今回のブログ記事では新進気鋭のローコストハウスメーカー「アイ工務店」の気密性・断熱性について詳しく解説していくぞい!
ローコストハウスメーカーでマイホーム建築を検討している人は「アイ工務店の断熱性は他社に比べてどうなのか?」と言う点が気になるはず。そんな方はこのブログ記事を読めば一発で解決じゃよ!
アイ工務店の気密性・断熱性は普通よりやや上のレベル
さて!今回のブログ記事では近年ローコストハウスメーカーとしてメキメキと頭角を現している「アイ工務店」の特集じゃよ!今回はアイ工務店の気密性・断熱性にフォーカスしていくぞい!
お!良いですね、アイ工務店。坪単価が安めのローコスト住宅はかなり興味あります。
うむ。アイ工務店は正直、これまでは断熱性能が弱点だったのじゃが、2020年1月に断熱材の種類・厚み・気密工法など大幅な仕様変更があり、かなりグレードアップしたのじゃよ。
へー!そうなんだ、気密性・断熱性どちらもパワーアップしたってこと?
うむ。気密性・断熱性ともに大きくパワーアップしているぞい。ただ、それでもやはりアイ工務店はローコスト住宅なので「他社の大手ハウスメーカーなどに比べて気密性・断熱性が格段に良いとまではいかないレベル」じゃがな。
そうなんだ。まぁさすがにローコスト住宅だし、それは仕方ないよね。
うむ。結論から言ってアイ工務店は気密性・断熱性ともに「普通より少し上」のレベルじゃな。どちらかと言うと断熱性よりも気密性の高さの方をウリにしているけどな。
ではアイ工務店の気密性・断熱性についてもっと深堀りしていきましょう!
せっかくマイホームを建てるなら、夏は涼しく冬は暖かい快適な室内環境が理想ですよね。
マイホームの温熱環境で後悔したくないなら、必ず「UA値」という数値をカタログスペックで比較してください。UA値は「住宅の断熱性能を客観的に示す数値」で、値が低いほど優秀と考えてください。
UA値は間取りプランごとに異なるため、カタログに載っている数値はあくまで目安です。ですが目安を掲載するかどうかがハウスメーカーの「断熱に対する自信の差」。現に断熱性に自信があるハウスメーカーはほぼ必ず「UA値」の目安を載せています。
もしカタログにUA値の目安が掲載されていなければ「断熱に自信なし」と考えていいです。断熱性は各ハウスメーカーの実力差が顕著に表れるポイントです。断熱性で戦っても競合他社に勝てないメーカーは「あえてUA値を載せていない」というケースが多いのです。
住宅性能のなかでも断熱性は「特に日常的に実感する性能」です。断熱で後悔している人が多いということは、裏をかえせば断熱性が高い住まいは驚くほど快適ということでもあります。
カタログスペックの「UA値」で比較しておけばマイホームの温熱環境の失敗はまずありません。せっかくの注文住宅、温熱環境で後悔しないために「UA値」は必ず最新のカタログで比較しましょう!
アイ工務店の断熱材
まずはアイ工務店が採用している断熱材について解説していこう。アイ工務店はメインの断熱材として「ダルトフォーム」という現場発泡タイプの硬質ウレタンフォームを採用しているぞい!
現場でプシューって吹き付けて施工する断熱材だポン!
現場発泡型のウレタンフォーム断熱材は、自己接着性があって構造躯体にスキマなくピッタリくっつくから気密性が高くなりやすいんですよね!
お、よく覚えておるのう。その通りじゃ。現場発泡型のウレタンフォームはダクトや配管などのスキマができやすい部分にもキッチリ充填できるので建物の気密性を確保しやすい特徴があるぞい。また、肝心の断熱性能も一般的なグラスウール・ロックウールなどの無機質繊維系断熱材に比べると少し優秀じゃ。
でも大事なのは断熱材の分厚さだポン!アイ工務店はウレタンフォームをどれくらいの分厚さで敷きつめているの?
