今回のブログ記事では「地震に強いハウスメーカー」を厳選しまとめてみたぞい!
マイホームにとって「地震に対する強さ」は非常に重要。地震に強いハウスメーカーを知りたい方はブックマーク必須の記事じゃ。
マイホームにとって地震の強さは非常に重要です!
さて、今回のブログ記事では「地震に強いハウスメーカー」についてバッチリ詳しくまとめていくぞい!
ふーん。でも、どこのハウスメーカーも「地震に強い!」ってホームページに書いてある気がするポン。どのハウスメーカーもある程度は地震に強いんじゃないの?
たしかに現在の建築基準法では最低でも「耐震等級1相当」の強度を確保した建物しか建てられない決まりになっているからね。ある程度はどこも強い。
だが、地震の強さは「ある程度でいいのか?」という点は意見が分かれるところじゃろう。
まぁ確かに最強に地震に強いなら、それに越したことはないけどさ。
でも、これからマイホームを新築するなら、最低でも耐震等級1の強さは確保されているんだよね?
それはその通りじゃよ。
ちなみに耐震等級1から3の強度は以下の通りじゃ。
・数百年に一度程度起きる震度6強~7程度の地震に対して倒壊・崩壊しない
・数十年に一度発生する震度5程度の地震で住宅が損傷しない
・数百年に一度程度起きる震度6強~7程度の地震の1.25倍の力に対して倒壊・崩壊しない
・数十年に一度発生する震度5程度の地震の1.25倍の力に対して住宅が損傷しない
・数百年に一度程度起きる震度6強~7程度の地震の1.5倍の力に対して倒壊・崩壊しない
・数十年に一度発生する震度5程度の地震の1.5倍の力に対して住宅が損傷しない
ふむふむ。耐震等級1でも「数百年に一度程度起きる震度6強~7程度の地震に対して倒壊・崩壊しない」強度は確保されているんですね。
震度6強から7程度の地震って阪神・淡路大震災とか東日本大震災、熊本地震とかの大震災クラスの地震のことだよね?
耐震等級1でも大震災クラスの地震に倒壊しないんだったら、別に耐震等級1でも十分なんじゃないの?
そう考えるのは甘いぞい。
たしかに耐震等級1でも、大震災クラスの揺れに「一度は耐えられる」ような設計で造られている。
だが、これはあくまで一度目の大震災で「倒壊・崩壊しない」ということであって、構造体が一定のダメージを受けることまでは否定されていないのじゃよ。
つまり、一度目の大地震で建物が崩壊することはなくても、大きな余震が二度・三度起きたら倒壊してしまう可能性もあるってことですか?!
その通り。そして大震災クラスの地震は、大きな余震が付き物。
現に、2016年に起きた熊本地震では、最大震度7の大きな揺れが二度発生し、一度目の前震に耐えられた建物も、二度目の揺れで多くが倒壊してしまったのじゃよ。
そして、倒壊した中には現行の建築基準法に沿った「耐震等級1.2」の建物も含まれている。だが、耐震等級3の建物の倒壊数はゼロだったのじゃ。
耐震等級3強いじゃん!
うむ。なにが言いたいかというと「耐震性はできるだけ優秀に越したことはない」ということじゃ。
地震はいつ起きるかわからないうえに、繰り返し起こる可能性もある。一度目の大地震には耐えられたとして、そのあとはどうなる?
せっかくマイホームを建てたのだから、できれば同じ家に住み続けたいはずじゃろ?
もちろん住み続けたいですね。
それにもっといえば、地震が起きるたびに補修が必要な箇所がないかどうか点検・メンテナンスをするのもできれば避けたいじゃろう?
当たり前だポン!
マイホームはこの先、何十年と住む家族の拠点じゃ。
この先「何十年も地震が起こらない!」と断言できるエリアはない。
できることなら大地震がきても補修・メンテナンスもなしに安心して住み続けられる家がベストじゃ。だから、マイホームにとって「地震に対する強さ」は重要なのじゃ。
当ブログでは家づくりにおいて「安全に関わる性能」は特に重視すべき点だと考えています。特に「耐震性」には気を使ってほしいです。
現在建てられる一戸建て住宅はすべて建築基準法を満たしているため、少なくとも「耐震等級1相当」の耐震強度は確保されていますが、できれば「耐震等級3」のハウスメーカーとも比較してください。
「耐震等級1」の建物は「震度6強~7程度の地震に対して倒壊・崩壊しない」強度とされています。「なら安心だね!」と思うかもしれませんが、これはあくまで「倒壊・崩壊しない」のであって「ダメージ(損傷)がない」わけではありません。
つまり震度7クラスの巨大地震がもし一度でもきた場合、その建物の耐震性は著しく損なわれる可能性があるということです。もちろん補修するにもお金がかかります。
そして震度6強~7の大地震は大きな揺れが複数回にわたって起こるケースが多いです。
実際、2016年に起きた「熊本地震」では最大震度7の大きな揺れが二度発生しました。一度目の前震には耐えられた住宅も、二度目の大きな揺れによって多くの建物が倒壊しました。倒壊した中には現在の建築基準法に沿って建てられた「耐震等級1」と「耐震等級2」の住宅も含まれます。
ただし耐震等級3の建物の倒壊数は0でした。
せっかく建てるマイホーム。大地震に一度だけ耐えられる住まいで満足でしょうか?
