今回のブログ記事では積水ハウスのオリジナル外壁「エコルデックウォール」について詳しく解説していくぞい!
積水ハウスのエコルデックウォールとは
さて、今回のブログ記事では積水ハウスのオリジナル外壁「エコルデックウォール」についての特集じゃよ!
積水ハウスは「ダインコンクリート」とか「ベルバーン」とか、色々な外壁があるんだねぇ。
積水ハウスは住宅メーカーとしては最大手じゃからね。
外壁も他社と差別化するために、いろいろオリジナルのものを手掛けているのじゃよ。
エコルデックウォールもなかなか優秀な外壁なので、積水ハウスの注文住宅を検討している方はチェックしておくといいぞい。
ふーん。で、エコルデックウォールってのはどんな外壁なの?
エコルデックウォールはカンタンにいえば陶器のような焼き物素材でできた外壁材じゃな!
さらに光触媒塗装を加えて汚れにくく、メンテナンス頻度を大きく伸ばしているぞい!
陶器みたいな焼き物素材ということは、タイル外壁みたいな感じですかね?
そうじゃな。厳密にいえば細かな原材料などは違うと思うが「性能的にはタイル外壁に近い」と考えてOKじゃろう。
焼き物素材の外壁なので重厚感・高級感もあるぞい。
家の全体像はカッコいいけどさ。
もうちょっと寄ってもらわないとわからないよ。
ぐぬぬ
光触媒塗装タフクリア―30
積水ハウスのエコルデックの大きな特徴は光触媒塗装「タフクリア―30」が施されている点じゃ。だからエコルデックは汚れにくい外壁なんじゃよ。
あ、タフクリア―30はダインコンクリートにも使われている塗装材ですよね。
その通り。ダインコンクリートもタフクリア―30が施されているね。
光触媒塗装が施されている外壁は、太陽光を浴びることで「分解力(汚れを分解して付着力を弱める効果)」と「親水性(水で洗い流しやすくする効果)」が生まれるのじゃ。
したがって、タフクリア―30が施されたエコルデックウォールは太陽光を浴びて雨が降ることで自動的に勝手に外壁がキレイになるってワケじゃよ!
このことをセルフクリーニング機能というぞい。
一条工務店のハイドロテクトタイルもそんな機能があったような。
そうじゃな。一条工務店のハイドロテクトタイルも光触媒タイルの一つ。
ただし一条工務店のハイドロテクトタイルは光触媒を「焼き付けて加工」しているのに対し、エコルデックはあくまでも「塗装」。
一応、エコルデックも耐候性を高めるために4重の塗装を行うなどしてメンテナンス頻度を「30年に一度」と大幅に伸ばしてはいるものの、30年に一度の塗装メンテナンスは必要。
塗装メンテナンス自体が必要ない「光触媒焼き付け加工のタイル」と比べると若干だがメンテナンスの手間・料金はかかってしまうことは覚えておこう。
30年に一度のメンテナンスで済むなら、かなり優秀だと思いますけどね。
エコルデックウォールは「ビーシリーズ」専用の外壁材
っていうか、エコルデックウォールは陶器でできた外壁って言ってましたけど、たしか積水ハウスの「ベルバーン」」も陶器でできた外壁じゃなかったですか?
うむ。ベルバーンも陶板外壁じゃな。
じゃあエコルデックとベルバーンではなにが違うの?
ぶっちゃけエコルデックもベルバーンもほとんど性能的には同じようなものじゃな。ただし厚みがエコルデックの方が分厚いので、重量はエコルデックの方が重いはずじゃ。
なので、ベルバーンは「木造シャーウッド専用の外壁材」となる。
対してエコルデックは「鉄骨1・2階建てのビーシリーズ専用」の外壁材なんじゃよ。
なるほど。鉄骨造の構造だと、少し分厚くて重めのエコルデックウォールが採用できるってことなんだね!
