今回のブログ記事では、国内でもっとも厳しい断熱基準である「HEAT20(ヒートにじゅう)」について詳しく解説していくぞい。
一戸建てマイホームを建てるなら、断熱性能にも力を入れたい方が多いはず。断熱性を重視するなら「HEAT20」について少し知っておくと良いぞい。
HEAT20とは?
さて、今回のブログ記事では「HEAT20(ヒート20)」について詳しく解説していくぞい!アシスタント諸君は「HEAT20」については知っているかね?
ヒートにじゅう…
なんか聞いたことはあるけど詳しくは知らないポン!
うむ、そうだと思ったぞい。
おそらく読者の方もそういう方が多いと思うので、この機会に「HEAT20とはなにか?」という点を徹底的に解説しておこうという主旨じゃな。
なるほど。でHEAT20ってなんなんですか?
HEAT20とは、2009年に有志が集まって発足した「2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会(Hyper Enhanced insulation and Advanced Technique for 2020 houses)」という団体の略称なんじゃよ。
この団体は、深刻化する地球温暖化とエネルギー問題の対策のために立ちあげられた団体で、住宅のさらなる省エネ化を推進し室内の快適な温熱環境を実現する住宅の推進をしている。
ま、早い話が住宅の断熱性を高めて、居住者の快適性と健康を向上させる家を建てましょう!それが地球温暖化問題や省エネ問題の解決にも繋がりますよってことじゃろうな。
へー、HEAT20ってそういう団体名なんですね。
断熱基準のことを指しているんだと思いました。
いや、HEAT20は団体名の略称でもあるが、HEAT20が独自に定める断熱基準そのものの総称でもある。
だから断熱基準のことを「HEAT20」と呼ぶのも間違いではないぞい。
ふむふむ。
じゃあ「HEAT20」は団体名でもあり、その団体が定めた独自の断熱基準のことでもあるんだね。
そ。
で、このページで解説するのはHEAT20が「G1~G3グレード」と3段階で定めた断熱性(外皮性能グレードにフォーカスして解説していくぞい。
HEAT20の断熱基準(外皮性能グレード)
さて、それでは「HEAT20」の断熱基準をみていこうか。
前述でも少し触れた通り、HEAT20は「G1」「G2」「「G3」の3段階の断熱基準を設けている。
ふむふむ。G1、G2、G3ではどれが一番厳しい断熱基準なの?
G3がもっとも厳しい断熱基準じゃな。
厳しい順でいえば「G3>G2>G1」になる。
あれ、そういえばHEAT20ってG2が一番厳しいんじゃなかったですか?
良いところに気が付いたね。
そう、HEAT20 G3水準は2019年6月に新たに発表された基準。
なので、2019年それまでは「HEAT20 G2」がもっとも厳しい断熱基準だったけど、2019年6月以降はG3グレードが一番厳しい基準になったのじゃよ。
へー「HEAT20 G3」は2019年に新たに発表された基準なんだね。
では、G1~G3基準のUA値を順番にみていこう。
HEAT20 G1基準
地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
HEAT20 G1(基準UA値) | 0.34 | 0.34 | 0.38 | 0.46 | 0.48 | 0.56 | 0.56 |
HEAT20 G2基準
地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
HEAT20 G2(基準UA値) | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.34 | 0.46 | 0.46 |
HEAT20 G3基準
地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
HEAT20 G3(基準UA値) | 0.20 | 0.20 | 0.20 | 0.23 | 0.23 | 0.26 | 0.26 |
国の断熱基準とHEAT20を比較
HEAT20の断熱基準を見ただけでは、ちょっとわかりずらいかもしれないので、国の定める省エネ基準やZEH基準のUA値と比較してみようか。
地域区分 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
HEAT20 G3(基準UA値) | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.23 | 0.23 | 0.26 | 0.26 |
HEAT20 G2(基準UA値) | 0.28 | 0.28 | 0.28 | 0.34 | 0.34 | 0.46 | 0.46 |
HEAT20 G1(基準UA値) | 0.34 | 0.34 | 0.38 | 0.46 | 0.48 | 0.56 | 0.56 |
ZEH基準 | 0.4 | 0.4 | 0.5 | 0.6 | 0.6 | 0.6 | 0.6 |
平成28年省エネ基準 | 0.46 | 0.46 | 0.56 | 0.75 | 0.87 | 0.87 | 0.87 |
この一覧表をみればわかる通り、HEAT20の断熱基準はG1グレードの時点で、平成28年省エネ基準はもちろん、ZEH基準よりも厳しい断熱基準となっているわけじゃな。
かなり厳しい基準なんですね、さらにG1グレードのうえにG2、G3グレードがあるわけですもんね。
うむ。HEAT20 G1基準でもクリアしているハウスメーカー・工務店であれば断熱性は十分に優秀といっていいじゃろうな!
