国内最高レベルの断熱基準「HEAT20」について解説します!

HEAT20 G1~G3についてHEAT20について
マイホーム博士
マイホーム博士

今回のブログ記事では、国内でもっとも厳しい断熱基準である「HEAT20(ヒートにじゅう)」について詳しく解説していくぞい。

 

一戸建てマイホームを建てるなら、断熱性能にも力を入れたい方が多いはず。断熱性を重視するなら「HEAT20」について少し知っておくと良いぞい。

HEAT20とは?

マイホーム博士
マイホーム博士

さて、今回のブログ記事では「HEAT20(ヒート20)」について詳しく解説していくぞい!アシスタント諸君は「HEAT20」については知っているかね?

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ヒートにじゅう…

なんか聞いたことはあるけど詳しくは知らないポン!

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ、そうだと思ったぞい。
おそらく読者の方もそういう方が多いと思うので、この機会に「HEAT20とはなにか?」という点を徹底的に解説しておこうという主旨じゃな。

助手ちゃん
助手ちゃん

なるほど。でHEAT20ってなんなんですか?

マイホーム博士
マイホーム博士

HEAT20とは、2009年に有志が集まって発足した「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(Hyper Enhanced insulation and Advanced Technique for 2020 houses)」という団体の略称なんじゃよ。

 

この団体は、深刻化する地球温暖化とエネルギー問題の対策のために立ちあげられた団体で、住宅のさらなる省エネ化を推進し室内の快適な温熱環境を実現する住宅の推進をしている。

 

ま、早い話が住宅の断熱性を高めて、居住者の快適性と健康を向上させる家を建てましょう!それが地球温暖化問題や省エネ問題の解決にも繋がりますよってことじゃろうな。

助手ちゃん
助手ちゃん

へー、HEAT20ってそういう団体名なんですね。
断熱基準のことを指しているんだと思いました。

マイホーム博士
マイホーム博士

いや、HEAT20は団体名の略称でもあるが、HEAT20が独自に定める断熱基準そのものの総称でもある。

 

だから断熱基準のことを「HEAT20」と呼ぶのも間違いではないぞい。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ふむふむ。
じゃあ「HEAT20」は団体名でもあり、その団体が定めた独自の断熱基準のことでもあるんだね。

マイホーム博士
マイホーム博士

そ。
で、このページで解説するのはHEAT20が「G1~G3グレード」と3段階で定めた断熱性(外皮性能グレードにフォーカスして解説していくぞい。

HEAT20の断熱基準(外皮性能グレード)

マイホーム博士
マイホーム博士

さて、それでは「HEAT20」の断熱基準をみていこうか。
前述でも少し触れた通り、HEAT20は「G1」「G2」「「G3」の3段階の断熱基準を設けている

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ふむふむ。G1、G2、G3ではどれが一番厳しい断熱基準なの?

マイホーム博士
マイホーム博士

G3がもっとも厳しい断熱基準じゃな。
厳しい順でいえば「G3>G2>G1」になる。

助手ちゃん
助手ちゃん

あれ、そういえばHEAT20ってG2が一番厳しいんじゃなかったですか?

マイホーム博士
マイホーム博士

良いところに気が付いたね。
そう、HEAT20 G3水準は2019年6月に新たに発表された基準

なので、2019年それまでは「HEAT20 G2」がもっとも厳しい断熱基準だったけど、2019年6月以降はG3グレードが一番厳しい基準になったのじゃよ。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

へー「HEAT20 G3」は2019年に新たに発表された基準なんだね。

マイホーム博士
マイホーム博士

では、G1~G3基準のUA値を順番にみていこう。

HEAT20 G1基準

地域区分1234567
HEAT20 G1(基準UA値)0.340.340.380.460.480.560.56

HEAT20 G2基準

地域区分1234567
HEAT20 G2(基準UA値)0.280.280.280.340.340.460.46

HEAT20 G3基準

地域区分1234567
HEAT20 G3(基準UA値)0.200.200.200.230.230.260.26

国の断熱基準とHEAT20を比較

マイホーム博士
マイホーム博士

HEAT20の断熱基準を見ただけでは、ちょっとわかりずらいかもしれないので、国の定める省エネ基準やZEH基準のUA値と比較してみようか。

地域区分1234567
HEAT20 G3(基準UA値)0.20.20.20.230.230.260.26
HEAT20 G2(基準UA値)0.280.280.280.340.340.460.46
HEAT20 G1(基準UA値)0.340.340.380.460.480.560.56
ZEH基準0.40.40.50.60.60.60.6
平成28年省エネ基準0.460.460.560.750.870.870.87
マイホーム博士
マイホーム博士

