今回のブログ記事では「セルコホームの耐震性」について詳しく解説していくぞい!
「セルコホームの注文住宅は地震に強いのか?」が知りたい方は、このブログ記事を読めば一発で解決じゃよ!
セルコホームのカナディアンツーバイとは
さて、今回のブログ記事では「セルコホーム耐震性」にフォーカスしていくぞい!
セルコホームはカナダ風の輸入住宅を手掛けるハウスメーカーですね!輸入住宅っぽい外観でオシャレなのに、意外にローコストなんですよね!
うむ。マイホームの耐震性を語るうえで避けて通れないのが工法(構造)じゃな!
セルコホームはカナダ風の輸入住宅だけあって、採用している工法も独自に「カナディアンツーバイ工法」と呼んでいるぞい。
ほほう。カナディアンツーバイってなんかカッコいい名前だね。
どんな工法なの?
結論から言えば、わりと普通のツーバイ工法じゃよ。
セルコホームは「2×4工法」「2×6工法」「SE工法」という3つの工法を採用しており、この3つの工法を総称して「カナディアンツーバイ」と呼んでいるだけじゃ。
なーんだ。
まぁがっかりしなくても、普通のツーバイ工法で十分に耐震性は高いからね。
2×4工法や2×6工法はわかりますけど、SE工法ってどんな工法でしたっけ?
うむ。この3つの工法はザックリこんな感じじゃな。
セルコホームの工法 | 特徴 |
---|---|
2×4工法 | 2×4材を使用したモノコック構造 |
2×6工法 | 2×6材を使用したモノコック構造 |
SE工法 | 2×6工法をベースに気密性能アップ |
SE工法は、一応セルコホームの最上位グレードの工法じゃが、2×6工法をベースにしており「調湿気密シート」を使っている点と「第一種換気システムを採用」している点が違うだけで、その他はほとんど2×6工法と一緒じゃ。
なので、耐震性に関しては2×6工法とほぼ同じと考えていいぞい。
SE工法は2×6工法の気密性をアップしたバージョンで耐震性はほぼ変わらないんですね。
うむ。なので、セルコホームは基本的にツーバイ工法を採用していると考えてOKじゃよ!
さて、ツーバイ工法といえば一番の特徴はなにか覚えているかな?
ツーバイ工法は地震に強いポン!
その通り!
ツーバイ工法は建物を面で支えるタイプの構造なので、地震や台風など外部からかかる負荷を建物全体に分散しやすい。つまり非常に地震に強い構造なのじゃ。
柱や梁などで支える在来工法だと、地震エネルギーが一点に集中しやすいから「ねじれ」や「倒壊」が起きやすいんですよね。
その通り。その点、床・壁・屋根を強固に一体化したモノコック構造は建物のねじれに非常に強い。セルコホームの家も地震に強いと考えて良いぞい。
セルコホームのカナディアンツーバイ工法は他になにか特徴があるの?
セルコホームのカナディアンツーバイはそこまで大きな特徴があるわけではないが、まぁこのくらいかな。
- カナディアンツーバイの特徴
- 含水率19%以下の構造用製材
- 補強金具
- ハリケーンタイ
じゃあ順番に解説をお願いします!
含水率19%以下の構造用製材
セルコホームのカナディアンツーバイ工法では、ほとんどの構造用製材に含水率19%以下の日本農林規格に基づく乾燥材を使用しているのじゃ!
含水率19%以下の木材?それなんか良いの?
十分に乾燥していない木材は、乾燥が進むことで収縮や変形を起こしてしまうのじゃ。
家の構造を組みたてた後に、乾燥による収縮・変形が起こったら困るじゃろ?
だからセルコホームでも十分に乾燥した構造用建材を使っているってことじゃよ。
なるほど。含水率19%以下なら安心ってことですか?
うむ。木材の収縮は含水率30%以下に低下してから始まるため、19%なら安心じゃろう。
JAS(日本農林規格)でも、ツーバイフォー用製材は含水率19%以下のものを「JAS規格」としているからね。
とはいえ、ツーバイ工法なら含水率19%以下の木材を使うのはもはや当たり前で、セルコホーム独自の特徴というわけではないけどね。
補強金具
それからセルコホームのカナディアンツーバイでは、構造材の接合部分の強度を上げるためにさまざまな箇所に補強金具を使用しているぞい。
木造軸組み工法だと接合部分に金物をつかっているところも多いですよね。
それと同じような感じじゃな!
ツーバイフォーは構造自体も強度が高く、さらに接合部分を補強金具でしっかり接合させることでさらに高い耐震性能を発揮するのじゃ!
ハリケーンタイ
さらにカナディアンツーバイでは「ハリケーンタイ」と呼ばれる”あおり止め金具”で屋根と構造壁を強固に連結している。これで屋根と壁の接合強度がアップするのじゃ。
ふむふむ。屋根と壁を一体化ね。
このように屋根と壁を一体構造とすることで、地震だけでなく台風などにも非常に強くなるぞい。また、豪雪地帯の雪庇対策にも力を発揮すると言われているのじゃ。
ふーん。とにかく屋根の構造も強いってことだね!
セルコホームは耐震等級は取得していない
ところでセルコホームのカナディアンツーバイは耐震等級はいくつなんだっけ?