ふーん、でもHEAT20の断熱基準は具体的にどういう感じの温熱環境が実現できるのか、イマイチわからないポン。
ふむ。
HEAT20の断熱基準の住宅と平成28年省エネ基準の住宅で「冬季における暖房負荷を比較したデータ」があるので、みてみよう。
外皮性能グレード | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
HEAT20 G1 | 約20%削減 | 約30%削減 | |||||
HEAT20 G2 | 30%削減 | 約40%削減 | 約50%削減 | ||||
HEAT20 G3 | 約50%削減 | 約60%削減 | 約70%削減 | 約75%削減 |
平成28年省エネ基準と比較して、冬季の暖房負荷をかなり削減することができているじゃろう!
めっちゃ削減してるポン!
HEAT20の断熱基準すごーい!
平成28年省エネ基準も決して、断熱性能が悪いというわけじゃないですよね。
悪くない断熱基準と比べて、こんなに省エネできるなんてHEAT20断熱基準って本当に厳しいんですね。
次に、平成28年基準とHEAT20基準を「暖房期最低室温」の目安で比べたデータをみてみよう。
基準 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
H28年省エネ基準 | 概ね10℃を下回らない | 概ね8℃を下回らない | |||||
HEAT20 G1 | 概ね13℃を下回らない | 概ね10℃を下回らない | |||||
HEAT20 G2 | 概ね15℃を下回らない | 概ね13℃を下回らない | |||||
HEAT20 G3 | 概ね16℃を下回らない | 概ね15℃を下回らない | 概ね16℃を下回らない |
寒冷地でないエリア(4.5.6地域)をみてみると、平成28年省エネ基準では、冬季の室温(暖房時)で概ね8℃を下回らないレベルが目安となっているのに対して、HEAT20 G1では概ね10℃、G2では概ね13℃、G3では概ね15℃を下回らないレベルの断熱性が目安となっている。
国の定めた省エネ基準と比較すると、HEAT20 G3水準は7℃も差が出る計算になるようじゃ。これはかなりの差じゃな。
同条件で比べた時にそんなに差が出るモノなんですね。
とにかくHEAT20断熱基準はかなり性能が高いんだね。
HEAT20水準をクリアするために必要な断熱仕様の具体例
次にHEAT20 G1・G2・G3グレードをクリアするために必要な断熱仕様の目安をみてみよう。
- HEAT20 G1の断熱仕様(UA値:0.34が目安)
- 外壁充填断熱 :押出法ポリスチレンフォーム(80mm)
- 外壁外張り断熱:高性能グラスウール16K(105mm)
- 天井 :吹き込みグラスウール(400mm)
- 床下 :押出法ポリスチレンフォーム(根太+大引間155mm)
- 窓 :樹脂サッシ+Low-Eペアガラス
- HEAT20 G2の断熱仕様(UA値:0.28が目安)
- 外壁充填断熱 :押出法ポリスチレンフォーム(80mm)
- 外壁外張り断熱:高性能グラスウール16K(105mm)
- 天井 :吹き込みグラスウール(400mm)
- 床下 :押出法ポリスチレンフォーム(根太間75mm)+高性能グラスウール16K(大引間100mm)
- 窓 :樹脂サッシ+Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り)
- HEAT20 G3の断熱仕様(UA値:0.20が目安)
- 外壁充填断熱 :プラ系断熱材(100mm)
- 外壁外張り断熱:高性能グラスウール16K(210mm)
- 天井 :高性能グラスウール16K(敷込310mm)
- 床下 :プラ系断熱材(根太間+大引間200mm)
- 窓 :樹脂サッシ+Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り)
上記のは2地域の木造戸建て住宅の例示じゃな。
HEAT20 G1グレードの時点でかなり贅沢な断熱仕様じゃ。G3グレードになると相当分厚い断熱層になっているな。
HEAT20の断熱仕様の目安をある程度把握していれば、候補のハウスメーカーと比較するのに役立ちそうですね!