大地震がきても、その後もマイホームに住み続けますよね?
マイホームはこの先何十年も住む拠点であり家族の命を守るシェルターです。大きな地震にも倒壊・崩壊しないことはもちろんのこと、半壊・一部破損もできればしたくないのは当然です。地震がくるたびに「どこか補修が必要な箇所はないか?」と思いを巡らせることもできればしたくないはずです。
できれば耐震性についてもじっくりと比較検討しておいてください。
地震に強い家とはどういうことか?
さて、地震に強いハウスメーカーを発表していく前に「地震に強いとはどういうことか?」ちょっとだけ解説しておこう。
へ?!
地震に強いってそりゃ地震がきても倒壊しない建物のことじゃないの?
まぁ一言でいってしまえばそうなんじゃが、厳密には言うと「地震に強い建物」には「耐震住宅」「制震住宅」「免震住宅」の3種類の強さがあるのじゃ。
耐震住宅:地震に耐える強さを備えた家
制震住宅:地震の揺れを吸収する強さを備えた家
免震住宅:地震の揺れから建物を切り離す(揺れを伝えない)性能を備えた家
ほえー。地震の強さには耐震・制震・免震の3つの種類があるんだね。
うむ。まずは住宅の「耐震性」。これは文字通り「地震に耐える強さ」のことで、耐震等級という国の指標があるので、それで強度の目安がわかるぞい。
ふむふむ。一番オーソドックスというか、ある程度の耐震性はどの建物にも最低限備わっているよね。
うむ。この地震に耐える強さが「耐震等級」で表せる強度じゃ。
建築基準法の規定で、2000年以降に建てられた住宅は全て最低でも「耐震等級1相当」の耐震性は備えているぞい。
基本的にツーバイフォー工法やパネル工法などのモノコック構造の建物は耐震性が高いんですよね。
その通り。建物をパネル(面)で支える建物は、パネルを通して地震エネルギーが建物全体に分散しやすい。だから、パネル構造の建物は地震に強いのじゃ。
次の制震っていうのは?
制震とは、地震の揺れを吸収して構造躯体へのダメージを軽減する性能のことじゃ。
制震システムを搭載した家のことですね!
うむ。制震システムは地震エネルギーを熱エネルギーなどに変換して吸収する。繰り返しの地震にも効果を発揮して、構造体のダメージ(損傷)を軽減してくれるぞい。
地震は繰り返し起きるものだから、その都度ダメージを軽減してくれるのは嬉しいね。
そして最後に「免震」じゃ。
免震は地盤と建物を切り離した構造で、地震が起きても揺れがほとんど建物に伝わらないという画期的な技術じゃな。
免震、凄い技術ですね!
免震住宅は非常に地震に強いが、まだどのハウスメーカーでもオプション料金+300万円以上もするケースが多くて、まだあまり普及していないのが現実じゃな。なので、このページではより現実的な「耐震・制震」に焦点を合わせて解説していくぞい!
なるほど。現実的に地震に強い家を建てられるように、っことですね。つまり耐震・制震に力を入れれば十分ってことですか?
地震は自然現象なので、100%大丈夫とワシが断言することはできないまでも耐震・制震構造の住まいであれば、かなり安心感はあると言えるじゃろう。
近年の一戸建て住宅は「耐震性」だけでなく、地震の揺れを吸収する「制震システム」や、地震の揺れから建物を切り離す「免震システム」といった技術を採用しているものもあります。
このうち、免震システムはまだオプション料金が高額なことから、あまり一般的ではありませんが「制震システム」はプラス50~100万円前後のオプション価格で採用できるハウスメーカーも多いです。
制震システムは、地震エネルギーを熱エネルギーなどに変換・吸収し、構造躯体へのダメージを大きく軽減するシステムです。繰り返す地震にも効果がありますので、地震の不安を軽減したい方は「制震住宅」を得意とするハウスメーカーも比較してみましょう!
制震システムは家を建てた後はほぼ見る機会はないですが、特にメンテナンスコストもかからないものが多く耐用年数も長いため、新築時に搭載しておけばこの先ずっと安心が継続します。
本当に地震に強いハウスメーカー10選
さて、それでは本題の「地震に強いハウスメーカーおすすめ10選」をピックアップしていくが、その前に!
なんだい?
住宅の地震の強さを明確に順位付けするのは、実はすごく難しいことなのじゃ。
そうなの?
実際に同条件で比べたわけではないので、正直どのハウスメーカーが一番地震に強いか?を格付けするのは難しいのじゃよ。
なので、このページでは明らかに地震に強い工法(構造)を採用するハウスメーカーをピックアップするが、紹介順は特に順位付け(ランキング)というわけではないので、その点はご理解いただきたいぞい。
OK!地震に強いハウスメーカーランキングではなくて「どれも地震に強いおすすめハウスメーカー」ってことだね!