この一覧表をみればわかる通り、HEAT20の断熱基準はG1グレードの時点で、平成28年省エネ基準はもちろん、ZEH基準よりも厳しい断熱基準となっているわけじゃな。

助手ちゃん
助手ちゃん

かなり厳しい基準なんですね、さらにG1グレードのうえにG2、G3グレードがあるわけですもんね。

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。HEAT20 G1基準でもクリアしているハウスメーカー・工務店であれば断熱性は十分に優秀といっていいじゃろうな!

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ふーん、でもHEAT20の断熱基準は具体的にどういう感じの温熱環境が実現できるのか、イマイチわからないポン。

マイホーム博士
マイホーム博士

ふむ。
HEAT20の断熱基準の住宅と平成28年省エネ基準の住宅で「冬季における暖房負荷を比較したデータ」があるので、みてみよう。

外皮性能グレード1234567
HEAT20 G1約20%削減約30%削減
HEAT20 G230%削減約40%削減約50%削減
HEAT20 G3約50%削減約60%削減約70%削減約75%削減
マイホーム博士
マイホーム博士

平成28年省エネ基準と比較して、冬季の暖房負荷をかなり削減することができているじゃろう!

たぬきちゃん
たぬきちゃん

めっちゃ削減してるポン!
HEAT20の断熱基準すごーい!

助手ちゃん
助手ちゃん

平成28年省エネ基準も決して、断熱性能が悪いというわけじゃないですよね。
悪くない断熱基準と比べて、こんなに省エネできるなんてHEAT20断熱基準って本当に厳しいんですね。

マイホーム博士
マイホーム博士

次に、平成28年基準とHEAT20基準を「暖房期最低室温」の目安で比べたデータをみてみよう。

基準1234567
H28年省エネ基準概ね10℃を下回らない概ね8℃を下回らない
HEAT20 G1概ね13℃を下回らない概ね10℃を下回らない
HEAT20 G2概ね15℃を下回らない概ね13℃を下回らない
HEAT20 G3概ね16℃を下回らない概ね15℃を下回らない概ね16℃を下回らない
マイホーム博士
マイホーム博士

寒冷地でないエリア(4.5.6地域)をみてみると、平成28年省エネ基準では、冬季の室温(暖房時)で概ね8℃を下回らないレベルが目安となっているのに対して、HEAT20 G1では概ね10℃、G2では概ね13℃、G3では概ね15℃を下回らないレベルの断熱性が目安となっている。

 

国の定めた省エネ基準と比較すると、HEAT20 G3水準は7℃も差が出る計算になるようじゃ。これはかなりの差じゃな。

助手ちゃん
助手ちゃん

同条件で比べた時にそんなに差が出るモノなんですね。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

とにかくHEAT20断熱基準はかなり性能が高いんだね。

HEAT20水準をクリアするために必要な断熱仕様の具体例

マイホーム博士
マイホーム博士

次にHEAT20 G1・G2・G3グレードをクリアするために必要な断熱仕様の目安をみてみよう。

HEAT20 G1の断熱仕様(UA値:0.34が目安)
外壁充填断熱 :押出法ポリスチレンフォーム(80mm)
外壁外張り断熱:高性能グラスウール16K(105mm)
天井     :吹き込みグラスウール(400mm)
床下     :押出法ポリスチレンフォーム(根太+大引間155mm)
窓      :樹脂サッシ+Low-Eペアガラス
HEAT20 G2の断熱仕様(UA値:0.28が目安)
外壁充填断熱 :押出法ポリスチレンフォーム(80mm)
外壁外張り断熱:高性能グラスウール16K(105mm)
天井     :吹き込みグラスウール(400mm)
床下     :押出法ポリスチレンフォーム(根太間75mm)+高性能グラスウール16K(大引間100mm)
窓      :樹脂サッシ+Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り)
HEAT20 G3の断熱仕様(UA値:0.20が目安)
外壁充填断熱 :プラ系断熱材(100mm)
外壁外張り断熱:高性能グラスウール16K(210mm)
天井     :高性能グラスウール16K(敷込310mm)
床下     :プラ系断熱材(根太間+大引間200mm)
窓      :樹脂サッシ+Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り)
マイホーム博士
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上記のは2地域の木造戸建て住宅の例示じゃな。
HEAT20 G1グレードの時点でかなり贅沢な断熱仕様じゃ。G3グレードになると相当分厚い断熱層になっているな。

助手ちゃん
助手ちゃん

HEAT20の断熱仕様の目安をある程度把握していれば、候補のハウスメーカーと比較するのに役立ちそうですね!

マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。マイホームの断熱性を重視したい方は、HEAT20基準の断熱仕様をチェックして比較するのは良いと思うぞい。HEAT20水準に絶対にこだわる必要はないが、上記の水準に近い装備であれば断熱性能はほぼ間違いなく優秀と言えるからね。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

参考にするポン!

HEAT20断熱基準をクリアするメリット

マイホーム博士
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それでは「HEAT20 G1~G3」の高い断熱基準をクリアするメリット・デメリットについて解説していこう。まずはHEAT20をクリアするメリットからじゃ。

HEAT20水準をクリアするメリット
快適な温熱環境が実現する
家族の健康リスクを軽減する
光熱費のランニングコストが軽減する
助手ちゃん
助手ちゃん

では、順番に解説をお願いします。

快適な温熱環境が実現する

HEAT20 G1~G3の断熱性能をクリアした住宅は温熱環境に非常に優れた住まいです。夏は涼しく、冬は暖かい暮らしが実現し、また家の中の温度差を一年に渡り抑えられます。
マイホーム博士
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まぁ当たり前の話だが、HEAT20仕様の住まいは断熱性能が非常に優れた住まい。夏でも冬でも快適な温熱環境で生活ができる。これが最大のメリットじゃな。

助手ちゃん
助手ちゃん

室内の温度が常に快適って、すごく嬉しいポイントです。

マイホーム博士
マイホーム博士

住宅性能のうち、特に日常的に性能差を感じるのは「断熱性」だからね。室温のストレスとは、意外なほど大きいもの。快適な温熱環境の家に慣れたら、もう元には戻れないとよく言われるのう。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

せっかく注文住宅でマイホームを建てるなら、温熱環境バッチリの家がいいポン!HEAT20の家なら安心できそうだね。

家族の健康リスクを軽減

HEAT20の断熱性能をクリアした住まいは室内の寒暖差が少なくなるため、ヒートショックのリスクを軽減することが可能です。また断熱性の高い家に住むことで風邪をひきにくくなるケースもあるようです。
マイホーム博士
マイホーム博士

HEAT20水準の断熱性能を確保した住宅は、室内の温度差を抑えられる。室内の寒暖差が少ないと風邪もひきにくいと言われているし、ヒートショックのリスクも抑えられる。

 

また、断熱性の高い家は結露を防止することができるのでカビやダニなども防止できるこれによってぜんそくやアトピーなども防止する効果があると言われているぞい。

つまり家族の健康リスクを軽減できるのも、HEAT20のメリットと言えるじゃろう。

助手ちゃん
助手ちゃん

家族の健康、大事ですよね。一番大事かも!

たぬきちゃん
たぬきちゃん

HEAT20ってすごいポン!住んでいるだけで健康増進だポン。

光熱費のランニングコストが軽減する

HEAT20水準の断熱性を確保した家は非常に省エネ性能が高いため、エアコンなどの光熱費ランニングコストを大幅に削減できます。冬季(暖房期)では、平成28年省エネ基準仕様の家に比べて、HEAT20 G1ならば20~30%、HEAT20 G3ならば50~75%のエネルギー使用量を削減する効果があるデータが示されています。
マイホーム博士
マイホーム博士

HEAT20水準まで断熱性能を上げると省エネ効果もすごいぞい。

助手ちゃん
助手ちゃん

日々のランニングコストを軽減できるのはすごく嬉しいポイントですよね。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

HEAT20レベルまで断熱性能を上げると「快適」「健康的」「経済的」ってことだポン!

断熱性で後悔している人はすごく多いんです!

せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。

マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。

UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています

もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。

住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。

カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!

