それでは今回は、頑丈なモノコック構造の家を建てるミサワホームがどんなハウスメーカーなのか?特徴とメリット・デメリットをザックリと解説していくぞい!
ミサワホームの特徴と基本情報
- 主な特徴:蔵のある家・モノコック構造
- 構造 :木造(木質パネル接着工法)・鉄骨造
- 基礎 :布基礎
- 断熱材 :高品質グラスウール
- 坪単価 :60万~80万円
- ZEH :対応可能
- 耐震性能:★★★★☆
- 断熱性能:★★★☆☆
- 気密性能:★★★☆☆
- コスパ :★★★☆☆
- 総合評価:★★★★☆
さてアシスタント諸君、ミサワホームはどんな特徴があるかご存知かな?!
ハイ!1つ知ってますよ!ミサワホームって「南極・昭和基地の居住棟」を建てたハウスメーカーなんですよね!
良く知ってるのう!そうじゃ、ミサワホームは南極という極限に過酷な場所に頑丈な居住棟を建てたハウスメーカーじゃ。昭和基地の居住棟は40年以上も前に建設されたのじゃが今でも問題なく建っておる。
この南極の昭和基地・居住棟はミサワホームが採用する特徴的な構造「木質パネル接着工法」で建てられたものじゃ。
南極に建物を建てたって時点ですごいポン!
そうじゃな。いうまでもないが、南極は超がつくほど過酷な自然環境。厳冬期の最低気温がマイナス60℃超にもなり、時に風速80mのブリザードも発生するんじゃ。こんな場所に木造建築物が40年以上も問題なく建っているのじゃから凄いことじゃ。
ミサワホームは南極に建物を建てたことからも「頑丈な家を建てるハウスメーカー」として知られておるんじゃろう。
確かに「南極に建物を建てた。今も建ってる」ってすごいインパクトですもんね。
ミサワホームの特徴①木質パネル接着工法による頑丈なモノコック構造
このページで解説するミサワホームの特徴は主に2つじゃ。まず一つ目は「木質パネル接着工法」による頑丈なモノコック構造の家を建てるという点じゃ。
木質パネル接着工法は壁の役割を果たす「木質パネル」同士を高分子接着剤やスクリュー釘、接合金物などによって強固に「面接合」する工法のことをいう。南極の昭和基地(居住棟)もこの工法で造られたものじゃぞ。
あ、モノコック構造って知ってる!こないだクレバリーホームの記事で習ったポン!
確か自動車や鉄道車両にも用いられる構造でしたっけ?
そうじゃな。モノコック構造は鉄道車両やジェット機などにも用いられる構造で、建物を面で支えて「一つのハコ型」に形成された構造のことじゃ。
面で支えるから、外から作用するチカラが構造の一点に集中することなく建物全体に分散する。だから地震や台風などの外力(外側から伝わるチカラ)に強いんじゃ。
たしかツーバイフォー工法もモノコック構造ですよね?ミサワホームの木質パネル接着工法とはどう違うんですか?
ミサワホームの木質パネル接着工法は、普通のツーバイフォーよりもパーツとなる「木質パネル」を工場生産している部分が多いので品質のブレを少なくできる特徴があるんじゃ。それに現場での作業も軽減できる。だからミサワホームの注文住宅は工期も比較的短いのじゃ。
え!?じゃあ1日で建てられるんですか?
いや1日は無理だろ、どう考えても。
普通の注文住宅はだいたい「3ヶ月~6カ月」くらいの工期が普通じゃが、ミサワホームの標準工期は55日くらい。かなり短いほうじゃぞ。
工期が短ければ、それだけ「仮住まい」の期間も短くなる。余計な賃貸費用を抑えられる点もちょっとしたメリットじゃな。
それに工場生産してるパーツが多いと現場で作業する人の「技術ブレ」も少なそうですね!
その通りじゃ。家は建てる工程での技術も非常に大事じゃから、技術ブレが少ないというのは施主にとっては安心できる要素と言えるのう。
ミサワホームは頑丈で品質・技術ブレの少ない注文住宅を建てられるってことですね!
うむ。ただし、一つ注意しておきたいのがミサワホームは耐震等級において「最高等級3」を保証しているわけではない点じゃ。
耐震等級は大事って教わったポン…。
まぁ確かに耐震等級は大事じゃが、ミサワホームも実物大の耐震実験を行っておるし、そもそもモノコック構造はかなり地震に強い構造じゃ。その証拠ともいえるがミサワホームの住まいは創立以来、地震によって倒壊したことは一度もないんじゃ。
耐震等級を取得していないのは少し気にはなるが、一定の安心感はあると思うぞい。
ミサワホームの耐震性能に関しては、また別の記事で詳しく解説するので待っておりなさい。
ミサワホームの特徴②蔵のある家
そして、ミサワホームのもう一つの特徴が「蔵(くら)」じゃな!
蔵ってことは物置みたいなものですか?
ただの収納のことを「蔵」ってなんか大げさだポン。
チッチッチ。ただの収納空間ではないぞ。そもそもたぬきくんは建築基準法で「天井高140cmの空間は床面積に含まれない」と定められていることは知ってたかの?
もちろん初耳だポン!
