぞい。
基礎断熱のメリット
次は基礎断熱のメリットについて解説していこう。
基礎断熱のメリットは以下の通りじゃな。
- 基礎断熱のメリット
- 気密性・断熱性を確保しやすい
- 床下を利用する全館空調システムを採用できる
- 寒冷地などでは床下の水道管が凍結しにくい
- 地熱のおかげで省エネ効果にも期待
では基礎断熱のメリットも順番に解説をお願いします。
気密性・断熱性を確保しやすい
基礎断熱の最大のメリットは、床下断熱に比べて気密性・断熱性を確保しやすい点と言えるじゃろう。
なんで基礎断熱は気密性・断熱性を確保しやすいの?
基礎断熱は断熱材を施工する箇所の構造がとてもシンプルで断熱材を施工しやすく、なおかつ床下断熱のように通気口を設けずに密閉する。だから気密性・断熱性を確保しやすいのじゃ。
なるほど。床下空間を密閉して室内と同じような扱いにしているから床下まで暖かくて気密性・断熱性が高いということね。
その通り。さすが寒冷地で生まれた断熱工法といったところじゃな。
床下空間も室内温度に近いので、寒い冬でも床が冷たいと感じるケースも少なく快適な温熱環境を実現しやすいのじゃ。
なるほど。
床下空間まで暖かく室内に近い温度にするから暖かく快適な温熱環境を実現できるんですね。
床下を利用する全館空調システムを採用できる
基礎断熱は、床下空間も室内と同じ環境にするという考え方なので床下空間を利用する全館空調システムを採用することが可能じゃ。これもメリットの一つと言えるじゃろう。
逆に言うと床下空間を利用する全館空調は基礎断熱でないと採用できないってことですね。
そうじゃな。床下エアコンや床下空間を活用する全館空調システムは基礎断熱が前提となる。
床下空間に全館空調システムを設置すればスペースの節約にもなるぞい。
寒冷地などでは床下の水道管が凍結しにくい
寒冷地では水道管などの配管が凍結してしまうことがあるが、基礎断熱は床下空間も暖かいのでそういった配管の凍結を防ぎやすい。これも基礎断熱のメリットじゃな。
なるほど。寒冷地は冬に水道管が凍っちゃうこともあるんですね。
水道管が凍ったら水道が使えないポン。
そう。基礎断熱はそういう困った事態になりにくいということじゃな。
地熱のおかげで省エネ効果にも期待
基礎断熱は床下空間も室内と同一の空間として集まっているため、地熱の効果を受けて省エネに期待できる点もメリットと言えるじゃろう。
地熱って聞いたことあるポン!
地球の中心部は5000℃~6000℃もの温度があると言われており、その温度が地表にも伝わってくる。地球の内部から地表にまで伝わる熱エネルギーを「地熱」と呼ぶぞい。
地熱のおかげで地中温度は1年を通してだいたい15℃前後に保たれているので冬は外気よりも暖かく、夏は外気よりも涼しくする効果が得られる。
地熱のおかげで少し省エネになりますね!しかも自然のエネルギーだからエコですし!
基礎断熱のデメリット
続いて基礎断熱のデメリットも紹介していこう。
- 基礎断熱のデメリット
- 初期費用が高め
- 入念なシロアリ対策が不可欠
- マイホーム完成後2年間程度は湿気対策が必要
- 空調する空間が増える
初期費用が高め
基礎断熱は構造的にシンプルで施工しやすいとはいえ、基本的に基礎断熱を採用する場合は「高気密高断熱住宅」が前提となるため初期費用は高くなりがちじゃ。この点はデメリットともいえるかもしれない。
予算は重要ですからね。
この辺はしっかり比較したいところです。
ま、初期費用が上がったとしても気密性・断熱性がそのぶんアップするならコストパフォーマンスが低いわけではないけどね。
入念なシロアリ対策が不可欠
基礎断熱の最大のデメリットは「シロアリに弱い」という点じゃろう。
基礎断熱は床下空間を密閉するため、通気性も良くなく場合によっては湿気がこもることもある。そうなるとどうしてもシロアリが好む環境になりがちなのじゃ。
それは怖いポン。
基礎断熱には基礎の外側に断熱材を施工する「基礎外断熱」と、基礎の内側に断熱材を施工する「基礎内断熱」の二種類があるが、特に「基礎外断熱」はシロアリに弱い。
基礎外断熱の方がシロアリに弱いんだ?なんで?
