今回のブログ記事では、ZEHの種類とそれぞれの補助金について詳しく解説していくぞい!ZEHにどんな種類があるのか?補助金はいくら出るのか?が知りたい方はこのブログ記事を読めば一発で解決じゃよ!
ZEHにはたくさんの種類がある
それでは今回のブログも始めていこう!今回は「ZEHの種類と補助金」について解説するぞい!
前回の「ZEHとはなにか?」の記事では、ZEHの種類や補助金の額までは詳しく解説できなかったですからね。
「ZEHってなんじゃい?」って人はまず、前回のZEHの記事を見てみると良いポン!
と、いうことでとりあえず「ZEHにはどんな種類があるのか?」という点から改めて解説しよう。ZEHの種類は以下の通りじゃよ!
種類 | 特徴 |
---|---|
ZEH(ゼッチ) | スタンダードなZEH |
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ) | エリア限定のZEH |
ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド) | エリア限定のZEH |
ZEH+(ゼッチプラス) | ZEH上位版 |
Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス) | エリア限定のZEH上位版 |
ZEH+R(ゼッチプラスアール) | ZEH上位版+防災装備 |
はえ~。ZEHって色んな種類があるんだね!それにしても名前が分かりにくいポン。
まぁまぁ。この記事で詳しく解説するから最後まで読めば君もZEH博士じゃ!
では順番に解説をお願いします!
ZEH(ゼッチ)
ではまずはスタンダードなZEHからじゃ。前回の記事「ZEHとはなにか?」でもザックリ説明しているが、ZEHとは「年間に使うエネルギーと創るエネルギーがプラスマイナスゼロになる家」のことを言う。
電気代とかの光熱費がほとんどかからない家、それがZEHだポン!
光熱費がかからないどころか、売電収入でプラス収益になることもあるんですよね!
うむ。つまりZEHは「断熱性能を高める」+「省エネ設備で消費エネルギーを減らす」+「太陽光発電システムで創エネする」という基準を満たす必要があるわけじゃ。
- ZEHの基準
- ①断熱性能を高める(UA値0.4~0.6以下)
- ②省エネ設備で消費エネルギーを減らす
- ③太陽光発電システムで創エネする
ちなみにZEHの「省エネ率」と「消費エネルギー削減率」は以下の通りになるぞい。
種類 | 省エネ率 | 消費エネルギー削減率 |
---|---|---|
ZEH(ゼッチ) | 20%以上 | 100%以上 |
ていうか「省エネ率」ってなんですか?
省エネ率は、正確に言うと「再生可能エネルギーを除いた場合の一次エネルギー消費量削減率」ということじゃ。
もっとわかりやすく言えポン。
つまり「創エネ設備で創ったエネルギーを除いた場合のエネルギー削減率」じゃ。例えば、従来なら「10000円」の電気代がかかるところ、省エネ設備を導入したことで電気代が「8000円」になったとする。この場合、2000円分、エネルギー消費量を削減できているわけじゃ。これが省エネ率20%ということじゃ。
なるほど。創エネ設備を除外した場合、どれくらい省エネできるか?という割合のことですね。
じゃあ「消費エネルギー削減率」ってなんなんす?
消費エネルギー削減率は、正確には「創エネ設備で創った電力を加えた場合のエネルギー削減率」のことじゃ。
例えば、従来なら「10000円」電気代がかかるところ、省エネ設備を導入して電気代が「8000」になったとする。そしてさらに創エネ設備で「8000円分」の電気を売電した場合、電気代の総和はゼロになるじゃろ。これが「消費エネルギー削減率100%」ってことじゃな!
なるほど、そういうことポン!
つまりZEHは省エネ設備だけで20%の省エネが可能、そして創エネ設備で創った電気により電気代をプラスマイナスゼロ以下にできるってワケじゃな。
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)
次は「Nearly ZEH(ニアリーゼッチ)」について詳しくみていこう。
ニアリーゼッチってことは直訳すると「ZEHにほとんど等しい」とかそんな意味ですかね!