そういうこと。紹介順は順不同じゃが、ここで紹介するハウスメーカーの仕様なら十分地震に強いと自信を持って言える!って10社を紹介するぞい!それではいってみよう!
地震に強いハウスメーカー 住友林業
主な特徴:木造住宅専門ハウスメーカー
構造 :木造ビッグフレーム工法
耐震等級:3(最高等級)
制震システム:特になし
坪単価:70~100万円以上
住友林業はズバリ地震に強いハウスメーカーとしてオススメです。
住友林業は「ビッグフレーム構法」と「マルチバランス工法」の2種類の工法を取り扱っており、いずれの工法も耐震等級3(最高等級)を取得していますが、どちらかというと耐震性・間取りの自由度の面でビッグフレーム工法をオススメします。
ビッグフレーム工法は「柱・梁で建物を支えるタイプ」の工法ですが、特徴はビッグコラムと呼ばれる幅560mmの大断面集成材です。
一般的な柱の約5倍の幅をもつ極太の柱を主要構造材として採用しています。みるからに強度の高いビッグコラムは柱と言うよりも「壁」に近く、実際に耐力壁としての役割も果たします。そのため構造躯体を構成する柱・梁を最小限に抑えて、優れた設計自由度を実現。高い耐震性を維持したまま、大空間のリビングや大開口の窓、コーナー窓など開放感ある空間設計を実現します。
地震の際には、構造材同士の接合部分にエネルギーが集中しますが、住友林業のビッグフレーム工法は、ビッグコラムと梁の接合部を高精度なオリジナル金物同士による「メタルタッチ接合」により強固に固定。さらに基礎と柱を土台を介することなく、金物同士をメタルタッチ接合することで、ビッグコラム・梁・基礎を一体化。構造躯体がまるまる強固に一体化していることで、地震や台風などの外力をバランスよく分散し、接合部分の強度も非常に高くなっています。
なお、住友林業のビッグフレーム工法では実物大の住宅モデルで東日本大震災と同等の最大加速度2699galの揺れをクリア。さらに東日本大震災の揺れをおおきく上回る最大加速度3406galの揺れもクリアしています。
住友林業のビッグフレーム工法は非常に地震に強い工法です。特に制震・免震システムを取り扱っているわけではありませんが、地震に対しては十分安心できるハウスメーカーと言えます。
地震に強いハウスメーカー 三井ホーム
主な特徴:震度7に60回耐えた家
構造 :プレミアムモノコック構造
耐震等級:3(最高等級)
制震システム:バックス
免震システム:M-400
坪単価 :80~100万円前後
地震に強いハウスメーカーとして三井ホームもオススメです!
三井ホームの採用するプレミアムモノコック構法は、はもともと地震に強いツーバイシックス工法をさらに屋根・壁・基礎をパワーアップさせた非常に地震に強い構法です。
プレミアムモノコック構造は屋根・壁・床面それぞれが非常に強度が高いうえ、それぞれを強固に一体化しているため、地震エネルギーを建物全体にバランスよく分散させることが可能。そもそもが非常に地震に強い構造体です。
さらに三井ホームは基礎も非常に優秀。三井ホームの基礎「マットスラブ」は2011年以前の三井ホームの耐震等級3の家と比較して、さらに2倍以上の鉄筋量を備えた超剛性べた基礎。基礎が頑丈な家は地震にも非常に強いです。
三井ホームのプレミアムモノコック構法は標準仕様でも十分すぎるほどに耐震性が高いですが、さらにオプションで高強度耐力壁「Gウォール」を採用できます。Gウォールの壁倍率は「1階仕様:約10倍」「2階仕様:約8倍」と非常に高い強度を誇ります。Gウォールを採用することで、耐震性はさらに向上し、さらなる大空間も実現可能。Gウォールを採用したプレミアムモノコック構法ならば建物の外周壁のみで必要壁量を確保できるため、極端な話50畳~100畳のものすごい大空間も実現できてしまいます。
ちなみに三井ホームは「震度7に60回耐えた家」というキャッチコピーが有名ですが、震度7に60回耐えたのは、オプションでGウォールを加えた「プレミアムモノコックGタイプ」で、標準仕様では「震度7に29回耐えた」が正確です。とはいえ、標準仕様でも「最大加速度4176gal」の揺れに29回耐えているため、十分すぎるほどの耐震性を備えています。
なお、三井ホームではさらにオプションで制震システム「バックス」、あるいは免震システム「M-400」を採用することも可能です。三井ホームは標準仕様でも十分に地震に強いですが、さらにトコトンまで地震に対する安心を追求できるハウスメーカーと言えるでしょう。
地震に強いハウスメーカー 積水ハウス
主な特徴:総合力に優れる一戸建てトップメーカー
構造 :軽量鉄骨造(ダイナミックフレームシステム)
耐震等級:3(最高等級)
制震システム:シーカス
坪単価:70~90万円前後