そうじゃな。なので、エコルデックウォールは他の「イズシリーズ」や「木造シャーウッド」には基本的には採用できないと考えていいじゃろう。
積水ハウスは商品の構造などによって採用できる外壁が違うんですね。さすが大手ハウスメーカーです。
家づくりの初期段階では「家ってどんなデザインがあるのかな?」とわからないことだらけのはずです。自分の好みのデザインを知るためにも「住宅カタログを比較すること」から始めましょう!
住宅カタログを比較すれば、デザインだけでなく住宅性能やメンテナンス性など、各社が「家のどの部分に力を入れているか?」もわかります。住宅カタログの比較は「家づくりの基本」!まずはここから始めましょう!
エコルデックウォールはオプションか?標準採用か?
んで、エコルデックウォールって標準採用なの?それともオプションなの?
エコルデックはビーシリーズの外壁としては標準採用じゃな。
ビーシリーズは外壁に「エコルデックウォール」のほかに「セラブリッドウォール」という外壁も用意していて、基本的にはこの2種類の外壁のどちらかを選択できるのじゃ。
エコルデックとセラブリッドですか。
この2つはどう違うんですか?
うむ。セラブリッドは窯業系サイディング基材の裏面に鉄板を組み合わせたハイブリッド構造の外壁材となっていて構造などは若干異なるが、大ざっぱに言えば性能やメンテナンス頻度などはほとんど同じと考えてよい。
違うのは「厚み」じゃな。
エコルデックウォールが「28mm+意匠柄厚5mm(合計33mm)」なのに対して、セラブリッドは「16mm」なのじゃ。
分厚さが倍くらいもちがうんだね。
外壁は「分厚いほうがカッコいい」んだったよね?
お、よく覚えているのう。
その通り。分厚い外壁は、そのぶん「深い意匠(デザイン)」を施すことができるので意匠が映える。外壁は分厚い方が高級感・重厚感があると言われているぞい。
それで価格がほとんど変わらないんだったらみんな分厚いエコルデックを選ぶんじゃないですか?
厳密に言うとほんのちょっとだけエコルデックの方が価格が高いみたいじゃが、ま、ほとんど変わらないと考えていいレベルじゃ。
なので薄くて軽量なセラブリッドウォールは、奥まった敷地条件などクレーン車が入れないような場所でマイホームを建てる人が選択するケースが多いようじゃな。
なるほどね!
エコルデックウォールのメリット(長所)
それでは積水ハウスのエコルデックについて具体的なメリット(長所)・デメリット(短所)を解説していこう。まずはメリットからじゃな。
- エコルデックのメリット(長所)
- 高級感・重厚感がある
- 耐火性が高い
- 耐候性が高い
- 耐震性が高い
- 汚れにくい
- 30年間メンテナンスフリー
エコルデックウォールっていろいろメリットがあるんだねぇ。
高級感・重厚感がある
まずエコルデックの一つ目のメリットは高級感・重厚感がある点じゃ。
前述のとおりエコルデックは「28mm+意匠柄厚5mm(合計33mm)」の分厚さがある。
普通のサイディングなどの場合は「18mm」程度の分厚さでも、分厚い方とされているので「合計33mm」の分厚さがあれば外壁材としてはなかなか分厚いほうと言えるじゃろうな!
外壁は分厚いほうが重厚感があるんだよね!
うむ。
外壁も人の顔も彫りの深いデザインの方がカッコいいのじゃ!
人の顔は好みによるだろ…。
なかなかカッコいいやんけ。
とはいえ、重厚感・高級感という点なら分厚さ55mmあるダインコンクリートの方が上と言われているけどね。
耐火性が高い
エコルデックウォールは陶器のような焼き物素材でできている外壁じゃ。
つまり耐火性も高いぞい。
焼き物ですもんね!そりゃ火には強いはず。
積水ハウスは、ダインコンクリートとかベルバーンもたしか耐火性は高かった気がするね。
うむ。積水ハウスの注文住宅は外壁だけじゃなく、断熱材も耐火性の高いグラスウールを使っているぞい。
マイホームの耐火性に関しては非常に気を使っているハウスメーカーじゃな!