うむ。マイホームの断熱性を重視したい方は、HEAT20基準の断熱仕様をチェックして比較するのは良いと思うぞい。HEAT20水準に絶対にこだわる必要はないが、上記の水準に近い装備であれば断熱性能はほぼ間違いなく優秀と言えるからね。
参考にするポン!
HEAT20断熱基準をクリアするメリット
それでは「HEAT20 G1~G3」の高い断熱基準をクリアするメリット・デメリットについて解説していこう。まずはHEAT20をクリアするメリットからじゃ。
- HEAT20水準をクリアするメリット
- 快適な温熱環境が実現する
- 家族の健康リスクを軽減する
- 光熱費のランニングコストが軽減する
では、順番に解説をお願いします。
快適な温熱環境が実現する
まぁ当たり前の話だが、HEAT20仕様の住まいは断熱性能が非常に優れた住まい。夏でも冬でも快適な温熱環境で生活ができる。これが最大のメリットじゃな。
室内の温度が常に快適って、すごく嬉しいポイントです。
住宅性能のうち、特に日常的に性能差を感じるのは「断熱性」だからね。室温のストレスとは、意外なほど大きいもの。快適な温熱環境の家に慣れたら、もう元には戻れないとよく言われるのう。
せっかく注文住宅でマイホームを建てるなら、温熱環境バッチリの家がいいポン!HEAT20の家なら安心できそうだね。
家族の健康リスクを軽減
HEAT20水準の断熱性能を確保した住宅は、室内の温度差を抑えられる。室内の寒暖差が少ないと風邪もひきにくいと言われているし、ヒートショックのリスクも抑えられる。
また、断熱性の高い家は結露を防止することができるのでカビやダニなども防止できるこれによってぜんそくやアトピーなども防止する効果があると言われているぞい。
つまり家族の健康リスクを軽減できるのも、HEAT20のメリットと言えるじゃろう。
家族の健康、大事ですよね。一番大事かも!
HEAT20ってすごいポン!住んでいるだけで健康増進だポン。
光熱費のランニングコストが軽減する
HEAT20水準まで断熱性能を上げると省エネ効果もすごいぞい。
日々のランニングコストを軽減できるのはすごく嬉しいポイントですよね。
HEAT20レベルまで断熱性能を上げると「快適」「健康的」「経済的」ってことだポン!
せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。
マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。
UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています。
もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。
住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。
カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!
HEAT20断熱基準をクリアするデメリット
次はHEAT20断熱基準をクリアするデメリットについてじゃが、ハッキリ言ってデメリットはほとんどないと言っても過言ではないが…まぁ一応一つだけ上げておこう。
- HEAT20水準をクリアするデメリット
- 初期費用が高くなる
初期費用が高くなる
HEAT20仕様の性能を求めるとやはり住宅の建築費用は高くなる。これはデメリットといえばデメリットだが、とはいえ光熱費のランニングコストを大きく削減することができるのでトータルコストを考えればHEAT20仕様の住まいはお得と言える。
ふむふむ。
でもHEAT20仕様にするには、どれくらいのお値段が上がるの?