積水ハウスも非常に地震に強いハウスメーカーです。積水ハウスは鉄骨造住宅・木造住宅の両方を取り扱っていますが、積水ハウスの注文住宅は全棟耐震等級3(最高等級)を取得しており基本的にいずれの工法も非常に耐震性は高いと考えてOKです。
ここでは積水ハウスの主力モデルである鉄骨造1.2階建てに採用される「ダイナミックフレームシステム」を紹介します。
まず積水ハウスのダイナミックフレームシステムは、強靭な鉄骨で組み上げられた頑丈な鉄骨構造で、柱なしで最大「7メートルのワイドスパン」そして「天井高2740mm」の大空間設計が可能。強度の高い鉄骨住宅はそもそも耐震性・設計自由度が高いですが、積水ハウスは制震システム:シーカスが付いてくる点も大きな強みです。
制震システム:シーカスは特殊な高減衰ゴムを内蔵した積水ハウスオリジナルの制震ダンパーで、地震動エネルギーを熱エネルギーに変換して揺れを吸収します。
シーカスを効率的に配置することで、地震時の住宅の変形量を2分の1以下に抑え、構造体・内装・外装のダメージを軽減します。もちろん繰り返す地震にも効果を発揮し、その都度、構造体のダメージを軽減してくれます。
なお、シーカスに内蔵されている高減衰ゴムは気温に左右されず耐用年数100年相当と長期にわたり安定した性能を保ちます。
積水ハウスでも実物大モデルの振動実験を行っており「兵庫県南部地震の約10倍の地震動エネルギー」にも倒壊することなく、また外壁の割れ・脱落もないことが確認されています。積水ハウスも非常に地震に強いハウスメーカーと言って差し支えないでしょう。
なお、厳密にいえばシーカスは施主が希望すれば取り外すことは可能ですが、ほとんどの方が制震住宅仕様で建てています。この先何十年と住むマイホームですから、シーカスを搭載した制震住宅仕様で建てることをオススメします。
地震に強いハウスメーカー スウェーデンハウス
主な特徴:高耐震・高気密・高断熱の北欧風住宅
構造 :木造モノボックス構造
耐震等級:2~3
制震システム:ヘイムダル
坪単価:80~100万円前後
おしゃれな北欧風輸入住宅を手掛けるスウェーデンハウスも非常に地震に強いハウスメーカーです。
スウェーデンハウスはツーバイ工法に良く似た「木造モノボックス構造」を採用しています。木造モノボックス構造はツーバイフォー構法のおよそ1.6倍の強度。構造材の規格サイズが若干異なりますが、基本的にはツーバイシックスとほぼ同等の強度です。
スウェーデンハウスの木造モノボックス構造は非常に堅い構造体であることが大きな特徴。建物が堅いことにより、建物の揺れを最小限に抑えることができます。
スウェーデンハウスの堅い構造体の家は、一般的な木造軸組み工法の家に比べて「揺れを70%軽減」「建物の変形を約5分の1に軽減」するとされています。
スウェーデンハウスの堅い構造体の秘密はさまざまありますが、特に壁の内側と外側に構造用合板をダブルで施工している点に注目。
一般的なツーバイ構法の場合、室内側には合板を貼らずに石膏ボードだけとするのが主流ですが、スウェーデンハウスでは室内側・室外側の両面に「9mm厚」の構造用合板を施工。つまり、スウェーデンハウスの壁パネルは普通のツーバイフォーの2倍の合板で支えられているわけですね。さらにスウェーデンハウスの家は、内壁に用いる壁パネルにも構造用合板を貼る徹底ぶり。とにもかくにも頑丈で堅い構造体に仕上げています。
なおスウェーデンハウスでも振動実験を行っており、阪神淡路大震災の2倍にあたる1636galの振動をはじめ、震度6以上の振動を数週間にわたり合計19回与えましたが、構造上の有害な損傷は受けませんでした。
なお、スウェーデンハウスの耐震等級は基本的に最高等級3となりますが、プランによっては「耐震等級2以下」となるケースもあるようです。この点はあらかじめヒアリングすべきでしょう。
また、スウェーデンハウスも制震システムを採用することが可能です。スウェーデンハウスの制震システムは「オリジナル制震壁パネル:ヘイムダル」。こちらは都市型住宅「レイディアンス」には標準搭載されていますが、その他モデルではオプションになります。
スウェーデンハウスは非常に「地震に耐える強さ(耐震性)」が優れている構造なので、制震システムを導入せずとも安心と言えますが、さらに地震に備えたい場合はヒアリングしたうえで採用してもいいでしょう。
地震に強いハウスメーカー トヨタホーム
主な特徴:地震に強い鉄骨工業化住宅
構造 :鉄骨ラーメン構造・鉄骨軸組み工法
耐震等級:3(最高等級)
制震システム:T4システム
坪単価:60~80万円前後
トヨタホームも非常に地震に強いハウスメーカーとしておすすめです。