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HEAT20断熱基準をクリアするデメリット

マイホーム博士
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次はHEAT20断熱基準をクリアするデメリットについてじゃが、ハッキリ言ってデメリットはほとんどないと言っても過言ではないが…まぁ一応一つだけ上げておこう。

HEAT20水準をクリアするデメリット
初期費用が高くなる

初期費用が高くなる

住宅をHEAT20仕様にするデメリットは、初期費用が高くなるという点です。HEAT20仕様の住宅は高い断熱性能を確保するために、断熱層を分厚くするため材料費・施工費も高くなります。
マイホーム博士
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HEAT20仕様の性能を求めるとやはり住宅の建築費用は高くなる。これはデメリットといえばデメリットだが、とはいえ光熱費のランニングコストを大きく削減することができるのでトータルコストを考えればHEAT20仕様の住まいはお得と言える。

たぬきちゃん
たぬきちゃん

ふむふむ。
でもHEAT20仕様にするには、どれくらいのお値段が上がるの?

マイホーム博士
マイホーム博士

住宅の高断熱化の価格アップについては、JBN環境委員会という団体の平成28年3月の調査によると、「平成25年断熱基準→HEAT20 G1にするには+約30万円」「HEAT20 G1→HEAT20 G2にするには+約50万円」となっているようじゃ。

もちろん価格は施工するハウスメーカー、工務店によっても全然異なるじゃろうからあくまで目安程度に考えておいてほしいがね。

助手ちゃん
助手ちゃん

なるほど。
でもそれくらいの価格アップで済むのなら、長く住めば光熱費のランニングコスト軽減で元が取れそうですね!

たぬきちゃん
たぬきちゃん

長く住めばお得になって、なおかつ快適で健康的なんてHEAT20ってすごいポン。

HEAT20性能の家に住む人の実態調査

マイホーム博士
マイホーム博士

さて、続いてHEAT20性能の家に住む人の実態調査から、ヒアリングした感想をまとめてみよう。

こちらは近畿大学の「岩前篤」教授がまとめた「HEAT20高性能住宅実態調査」からの抜粋で、全国で31件を訪問し転居前の家とHEAT20性能の家との変化をヒアリングした感想じゃ。

以前は窓の結露が発生し、カビ臭もきになったが現在は全く気にならなくなった
家の中にいたいと思うことが多くなり、以前よりも家で過ごす時間が増えた。
以前の住宅では、夏に家全体に熱がこもった感じがして暑さを感じていたが、現在は寝室のみ少し熱がこもっていると感じる。
以前は冬の就寝時に掛け布団1枚と毛布2枚を使っていたが、現在は毛布の枚数が1枚減った。
以前の冷房設定温度は22~23℃だったが、現在は26~27℃で使用している。
以前は暑さを感じた時に冷房を付けたり消したりしていたが、現在は就寝時以外の時間は常に付けている。
お湯がすぐに冷めてしまう為、入浴の時間を家族で併せていたが、現在はお湯が冷めにくい為、無理に合わせる必要が無くなり入る時間がバラバラになった
休日、家で過ごす時間が増えた。
冬季にエアコンを止めて外出し、帰ってきたときに家に暖かさが残っているのを感じる。
夏場のジメジメ間をまったく感じないようになった。
寝つきが良くなり、朝おきやすくなった。
風邪をひかなくなった
以前は家の前の道路がうるさかったが、現在は全く聞こえなくなった
窓の結露が無くなりえ、浴室のカビ臭も感じなくなった。
キッチンが暖かいので、作業が全く苦にならなくなった。

※HEAT20高性能住宅実態調査より抜粋

たぬきちゃん
たぬきちゃん

めっちゃいいレビューばかりだポン。

マイホーム博士
マイホーム博士

これらの感想は「以前の家とHEAT20性能の家」を比べたものとのことじゃ。
古い家と新しい家で比べたらそりゃあ温熱環境は段違いじゃろうな。ましてやHEAT20性能の家だとすごい違いがありそうじゃ。

助手ちゃん
助手ちゃん

HEAT20性能は高断熱住宅の目安とすべき指標と言えますか?

マイホーム博士
マイホーム博士

正直、HEAT20性能までいかなくても十分快適な生活はできるとは思うけどね。
だが、寒冷地にお住まいの方や断熱性を重視した家づくりを計画している方は参考にするといいじゃろう。HEAT20性能を確保していれば温熱環境は間違いないからね。

 

基本的に断熱性能が高い家はメリットが上回る。
初期費用に余裕があるのならばHEAT20性能を確保することは可能か、候補のハウスメーカー、工務店に相談してみてもいいじゃろう。

マイホーム計画で絶対に失敗しないために!

マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。

それは「スペックの比較が足りない」からです!

マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?