そうじゃな。ニアリーゼッチはカンタンに言うと太陽光発電に不利な地域限定のZEHじゃ。
太陽光発電に不利な地域ってのもあるんだ。
うむ。寒冷地・低日射地域・多雪地域などは、年間の太陽光発電量が他の地域に比べて少ないケースも多いし、そもそも寒い地域はエアコン代などもかさむので消費エネルギーも多い傾向があるのじゃ。
そうなると「エネルギー削減率100%に届かない」ということも多いのじゃ。だから、寒冷地・低日射地域・多雪地域など限定でZEHの基準を少し緩和し、ニアリーゼッチとして制定しているわけじゃ。
ニアリーゼッチは、地域差による不公平をなくすための緩和措置的なZEHってことですね!
その通り!ニアリーゼッチの「省エネ率」と「消費エネルギー削減率」は以下の通りになるぞい。
種類 | 省エネ率 | 消費エネルギー削減率 |
---|---|---|
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ) | 20%以上 | 75%以上 |
省エネ率は20%でZEHと変わらないけど、消費エネルギー削減率が75%になっているポン!
寒冷地仕様のZEHだから、創エネに関しては25%緩和されているんですね。
うむ。寒冷地や低日射地域は、太陽光パネルで創れる発電量が少ないのも仕方ない。住んでいる地域の差でZEH認定を受けられないのはちょっとかわいそうじゃろ。だからニアリーゼッチという制度ができたってことじゃな。
ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)
次は「ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド)」について解説しよう。ゼッチオリエンテッドは2018年からスタートした新しいZEHの制度で、ニアリーゼッチ同様に「ZEHの基準を緩和」したものじゃ。
そうなんだ。じゃあゼッチオリエンテッドも条件限定的なZEHなのかな?
うむ。ゼッチオリエンテッドは都市部などの狭小地で、なおかつ二階建以上の建物限定で認められるZEHじゃ。
あー、都市部の狭小地だと建物が密集しているから日当たりが悪いケースが多いから緩和措置ができたんですか?
うむ。住宅が密集した狭小地だと日当たりが悪いケースも多いし、そもそも太陽光発電システムを必要な分載せるだけの屋根スペースを確保できないケースも多い。だから、ゼッチオリエンテッドに関しては「創エネ設備に関する規定がない」のじゃ。
え!じゃあ、太陽光発電設備を載せなくてもZEHって認められるってこと?
その通り。ゼッチオリエンテッドの「省エネ率」と「消費エネルギー削減率」は以下の通りになるぞい。
種類 | 省エネ率 | 消費エネルギー削減率 |
---|---|---|
ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド) | 20%以上 | 規定なし |
太陽光発電システムがなくてもZEHって認めてくれるなんて、けっこう優しいところあるポン!
もちろん省エネ設備や断熱性能はしっかりと求められるけどね。
それとゼッチオリエンテッドは地域がけっこう限られるので、申請したい場合はマイホーム建設予定地にゼッチオリエンテッドが適用できるか、しっかり確認することが必要じゃよ。
ZEH+(ゼッチプラス)
次は「ZEH+(ゼッチプラス)」の解説じゃな。ニアリーゼッチやゼッチオリエンテッドは太陽光発電システムに不利な地域限定の、いわゆる「緩和措置」的なZEHだったが、「ZEH+(ゼッチプラス)」は反対にZEHの基準をより厳しくした「ZEHのグレードアップ版」じゃ。
ZEHのグレードアップバージョンか!凄そうだポン!
うむ。「ZEH+(ゼッチプラス)」は求められる省エネ基準もZEHよりも厳しくなっておるぞい。
- ZEH+(ゼッチプラス)の追加条件
- ①外皮性能の更なる強化
- ②HEMSの設置
- ③電気自動車を活用した自家消費の拡大措置
「外皮性能のさらなる強化」ってなんだポン?