トヨタホームは頑丈で工期の早い鉄骨工業化住宅を手掛けるハウスメーカーで、おもに「鉄骨ラーメン構造」「鉄骨軸組工法」の二種の工法を取り扱っています。鉄骨ラーメン構造は柱と梁を強固に一体化(ボックス化)させたユニットを組み合わせて家を造る構造です。
鉄骨は単体でも十分に強度が高いですが、ボックス化することでさらに強靭な躯体となります。鉄骨ラーメン構造はボックスの組み合わせで家を造るため、設計自由度はやや低いものの強度は非常に高いです。
鉄骨軸組み工法は、ラーメン構造よりも設計自由度の高い工法です。こちらはラチス柱という変形しても元に戻るしなやかで粘り強い性質をもつ柱を採用。
ラチス柱は一般的なブレース工法のおよそ4倍の許容耐力をもち、中規模地震ではジグザグのラチス材が外力を受け止め、巨大地震の際にはラチス材が変形することで外力を吸収し、建物の倒壊を防ぐ機能をもちます。
トヨタホームの鉄骨ラーメン構造・鉄骨軸組み工法はどちらも標準仕様で耐震等級3(最高等級)を取得している非常に地震に強い構造体です。
さらにトヨタホームで、オプションになりますが、独自の油圧式オイルダンパー制震システム「T4システム」も採用可能。T4システムは地震エネルギーを回転運動に変換して、そのエネルギーをオイルが吸収するという、自動車に用いられる技術が使われています。さすが、世界的な自動車メーカーのトヨタグループのハウスメーカーです。
なおトヨタホームも実大耐震実験を行っており、兵庫県南部地震(震度7)や、軟弱地盤を想定した予測東海地震(震度7)などのデータを忠実に再現し、余震を想定し合計90回の加振(うち17回は震度6以上)を行いましたが、内装クロスのわずかな切れなどの損傷はあったものの、構造体の損傷はなく大地震の後でも安心して住み続けられる耐震性能が実証されています。トヨタホームも非常に地震に強いハウスメーカーです。
地震に強いハウスメーカー へーベルハウス
主な特徴:標準仕様で制震住宅の鉄骨造専門ハウスメーカー
構造 :軽量鉄骨造・重量鉄骨造
耐震等級:3(最高等級)
制震システム:ハイパワードクロス・サイレス
坪単価:70~90万円前後
鉄骨構造を主力とするハウスメーカーのなかでも、へーベルハウスは特に地震に強い家を造るビルダーです。
へーベルハウスは1.2階建てには「軽量鉄骨造:ハイパワード制震ALC構造」を採用し、3・4階建ての建物には「重鉄システムラーメン構造」を採用していますが、いずれも非常に地震に強いです。
まず軽量鉄骨造:ハイパワード制震ALC構造ですが、こちらは鉄骨軸組み工法をベースに、制震システム「ハイパワードクロス」を組み込んでいます。
ハイパワードクロスは平たく言えば「進化した筋交い(すじかい)」。斜材と横材の組み合わせによって建物の変形(たわみ)を抑えながら中央の連結部にある制震デバイスに地震エネルギーを集め、効率よく吸収するシステムです。ハイパワードクロスは地震の揺れをおよそ2分の1まで軽減し、さらに地震時の制震フレームが受ける負荷をおよそ6分の1まで低減します。
また、3.4階建てに採用される重鉄システムラーメン構造は、もともと非常に強靭な重量鉄骨を使ったラーメン構造に、こちらも標準でオイルダンパー制震システム「サイレス」が組み込んであります。
オイルダンパー「サイレス」は、高層ビルなどにも使われる最新の制震システムを一戸建て住宅用にダウンサイジングしたもので、地震の揺れをオイルダンパーで吸収。中小規模の地震から大地震までしっかり制震効果を発揮します。
なお、へーベルハウスの軽量鉄骨造・重量鉄骨造どちらも全棟で耐震等級3(最高等級)を取得。つまりへーベルハウスの住まいは、標準仕様で制震システムを備えた「耐震+制震住宅」になっているということです。
制震システムは他社ハウスメーカーではオプションの位置づけとなることが多い中、へーベルハウスでは標準仕様で搭載している点は大きな強み。
なお、へーベルハウスでも実大耐震実験を行っており、過去に大きな被害をもたらした大地震と将来起こることが予想される地震を加えた10種類の地震波を同一試験体に連続加振しましたが、基礎や構造躯体はもちろん建物全体にも大きな損傷はなく、外壁にひび割れすら見当たりませんでした。へーベルハウスの高い耐震性は耐震実験によって実証されています。へーベルハウスは鉄骨造住宅を手掛けるハウスメーカーのなかでも、特に地震に強い一社といえるでしょう。
地震に強いハウスメーカー パナソニックホームズ
主な特徴:地震などの災害の強い鉄骨住宅
構造 :鉄骨造(首都圏限定で木造軸組構造)
耐震等級:3(最高等級)
制震システム:HSアタックフレーム・Fアタックフレーム
坪単価:70~90万円前後
パナソニックホームズも地震に強いハウスメーカーとして注目しておきましょう!