家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。

ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。

マイホームはこの先何十年と住むものです。

見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。

安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。

そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。

と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。

ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。

自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。

だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。

公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。

それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。

そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。

いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。

無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。

大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。

【無料】マイホームへの第一歩!まずはカタログスペックで比較しよう!

\注文住宅の家づくりは比較がなにより大事!/

ちなみに住宅カタログ一括請求をすると「営業電話がバンバンかかってくるのでは?」と不安に思う方も多いと思います。日中はお仕事が忙しくて、たくさん電話がくると困る場合もあるでしょう。

そんな場合はカタログ請求をする際、自由記入欄(お問い合わせ内容の欄)がありますので、そちらに「ご連絡いただく場合はメールでお願いします」と一言書いておくのがオススメです。これだけで直接電話がかかってくる回数はかなり減ります。個人的な実体験ですが、以前15社以上を一度にカタログ請求した時にこの文言を書いたところ電話がかかってきたのは1社だけでした。

この記事をまとめると

HEAT20水準をクリアするメリット
快適な温熱環境が実現する
家族の健康リスクを軽減する
光熱費のランニングコストが軽減する
HEAT20水準をクリアするデメリット
初期費用が高くなる

注文住宅のマイホーム計画は「比較・相見積もり」が"超重要"です!

マイホーム博士
マイホーム博士

さて、アシスタント諸君よ!

注文住宅でマイホームを建てたいと思った時「まず何をすべきか?」知っているかね?

助手ちゃん
助手ちゃん

たしかにマイホームって購入経験ないですし。

まずなにからすればいいのかわからないですね…。

たぬきちゃん
たぬきちゃん
あ!住宅展示場に行けばいいんじゃないの?
マイホーム博士
マイホーム博士

チッチッチ!

「いきなり住宅展示場へ行く」のはハッキリ言ってオススメしないぞい。

長くなるのでオススメしない理由は以下のリンクで読むのじゃ。

なんで「いきなり住宅展示場へ行っちゃダメなの?」理由はコチラ!≫

たぬきちゃん
たぬきちゃん
住宅展示場へ行くのが正解じゃないなら、いったいどうすればいいのさ!
マイホーム博士
マイホーム博士
結論から言うが、マイホームを検討し始めたらまずは「カタログ比較をする」のが正解じゃよ!
たぬきちゃん
たぬきちゃん
なんでや?
マイホーム博士
マイホーム博士

これはなにも住宅に限った話ではない。

例えば最新型テレビを買う場合を考えてみよう。テレビも同じような見た目でも画質や機能はもちろん価格だってピンキリじゃ。だからテレビを買う前にスペックを比較するもんじゃろ?

たぬきちゃん
たぬきちゃん

そりゃあ比較するよね。

だって知らないで画質が悪いテレビとか価格が高いテレビ買っちゃったら損しちゃうじゃん。

マイホーム博士
マイホーム博士

そう!その通りなんじゃ。

家よりもはるかに安い買い物の家電でもじっくり比較してから買い物するのだから注文住宅だって比較して当然。

助手ちゃん
助手ちゃん

なるほど。

それは確かにその通りですよね。

マイホーム博士
マイホーム博士

それにね。注文住宅はハウスメーカーが違えば「住宅性能の差」「デザイン性の差」「メンテナンス性の差」が非常に大きいもの。

そしてなによりテレビとは比較にならないくらいに「価格の差」が大きいのじゃ!

助手ちゃん
助手ちゃん

そうなんですか…

いったいどれくらいの価格差があるものなんですか?

マイホーム博士
マイホーム博士
住宅性能のスペックが同水準であっても、ハウスメーカーが違えば200万円、300万円の価格差があることは当たり前。場合によっては800万円~1,000万円もの価格差があることだってザラにあるのが注文住宅の業界じゃよ。
たぬきちゃん
たぬきちゃん

1000万円も価格差があることもあるの?!

同じような住宅性能スペックなのに?!

助手ちゃん
助手ちゃん
じゃあハウスメーカーを比較しないで注文住宅を買っちゃったら知らず知らずのうちに1000万円単位で損していたってことがあり得るってことですか?!
マイホーム博士
マイホーム博士

余裕であり得るし、別に珍しい例じゃないぞい。

と、いうかそもそもオーダーメイドの注文住宅の場合「複数のハウスメーカーで比較しない限り、自分の希望条件のマイホームの適正価格がつかめない」と言った方が正確じゃろうな。

1社を見学しただけで気に入ってしまって営業マンに言われるがままに家を建ててしまうということは自分の希望条件の家の適正価格がわからないまま「人生最大の買い物」をするということじゃ。

助手ちゃん
助手ちゃん
それはさすがに軽率ですよね…
マイホーム博士
マイホーム博士

どうじゃ?