住宅の高断熱化の価格アップについては、JBN環境委員会という団体の平成28年3月の調査によると、「平成25年断熱基準→HEAT20 G1にするには+約30万円」「HEAT20 G1→HEAT20 G2にするには+約50万円」となっているようじゃ。
もちろん価格は施工するハウスメーカー、工務店によっても全然異なるじゃろうからあくまで目安程度に考えておいてほしいがね。
なるほど。
でもそれくらいの価格アップで済むのなら、長く住めば光熱費のランニングコスト軽減で元が取れそうですね!
長く住めばお得になって、なおかつ快適で健康的なんてHEAT20ってすごいポン。
HEAT20性能の家に住む人の実態調査
さて、続いてHEAT20性能の家に住む人の実態調査から、ヒアリングした感想をまとめてみよう。
こちらは近畿大学の「岩前篤」教授がまとめた「HEAT20高性能住宅実態調査」からの抜粋で、全国で31件を訪問し転居前の家とHEAT20性能の家との変化をヒアリングした感想じゃ。
※HEAT20高性能住宅実態調査より抜粋
めっちゃいいレビューばかりだポン。
これらの感想は「以前の家とHEAT20性能の家」を比べたものとのことじゃ。
古い家と新しい家で比べたらそりゃあ温熱環境は段違いじゃろうな。ましてやHEAT20性能の家だとすごい違いがありそうじゃ。
HEAT20性能は高断熱住宅の目安とすべき指標と言えますか?
正直、HEAT20性能までいかなくても十分快適な生活はできるとは思うけどね。
だが、寒冷地にお住まいの方や断熱性を重視した家づくりを計画している方は参考にするといいじゃろう。HEAT20性能を確保していれば温熱環境は間違いないからね。
基本的に断熱性能が高い家はメリットが上回る。
初期費用に余裕があるのならばHEAT20性能を確保することは可能か、候補のハウスメーカー、工務店に相談してみてもいいじゃろう。
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
この記事をまとめると
- HEAT20水準をクリアするメリット
- 快適な温熱環境が実現する
- 家族の健康リスクを軽減する
- 光熱費のランニングコストが軽減する
- HEAT20水準をクリアするデメリット
- 初期費用が高くなる
注文住宅のマイホーム計画は「比較・相見積もり」が"超重要"です!
さて、アシスタント諸君よ!
注文住宅でマイホームを建てたいと思った時「まず何をすべきか?」知っているかね?
たしかにマイホームって購入経験ないですし。
まずなにからすればいいのかわからないですね…。
チッチッチ!
「いきなり住宅展示場へ行く」のはハッキリ言ってオススメしないぞい。
長くなるのでオススメしない理由は以下のリンクで読むのじゃ。
なんで「いきなり住宅展示場へ行っちゃダメなの?」理由はコチラ!≫
これはなにも住宅に限った話ではない。
例えば最新型テレビを買う場合を考えてみよう。テレビも同じような見た目でも画質や機能はもちろん価格だってピンキリじゃ。だからテレビを買う前にスペックを比較するもんじゃろ?
そりゃあ比較するよね。
だって知らないで画質が悪いテレビとか価格が高いテレビ買っちゃったら損しちゃうじゃん。
そう!その通りなんじゃ。
家よりもはるかに安い買い物の家電でもじっくり比較してから買い物するのだから注文住宅だって比較して当然。
なるほど。
それは確かにその通りですよね。
それにね。注文住宅はハウスメーカーが違えば「住宅性能の差」「デザイン性の差」「メンテナンス性の差」が非常に大きいもの。
そしてなによりテレビとは比較にならないくらいに「価格の差」が大きいのじゃ!
そうなんですか…
いったいどれくらいの価格差があるものなんですか?
1000万円も価格差があることもあるの?!
同じような住宅性能スペックなのに?!