簡単に言えば、断熱性能の強化ということじゃ。ZEHプラスでは、ZEHよりも求められるUA値の基準が厳しいのじゃ。
地域区分 | 1.2地域(北海道) | 3地域(青森・岩手など) | 4地域(宮城・山形など) | 5地域(東京・大阪など) | 6.7地域(宮崎・鹿児島など) |
---|---|---|---|---|---|
ZEH基準(UA値) | 0.4以下 | 0.5以下 | 0.6以下 | 0.6以下 | 0.6以下 |
ZEH+基準(UA値) | 0.3以下 | 0.4以下 | 0.4以下 | 0.4以下 | 0.5以下 |
確かに少し厳しくなっていますね。
HEMSってのはなんだっけ?
- HEMS(ヘムス)とは
- ホームエネルギーマネジメントシステム(Home Energy Management System)の略。住宅で使うエネルギー・創るエネルギーを可視化する管理システムのこと。
HEMSは家で使う電力量を「見える化」する管理システムのことじゃな。HEMSは「ZEH+(ゼッチプラス)」の3つの条件のうちの一つとなっているため、採用されるケースが非常に多いぞい。
「電気自動車を活用した自家消費の拡大措置」ってなんですか?
要は「電気自動車(EV)要のコンセントをつけなさいよ」ってことじゃな。将来的に電気自動車が普及するのも見越して創った電気をEVに充電できるようにすれば便利じゃろ。
EVと住宅間で電力を行き来できるようにしておけばEVが蓄電池の役割も果たすじゃろう。
なるほど!このうち二つを満たせばZEHプラスとして、より上位のZEHとして認められるってわけだポン!
その通り。
で、「ZEH+(ゼッチプラス)」の「省エネ率」と「消費エネルギー削減率」は以下の通りじゃ。
種類 | 省エネ率 | 消費エネルギー削減率 |
---|---|---|
ZEH+(ゼッチプラス) | 25%以上 | 100%以上 |
ふむふむ。「ZEH+(ゼッチプラス)」は省エネの基準が5%厳しいわけですね。
うむ。厳しい基準ではあるが、「ZEH+(ゼッチプラス)」ならZEHよりもさらに省エネ性能が高まっているので光熱費はさらにお得になる。それに後でまとめて解説するが、国から貰えるZEH補助金の額も増えるのじゃ。
おぉ!それは嬉しいポン!
Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス)
次は「Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス)」についてじゃな。
ハイ!ハイ!ニアリーゼッチプラスってことは、ニアリーゼッチに「ZEH+」の要素を追加したってことでしょ!?
その通り。「Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス)」はニアリーゼッチの強化バージョンのことじゃ。
- Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス)の追加条件
- ①外皮性能の更なる強化
- ②HEMSの設置
- ③電気自動車を活用した自家消費の拡大措置
この点はZEH+と同じですね。
Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス)の「省エネ率」と「消費エネルギー削減率」は以下の通りじゃ。
種類 | 省エネ率 | 消費エネルギー削減率 |
---|---|---|
Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス) | 25%以上 | 75%以上 |
ふむふむ!省エネ率はZEH+と同じで、5%引き上げられているけど、消費エネルギー削減率はニアリーゼッチと同じで75%以上でいいんだね!
うむ。ニアリーゼッチは言わば、エリア限定の上位版ZEHといったところじゃな!
ZEH+R(ゼッチプラスアール)
そして最後は「ZEH+R(ゼッチプラスアール)」についてじゃ。ZEH+R(ゼッチプラスアール)は言わば、現状最強のZEHじゃな。
最強のZEH!カッコいいポン!
「ZEH+R(ゼッチプラスアール)」はどんなZEHなんですか?
「ZEH+R(ゼッチプラスアール)」は、カンタンに言えば「ZEHプラス」の条件に「防災装備」を加えたものじゃ。ZEH+R(ゼッチプラスアール)のRは「レジリエンス(防災力・回復力)」のRってわけじゃな。
ZEHは太陽光発電システムで、ただでさえ防災性能の高い家ですけど、さらに防災性能をアップしたのがZEH+R(ゼッチプラスアール)なんですね!