基礎外断熱は基礎の外側に断熱材を施工するので、つまり地面に断熱材がそのまま接触するわけじゃ。
シロアリは地中に棲む生物なので、断熱材が地面に接触していればそのままかじって断熱材に「蟻道(ぎどう)」を作ってしまうおそれがある。断熱材内部にシロアリが侵入すると、発見も遅れる可能性があるし、そのまま構造躯体にまで到達してしまう可能性も高い。
それはかなり怖いですね。
基礎外断熱はどうしてもシロアリに弱いという特性があるため、「基礎内断熱」の方が主流となっているね。どうしても基礎外断熱にする場合は、必ず断熱材そのものに防蟻処理をすることが絶対条件と言える。断熱材そのものをステンレスの網で覆ってしまうなどの手もあるね。
なるほど。
基礎内断熱でもシロアリの被害には遭いやすいんですか?
基礎内断熱は断熱材が地面に直接触れるわけではないので、リスクはだいぶ軽減するとはいえそれでも床下断熱に比べるとシロアリリスクは高い。なので、基礎断熱にする場合はシロアリ対策は入念に行わないといけないね。
定期的な防蟻処理を徹底するのは当然として、床下空間を含めた計画換気を行うべきじゃな。
床下空間の空気を動かしてあげれば、湿気も幾分かはマシになりカビや結露を防げるのと同時にシロアリ対策にもなりうる。
いずれにしろ基礎断熱を採用するならシロアリ対策には気をつかうべきということですね。
マイホーム完成後2年間程度は湿気対策が必要
それと基礎断熱は、マイホームが完成してから2年間程度はカビ発生のリスクが高いということにも注意じゃ。
なんで?
基礎にはコンクリートを打設するじゃろ。コンクリートというのは、打設してからざっくり2年くらいゆっくり時間をかけて水分が蒸発するものなんじゃ。だから、基礎コンクリートから出てくる水分によってカビの発生リスクが高まるのじゃ。
それは避けようがないですね。
床下空間の水分を取り除いてあげないといけないので、やはり大切なのは換気じゃな。
床下空間も含めた計画換気ができているかどうかが重要になってくる。このコンクリから出る湿気という問題点はハウスメーカーや工務店も理解しているはずなので、どう解決しているのかしっかりヒアリングしてみるといいじゃろう。
空調する空間が増える
基礎断熱は床下空間も部屋の一部と考えて、床下空間も一緒に空調する。そうなると、空調する領域が床下断熱の家よりも増えることになるね。
なるほど。省エネ効率を考えるとあまりよくないんですかね。
まぁ人がいない床下まで空調するのは効率がよくないといえばよくないが、基礎断熱の家はその分気密性・断熱性も高いのでそこまで大きなデメリットではないと思うけどね。
基礎断熱と床下断熱のどちらがオススメか?
んで!結局、基礎断熱と床下断熱であったらどっちがオススメなの?
基礎断熱にも床下断熱にもどちらにもメリット・デメリットがあるのはお伝えした通り。だが、それぞれの特徴をあえて一言であげるとすればこうじゃな。
なので、ものすごく単純に言えば「室内の温熱環境を重視する人は基礎断熱がオススメ」「シロアリに対する安全性を重視するなら床下断熱がオススメ」となる。
ふむふむ。
ただワシ個人の意見を言わせてもらえば、「室内の温熱環境」と「シロアリのリスク」を天秤にかけるとどうしてもシロアリリスクの方が重いと思うぞい。
なので安全性を第一に考えるならば、昔ながらの技術である床下空間の方がリスクは低い。そういう意味では床下断熱をオススメするぞい。
やっぱり家の安全性の方が重要ってことですか。
木造住宅にとってシロアリはやはり大敵だからね。
なので、基礎断熱を採用する場合はシロアリ対策はどうなっているのか?をしっかりヒアリングすることをオススメするぞい。あとは床下空間の換気じゃな。床下空間の換気がしっかりできていれば結露・カビ・シロアリのリスクも低下するからね。
基礎断熱の場合はシロアリ対策と換気が重要ね!
わかったポン!
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
今回の記事をまとめると
- 床下断熱のメリット
- 初期費用が安め
- 床下が常に換気できている
- 基礎断熱よりもシロアリ被害に遭いにくい
- 床下断熱のデメリット
- 冬は床が冷たくなりやすい
- 気密性・断熱性は基礎断熱に劣る
- 断熱材が自重で下がり性能低下のリスクあり
- 基礎断熱のメリット
- 気密性・断熱性を確保しやすい
- 床下を利用する全館空調システムを採用できる
- 寒冷地などでは床下の水道管が凍結しにくい
- 地熱のおかげで省エネ効果にも期待
- 基礎断熱のデメリット
- 初期費用が高め
- 入念なシロアリ対策が不可欠
- マイホーム完成後2年間程度は湿気対策が必要
- 空調する空間が増える
注文住宅のマイホーム計画は「比較・相見積もり」が"超重要"です!