うむ。前回の記事でも少し触れたが、セルコホームは標準仕様では「耐震等級は取得していない」のじゃ。
そうなんですか。ちょっと不安かもしれませんね。
とはいえ、セルコホームのカナディアンツーバイ工法はもともとかなり耐震性の高い工法じゃ。
セルコホームは価格を抑えるために標準仕様では耐震等級を取得していないが、施主が希望すればほとんどのケースで耐震等級3(最高等級)を取得できるみたいなので、そこまで心配しなくても大丈夫だと思うぞい。
耐震等級にこだわる人はちょっとだけ注意が必要だポン。
当ブログでは家づくりにおいて「安全に関わる性能」は特に重視すべき点だと考えています。特に「耐震性」には気を使ってほしいです。
現在建てられる一戸建て住宅はすべて建築基準法を満たしているため、少なくとも「耐震等級1相当」の耐震強度は確保されていますが、できれば「耐震等級3」のハウスメーカーとも比較してください。
「耐震等級1」の建物は「震度6強~7程度の地震に対して倒壊・崩壊しない」強度とされています。「なら安心だね!」と思うかもしれませんが、これはあくまで「倒壊・崩壊しない」のであって「ダメージ(損傷)がない」わけではありません。
つまり震度7クラスの巨大地震がもし一度でもきた場合、その建物の耐震性は著しく損なわれる可能性があるということです。もちろん補修するにもお金がかかります。
そして震度6強~7の大地震は大きな揺れが複数回にわたって起こるケースが多いです。
実際、2016年に起きた「熊本地震」では最大震度7の大きな揺れが二度発生しました。一度目の前震には耐えられた住宅も、二度目の大きな揺れによって多くの建物が倒壊しました。倒壊した中には現在の建築基準法に沿って建てられた「耐震等級1」と「耐震等級2」の住宅も含まれます。
ただし耐震等級3の建物の倒壊数は0でした。
せっかく建てるマイホーム。大地震に一度だけ耐えられる住まいで満足でしょうか?
大地震がきても、その後もマイホームに住み続けますよね?
マイホームはこの先何十年も住む拠点であり家族の命を守るシェルターです。大きな地震にも倒壊・崩壊しないことはもちろんのこと、半壊・一部破損もできればしたくないのは当然です。地震がくるたびに「どこか補修が必要な箇所はないか?」と思いを巡らせることもできればしたくないはずです。
できれば耐震性についてもじっくりと比較検討しておいてください。
セルコホーム自体は実物大耐震実験をしていない
そういえばセルコホームは耐震実験は行っているんですか?
実はセルコホームはおそらく「実物大の耐震実験は行っていない」のじゃ。
そうなの?!ちょっと不安じゃん。
セルコホームは自社での耐震実験は行っていないものの、セルコホームの採用するツーバイ工法の安全性は「日本ツーバイフォー建築協会」の実物大耐震実験でクリアされているぞい。
日本ツーバイフォー建築協会によって実施された実物大耐震実験では、まず阪神・淡路大震災時の地震波を再現。そして、その後に新潟県中越地震時に観測された地震波を再現。そしてさらに阪神・淡路大震災の20%増しを加振。
その結果、3階建でも建物にはほとんど損傷がなかったぞい。
ツーバイフォーの安全性はしっかり確認されているので、安心して良いと思うぞい。
なーんだ!ちゃんと耐震実験しているじゃん!
あくまでセルコホームが自社で行った耐震実験ではないものの、ツーバイ工法の地震の強さは確認されているからね。
じゃあ結論、セルコホームの家は地震に強いってことでいいですかね?
うむ。セルコホームの家は標準では耐震等級を取得いていなかったり、自社で実物大耐震実験を行っていなかったり、少し不安な面もあるとはいえ、ツーバイ工法はそもそも地震に強い工法じゃ。
自社で実物大の耐震実験を行っているところと比べるとすこし信頼性は下がるかもしれないが、セルコホームの家も地震に強いと考えて問題ないと思うぞい。
それでも不安な人は、申請にかかる実費はかかってしまうが「耐震等級3(最高等級)」を取得するのがオススメじゃな!
今回の記事をまとめると
- セルコホームはカナディアンツーバイ工法を採用
- カナディアンツーバイは地震に強いモノコック構造
- ただし耐震等級は取得していない(実費負担で取得することは可能)
- 自社では実物大耐震実験をしていない
■輸入住宅が得意なハウスメーカー
スウェーデンハウス
インターデコハウス
メープルホームズ
北洲ハウジング
GLホーム
三井ホーム
■高気密・高断熱住宅が得意なハウスメーカー
一条工務店
土屋ホーム
FPの家
住友不動産
アエラホーム
アイフルホーム
フィアスホーム
ウェルネストホーム
セルコホームはカナダ風の輸入住宅を手掛ける人気のハウスメーカーです。輸入住宅というと価格(坪単価)が高いイメージがありますが、セルコホームの価格帯は「坪単価50~65万円前後」がボリュームゾーンとなっており、なかなかリーズナブルです。
頑丈なツーバイ工法で建てられている輸入住宅は気密性・断熱性・耐久性など住宅性能も非常に優秀です。輸入住宅の性能と見た目に魅力を感じている方はぜひ一度セルコホームもチェックしてみましょう。
セルコホームを検討されている方は、おなじく輸入住宅を得意とするハウスメーカーや、高気密・高断熱住宅を得意とするハウスメーカーと比較されている方が多いです。
同じく高気密・高断熱な輸入住宅を手掛けるスウェーデンハウス、GLホーム、インターデコハウスなどとはぜひ比較しておきたいところ。
競合ハウスメーカーと見比べることで「今までとは別の大事なポイント」が新たにわかることもあります。セルコホームを候補にしている場合は、ぜひ上記のハウスメーカーと比較しておいてください。
↓セルコホームとよく比較されるハウスメーカー↓
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