うむ。アイ工務店の断熱材の分厚さは以下の通りじゃな。
アイ工務店の断熱箇所 | 標準仕様の断熱材(分厚さ) |
---|---|
外壁 | 現場発泡タイプ硬質ウレタンフォーム(90mm) |
屋根 | 現場発泡タイプ硬質ウレタンフォーム(200mm) |
床下 | ポリスチレンフォーム(85mm) |
ふむふむ。で、これって他社ハウスメーカーと比べると分厚い方なの?
他社ハウスメーカーと比べると「普通か、普通より少し分厚い」くらいのレベルじゃな。だが、ローコストメーカーの中で比べると「けっこう分厚い方」と言えるじゃろう。
アイ工務店はローコストハウスメーカーの中では断熱材の分厚さも頑張っている方ってことですかね!
そうじゃな!
ちなみに、アイ工務店では2020年1月より断熱仕様が変更になり、標準仕様が上記の断熱材(分厚さ)となったわけじゃが、以前の断熱仕様は地域によっても違うらしいが「外壁:ウレタンフォーム75mm」「屋根ウレタンフォーム:80mm」だったらしいぞい。以前の断熱材の仕様と比較するとめちゃくちゃ性能が良くなっていると言えるじゃろう。
へー!すごい違いだポン!で、床は?
床はしらん。
知らんのかい!
ま、別に昔の仕様は今となってはそこまで重要じゃないじゃろう。
っていうか外壁も15mm分厚くなってますけど、特に屋根の断熱材がものすごく分厚くなってますね!80mm→200mmですか!
うむ。屋根の断熱性能は大幅アップじゃな!
ちなみにアイ工務店では断熱仕様の変更と同時に建物のスキマができやすいところに「気密テープ」で補強するようにしているぞい。吹き付けウレタンフォームはもともと気密性が確保しやすいが、さらに「気密性」がパワーアップしたってことじゃ!
すごいじゃん。アイ工務店!
それにアイ工務店では、天井断熱ではなく「屋根断熱」じゃ。屋根で断熱することにより小屋裏(屋根裏)にも熱がこもりにくい構造になっているのも特徴の一つじゃな!
屋根断熱っていいですね。天井断熱だと、夏は屋根裏収納にすごく熱気がこもりますもんね。
うむ。いずれにしろ、アイ工務店は以前までの仕様から気密性・断熱性が格段にパワーアップしている、と言えるじゃろう。ローコスト住宅の中では、なかなか優秀な気密性能・断熱性能を誇るハウスメーカーに生まれ変わった、と言えるかもしれないのう。
もし以前に「アイ工務店で断熱性が良くないから」って理由でヤメた人はもう一度見てみる価値があるかもしれないね!
断熱材ウレタンフォームの弱点
アイ工務店が採用する「現場吹き付けタイプの硬質ウレタンフォーム」は、気密性を確保しやすく断熱性能も優秀な断熱材じゃが、弱点もある。
まず一つ目の弱点は「耐火性能が不安」という点じゃ。
それはちょっと不安かもしれないポン。
一応、ウレタンフォームも難燃性ではあるものの、グラスウールやロックウールなどの無機質繊維系の断熱材のように「不燃材料」の認定を取得しているわけではない。一応、「燃えにくい素材」ではあるが「燃えないわけではない」ということをよく覚えておこう。
火災には十分に気を付けないといけないですね。
ま、断熱材に不燃材料を使っていたとしても火災には十分気を付けるべきじゃがな。住宅火災はめったにおきないとはいえ、ウレタンフォームは「火に強いわけではない」という点はしっかり覚えておくべきじゃ。
それからウレタンフォームは「シロアリにかじられやすい」点も弱点ですよね。
うむ。ウレタンフォームのもう一つの弱点はそれじゃ。ただし、シロアリに関しては「防蟻処理」を定期的に施しておけば、そこまで心配はないとは思うがね。一応、ウレタンフォームにも「耐火性」「シロアリ耐性」という弱点があることは把握しておくべきじゃな。
アイ工務店の窓断熱
さぁ次はアイ工務店の窓断熱について解説していこう!一戸建て住宅にとって窓断熱は非常に重要じゃぞ!