さて、アシスタント諸君よ!
注文住宅でマイホームを建てたいと思った時「まず何をすべきか?」知っているかね?
たしかにマイホームって購入経験ないですし。
まずなにからすればいいのかわからないですね…。
チッチッチ!
「いきなり住宅展示場へ行く」のはハッキリ言ってオススメしないぞい。
長くなるのでオススメしない理由は以下のリンクで読むのじゃ。
なんで「いきなり住宅展示場へ行っちゃダメなの?」理由はコチラ!≫
これはなにも住宅に限った話ではない。
例えば最新型テレビを買う場合を考えてみよう。テレビも同じような見た目でも画質や機能はもちろん価格だってピンキリじゃ。だからテレビを買う前にスペックを比較するもんじゃろ?
そりゃあ比較するよね。
だって知らないで画質が悪いテレビとか価格が高いテレビ買っちゃったら損しちゃうじゃん。
そう!その通りなんじゃ。
家よりもはるかに安い買い物の家電でもじっくり比較してから買い物するのだから注文住宅だって比較して当然。
なるほど。
それは確かにその通りですよね。
それにね。注文住宅はハウスメーカーが違えば「住宅性能の差」「デザイン性の差」「メンテナンス性の差」が非常に大きいもの。
そしてなによりテレビとは比較にならないくらいに「価格の差」が大きいのじゃ!
そうなんですか…
いったいどれくらいの価格差があるものなんですか?
1000万円も価格差があることもあるの?!
同じような住宅性能スペックなのに?!
余裕であり得るし、別に珍しい例じゃないぞい。
と、いうかそもそもオーダーメイドの注文住宅の場合「複数のハウスメーカーで比較しない限り、自分の希望条件のマイホームの適正価格がつかめない」と言った方が正確じゃろうな。
1社を見学しただけで気に入ってしまって営業マンに言われるがままに家を建ててしまうということは自分の希望条件の家の適正価格がわからないまま「人生最大の買い物」をするということじゃ。
どうじゃ?
もし自分がウン百万円単位の金額を損していたことが後からわかったら後悔するじゃろ?
うむ。
だからこそ注文住宅のマイホーム計画はまずは住宅カタログを比較するべきなんじゃよ!
正確には、複数社のカタログを比較して候補のハウスメーカーを見つけたら次に「相見積もり」をすることが絶対条件にはなるけどね。
ただ、ハッキリ言って「複数社のカタログ比較」と「相見積もり」という手順を踏むだけでウン百万円単位の金額を損してしまう可能性は格段に減ると言ってよい。
チッチッチ!
住宅カタログの取り寄せは完全無料だし、候補のハウスメーカーのHPで一つ一つ取り寄せるような面倒な作業も必要ない。
いまどき住宅カタログはライフルホームズで無料一括取り寄せがスタンダードじゃ!
建てたいエリアやおおまかな予算を入れるだけで、施工可能なハウスメーカー・工務店がバシッと出てくるので手続きもそれこそ3分ほどでできちゃうぞい。超簡単じゃよ。
無料で簡単、すぐ届く。
住宅カタログの比較はメリットこそたくさんあるが、デメリットになるようなことは一つもないので間違いなくやっておくべき「家づくりの必須項目」と心得るのじゃ。
そういうこと!
なにより家族でカタログを見ながら「これもいいな!それもいいな!」と話す時間は最高に楽しいものじゃよ!
家づくり失敗の確率も減るし、すでに気になるハウスメーカーがあったとしても「少なくとも5社くらいの住宅カタログは比較しておくこと」をオススメするぞい!
ライフルホームズは住宅情報サイトの最大手!安心安全に優秀なHMから比較できますよ!
まずは抽出するハウスメーカーの検索条件を選びます。
「建物価格」「建築予定地」「人気テーマ」で検索できますが、エリアが決まっているなら「建築予定地」で検索するのがオススメ。希望の市区町村まで選べば施工エリア対応しているハウスメーカーがズラリ出てきます。それぞれザックリとした価格帯・坪単価も掲載されていますので条件に合いそうなハウスメーカーを選ぶだけ。この段階ではいろいろなハウスメーカーのカタログを取り寄せちゃってOKです!
次にお名前や住所・ご連絡先など必要事項を入力する項目になります。必須事項は入力しますが、任意の項目は書いても書かなくても大丈夫です。
必要事項を入力したら案内に従ってページを進めるだけです。所要時間は約3分程度。とっても簡単です。
コメント