余裕であり得るし、別に珍しい例じゃないぞい。
と、いうかそもそもオーダーメイドの注文住宅の場合「複数のハウスメーカーで比較しない限り、自分の希望条件のマイホームの適正価格がつかめない」と言った方が正確じゃろうな。
1社を見学しただけで気に入ってしまって営業マンに言われるがままに家を建ててしまうということは自分の希望条件の家の適正価格がわからないまま「人生最大の買い物」をするということじゃ。
どうじゃ?
もし自分がウン百万円単位の金額を損していたことが後からわかったら後悔するじゃろ?
うむ。
だからこそ注文住宅のマイホーム計画はまずは住宅カタログを比較するべきなんじゃよ!
正確には、複数社のカタログを比較して候補のハウスメーカーを見つけたら次に「相見積もり」をすることが絶対条件にはなるけどね。
ただ、ハッキリ言って「複数社のカタログ比較」と「相見積もり」という手順を踏むだけでウン百万円単位の金額を損してしまう可能性は格段に減ると言ってよい。
チッチッチ!
住宅カタログの取り寄せは完全無料だし、候補のハウスメーカーのHPで一つ一つ取り寄せるような面倒な作業も必要ない。
いまどき住宅カタログはライフルホームズで無料一括取り寄せがスタンダードじゃ!
建てたいエリアやおおまかな予算を入れるだけで、施工可能なハウスメーカー・工務店がバシッと出てくるので手続きもそれこそ3分ほどでできちゃうぞい。超簡単じゃよ。
無料で簡単、すぐ届く。
住宅カタログの比較はメリットこそたくさんあるが、デメリットになるようなことは一つもないので間違いなくやっておくべき「家づくりの必須項目」と心得るのじゃ。
そういうこと!
なにより家族でカタログを見ながら「これもいいな!それもいいな!」と話す時間は最高に楽しいものじゃよ!
家づくり失敗の確率も減るし、すでに気になるハウスメーカーがあったとしても「少なくとも5社くらいの住宅カタログは比較しておくこと」をオススメするぞい!
ライフルホームズは住宅情報サイトの最大手!安心安全に優秀なHMから比較できますよ!
まずは抽出するハウスメーカーの検索条件を選びます。
「建物価格」「建築予定地」「人気テーマ」で検索できますが、エリアが決まっているなら「建築予定地」で検索するのがオススメ。希望の市区町村まで選べば施工エリア対応しているハウスメーカーがズラリ出てきます。それぞれザックリとした価格帯・坪単価も掲載されていますので条件に合いそうなハウスメーカーを選ぶだけ。この段階ではいろいろなハウスメーカーのカタログを取り寄せちゃってOKです!
次にお名前や住所・ご連絡先など必要事項を入力する項目になります。必須事項は入力しますが、任意の項目は書いても書かなくても大丈夫です。
必要事項を入力したら案内に従ってページを進めるだけです。所要時間は約3分程度。とっても簡単です。
コメント
参考になります。当方の建築予定地は関東地方ですができればHEAT20 G1くらいの性能があれば安心だと思っています。
これからはheaT20性能がスタンダードになっていくでしょう。今断熱等級4とか次世代省エネ基準クリアとかいってるハウスメーカーはちょっと遅れてる。
日本の断熱基準は遅れてる。HEAT20対応は義務化したほうがいい。
間違いないですね。いまだにアルミサッシを使っているのは先進国では日本くらいなものです。欧米では樹脂、木製の窓がスタンダード。
新たに断熱基準が改正されましたね。2022年4月から断熱等性能等級5が施工されました。さらに2022年10月からは断熱等性能等級6.7が新設されます。断熱等級5が、ZEH基準相当で、断熱等級6がHEAT20 G2、断熱等級7がHEAT20 G3に相当。やっと日本の住宅の断熱事情も一歩、欧米に近づいてきましたね。
これから断熱等級とってない建物は価値が下がるってこと?