その通り。ZEH+R(ゼッチプラスアール)はまず「ZEH+」の要件を満たすことが前提条件じゃ。
そして肝心の防災性のアップじゃが、停電時でも居室で電力を確保できるよう、太陽光発電システムから主たる居室を含む3か所以上に非常用コンセントを配線することが必要とされておる。あるいは蓄電システムから住宅の一部に電力供給することが可能であればそれでも対応可能じゃな。
なんかややこしいポン。
それから「蓄電システム」か「太陽熱利用温水システム」のいずれか、あるいは両方を導入することも条件となっているぞい。
じゃあ、まとめるとこんな感じですね。
- ZEH+R(ゼッチプラスアール)の追加条件
- ①ZEH+の条件を満たす
- ②非常用コンセントを居室に3か所以上(太陽光発電システムor蓄電システムから取り出す)
- ③蓄電システムか太陽熱利用温水システムのいずれか、あるいは両方を導入
かなり厳しい条件じゃが、防災時の安心感はプライスレスじゃからな。
で「ZEH+R(ゼッチプラスアール)」の「省エネ率」と「消費エネルギー削減率」自体は特にZEH+と変わらないぞい。
種類 | 省エネ率 | 消費エネルギー削減率 |
---|---|---|
ZEH+R(ゼッチプラスアール) | 25%以上 | 100%以上 |
ZEHの補助金(種類別)
ZEHの種類は上記の通りじゃな。で、ZEHの種類ごとに国から貰える補助金の額面も異なるのじゃ。
補助金の額はかなり重要ですね、それぞれどれくらい違うんですか?
2020年度のZEH補助金については、記事を執筆した時点では発表されていないので「2019年時点の補助金額」を一覧表にして載せておくぞい。
種類 | 補助金 | 追加補助金 |
---|---|---|
ZEH(ゼッチ) | 70万円 | 蓄電システム設置で2万円/1kWh(補助対象経費の3分1、または20万円のいずれか低い額) |
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ) | 70万円 | 蓄電システム設置で2万円/1kWh(補助対象経費の3分1、または20万円のいずれか低い額) |
ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド) | 70万円 | 蓄電システム設置で2万円/1kWh(補助対象経費の3分1、または20万円のいずれか低い額) |
ZEH+(ゼッチプラス) | 115万円 | なし |
Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス) | 115万円 | なし |
ZEH+R(ゼッチプラスアール) | 125万円 | 蓄電システム設置で2万円/1kWh(補助対象経費の3分1、または30万円のいずれか低い額) 太陽熱利用温水システム導入で17万円(液体式)または60万円(空気式) |
補助金のほかに、追加の補助金がでることもあるんですね。
うむ。ZEH+とニアリーZEH+は一律115万円となっているが、それら以外は蓄電システムや太陽熱利用温水システムを導入すればさらに追加の補助金を貰えるぞい。
気になったんだけど「1kWh」ってなに?なんて読むの?
「1kWh(1キロワットアワー)」と読むぞい。これは蓄電池の容量じゃ。金額の上限こそ定められているが、容量の大きい蓄電池を設置すれば追加補助金もたくさん貰えるってわけじゃ。
なるほどポン!
ZEHと、ニアリーゼッチ、ゼッチオリエンテッドは補助金も追加補助金も同じ金額なんですね。
うむ。ニアリーゼッチやゼッチオリエンテッドは、ZEHに不利な条件の地域に対する緩和措置的な意味合いじゃからな。補助金はZEHと同額となるぞい。
ZEHの補助金は確実にもらえるのか?
ところで、素朴な疑問なんだけどZEHの補助金って申請すれば必ず貰えるものなの?
良い質問じゃな。
実はZEHの補助金は、2019年から「抽選方式」になっているのじゃ。
え!?抽選ってことは「申請した人の中から補助金を貰える人を抽選する」ってことですよね?じゃあ、確実に貰えるわけじゃないんですか!?