もし自分がウン百万円単位の金額を損していたことが後からわかったら後悔するじゃろ?

たぬきちゃん
たぬきちゃん
いや、後悔なんてモンじゃないんだが。
マイホーム博士
マイホーム博士

うむ。

だからこそ注文住宅のマイホーム計画はまずは住宅カタログを比較するべきなんじゃよ!

たぬきちゃん
たぬきちゃん
住宅カタログを比較すればハウスメーカーの価格差で泣くことはないの?
マイホーム博士
マイホーム博士

正確には、複数社のカタログを比較して候補のハウスメーカーを見つけたら次に「相見積もり」をすることが絶対条件にはなるけどね。

ただ、ハッキリ言って「複数社のカタログ比較」「相見積もり」という手順を踏むだけでウン百万円単位の金額を損してしまう可能性は格段に減ると言ってよい。

たぬきちゃん
たぬきちゃん
比較めちゃくちゃ大事じゃん。
マイホーム博士
マイホーム博士
うむ。それにカタログを比較することによって価格差だけでなく、目には見えにくい「住宅性能も比較できる」からね!
助手ちゃん
助手ちゃん
なるほど。そういう見た目でわからない部分を比較できるのもいいですね!
マイホーム博士
マイホーム博士
複数の住宅カタログを比較することで初めて自分の希望条件の家の適正価格がわかるわけだし、相場観も養われるわけだからね。少なくとも5社程度は比較しておきたいところじゃな。
たぬきちゃん
たぬきちゃん
でも、住宅カタログを取り寄せるのもお金がかかるんじゃないの?
マイホーム博士
マイホーム博士

チッチッチ!

住宅カタログの取り寄せは完全無料だし、候補のハウスメーカーのHPで一つ一つ取り寄せるような面倒な作業も必要ない。

いまどき住宅カタログはライフルホームズで無料一括取り寄せがスタンダードじゃ!

建てたいエリアやおおまかな予算を入れるだけで、施工可能なハウスメーカー・工務店がバシッと出てくるので手続きもそれこそ3分ほどでできちゃうぞい。超簡単じゃよ。

たぬきちゃん
たぬきちゃん
3分でできちゃうなら簡単だし気軽だね!
マイホーム博士
マイホーム博士

無料で簡単、すぐ届く。

住宅カタログの比較はメリットこそたくさんあるが、デメリットになるようなことは一つもないので間違いなくやっておくべき「家づくりの必須項目」と心得るのじゃ。

助手ちゃん
助手ちゃん
無料ならすぐできるし、何よりマイホームの価格差で泣く可能性を大幅に減らせるなら絶対やるべきですね!
マイホーム博士
マイホーム博士

そういうこと!

なにより家族でカタログを見ながら「これもいいな!それもいいな!」と話す時間は最高に楽しいものじゃよ!

家づくり失敗の確率も減るし、すでに気になるハウスメーカーがあったとしても「少なくとも5社くらいの住宅カタログは比較しておくこと」をオススメするぞい!

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コメント

  1. 匿名 より:

    参考になります。当方の建築予定地は関東地方ですができればHEAT20 G1くらいの性能があれば安心だと思っています。

  2. 匿名 より:

    これからはheaT20性能がスタンダードになっていくでしょう。今断熱等級4とか次世代省エネ基準クリアとかいってるハウスメーカーはちょっと遅れてる。

  3. 匿名 より:

    日本の断熱基準は遅れてる。HEAT20対応は義務化したほうがいい。

  4. 匿名 より:

    間違いないですね。いまだにアルミサッシを使っているのは先進国では日本くらいなものです。欧米では樹脂、木製の窓がスタンダード。

  5. 住まいの断熱を考える より:

    新たに断熱基準が改正されましたね。2022年4月から断熱等性能等級5が施工されました。さらに2022年10月からは断熱等性能等級6.7が新設されます。断熱等級5が、ZEH基準相当で、断熱等級6がHEAT20 G2、断熱等級7がHEAT20 G3に相当。やっと日本の住宅の断熱事情も一歩、欧米に近づいてきましたね。

  6. 匿名 より:

    これから断熱等級とってない建物は価値が下がるってこと?

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