パナソニックホームズは首都圏など一部の地域で木造住宅も手掛けていますが、主力モデルは「鉄骨造」です。
パナソニックホームズは鉄骨造だけでも「HS構法(制震鉄骨軸組構造)」「F構法(大型パネル構造)」「NS構法(重量鉄骨ラーメン構造)」の3種類を取り扱っています。いずれの構法もすべて耐震等級3(最高等級)を確保しており地震に強いですが、なかでも標準仕様で制震システムを組み込み設計自由度にも優れる「HS構法」はオススメです!
HS構法は鉄骨軸組み構法をベースに「座屈拘束技術」という制震テクノロジーを活用した「アタックダンパー」を組み込んだ構造です。座屈拘束技術は地震の揺れで建物がゆがむのを抑える技術で、アタックダンパーは「引っ張りのチカラ」「圧縮のチカラ」のどちらにも優れた耐力を発揮します。
そしてアタックダンパーは繰り返しの地震にも非常に強いです。一般的なブレースの場合、2回目の繰り返し加振でエネルギー吸収量が70%程度低下するのに対して、アタックダンパーは大地震に相当する変形を繰り返してもエネルギー吸収量は低下しません。
さらにパナソニックホームズのNS構法(F構法も)の建物は「地震あんしん保証」が付いている点も大きな特徴。地震あんしん保証の内容は以下のとおり。
- 地震あんしん保証の保証内容
- ・全壊時:建て替え
- ・大規模半壊・半壊時:補修を行う
- ・保証期間:建物引き渡しから10年間
もしNS構法(F構法も)の住まいが全壊、あるいは半壊してしまった場合はパナソニックホームズが責任をもって原状復帰を行ってくれます。自社の耐震+制震構造に自信をもっていることの表れともいえるでしょう。
なおパナソニックホームズのHS構法は実大耐震実験も行っています。「東日本大震災の築館波」をはじめ「阪神・淡路大震災の神戸波」などの大地震を57回、さらに中地震83回という140回の過酷な振動実験を実施しましたが、構造体の交換が必要となるような損傷はありませんでした。
パナソニックホームズは非常に地震に強いハウスメーカーと言って差し支えないでしょう。
地震に強いハウスメーカー セキスイハイム
主な特徴:精密な施工が可能な鉄骨ユニット住宅
構造 :鉄骨ボックスラーメン構造
耐震等級:3(最高等級)
制震システム:なし
坪単価:70~90万円前後
セキスイハイムも地震に強いハウスメーカーとしてオススメです。
セキスイハイムは大手ハウスメーカーとしては珍しく制震・免振システムを取り扱わず、耐震性に特化した住まいを手掛けています。
主力構法は精密で狂いのない施工が可能な鉄骨ボックスラーメン構造。こちらは柱と梁を剛接合(溶接)したボックス型ユニットで造られる構造体です。
トヨタホームの鉄骨ラーメン構造とよく似ていますね。鉄骨ボックスラーメン構造は、ただでさえ強靭な鉄骨を剛接合してボックス化することでさらに強度がまし、それをさらに上下左右に連結し構造体を造っていくため、きわめて強度が高い構造です。さらにセキスイハイムではボックス同士の連結には1本で1.5トンの力に耐える太いボルトを採用。強度に対して妥協はありません。もちろん耐震等級は全棟で最高等級3を取得。
さらに、セキスイハイムの家は「ボックスラーメン構造」と「強い外壁」の組み合わせで地震エネルギーを軽減する仕組みになっています。
セキスイハイムの外壁は一般的な耐力壁の2倍以上(壁倍率6倍以上)の高い強度を誇り、こちらが中小程度の地震に対して建物の揺れを軽減し損傷を抑えます。そして巨大地震に対してはボックスラーメン構造のユニットが地震の衝撃をしなやかにかわし構造体全体で吸収・分散することで建物の倒壊を防ぐ設計となっています。
ボックスユニットが地震の衝撃を吸収・分散するという点は、制震構造に少し似ていますが、あくまでセキスイハイムの構造は「耐震構造」。ちなみにセキスイハイムのボックスラーメン構造と外壁の組み合わせで地震エネルギーを軽減する構造を「ハイブリッド耐震ガイアス(GAIASS)」と呼んでいます。
なお、セキスイハイムでも実大耐震実験を行っており、2階建て実験では最大加震「2,112gal」、3階建て実験では「1,862gal」という地震波に耐えているほか、実際に過去に起きた巨大地震((阪神・淡路大震災・新潟県中越地震・東日本大震災・2016年熊本地震)において「倒壊数ゼロ」という実績もあります。セキスイハイムも非常に地震に強いハウスメーカーです。
地震に強いハウスメーカー ダイワハウス
主な特徴:D-NΣQST搭載のジーヴォΣが主力
構造 :鉄骨造・木造
耐震等級:3(最高等級)
制震システム:なし
坪単価:70~90万円前後
ダイワハウスも地震に強いハウスメーカーとして注目しておきましょう。
ダイワハウスは鉄骨造・木造のどちらも取り扱っていますが、主力はジーヴォ・Σシリーズの鉄骨造です。ジーヴォΣシリーズの特徴は、独自のエネルギー吸収型耐力壁「D-NΣQST(ディーネクスト)」を標準搭載した「持続型耐震構造」となっている点です。