じゃあ、積水ハウスの家なら火炎放射器をもった集団に襲われても大丈夫なの?
世紀末じゃないんだから、そんな心配はしなくていい。
耐候性が高い
エコルデックは耐候性も高いぞい。気候の変化への耐性が高いってことじゃ。
熱や紫外線、雪や風などに対して強いってことですかね。
うむ。そもそも、エコルデックは独自の組成配合をしており、寒冷地でも凍害などが非常に起こりにくいとされているぞい。
耐震性が高い
それからエコルデックは地震に対しても高い耐性を持っているぞい。
と、いうか積水ハウスの外壁はエコルデックに限らずダインコンクリートやベルバーンも同じく地震に強いんだけどね。
あ!地震に強いロッキング構法で取り付けられているんですね!
確かへーベルハウスの「へーベル」もこの特殊な取り付け方で付いているんですよね。
うむ。へーベルだけじゃなく、セキスイハウスもオリジナル外壁はほぼ「ロッキング構法」という、高い変形追従性をもつ取り付け方で施工されているぞい。
ロッキング構法とは外壁の取り付け部分回転(ロッキング)することで変形の影響を最小限に留める仕組み。なのでエコルデック外壁は地震の時にもダメージを受けにくいのじゃ。
さすが積水ハウスだね!
汚れにくい
そして、前述の通りエコルデックは「光触媒塗装タフクリア―30」が施されているため非常に汚れにくい。これも大きなメリットじゃな。
光触媒によるセルフクリーニング機能ですね。
太陽光と雨のチカラで自然と汚れが洗い流されるんですよね!
掃除しなくても勝手に紫外線と雨のチカラでキレイになるって最高だポン!
光触媒は紫外線があたることでセルフクリーニング機能が強く作用するので、日当たりが悪い箇所は汚れが付きやすい可能性もあるかもしれないけどね。
じゃあエコルデックウォールは、日当たりの良い家と相性が良いんだね!
30年間メンテナンスフリー
エコルデックウォールは30年間メンテナンスフリーじゃ。
一般的なサイディング外壁などは、10~15年に一度くらいのペースで「塗装メンテナンス」と「目地メンテナンス」が必要なので、一般的なサイディング外壁と比べるとかなりメンテナンスコストを抑えることができるぞい。
塗装メンテナンスのほかに、目地部分のメンテナンスも30年に一度でOKなんですか!すごいですね。
うむ。エコルデックウォールは最新技術の導入により、目地(コーキング部分)の打ち変えサイクルを30年に伸ばしているからね。
たしかダインコンクリートやベルバーンも30年メンテナンスフリーなんだよね!
うむ。目地部分のメンテサイクルが優秀なのは積水ハウスのお家芸とも言えるかもしれないのう。
いずれにしろ、外壁メンテナンスのランニングコストを抑えられるのはエコルデックウォールの大きなメリットじゃな。
エコルデックウォールのデメリット(短所)
次はエコルデックウォールのデメリットについてじゃな。
何事も良いところだけでなく、デメリットも把握しておくことが大切じゃよ。
- エコルデックのデメリット(短所)
- 取り付けにクレーンが必要
- ビーシリーズにしか採用できない
取り付けにクレーンが必要
まずエコルデックはダインコンクリートほどではないにしろ、「合計の分厚さが33mm」もあるので、重厚感・高級感はあるが、やはり重いのじゃ。
重いとなにがいけないの?