知らないのに偉そうだな…
知らないのも当然じゃが、まぁそうなんじゃ。
でミサワホームはこの建築基準法の規定を逆手にとって「じゃあ天井高140cm以下の大収納空間をつくっちゃおう!」という発想で蔵を開発。めでたく大ヒットとなったんじゃ。
天井高140cm以下の収納空間ってどんなメリットがあるんですか?
うむ。いろいろあるが、まず一番のメリットは「蔵は建物の床面積に含まれない」という点じゃな。つまり「建物のなかに建ぺい率の対象に含まれない大収納空間を確保できる」ということじゃ。
床面積に含まれない大収納空間があるということは、逆に言えば「居室」の面積を広く確保できるということでもある。これは非常に大きなメリットじゃ。
写真でみるとかなり広いポン!確かに収納ってよりも「蔵」って感じ。
収納ってかなり大切ですもんね!女の人は特に収納スペースがどれだけあるか気にする人は多いと思います。
うむ。家というのは長く住めば住むほど収納が足りなくなるものじゃからのう。終の棲家として注文住宅を建てる場合は特に「収納の広さ」は大切と言える。
蔵は他にもメリットがあるの?
蔵には他にもメリット・デメリットもあるので、ちょっとこのページだけじゃ説明しきれんのでまた別の記事で改めて蔵について詳しく解説することにしようかの!
あ、まとめる前に一つだけ。
ミサワホームの坪単価はどれくらいですか?価格がどれくらいか?ってかなり大事な特徴なので!
そうじゃった。ミサワホームの坪単価はザックリ「60万円~70万円程度」じゃな。高級ハウスメーカーまで高くはないがローコストメーカーでもない。曖昧な言い方にはなるが「中間の価格帯よりちょっと高いくらい」のハウスメーカーじゃな。
決して安くはないが、頑丈で大収納空間を確保できる特徴からミサワホームも人気のあるハウスメーカーと言える。収納スペースの広さを重視する人にはオススメのハウスメーカーじゃな。
ミサワホームの注文住宅が向いている人・向いていない人
ではミサワホームの注文住宅は「こんな人に向いている・こんな人には向いていない」って点を教えてほしいです!
ミサワホームは南極の昭和基地(居住棟)を建設したことでも知られるハウスメーカー。過酷な環境でも耐えられる頑丈な木造住宅を手掛けるミサワホームは多くのファンがいる人気のハウスメーカーと言えるのう。ミサワホームの工法「センチュリーモノコック」は建物の強度や耐震性が高いだけでなく、気密性・断熱性も高いため住宅性能は高いほうじゃ。耐震性・断熱性・気密性などの住宅性能を求める人にはオススメできるハウスメーカーじゃな。
ただしミサワホームは実は耐震等級3を明記していないハウスメーカーでもある。ミサワホームは標準仕様で制震住宅となっているし、地震に対して弱いことはないと思うが、地震への抵抗力に関しては「どうしても国のお墨付きがほしい」という方は素直に耐震等級3を謳っているハウスメーカーにした方がいいかもしれんな!
- ミサワホームの注文住宅が向いている人
- モノコック構造の頑丈な家を求める人
- 収納スペースの広さを求める人
- スキップフロアなど立体的に空間を活用したい人
- ミサワホームの注文住宅が向いていない人
- 耐震等級3を求める人
- 建物価格を抑えたい人
ミサワホームと価格帯が近いハウスメーカー
トヨタホーム
トヨタウッドユーホーム
一条工務店
住友不動産
ミサワホームより少し価格帯が高いハウスメーカー
積水ハウス
セキスイハイム
住友林業
ダイワハウス
パナソニックホームズ
三井ホーム
三菱地所ホーム
スウェーデンハウス
ミサワホームより少し価格帯が安いハウスメーカー
タマホーム
クレバリーホーム
アエラホーム
フィアスホーム
アイフルホーム
富士住建
桧家住宅
ミサワホームは、木質パネル接着工法による頑丈なモノコック構造の住まいを手掛けるハウスメーカーです。耐震性の面で安心できるほか、ミサワホームは「天井高140cmの収納空間:蔵(くら)」など空間を立体的に賢く活用するプランニング力も人気。スキップフロアなどとも相性がよいので、限りある敷地面積を最大限有効活用したい方はぜひチェックしておきたいハウスメーカーです。
ミサワホームはミドルコストハウスメーカーに分類される価格帯ですので、同価格帯のハウスメーカーとともに「少し高いハウスメーカー」「少し安いハウスメーカー」のどちらとも比較されている方が多いです。
競合ハウスメーカーと見比べることで「今までとは別の大事なポイント」が新たにわかることもあります。ミサワホームを候補にしている方は、ぜひ上記のハウスメーカーと比較しておいてください。
ミサワホームのメリット・デメリット
- ミサワホームのメリット
- モノコック構造のため地震や風などの外力に強い
- パーツを工場生産する部分が多く品質・技術ブレが少ない
- ミサワホームは標準仕様で制震住宅
- ミサワホームの家は過去に地震で倒壊したことが一度もない
- ミサワホームのデメリット
- 坪単価がやや高め(坪単価60~70万円)
- 中間の価格帯よりちょっと高いくらいのハウスメーカー
- 大収納空間「蔵」はオプションの位置付け
- 耐震等級は最高等級3が保証されていない
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