D-NΣQST(ディーネクスト)はΣ型のデバイスで、強い地震エネルギーを受けると独自の断面形状により上へ下へとしなやかに動き地震エネルギーを効果的に吸収。震度7クラスの地震に対しても連続して耐える粘り強さをもちます。また、地震の揺れ幅を軽減し建物の揺れを早く収束させることが可能。これにより外壁や構造躯体へのダメージを最小限に抑えます。
Σ型デバイスを搭載した持続型耐震構造は制震システムの特徴と似ていますね。ダイワハウスではこの性能はあくまで「耐震構造の一種」として説明していますが、標準で地震エネルギーを吸収し軽減する性能が備わっていると考えていいでしょう。
また、地震に強い家には建物を支える柱の強度も重要です。ジーヴォΣでは安定性が高い1辺80mmの角形鋼管柱を標準採用。また地震の力で基礎から構造体が引き抜かれないように、アンカーボルトには直径22mmで先端にふくらみをもたせた高強度異形鉄筋を採用。引き抜き強度の高いアンカーボルトを使用することで地震の縦揺れで、建物が浮き上がってしまうことを防ぎます。
ダイワハウスのジーヴォΣはディーネクストや80mm角の角形鋼管柱、アンカーボルトなど非常に強度が高い部材を採用することで壁や柱を最小限にできる高い設計自由度を実現。ジーヴォΣは、標準天井高2m72cm、開口幅は最大7m10cmと大空間・大開口の空間設計が可能となっています。
これも地震に強いハウスメーカーだからこそ成せる空間設計といえるでしょう。
なお、ダイワハウスの住まいは全棟で、耐震等級3(最高等級)を確保しているほか、実大振動実験も行っており、「阪神・淡路大震災」を超える175kineの地震波を4回連続で加震しましたが柱や梁の損傷はなく新築時の耐震性能を維持することを実証しています。
ダイワハウスも地震に強いハウスメーカーといえるでしょう。
地震に強いハウスメーカー 大成建設ハウジング
主な特徴:災害に強い鉄筋コンクリート造の一戸建て住宅
構造 :鉄筋コンクリート造
耐震等級:3(最高等級)が取得可能
制震システム:なし
坪単価:70~100万円前後
大成建設ハウジングも地震に強いハウスメーカーとして注目しておきましょう。
大成建設ハウジングは、大きなオフィスビルやマンションはもちろん、トンネル・ダム・橋梁などの大規模な土木工事までこなす大手ゼネコングループのハウスメーカーです。
特徴は大手ゼネコングループとして培った鉄筋コンクリート造の建築技術を用いた一戸建て住宅。大成建設ハウジングは「鉄筋コンクリート造」を専門に取り扱うハウスメーカーです。
大成建設ハウジングの主力モデルである鉄筋コンクリート造の「パルコン」シリーズはとにかく堅牢・頑丈。
工場生産されたプレキャストコンクリートパネルを現場で組み立てる構造で、ただでさえ頑丈な鉄筋コンクリートパネルを壁・床・屋根を強固に接合し壁(面)で家を支えるハコ型構造に仕上げています。木造住宅でもツーバイ構法やパネル構法など、建物を面で支える構法は地震に強いのと同じく、鉄筋コンクリート造の壁式構造も非常に地震に強いです。
木造や鉄骨造の軸組構造の場合、地震時の横方向から加わる力に対して大きく変形しますが、壁式鉄筋コンクリート構造のパルコンは、床・壁・屋根の面全体に力を分散して抵抗し、建物の歪みを最小限に抑えます。堅牢な鉄筋コンクリートのハコ型構造で地震の揺れを最小限に抑える構造躯体は、免振・制震構法を必要としないほどに堅牢・頑丈。
また鉄筋コンクリート造のあってものは大規模地震でおこる「共振現象」にも強いです。共振現象とは建物の固有周期と地震時の地盤の揺れが一致したときにおこる現象で、建物の揺れと地盤の揺れる方向が同町し始めると力が増幅されて、さらに大きな被害となります。
鉄筋コンクリート造のパルコンの固有周期は地震の揺れの周期よりも短いため、共振現象で建物の揺れが増幅される心配はほぼないとのこと。
なお、大成建設ハウジングのパルコンは耐震実験を行っており、新潟県中越地震レベルを2回、阪神淡路大震災レベルを1回、阪神淡路大震災レベル110%を1回行いましたが問題なくクリアしています。
ただし大成建設ハウジングのパルコンは非常に地震に強いですが、耐震等級に関しては必ずしも「耐震等級3(最高等級)」を取得できるわけではないようです。この点にこだわる場合は注意しましょう。
なた加えていうと、大成建設ハウジングの家は地震に強いだけでなく、台風や火災、水害などほぼあらゆる災害に非常に強いです。大成建設ハウジングの壁コンクリートパネルの水平耐力は、木造住宅の壁倍率5倍の耐力壁のさらに「20倍相当」の強度。これは風速風速60m/秒の猛烈な風圧にも余裕で耐えることが可能な強度。非常に大型の台風や竜巻にも耐えられる強度とされています。
地震だけでなくさまざまな災害に備えたい場合は大成建設ハウジングのパルコンシリーズは要チェックです。
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
今回の記事をまとめると…
と、いうわけでとにかく地震に強いハウスメーカーをまとめてみたが、いかがだったかね。
どのハウスメーカーもすごく地震に対する安全性に力をいれていることがわかりました!でも、ここで紹介されているハウスメーカーのほかにも地震に強いハウスメーカー・工務店はたくさんあるんですよね?