普通はそう思ってしまうよな。
だが、2019年は「ZEH申請いた人、全員が補助金に当選している」のじゃ。
なにそれ。全員当選するなら抽選とか言わなきゃいいポン。
2019年にZEH申請した人が全員補助金に当選したのは、単純に「ZEH申請する人が少なかったから」だと言われている。やっぱり「補助金は抽選にします。当たらなかった人は補助金貰えませんよ」なんて言われたら、「じゃあ当たらないかもしれないしZEHにするのやーめよ」って人が増えるのも当然じゃよ。
そりゃそうですよね。補助金が当たるかどうか分からないなら初期費用かけてZEHにする人は減るでしょうね。
政府としてはZEH住宅を増やしたい考えなので「補助金はZEHにすれば必ず出しますよ」という方式の方がいいと思うけどな。
2020年に関しては、補助金がどういう方式になるかは発表されていないが、おそらく2019年の反省を生かして「ほぼ100%補助金が貰える仕組み」にしてくるとワシは思っておるけどな。まだ確実ではないので、断言はできないが。
でも実質的には、ZEH申請すればほとんど全員の人が補助金を貰えているって実績があるんだね。
うむ。それと補助金をもらうのに、もっとも大事な条件があるぞい。それはZEHビルダー登録をしているハウスメーカー・工務店で、ZEH対応住宅を建てないと補助金はもらえないということじゃ。
超大事なことじゃないですか!
とはいえ、ほとんどのハウスメーカーはこのZEH登録ビルダーとなっているよ。ただし、地元工務店などの場合は登録していないケースもあるので、ZEH仕様のマイホームを建てたいなら予めキチンと調べておくことが必要じゃよ。
ZEH登録ビルダーってどうやって調べられるの?
一般社団法人「環境共創イニシアチブ」のHPで調べられるぞい。環境共創イニシアチブはZEHの補助金事業の事務を行なっている機関のことじゃ。
結局、ZEHはオススメなのか?
で、結局ZEHってオススメなの?
結局、それが知りたいんですよね!
うむ。正直、ZEHがオススメかどうかは考え方によるので、前回の「ZEHとはなにか?」の記事でZEHのメリット・デメリットをチェックして判断してほしいところじゃが…。
そんな曖昧な意見は聞いてないポン!「博士はどう思っているのか?」を聞いているポン!
ぐぬぬ。
じゃあ個人的意見じゃが、ZEHは経済的な面をみればやはり「お得」じゃ。マイホームをZEH仕様にする追加費用はおよそ「+200~300万円」と言われているが、この初期費用のプラス分は毎月の光熱費が浮くことで「だいたい10年前後」で回収可能だと言われている。
ただし回収できる期間は、地域や敷地条件、太陽光パネルの性能や面積にもよるのでハッキリとはいえないけどな。
もちろん10年以上もたてばZEH設備もメンテナンスが必要な箇所が出てくるはずじゃが、メンテナンス費用を合わせたとしても30年単位の長期スパンでみれば、途中で大きな災害やトラブルがない限りは、ほとんどのケースで「お得」になるはずじゃ。
じゃあZEHはやっぱりお得なんだね!
うむ。それに補助金が貰えるうちなら、ZEHの初期費用分の回収はさらに早まるじゃろうしな。
そうだ!ZEHは補助金も貰えるんだった!
ただし不安な点を挙げるとすれば、ZEHを導入してから10年後の「売電価格」が保証されていないという点じゃ。10年後以降は、売電よりも「余った電力も自分の家で使う」ことが主流になるかもしれない。そうなれば、また「蓄電システム」の導入など費用がかかるケースもあるじゃろう。
とはいえ、その頃には蓄電システムもかなり安くなってると思うがね。
いずれにしろ、ZEHの初期費用分の回収は少なくとも10~20年程度でできるはずなので「長く住むなら損をする可能性は少ない」はずじゃ。つまり「長く住む」つもりでなおかつ「ZEHの追加費用分の住宅ローン」を許容できるなら、ZEHは検討しても良いと思うぞい。
注文住宅のマイホーム計画は「比較・相見積もり」が"超重要"です!
さて、アシスタント諸君よ!
注文住宅でマイホームを建てたいと思った時「まず何をすべきか?」知っているかね?
たしかにマイホームって購入経験ないですし。
まずなにからすればいいのかわからないですね…。
チッチッチ!