「住宅における断熱性能の5~6割は窓で決まる」と言われているポン!博士が毎回しつこく言うからもう覚えたポン!
だってそうなんだもん!
で、アイ工務店は窓断熱はどんな感じなんですか?
うむ。アイ工務店の窓の装備は以下の通りじゃな。
アイ工務店の窓断熱箇所 | 標準仕様の窓断熱装備 |
---|---|
窓ガラス | Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り) |
窓サッシ | オール樹脂サッシ |
ローコスト住宅の場合は、中空層が「乾燥空気」のところが多い。アルゴンガス入りのペアガラスはなかなか優秀と言えるじゃろう。
確かにそうかも!それにローコスト住宅で「オール樹脂サッシ」も珍しいですよね?
うむ。むしろ大手でも「アルミ樹脂複合サッシ」を使っているところの方が多数派じゃからな。
アイ工務店、窓断熱には力入れてるポン!
うむ。ただし準防火地域など、地域によっては「アルミ樹脂複合サッシ」を採用せざるを得ないケースもあるらしいので、その点はあらかじめ確認が必要じゃよ。
なるほど、地域によっては樹脂サッシが防火基準を満たしていないこともあるってことですかね。
うむ。ま、標準仕様の窓断熱で言えばアイ工務店は「ローコストの中では優秀」と言えるじゃろうな!大手ハウスメーカーなどと比べても「普通よりちょっと上」くらいじゃな。
アイ工務店はローコストなのに頑張っているポン!
ちなみに「Low-Eペアガラス」や「樹脂サッシ」については「窓断熱の比較」記事で詳しく解説していますので、チェックしてみてくださいね!
アイ工務店のC値 UA値
じゃあ、次にアイ工務店の気密性・断熱性の数値を教えてほしいです。
うむ。アイ工務店は残念ながら気密性を表す「C値」は公開しているが、UA値は公開していないのじゃ。
アイ工務店の気密・断熱性 | C値(cm2/m2) | UA値(W/m2K) |
---|---|---|
標準仕様 | 1.0 | 非公表 |
C値1.0って優秀な数値なの?
C値1.0前後は、最強クラスの数値ではないにしろ十分に及第点レベルの数値と言えるじゃろう。ローコスト住宅としてはかなり優秀な方だと思うぞい。
でもUA値は公開していないんですね。
うむ。もしかすると、まだ断熱仕様を変更してから日が浅いからこれから公開されるかもしれないが。今のところは公開されてはいないようじゃ。
ただ、入れている断熱材の種類・分厚さから考えて、そこまでUA値が悪い値になるわけではないと思うけどね。ネット上では「アイ工務店のUA値は0.5~1.0程度」と言われているが、おそらくそのレベルはクリアしていると思うぞい。ただしこの点は最終的には実際に担当者に確認してほしいがね。
じゃあ、アイ工務店は断熱性もそこまで悪いわけではないんだね!
うむ。アイ工務店の気密性・断熱性ともに「普通より少し上」くらいのレベルと考えて問題ないじゃろう。
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
今回の記事をまとめると
- アイ工務店の気密性・断熱性は「普通より少し上」のレベル
- ローコスト住宅としては気密性・断熱性ともに優秀
- アイ工務店ではダルトフォームをメイン断熱材に採用
- アイ工務店の窓断熱は「Low-Eペアガラス(アルゴンガス)」+「樹脂サッシ」
コメント
最近、人気のところですね。気密性・断熱性が上がったという情報は気になります。今度もう少し色々比較してからモデルハウスに見学に行こうと思います!
アイ工務店は人気あるのわかる。モデルハウスみたけど同価格帯のハウスメーカーと比べて見た目もしっかりしてるグレードもいいと思います。断熱材も発泡系で暖かいらしいですしコストパフォーマンスで選ぶ人に刺さりそうなメーカーだと思います。
最近の実際に建てた方の話だと、機密測定で0.4や0.3等0.5以下を切る方を多く見受けます。
気密性もまだまだ向上し続けているようですね。
アイ工務店はローコスト系のハウスメーカーのなかでは頑張っている方。
価格と性能のバランスが良いです。見た目も安っぽい感じがあんまりしないし