もちろんじゃ。ここで紹介しきれないが、地震に強いハウスメーカーはもちろんある。地震に強いハウスメーカーかどうかをチェックするには、「耐震等級」「制震システムの有無」「実大耐震実験の結果」「これまでの震災での倒壊実績」などをしっかりカタログ比較・ヒアリングするといいじゃろう。
なるほど、けっこう大手ばっかりだから、価格帯が合わない人もいるかと思って気になっていました。
うむ。ここで紹介したハウスメーカー以外にも、もちろんローコストでも耐震等級3を標準仕様としているところ、制震システムを採用しているところもあるぞい。
いずれにしてもハウスメーカーを選ぶときは、地震に対する強さも重要ってことだね!
その通り!地震はいつくるかわからないうえ、繰り返し来る可能性もあるからね。地震がきた後でも、同じ家にメンテナンスなしで住み続けたいなら、地震に対する安全性は吟味しておくべきじゃ。ここでピックアップした10社の特徴を理解していれば、ほかのハウスメーカーが地震に強いかどうかある程度目ぼしは付けられるじゃろう。
もちろん、最終的にはカタログ比較とヒアリングをすることを忘れずにな!
地震に強いハウスメーカー | 構造 | 耐震等級 | 制震システム |
---|---|---|---|
住友林業 | ビッグフレーム工法(木造) | 3(最高等級) | なし |
三井ホーム | プレミアムモノコック構造(木造) | 3(最高等級) | バックス |
積水ハウス | ダイナミックフレームシステム(鉄骨造) | 3(最高等級) | シーカス |
スウェーデンハウス | モノボックス構造(木造) | 2~3 | ヘイムダル |
トヨタホーム | 鉄骨ラーメン構造・鉄骨軸組み工法 | 3(最高等級) | T4システム |
へーベルハウス | 軽量鉄骨造・重量鉄骨造 | 3(最高等級) | ハイパワードクロス・サイレス |
パナソニックホームズ | HS構法(鉄骨造) | 3(最高等級) | HSアタックフレーム |
セキスイハイム | 鉄骨ボックスラーメン構造 | 3(最高等級) | なし |
ダイワハウス | 鉄骨造 | 3(最高等級) | Σ形制震パネル |
大成建設ハウジング | 鉄筋コンクリート造 | 3(最高等級)取得可能 要ヒアリング | なし |
コメント
地震に一回だけ耐えられる家で満足ですか?って満足なわけないですね。ハッとしました。
家は何十年と建っているんだから、その間小さな地震でも細かいダメージを受け続けるんですよね。やっぱり耐震性は大事です。
建て売りですが、すでにマイホームを購入したものです。私が購入した家は耐震等級を取得していない物件でした。耐震性について気にしていなかったわけではないですが、立地を重視して購入しました。万が一の地震に備えて地震保険には加入していますが、5年おきに入り直さなければならないことは少し負担に感じています。
また、小さな地震でも揺れるたびに家にダメージが蓄積していっているような気がして、精神衛生上あまりよくないなと思っています。幸い、いまのところマイホーム購入後は大きな地震はきていませんが、この先ずっと大きな地震におびえなければならないことは不安です。
もし今マイホームを買い直すことができるなら、数十万円高くても耐震性の高い家、または制震装置などの付いている家を購入すると思います。耐震性は大事です。
地震がくるたびに修繕が必要になっては困りますね。繰り返し起こる地震に強い構造の家が望ましいです。
地震には備え過ぎってことはない
万が一が起こってからじゃ遅い
地震に強いハウスメーカーならツーバイフォーかパネル工法ならほとんど大丈夫だと思ってる
地震で建物が全壊することはないと思っていても、地震がくるたびに少しずつダメージが蓄積されてることが気がかり。
耐震等級3で倒壊した建物はないので、うちは地震保険には入ってません。等級3だと地震保険も大幅に割引されるのはお得だと思ったけど、そもそも保険のお世話になることはなさそうなので。どうせなら地震保険に払うお金を等級取得に回したほうが賢いと思いますよ。たぶん、等級3の建物が倒壊するレベルの地震がきたら、どのみちオシマイな気がしますし…。
耐震等級3でもない、許容応力度計算もやってない、建築基準法ギリギリの貧弱な基礎で制震ダンパーをOP搭載すれば安心ですよ、というハウスメーカーは規制されないのでしょうか?ベースがしっかりしていない建物に制震ダンパーを搭載してもあまり意味がないとYOUTUBEでみました。