「いきなり住宅展示場へ行く」のはハッキリ言ってオススメしないぞい。
長くなるのでオススメしない理由は以下のリンクで読むのじゃ。
なんで「いきなり住宅展示場へ行っちゃダメなの?」理由はコチラ!≫
これはなにも住宅に限った話ではない。
例えば最新型テレビを買う場合を考えてみよう。テレビも同じような見た目でも画質や機能はもちろん価格だってピンキリじゃ。だからテレビを買う前にスペックを比較するもんじゃろ?
そりゃあ比較するよね。
だって知らないで画質が悪いテレビとか価格が高いテレビ買っちゃったら損しちゃうじゃん。
そう!その通りなんじゃ。
家よりもはるかに安い買い物の家電でもじっくり比較してから買い物するのだから注文住宅だって比較して当然。
なるほど。
それは確かにその通りですよね。
それにね。注文住宅はハウスメーカーが違えば「住宅性能の差」「デザイン性の差」「メンテナンス性の差」が非常に大きいもの。
そしてなによりテレビとは比較にならないくらいに「価格の差」が大きいのじゃ!
そうなんですか…
いったいどれくらいの価格差があるものなんですか?
1000万円も価格差があることもあるの?!
同じような住宅性能スペックなのに?!
余裕であり得るし、別に珍しい例じゃないぞい。
と、いうかそもそもオーダーメイドの注文住宅の場合「複数のハウスメーカーで比較しない限り、自分の希望条件のマイホームの適正価格がつかめない」と言った方が正確じゃろうな。
1社を見学しただけで気に入ってしまって営業マンに言われるがままに家を建ててしまうということは自分の希望条件の家の適正価格がわからないまま「人生最大の買い物」をするということじゃ。
どうじゃ?
もし自分がウン百万円単位の金額を損していたことが後からわかったら後悔するじゃろ?
うむ。
だからこそ注文住宅のマイホーム計画はまずは住宅カタログを比較するべきなんじゃよ!
正確には、複数社のカタログを比較して候補のハウスメーカーを見つけたら次に「相見積もり」をすることが絶対条件にはなるけどね。
ただ、ハッキリ言って「複数社のカタログ比較」と「相見積もり」という手順を踏むだけでウン百万円単位の金額を損してしまう可能性は格段に減ると言ってよい。
チッチッチ!
住宅カタログの取り寄せは完全無料だし、候補のハウスメーカーのHPで一つ一つ取り寄せるような面倒な作業も必要ない。
いまどき住宅カタログはライフルホームズで無料一括取り寄せがスタンダードじゃ!
建てたいエリアやおおまかな予算を入れるだけで、施工可能なハウスメーカー・工務店がバシッと出てくるので手続きもそれこそ3分ほどでできちゃうぞい。超簡単じゃよ。
無料で簡単、すぐ届く。
住宅カタログの比較はメリットこそたくさんあるが、デメリットになるようなことは一つもないので間違いなくやっておくべき「家づくりの必須項目」と心得るのじゃ。
そういうこと!
なにより家族でカタログを見ながら「これもいいな!それもいいな!」と話す時間は最高に楽しいものじゃよ!
家づくり失敗の確率も減るし、すでに気になるハウスメーカーがあったとしても「少なくとも5社くらいの住宅カタログは比較しておくこと」をオススメするぞい!
ライフルホームズは住宅情報サイトの最大手!安心安全に優秀なHMから比較できますよ!
まずは抽出するハウスメーカーの検索条件を選びます。
「建物価格」「建築予定地」「人気テーマ」で検索できますが、エリアが決まっているなら「建築予定地」で検索するのがオススメ。希望の市区町村まで選べば施工エリア対応しているハウスメーカーがズラリ出てきます。それぞれザックリとした価格帯・坪単価も掲載されていますので条件に合いそうなハウスメーカーを選ぶだけ。この段階ではいろいろなハウスメーカーのカタログを取り寄せちゃってOKです!