ダインコンクリートと同じで、重い外壁なので人力での施工が難しいという点じゃな。
クレーン車などを使った工事になるので、施工料金が若干上乗せされる可能性はあるじゃろう。
それに奥まった場所や入り組んだ場所など、クレーン車が入れない場所は取り付けが難しいですね。
うむ。そういう場合は軽量のセラブリッドウォールなどを選択することになるじゃろうな。
他に重いことでなにかデメリットはあるの?
うむ。住宅は総重量が重ければ重いほど「地震に弱くなる」ものなのじゃ。
なので軽い外壁の家に比べると、相対的に地震の負荷を受けやすい構造と言える。
とはいえ積水ハウスの注文住宅は耐震実験などもしっかり行っているし、標準仕様で「耐震等級3」。エコルデックも「耐震構法(ロッキング構法)」で取り付けているので、心配はほとんどないと思うけどね。
じゃあ、地震に関しては安心だね!
ビーシリーズにしか採用できない
エコルデックウォールはそもそもビーシリーズにしか採用できない外壁材じゃ。
なので、イズシリーズやシャーウッドにエコルデックウォールを付けたいといっても付けることは難しい
これもデメリットの一つと言えるじゃろう。
そうなんだ。採用できる商品モデルが少ないのはちょっとね…。
たしか積水ハウスはダインコンクリートも「イズシリーズ」にしか採用できないとかでしたよね。
うむ。商品モデルの選択肢が少ないのはちょっとしたデメリットと言えるかもしれないのう。
エコルデックウォールはオススメか?
で、結局エコルデックウォールはオススメなの?
そうじゃな。エコルデックウォールは非常にバランスのいい外壁材じゃ。
汚れにくさやメンテナンス頻度も優秀だし、強度・耐候性・耐火性もかなり高い。オススメできる外壁材ではある。
ただし、エコルデック採用の積水ハウスの商品ビーシリーズは「坪単価70万円以上」。これくらいの価格を出すのならば、別にエコルデックじゃなくても「光触媒タイル」の外壁も十分に建てられるのじゃ。
光触媒タイルなら塗装メンテナンスフリーだし、重厚感・高級感も同等以上。なので光触媒タイルと比べると少しだけ分が悪いかもしれないのう。
なるほど。それに積水ハウスはダインコンクリートもありますしね。
うむ。ビーシリーズのエコルデックにするなら、もう少し奮発してダインコンクリートの「イズシリーズ」にしたい!という人も多いようじゃよ。
なので、エコルデックウォールは優秀な外壁じゃが、少し不遇な立ち位置と言えるかもしれないね。
住友林業
セキスイハイム
ダイワハウス
へーベルハウス
三井ホーム
三菱地所ホーム
パナソニックホームズ
スウェーデンハウス
積水ハウスより少し価格帯が安いハウスメーカー
一条工務店
トヨタホーム
住友不動産
タマホーム
積水ハウスは鉄骨造ならではの自由度の高い間取り設計や高級感のある内外装が人気のハウスメーカーです。もちろん耐震性をはじめ住宅性能も平均以上で、業界最高レベルの長期保証も魅力。非常に総合力の高いハウスメーカーと言えます。
積水ハウスを候補をにしている方は、同じく鉄骨造の競合メーカー「へーベルハウス」「ダイワハウス」「セキスイハイム」や、価格帯や高級感のある見た目など共通点の多い「住友林業」などをよく比較しています。
また、積水ハウスよりも若干安い価格帯のハウスメーカーとも比較すると良いと思います。競合ハウスメーカーと見比べることで「今までとは別の大事なポイント」が新たにわかることもあります。積水ハウスを候補にしている方は、少なくとも上記のハウスメーカーと比較しておいてください。
今回の記事をまとめると
- エコルデックのメリット(長所)
- 高級感・重厚感がある
- 耐火性が高い
- 耐候性が高い
- 耐震性が高い
- 汚れにくい
- 30年間メンテナンスフリー
- エコルデックのデメリット(短所)
- 取り付けにクレーンが必要
- ビーシリーズにしか採用できない
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
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