次にお名前や住所・ご連絡先など必要事項を入力する項目になります。必須事項は入力しますが、任意の項目は書いても書かなくても大丈夫です。
必要事項を入力したら案内に従ってページを進めるだけです。所要時間は約3分程度。とっても簡単です。
今回の記事をまとめると
種類 | 特徴 | 省エネ率 | 消費エネルギー削減率 | 補助金 |
---|---|---|---|---|
ZEH(ゼッチ) | スタンダードなZEH | 20%以上 | 100%以上 | 70万円+α |
Nearly ZEH(ニアリーゼッチ) | エリア限定のZEH | 20%以上 | 75%以上 | 70万円+α |
ZEH Oriented(ゼッチオリエンテッド) | エリア限定のZEH | 20%以上 | 規定なし | 70万円+α |
ZEH+(ゼッチプラス) | ZEH上位版 | 25%以上 | 100%以上 | 115万円 |
Nearly ZEH+(ニアリーゼッチプラス) | エリア限定のZEH上位版 | 25%以上 | 75%以上 | 115万円 |
ZEH+R(ゼッチプラスアール) | ZEH上位版+防災装備 | 25%以上 | 100%以上 | 125万円+α |
マイホームは人生でもっとも高額で大切な買い物です。誰もが絶対に失敗したくないと考えているはずなのに失敗・後悔した例は後を絶ちません。
それは「スペックの比較が足りない」からです!
マイホームに限らず、例えばTVやパソコンなどの家電製品を買う時でも「どのメーカーが性能が良いか?」「価格が安いか?」「保証が長いか?」必ず比較しますよね?
家電はこれまでに買う機会も多く、どの性能を重視すれば良いかなんとなくわかりますがマイホーム購入はほとんどの人が初体験。なにを重視すべきかわからず「モデルハウスに見学に行ったらすぐ気に入っちゃった」「なんとなく見た目で決めてしまった」というケースが非常に多いのです。
ハッキリ言ってマイホームは見た目だけでは性能まではわかりません。皆さん見た目でわからない性能面で失敗・後悔しているケースが非常に多いのです。
マイホームはこの先何十年と住むものです。
見た目のデザインももちろん大事ですがもっと大事なことを見落とさないでください。安全で快適なマイホームを建てるために大切なことは耐震性・断熱性・気密性・遮音性・耐久性・メンテナンス性・空気環境など、要するに「住宅性能」です。
そして性能を比較するために役立つのが無料でもらえる「住宅カタログ」です。少なくとも5社は無料カタログを見比べてください。
と、いうのも住宅性能については営業マンに口頭で質問するだけじゃ甘いからです。
ハウスメーカーの営業マンのことを悪く言うわけではありませんが、営業マンは住宅性能に関する質問にはだいたい「もちろん大丈夫ですよ!」と自信満々に答えます。これは住宅性能にたいして力を入れていないハウスメーカーの営業マンであっても、です。自信満々にこう言えるのは家が快適と感じるかどうかは「個人差があるから」です。引渡し後にクレームを言っても「個人的感覚までは責任を持てないですよ」と言われてはもうどうしようもありません。
だから「カタログスペックで比較することが大事」なんです。
公式カタログに記載されている情報に嘘はあり得ません。
それに複数社の住宅カタログを比較することで、あなた自身が建てたいスペックのマイホームが『だいたいいくらで建つのか?』という相場観も養われますし、理想のマイホーム像もしっかり固まってくるはずです。
そして複数の住宅カタログを比較し相見積もりを取ることは本命ハウスメーカーとの最終的な価格交渉の局面でも必ずあなたに有利になります。あいみつを取り「価格差があって迷っている」と伝えれば本命ハウスメーカーも、最後の最後で競合他社にお客様をとられてしまうくらいなら少しくらいの値引きに応じる、というケースは多いです。いずれにしても注文住宅のマイホーム計画において『複数社を比較した経験』は必ず役に立ちます。
無料の住宅カタログを比較することはマイホーム計画で絶対に欠かせない大切な「第一歩」。
大事なマイホーム計画で絶対に失敗しないために、ハウスメーカー選びは必ず「カタログスペック」で比較してください。
コメント
ZEHの設備投資分のイニシャルコストを回収するころには、また太陽光発電の寿命がくるって話もありますけど補助金が出るうちはZEHにした方がお得っぽいですね。